179 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2010/08/17(火) 00:06:42 ID:J5XsZMkh
「師匠」
「ん?」
「また男の子がお話してくれなくなっちゃった」
「そう。なんでだろうね」
「仲良くなれたと思ったのに、この前の授業参観から
みんな話しかけてくれないし、話しかけても冷たいの」
「……そう」
「師匠、なんで笑うの!」
「別に。男の子なんか仲良くなれなくていいだろ、
僕がいるんだから」
「……うん!」
セリフだけだとヤンデレかどうか分からないな
186 名前:師匠と弟子少女 1/2[sage] 投稿日:2010/08/21(土) 01:30:35 ID:rIpsvGlN [2/4]
学校が終わって、走って家に帰る。
私が帰る時間になると、師匠がいつも家の鍵を開けておいてくれるから
私は一目散に、ドアを開けて中へ飛び込んだ。
「師匠、ししょー!」
「誰ですか勝手に家に入らないでください」
「あっ、えっと、ただいま師匠!」
「おかえり」
ただいまを言い忘れたことに気付いた私に師匠は
早く手を洗ってきなさいと促す。
「おやつ、ある?」
「冷蔵庫」
「わーい」
師匠は、9歳で親に捨てられた私を引き取ってくれた不思議な人。
これまで数年、家事や勉強、遊びや護身術と、あらゆることを教えてくれた。
だからこその「師匠」だ。
…本当は一度だけ、お兄ちゃんとかお父さんとか、普通の呼び方も試してみたけれど、
それはやめてくれ、と言われた。
「今日は学校楽しかった?」
「うん。でも……」
「ん?」
冷蔵庫に入っていたケーキを取り出して、
そこで、学校のことを思い出す。
「師匠。私、また無意識に人の嫌がることをしたみたいなの」
「またかい」
「うん。だって、また遊んでくれなくなっちゃった」
「……そう」
私が中学校に入ってしばらくした頃だろうか。
187 名前:師匠と弟子少女 2/2[sage] 投稿日:2010/08/21(土) 01:33:50 ID:rIpsvGlN [3/4]
それまでいつも、遊びの話だとか、テストの話をしていた
クラスメートの男子が、急によそよそしくなったのだ。
女子は今までどおりだから、いじめではないと思う。
なぜか男子だけ、誰かと仲良くなるたび、急に――
不定期にではあるけれど、必ずそうなった。
だから私は、もう男子と話すこともあまりなくなってきている。
男子どうこうより、友達がいなくなることが寂しい。
「気にしないの」
「師匠」
「君の友達が君を嫌いになっても、僕は絶対に嫌いにならないよ。
だから、気にすることはないさ」
うつむく私の髪を撫でてくれる師匠は
とても優しい目をしていて、私はたまらず抱きついた。
「師匠大好き」
「知ってるよ」
「昨日、授業参観に来てくれたでしょ。
みんな、師匠かっこよくて羨ましいって!」
師匠は私の自慢だよ、と見上げたとき、何故か師匠の口角がつり上がっていた。
「師匠、なんだか楽しそうだね」
「楽しいからね」
何が楽しいの?と聞いてみたけれど、答えてはもらえなかった。
264 名前:師匠と弟子少女 1/6?[sage] 投稿日:2010/10/12(火) 17:39:23 ID:oatxHqW9 [3/8]
雨の降る夕暮れ時。
朝から厚い雲で覆われて空が低かったので、僕はあの子に傘を持たせていた。
なのに、あの子は雨に濡れて帰ってきた。
「傘は?」
「貸しちゃった」
「誰に」
「知らないお兄さん」
雫が滴る髪をタオルで拭きながら、あっさりとした口調で言う。
「どうして」
「だってそのお兄さん、お店の軒下で困ってたからさ。私なら家も近いし、まぁいいかって……」
笑顔の彼女は冷えて肌寒いのか、頬が赤い。もう秋なんだからそうなって当たり前だが。
この子は困っている人を放っておけない質で、多少なら平気で自分を犠牲にするところがある。
勿論良いところなのだが、他の男を惹き付けることにもなり得る。それを僕は許せない。
だからといって、そんなことを言うわけにもいかないから……この子から男を遠ざけるよう動いてきた。
万が一にも僕以外の誰かに靡くことのないようにしてきた。
