矢吹可奈 | ||
はやく美奈子さんを助けに行かなきゃ! 悪霊退散〜! ぷっぷかさん〜!! |
真壁瑞希 | ||
矢吹さん、お静かに。 ここはひとまず様子を見るべきです。 |
篠宮可憐 | ||
くんくん……あの、ま、真壁、瑞希さん…… でした、よね……? 御札、持ってませんか? |
真壁瑞希 | ||
持っています、オカルト部なので。ですが篠宮さん。私が御札を持っていると、どうしてわかったのですか。 |
篠宮可憐 | ||
私の使うお香とは、違う種類の香りがしたので……も、もしかしたらって……。 |
篠宮可憐 | ||
お、御札を、ドアの四隅に貼ってください……。それで、しばらく……霊を、閉じ込めますので……。 |
矢吹可奈 | ||
あ! 美奈子さんがまだいるのに、なんでドアに御札貼るんですか!? |
篠宮可憐 | ||
だ、ダメ……じゃ、邪魔しないで……ください……。 |
矢吹可奈 | ||
さっきのポスターなんとかだって、あなたがやったくせに! あっち行け〜! お化け〜! |
篠宮可憐 | ||
ち、違……違います……。 わ、私……私は、え、エクソシストで……。 |
矢吹可奈 | ||
いちごソフト? |
真壁瑞希 | ||
エクソシスト。悪霊を退治する人です。まさか、本物と知り合える日が来るなんて。……ドキドキ。 |
篠宮可憐 | ||
そ、そうです……。 ひ、人に、すぐ信じてもらえたの……はじめて……。 |
真壁瑞希 | ||
オカルト部なので。 |
矢吹可奈 | ||
えっ。と、いうことは…… あなたは、ぷっぷかさんじゃないんですか? |
篠宮可憐 | ||
は、はい……。私は、ある人から……この学校に憑いた、れ、霊への対処を、依頼されたんです……。 |
篠宮可憐 | ||
それで……て、転校生という形で……学校に、潜入して……捜査をしていたんですけど……。 |
矢吹可奈 | ||
わっ、そうだったんですか! ごめんなさい! 私、てっきり……。 |
篠宮可憐 | ||
い、言っても、信じてもらえないことが、ほとんどなので……。あの、気にしないでください。 |
真壁瑞希 | ||
ということは。 やはり佐竹さんはぷっぷかさんに……。 |
篠宮可憐 | ||
は、はい……。取りつかれている状態、です……。 私の用意した……護符や、お香は全て無効化されて……。 |
篠宮可憐 | ||
ぷ、ぷっぷかさんを、引き離そうとしたのですが……。な、なんというか、掴みどころのない、強い霊で……。 |
真壁瑞希 | ||
ぷっぷかさんは、この世にまだ未練を残している。……そういうことでしょうか。 |
篠宮可憐 | ||
はい……。でも、それがなんなのか…… まだ、ち、調査不足で、掴みきれていなくて……。 |
篠宮可憐 | ||
……ぷっぷかさんが、目を覚ましたようです。 |
ぷっぷかさん | ||
そこに誰かいるの? もう。音合わせの最中だよ。早く戻って、自分の楽器を持って。 |
ぷっぷかさん | ||
ねえ、一緒に合奏しましょう? ねえ。……ねえ……。 |
ぷっぷかさん | ||
ねえ!! |