学校に行く用事がある度、君の周りに男子が近づくことのないように、クラスメートの彼らに「お願い」もしてきたのに。
それを、通りすがりの男に邪魔されたのではたまらない。
「お兄さんってことは大人だろう? 放っておいて良かったんだ」
「でも、師匠……」
「それで君が風邪を引いたらどうする」
「……ごめんなさい」
タオルに唇を隠し、こちらを見つめてしょんぼりと肩を落とす。もう18だって言うのにどうも幼いが、それもまた可愛くて仕方ない。
265 名前:師匠と弟子少女 2/6[sage] 投稿日:2010/10/12(火) 17:41:28 ID:oatxHqW9 [4/8]
まだ幼かった君を引き取ってからもう9年が経った……あと少しだ。あと2年待てば君は成人する。
成人さえしてしまえば僕と君が何歳からの付き合いであろうと、結婚することを誰も何とも思わない――犯罪にはならない。
今からその日が待ち遠しいと微笑んだ時、くしゃみする声が聞こえた。彼女は少し震えている。
「ほら、熱出す前にお風呂に入りなさい」
「うう……はーい」
「あ、待って」
しぶしぶ風呂場に向かう小さな背中を呼び止めると、きょとんとした眼差しがこちらを向いた。
「そのお兄さんに触った?」
「え……? あっ、うん。傘渡すのにちょっと……」
ああ……やっぱり。
僕は黙って彼女に歩み寄り、濡れた体を抱き上げる。
「し、師匠?」
「触ったんだろう? じゃあ今日は僕が洗ってあげないと……」
その綺麗な目も、夏空のように鮮やかな青の髪も、きめ細かな肌も、全て僕のものだから。
学校の授業で仕方なかったって君が言っても、この子が僕以外の男に触った日はいつもそうしてきた。
「ま、待って、師匠」
「知らないお兄さんには触って、僕に触られるのは嫌なのか」
「そんなことない!」
「じゃあ大人しくしなさい」
いつからだっただろう。
一緒に風呂に入るのを躊躇ったり(しても今みたいに言えば良いんだが)、入ったら入ったで体を隠したり、頬を染めたりするようになったのは。
その時は、きちんと異性として意識してくれているのだと思って嬉しかったものだ。
「師匠、洗ってくれるだけじゃないの? 一緒に入るの?」
「ついでにね」
衣服は全て脱がせ、勿論タオルも巻かせない。もじもじと胸を隠して、僕を見ようとしないのもまた初々しくて可愛らしい。
266 名前:師匠と弟子少女 3/6?[sage] 投稿日:2010/10/12(火) 17:44:03 ID:oatxHqW9 [5/8]
「ほら、洗ってあげるから座って」
「はーい……」
まず僕が椅子に座り、彼女がその足の間に収まるように座る。
正直、目前に裸の彼女がいるだけで、勃起しないように自分を諫めるのはなかなかの苦行だ。
とりあえず最初は髪を洗ってやる。痛くないように、目に入らないように、優しく。
そうしていると、湯で温まるせいか、彼女の緊張も和らいできて笑顔も見られる。
「師匠に髪触ってもらうの、好き……」
「毎日触ってるだろう」
「うん……だから、幸せ……」
大きくなっても、僕になついているのは変わらない。僕に抱きついて甘えるのが好きなのも。
いつまでもこうして僕だけを見て、僕だけを慕う君であって欲しいものだ。
「ひゃっ!」
「何をびっくりしてるんだ。次、体だよ」
「だって師匠が手でやるから!」
「いつもだろう」
せっかくの絹のような肌を傷つけたら大変だからと、手のひらで彼女の体を洗う。
そんなものは建前だといってしまえばそれまで。君の肌を堪能したいのも本当だからね。
まず腕、それから肩、首筋、脇……ゆっくりマッサージするように手を滑らせていく。
これもいつものことだというのに、彼女は触れる度に体を震わす。その敏感なところもたまらない、愉しくて背筋がゾクゾクするよ。
そして柔らかい乳房に手が行くと、さらに体が強張った。この手に収まらないほど成長した膨らみを、円を描くように手のひらで揉む。
「し、師匠っ……胸ばっかり、そんなに……っ」
「駄目だよ、ちゃんと洗わないと」
「ひあっ!」
つい時間をかけ過ぎてしまったため彼女の息が荒くなってきたが……。
気にせず乳房の中央にあるピンク色の蕾までじっくり洗ってやる。親指と人差し指でそっと摘まんで、捏ねるように。
「や……やだ、ししょ……だめぇ……」
「何が駄目なの」
「あっ……また、もやもやしてきたのぉっ……」
後ろから覗くと、彼女の頬はすっかり上気し、だんだんと瞳も潤んできている。
無意識のうちに、つい苛めてしまっていたようだ。
濡れて冷えた体を温めるために風呂に入らせたのに、僕がさらに濡らしてどうす……まぁいいか、温まるには違いない。
267 名前:師匠と弟子少女 4/6?[sage] 投稿日:2010/10/12(火) 17:47:16 ID:oatxHqW9 [6/8]
「ごめんごめん、やり過ぎた。じゃあ洗う場所変えるよ」
「師匠のばか! いっつもそう言って胸ばっかりっ……!」
乳房から手を離して、腹から腰へ。それから、敢えて秘所には触れずに足を洗ってやる。
彼女がもどかしそうに身動ぎするのには気づかない振りをして。
「あ……」
「どうしたの」
泡があるとはいえ、やけにぬるぬるした太ももまで来た時、彼女がそれを拒むように、すらりとした足を擦り合わせる。
「ほら、足開いて。ここも綺麗にしようね」
「ま、待って師匠っ、んあぁっ!」
泡以外のもので滑りの良くなった割れ目から外陰までをなぞると、彼女の体がびくんと跳ねた。
「洗ってるだけなのにどうしたの」
「あっ……なんでっ、師匠と入ると、いつもっ……」
外陰を摘まんで押しつぶすように捏ね回すと、いやいやをするように頭を振って抵抗する。
――実は数年前から、消毒と称して彼女を風呂に入れる度に下を濡らしてやっていた。
心だけでなく体まで僕に依存するように仕向けるためだ。
でもそれが、君には分からないのも無理はない。保健体育では、こういうところを弄られたら気持ち良くなるなんて習わないからね。
「もやもやして、体が変になるけど、本当は嫌じゃないだろう?」
「うん……」
彼女は微かに頷いた。
「怖いけど……すごく、きもちいい……」
小さく蜜の音がしている。風呂場には、彼女の甘い声とそれだけが響く。
彼女の表情はまだ未知の体験に対する戸惑いが滲んでいるが、笑っていた。……本当に、なんて純粋でいい子だろう。
これが「如何わしいこと」だなんて微塵も思ってない。ただ僕に可愛がられて喜んでいるんだから。
「あっ、ああぁぁっ……ふぁぁあん……!」
割れ目から中には何もせず、ただ外陰を攻めていただけだが、彼女が達するには十分な刺激だったようだ。
彼女はぷるぷると体を小刻みに震えさせ、きゅっと強く瞼を閉じ、唇をわずかに開いて虚空を仰ぐ。
その瞬間に、普段の子供っぽさからは想像もつかない色気が彼女の全身から放たれたように感じられ、
思わず挿入までしてしまいたくなるがぐっと堪えて、肩で息をしている彼女の髪を撫でる。
268 名前:師匠と弟子少女 5/5[sage] 投稿日:2010/10/12(火) 17:49:08 ID:oatxHqW9 [7/8]
5レスで大丈夫でしたすみません
「ししょ……」
「気持ち良かった?」
彼女は僕に寄りかかると、はにかんだ笑顔で首を縦に振った。無知ゆえに変なところで正直だ。それがいいんだが。
「大人になったらもっと気持ち良いことしてあげるよ」
「ほんと……?」
僕が言うと、嬉しそうに目を細めて首を傾げる。もうすでに快楽の虜らしい。
「ああ、本当さ。だから……ずっといい子で、僕の傍にいるんだよ」
「うん……約束する」
大人になるまで……いや、大人になっても僕だけの言うことを聞くいい子でいるんだよ。
ああ、でも大丈夫。もし聞かなくても追い出したり手放したりなんてしない……ただ、ちょっとお仕置きしなきゃならないけどね。
君が大人になったらどんな風に気持ち良くしてあげようか。考えて僕は笑った。
411 名前:師匠と弟子少女1/5[sage] 投稿日:2011/01/17(月) 00:05:47 ID:HgLtMrZn [2/2]
「師匠ー、見て! こっちのチューリップ咲いたよ!」
「そう、良かったね」
春はあの子が丹精込めて育てている花が綺麗に咲く季節で、
それを見たあの子がとても嬉しそうに笑うから、好きだ。
ただそれは最近になってやっと落ち着いて、そう思えるようになった
というだけで、少し前までは心配事の多い季節だったのだ。
――あれは、まだあの子が十歳の頃だっただろうか。
あの子……ヴァナを引き取ってきて一年が経った春。
進級して、クラスも変わったばかりの頃だ。
「師匠ただいまー」
「おかえり、ヴァ……」
可愛い弟子を出迎えた笑顔が凍りついたのが、自分でもよく分かった。
「どうしたんだい、その怪我は」
「けんかしたの」
何やら不機嫌そうに唇を尖らせ、つんとそっぽを向いて言うので
とりあえず手を洗わせてから、居間のソファーに座らせて
頬や手足の擦り傷を消毒してやる。
「何があったのか、言ってごらん」
そっと、ゆっくり髪を撫でてやると、深紫の瞳がじわりと潤んだ。
「クラスの子がさ……私のこと変って言うの」
「変? 確かに阿呆なところはあるけど」
「わ、私のことってそういうことじゃないよ!」
じゃあ何かと尋ねれば、ヴァナは零れた涙を袖で拭って僕を見上げてくる。
「お父さんやお母さんがいなくて、師匠しかいないのは変だって。
どこの子かも分からないのに、この学校にいるのは場違いだって」
「……誰に言われたの」
「……ミナちゃんとか、サラちゃんとか」
ヴァナの口からは、ぽつぽつと三人ほどの名前が出てきたのだが
確かそれは、中流階級の中途半端に裕福でプライドの高い家の子供だ。
なるほど、偏見や差別意識はありそうだ。
412 名前:師匠と弟子少女2/3[sage] 投稿日:2011/01/17(月) 00:16:07 ID:8fOzy4/W [1/3]
ああまた予測を間違えた…半分で済みました…
出来るだけ下卑た人間に関わらせずに済むようにと
格式高いと評判の学校に転入させたのだが
やはり、どこにでもそんな人間はいるものだなと溜め息が出る。
「私のこと変って言うのはいいの。
師匠にもバカだバカだっていつも言われてるから。
でも、今日は師匠のことまでバカにされたみたいで嫌だったの……」
ヴァナの言葉はすでに涙声で、震えていた。
「ヴァナ、泣かなくていいんだよ。僕のために有難う」
僕も隣に座り、細い体を抱き締めてやると、
ヴァナは僕の胸に顔を押し付けて頷く。
「でもね、僕のためでも喧嘩はいけない。
君は女の子なんだから、傷跡でも残ったら大変だ」
「傷なんていいの! 私お嫁になんて行かないもん。ずっと、ずーっと師匠と一緒がいい」
やだやだと頭を振るヴァナの手が、僕のシャツをぐっと掴む。
お嫁に行かない? ずっと一緒? 言われるまでもなく、もちろんそのつもりだ。
とはいえ君がこんなに素直で純粋に、僕に懐いてくれていることには
情けないが口角がつり上がるのを堪えきれない。
「僕とずっと一緒にいたいの? ヴァナは僕が大好きなんだね」
「大好き! 師匠だーい好き!」
顔を上げたヴァナは目や鼻が赤くなってはいたが満面の笑顔で、
それは例え幼くても、僕にとっては世界で一番愛らしくて美しい。
君の体が大人になれば、さぞかし可愛がり甲斐もあることだろう。
「師匠、私ね、明日もし先生に叱られても謝らないの」
「どうして」
「師匠を悪く言う人に謝るのは嫌!」
「そう。でも大丈夫だよ。僕が先生に叱られないように
ちゃんとお願いしておくからね」
僕は微笑んで、風船のように膨らんだ白い頬を人差し指でつついた。
そう、君は何も間違っていないのだから、叱られることはない。
……悪いのは、何も知らないその子供達だ。
413 名前:師匠と弟子少女3/3[sage] 投稿日:2011/01/17(月) 00:26:37 ID:8fOzy4/W [2/3]
――花に水をやり終えたらしいヴァナが、木陰で見ていた僕に駆け寄ってくる。
「春が来ると、クラスメートとケンカしたの思い出すなー」
「どの喧嘩のこと?」
「そんなにしてないでしょ!?」
ヴァナは、とぼける僕のことを睨んだかと思うと、
どことなく悲しそうに目を伏せた。
「……あの子たち、まだ見つかってないんだよね」
心ない言葉で自分を傷つけた人間を思って悲しむことが出来る、
とても優しいヴァナを慰めるように僕は微笑み、その肩を抱く。
「それはきっと、もう見つからないよ」
……そんな愚かな人間が、今もこの世に存在している訳がないじゃないか。
心中で呟いて、花を眺める彼女の髪を結ぶリボンが
見知らぬ柄であることに気がついた僕は、眉を潜めた。
「師匠」
「ん?」
「また男の子がお話してくれなくなっちゃった」
「そう。なんでだろうね」
「仲良くなれたと思ったのに、この前の授業参観から
みんな話しかけてくれないし、話しかけても冷たいの」
「……そう」
「師匠、なんで笑うの!」
「別に。男の子なんか仲良くなれなくていいだろ、
僕がいるんだから」
「……うん!」
セリフだけだとヤンデレかどうか分からないな
186 名前:師匠と弟子少女 1/2[sage] 投稿日:2010/08/21(土) 01:30:35 ID:rIpsvGlN [2/4]
学校が終わって、走って家に帰る。
私が帰る時間になると、師匠がいつも家の鍵を開けておいてくれるから
私は一目散に、ドアを開けて中へ飛び込んだ。
「師匠、ししょー!」
「誰ですか勝手に家に入らないでください」
「あっ、えっと、ただいま師匠!」
「おかえり」
ただいまを言い忘れたことに気付いた私に師匠は
早く手を洗ってきなさいと促す。
「おやつ、ある?」
「冷蔵庫」
「わーい」
師匠は、9歳で親に捨てられた私を引き取ってくれた不思議な人。
これまで数年、家事や勉強、遊びや護身術と、あらゆることを教えてくれた。
だからこその「師匠」だ。
…本当は一度だけ、お兄ちゃんとかお父さんとか、普通の呼び方も試してみたけれど、
それはやめてくれ、と言われた。
「今日は学校楽しかった?」
「うん。でも……」
「ん?」
冷蔵庫に入っていたケーキを取り出して、
そこで、学校のことを思い出す。
「師匠。私、また無意識に人の嫌がることをしたみたいなの」
「またかい」
「うん。だって、また遊んでくれなくなっちゃった」
「……そう」
私が中学校に入ってしばらくした頃だろうか。
187 名前:師匠と弟子少女 2/2[sage] 投稿日:2010/08/21(土) 01:33:50 ID:rIpsvGlN [3/4]
それまでいつも、遊びの話だとか、テストの話をしていた
クラスメートの男子が、急によそよそしくなったのだ。
女子は今までどおりだから、いじめではないと思う。
なぜか男子だけ、誰かと仲良くなるたび、急に――
不定期にではあるけれど、必ずそうなった。
だから私は、もう男子と話すこともあまりなくなってきている。
男子どうこうより、友達がいなくなることが寂しい。
「気にしないの」
「師匠」
「君の友達が君を嫌いになっても、僕は絶対に嫌いにならないよ。
だから、気にすることはないさ」
うつむく私の髪を撫でてくれる師匠は
とても優しい目をしていて、私はたまらず抱きついた。
「師匠大好き」
「知ってるよ」
「昨日、授業参観に来てくれたでしょ。
みんな、師匠かっこよくて羨ましいって!」
師匠は私の自慢だよ、と見上げたとき、何故か師匠の口角がつり上がっていた。
「師匠、なんだか楽しそうだね」
「楽しいからね」
何が楽しいの?と聞いてみたけれど、答えてはもらえなかった。
264 名前:師匠と弟子少女 1/6?[sage] 投稿日:2010/10/12(火) 17:39:23 ID:oatxHqW9 [3/8]
雨の降る夕暮れ時。
朝から厚い雲で覆われて空が低かったので、僕はあの子に傘を持たせていた。
なのに、あの子は雨に濡れて帰ってきた。
「傘は?」
「貸しちゃった」
「誰に」
「知らないお兄さん」
雫が滴る髪をタオルで拭きながら、あっさりとした口調で言う。
「どうして」
「だってそのお兄さん、お店の軒下で困ってたからさ。私なら家も近いし、まぁいいかって……」
笑顔の彼女は冷えて肌寒いのか、頬が赤い。もう秋なんだからそうなって当たり前だが。
この子は困っている人を放っておけない質で、多少なら平気で自分を犠牲にするところがある。
勿論良いところなのだが、他の男を惹き付けることにもなり得る。それを僕は許せない。
だからといって、そんなことを言うわけにもいかないから……この子から男を遠ざけるよう動いてきた。
万が一にも僕以外の誰かに靡くことのないようにしてきた。
学校に行く用事がある度、君の周りに男子が近づくことのないように、クラスメートの彼らに「お願い」もしてきたのに。
それを、通りすがりの男に邪魔されたのではたまらない。
「お兄さんってことは大人だろう? 放っておいて良かったんだ」
「でも、師匠……」
「それで君が風邪を引いたらどうする」
「……ごめんなさい」
タオルに唇を隠し、こちらを見つめてしょんぼりと肩を落とす。もう18だって言うのにどうも幼いが、それもまた可愛くて仕方ない。
265 名前:師匠と弟子少女 2/6[sage] 投稿日:2010/10/12(火) 17:41:28 ID:oatxHqW9 [4/8]
まだ幼かった君を引き取ってからもう9年が経った……あと少しだ。あと2年待てば君は成人する。
成人さえしてしまえば僕と君が何歳からの付き合いであろうと、結婚することを誰も何とも思わない――犯罪にはならない。
今からその日が待ち遠しいと微笑んだ時、くしゃみする声が聞こえた。彼女は少し震えている。
「ほら、熱出す前にお風呂に入りなさい」
「うう……はーい」
「あ、待って」
しぶしぶ風呂場に向かう小さな背中を呼び止めると、きょとんとした眼差しがこちらを向いた。
「そのお兄さんに触った?」
「え……? あっ、うん。傘渡すのにちょっと……」
ああ……やっぱり。
僕は黙って彼女に歩み寄り、濡れた体を抱き上げる。
「し、師匠?」
「触ったんだろう? じゃあ今日は僕が洗ってあげないと……」
その綺麗な目も、夏空のように鮮やかな青の髪も、きめ細かな肌も、全て僕のものだから。
学校の授業で仕方なかったって君が言っても、この子が僕以外の男に触った日はいつもそうしてきた。
「ま、待って、師匠」
「知らないお兄さんには触って、僕に触られるのは嫌なのか」
「そんなことない!」
「じゃあ大人しくしなさい」
いつからだっただろう。
一緒に風呂に入るのを躊躇ったり(しても今みたいに言えば良いんだが)、入ったら入ったで体を隠したり、頬を染めたりするようになったのは。
その時は、きちんと異性として意識してくれているのだと思って嬉しかったものだ。
「師匠、洗ってくれるだけじゃないの? 一緒に入るの?」
「ついでにね」
衣服は全て脱がせ、勿論タオルも巻かせない。もじもじと胸を隠して、僕を見ようとしないのもまた初々しくて可愛らしい。
266 名前:師匠と弟子少女 3/6?[sage] 投稿日:2010/10/12(火) 17:44:03 ID:oatxHqW9 [5/8]
「ほら、洗ってあげるから座って」
「はーい……」
まず僕が椅子に座り、彼女がその足の間に収まるように座る。
正直、目前に裸の彼女がいるだけで、勃起しないように自分を諫めるのはなかなかの苦行だ。
とりあえず最初は髪を洗ってやる。痛くないように、目に入らないように、優しく。
そうしていると、湯で温まるせいか、彼女の緊張も和らいできて笑顔も見られる。
「師匠に髪触ってもらうの、好き……」
「毎日触ってるだろう」
「うん……だから、幸せ……」
大きくなっても、僕になついているのは変わらない。僕に抱きついて甘えるのが好きなのも。
いつまでもこうして僕だけを見て、僕だけを慕う君であって欲しいものだ。
「ひゃっ!」
「何をびっくりしてるんだ。次、体だよ」
「だって師匠が手でやるから!」
「いつもだろう」
せっかくの絹のような肌を傷つけたら大変だからと、手のひらで彼女の体を洗う。
そんなものは建前だといってしまえばそれまで。君の肌を堪能したいのも本当だからね。
まず腕、それから肩、首筋、脇……ゆっくりマッサージするように手を滑らせていく。
これもいつものことだというのに、彼女は触れる度に体を震わす。その敏感なところもたまらない、愉しくて背筋がゾクゾクするよ。
そして柔らかい乳房に手が行くと、さらに体が強張った。この手に収まらないほど成長した膨らみを、円を描くように手のひらで揉む。
「し、師匠っ……胸ばっかり、そんなに……っ」
「駄目だよ、ちゃんと洗わないと」
「ひあっ!」
つい時間をかけ過ぎてしまったため彼女の息が荒くなってきたが……。
気にせず乳房の中央にあるピンク色の蕾までじっくり洗ってやる。親指と人差し指でそっと摘まんで、捏ねるように。
「や……やだ、ししょ……だめぇ……」
「何が駄目なの」
「あっ……また、もやもやしてきたのぉっ……」
後ろから覗くと、彼女の頬はすっかり上気し、だんだんと瞳も潤んできている。
無意識のうちに、つい苛めてしまっていたようだ。
濡れて冷えた体を温めるために風呂に入らせたのに、僕がさらに濡らしてどうす……まぁいいか、温まるには違いない。
267 名前:師匠と弟子少女 4/6?[sage] 投稿日:2010/10/12(火) 17:47:16 ID:oatxHqW9 [6/8]
「ごめんごめん、やり過ぎた。じゃあ洗う場所変えるよ」
「師匠のばか! いっつもそう言って胸ばっかりっ……!」
乳房から手を離して、腹から腰へ。それから、敢えて秘所には触れずに足を洗ってやる。
彼女がもどかしそうに身動ぎするのには気づかない振りをして。
「あ……」
「どうしたの」
泡があるとはいえ、やけにぬるぬるした太ももまで来た時、彼女がそれを拒むように、すらりとした足を擦り合わせる。
「ほら、足開いて。ここも綺麗にしようね」
「ま、待って師匠っ、んあぁっ!」
泡以外のもので滑りの良くなった割れ目から外陰までをなぞると、彼女の体がびくんと跳ねた。
「洗ってるだけなのにどうしたの」
「あっ……なんでっ、師匠と入ると、いつもっ……」
外陰を摘まんで押しつぶすように捏ね回すと、いやいやをするように頭を振って抵抗する。
――実は数年前から、消毒と称して彼女を風呂に入れる度に下を濡らしてやっていた。
心だけでなく体まで僕に依存するように仕向けるためだ。
でもそれが、君には分からないのも無理はない。保健体育では、こういうところを弄られたら気持ち良くなるなんて習わないからね。
「もやもやして、体が変になるけど、本当は嫌じゃないだろう?」
「うん……」
彼女は微かに頷いた。
「怖いけど……すごく、きもちいい……」
小さく蜜の音がしている。風呂場には、彼女の甘い声とそれだけが響く。
彼女の表情はまだ未知の体験に対する戸惑いが滲んでいるが、笑っていた。……本当に、なんて純粋でいい子だろう。
これが「如何わしいこと」だなんて微塵も思ってない。ただ僕に可愛がられて喜んでいるんだから。
「あっ、ああぁぁっ……ふぁぁあん……!」
割れ目から中には何もせず、ただ外陰を攻めていただけだが、彼女が達するには十分な刺激だったようだ。
彼女はぷるぷると体を小刻みに震えさせ、きゅっと強く瞼を閉じ、唇をわずかに開いて虚空を仰ぐ。
その瞬間に、普段の子供っぽさからは想像もつかない色気が彼女の全身から放たれたように感じられ、
思わず挿入までしてしまいたくなるがぐっと堪えて、肩で息をしている彼女の髪を撫でる。
268 名前:師匠と弟子少女 5/5[sage] 投稿日:2010/10/12(火) 17:49:08 ID:oatxHqW9 [7/8]
5レスで大丈夫でしたすみません
「ししょ……」
「気持ち良かった?」
彼女は僕に寄りかかると、はにかんだ笑顔で首を縦に振った。無知ゆえに変なところで正直だ。それがいいんだが。
「大人になったらもっと気持ち良いことしてあげるよ」
「ほんと……?」
僕が言うと、嬉しそうに目を細めて首を傾げる。もうすでに快楽の虜らしい。
「ああ、本当さ。だから……ずっといい子で、僕の傍にいるんだよ」
「うん……約束する」
大人になるまで……いや、大人になっても僕だけの言うことを聞くいい子でいるんだよ。
ああ、でも大丈夫。もし聞かなくても追い出したり手放したりなんてしない……ただ、ちょっとお仕置きしなきゃならないけどね。
君が大人になったらどんな風に気持ち良くしてあげようか。考えて僕は笑った。
411 名前:師匠と弟子少女1/5[sage] 投稿日:2011/01/17(月) 00:05:47 ID:HgLtMrZn [2/2]
「師匠ー、見て! こっちのチューリップ咲いたよ!」
「そう、良かったね」
春はあの子が丹精込めて育てている花が綺麗に咲く季節で、
それを見たあの子がとても嬉しそうに笑うから、好きだ。
ただそれは最近になってやっと落ち着いて、そう思えるようになった
というだけで、少し前までは心配事の多い季節だったのだ。
――あれは、まだあの子が十歳の頃だっただろうか。
あの子……ヴァナを引き取ってきて一年が経った春。
進級して、クラスも変わったばかりの頃だ。
「師匠ただいまー」
「おかえり、ヴァ……」
可愛い弟子を出迎えた笑顔が凍りついたのが、自分でもよく分かった。
「どうしたんだい、その怪我は」
「けんかしたの」
何やら不機嫌そうに唇を尖らせ、つんとそっぽを向いて言うので
とりあえず手を洗わせてから、居間のソファーに座らせて
頬や手足の擦り傷を消毒してやる。
「何があったのか、言ってごらん」
そっと、ゆっくり髪を撫でてやると、深紫の瞳がじわりと潤んだ。
「クラスの子がさ……私のこと変って言うの」
「変? 確かに阿呆なところはあるけど」
「わ、私のことってそういうことじゃないよ!」
じゃあ何かと尋ねれば、ヴァナは零れた涙を袖で拭って僕を見上げてくる。
「お父さんやお母さんがいなくて、師匠しかいないのは変だって。
どこの子かも分からないのに、この学校にいるのは場違いだって」
「……誰に言われたの」
「……ミナちゃんとか、サラちゃんとか」
ヴァナの口からは、ぽつぽつと三人ほどの名前が出てきたのだが
確かそれは、中流階級の中途半端に裕福でプライドの高い家の子供だ。
なるほど、偏見や差別意識はありそうだ。
412 名前:師匠と弟子少女2/3[sage] 投稿日:2011/01/17(月) 00:16:07 ID:8fOzy4/W [1/3]
ああまた予測を間違えた…半分で済みました…
出来るだけ下卑た人間に関わらせずに済むようにと
格式高いと評判の学校に転入させたのだが
やはり、どこにでもそんな人間はいるものだなと溜め息が出る。
「私のこと変って言うのはいいの。
師匠にもバカだバカだっていつも言われてるから。
でも、今日は師匠のことまでバカにされたみたいで嫌だったの……」
ヴァナの言葉はすでに涙声で、震えていた。
「ヴァナ、泣かなくていいんだよ。僕のために有難う」
僕も隣に座り、細い体を抱き締めてやると、
ヴァナは僕の胸に顔を押し付けて頷く。
「でもね、僕のためでも喧嘩はいけない。
君は女の子なんだから、傷跡でも残ったら大変だ」
「傷なんていいの! 私お嫁になんて行かないもん。ずっと、ずーっと師匠と一緒がいい」
やだやだと頭を振るヴァナの手が、僕のシャツをぐっと掴む。
お嫁に行かない? ずっと一緒? 言われるまでもなく、もちろんそのつもりだ。
とはいえ君がこんなに素直で純粋に、僕に懐いてくれていることには
情けないが口角がつり上がるのを堪えきれない。
「僕とずっと一緒にいたいの? ヴァナは僕が大好きなんだね」
「大好き! 師匠だーい好き!」
顔を上げたヴァナは目や鼻が赤くなってはいたが満面の笑顔で、
それは例え幼くても、僕にとっては世界で一番愛らしくて美しい。
君の体が大人になれば、さぞかし可愛がり甲斐もあることだろう。
「師匠、私ね、明日もし先生に叱られても謝らないの」
「どうして」
「師匠を悪く言う人に謝るのは嫌!」
「そう。でも大丈夫だよ。僕が先生に叱られないように
ちゃんとお願いしておくからね」
僕は微笑んで、風船のように膨らんだ白い頬を人差し指でつついた。
そう、君は何も間違っていないのだから、叱られることはない。
……悪いのは、何も知らないその子供達だ。
413 名前:師匠と弟子少女3/3[sage] 投稿日:2011/01/17(月) 00:26:37 ID:8fOzy4/W [2/3]
――花に水をやり終えたらしいヴァナが、木陰で見ていた僕に駆け寄ってくる。
「春が来ると、クラスメートとケンカしたの思い出すなー」
「どの喧嘩のこと?」
「そんなにしてないでしょ!?」
ヴァナは、とぼける僕のことを睨んだかと思うと、
どことなく悲しそうに目を伏せた。
「……あの子たち、まだ見つかってないんだよね」
心ない言葉で自分を傷つけた人間を思って悲しむことが出来る、
とても優しいヴァナを慰めるように僕は微笑み、その肩を抱く。
「それはきっと、もう見つからないよ」
……そんな愚かな人間が、今もこの世に存在している訳がないじゃないか。
心中で呟いて、花を眺める彼女の髪を結ぶリボンが
見知らぬ柄であることに気がついた僕は、眉を潜めた。
