二人の間に入る物は邪魔なんだよ。僕はただ君を真っ直ぐに感じたいだけなんだ。喪子、君もそうでしょ?
君は優しいから、お父さんやお母さんや、友達のことも心配なんだよね、わかるよ。
でも僕は嫌だ。喪子には僕だけを見てて欲しい。僕だけを感じて欲しい。僕は喪子の為なら親も兄弟も友達も捨てられるよ。
全部捨てられる。だって、喪子が僕の全てなんだから。喪子が僕の世界なんだから。ねぇ、喪子、喪子、喪子ちゃん。
君もそうだよね?そうなるよね?だって君は僕の為に今まで一人でいてくれてたんでしょ?
そう言って男は私の肩を掴んだ。
真っ直ぐこっちを見る目は、私を射抜くような威圧感を放っている。視線を逸らせないまま、かといって彼の熱情を享受する
度胸も無い私は、彼の瞳に映る私を視ることで心だけでもこの状況から逃れていた。
私が離れている間も、彼は目叩くことすらせずに私を凝視している。なるほど二人の間に割り入るものが邪魔だというのなら、
瞬きすら彼にとっては邪魔な“もの”なのだろう。でも何故だろう。私には彼の眼が虚ろに見えた。虚像は映っていてもそこに
私はいない。硝子玉が風景を反射するように、ただ物体としての私が映っているだけだ。
彼の瞳は私を捕らえているが、私を見てはいない。
悠長にそんな分析をしていたら、不意に彼の顔が近付いてきて、生温い感触に襲われた。
経験したことのない類のそれが唇を支配する。嫌だ―気持ち悪い――怖い。
咄嗟に両手を挟み込む。けれど、どんなに力を込めて押し出しても、彼は離れていかない。硬い胸板は無機質な壁かと錯覚させる程に強くて、
怖くて、無我夢中で抵抗していたら、いつの間にか肩に食い込んでいた彼の手は背中と頭に回っていた。
固い。体も頭も、全然動かせない。感覚の無くなった両手はその役割を成さずに、私と彼との間で押し潰されている。
押し付けられた唇は予想していたよりは柔らかく、しかし硬かった。濡れた生温いモノが口を這い回っている。
少しでも彼の侵食を拒みたい一心で、閉じた眼と口に力を込める。
生まれて初めてのキスがこんな気持ちでだなんてショックだ。
初めては、好きな人とロマンチックになんて夢見ていたのに。馬鹿な幻想だと知りつつも、叶うわけが無いと知りつつもそう思っていたのに。
「んっ…」
ぬるぬる。
彼の顔は見えないが、唇に降ってくる感触は一向に消えないから、まだ目の前にあるのだろう。彼もこれと一緒だ。気持ち悪い。
怖い。
しつこく纏わりつく感触から逃げていたら、急に唇の間に何かが挿し入ってきた。
「んぅ!?」
わからない。怖い。なんだこれああ舌か。嫌だこの人なんでこんなこと、嫌だ、嫌だ、嫌
やめて
体が強張る。折り畳まれた腕は動かせないから、変わりに手の平をぎゅっと握る。
全身に力を込めるんだ。彼を拒絶するんだ。だけど彼は、そんな私を嘲笑うように容易く割り入って来た。
自分の内部にソレが入って来る感触。ぬるぬる。なめくじみたいに気持ち悪いそれが這入ってくる。
「ん"ー!ん"ー!!」
懇親の力を込めて暴れたけれど、一度入られるともうどうしようもなかった。全身を悪寒が駆け巡って、ぞくぞくして気持ち悪くて力が入らない。
彼の舌は、食いしばった私の歯をなぞり、抉じ開け、舐め上げ、奥へと伸びて舌を絡めとり口いっぱいを蹂躙した。まるで自分のもののように、
彼の舌は好き勝手に振る舞った。まるで生きているかのように動き回り、器用に、逃げる私の舌を捕まえ弄ぶ。
そのうちに、気持ち悪さからか、強く固定されているせいか、頭がジンジンしてきて何がなんだかわからなくなった。
ただきつく舌を吸われた時だけ、ぐちゃぐちゃした頭の中ではっきりした感覚があったのがわかったけれど、
あとは何をされているのかわからなかった。解りたくなかった。
そうして何度目かの痛みで意識を引き戻された時、私は服に這入り込んでくる異物に気が付いた。
「!!」
冷たいものがやんわりと尻を包み込み、ゆるゆると動いている。それが何を意味しているかわかった瞬間、私は一気に覚醒した。
駄目。やめて。口を塞がれたまま呻く。頭を固定していた腕が無くなっていたので、必死に頭を動かした。やっと口が離れたから、
私は回らない頭で必死に喋った。でも相手は私の懇願なんて聞いていないようだった。興奮した荒い息が耳に吹き込まれ、ぞくぞくした。
ぎゅう、と抱き込む腕が硬くなる。苦しい。やめて。息苦しさと恐怖で上手く声が出ない。このままじゃ殺される。この人は異常だ。
きっと好き勝手嬲られたあと殺されてしまう。そんなの嫌だ。お願いです。お願いですからやめて下さい。許して下さい。やめて。もうやめて。
「喪子ちゃん、っはぁ、喪子。ねぇ、喪子ちゃん、僕喪子ちゃんが可愛くて、もうこれだけじゃ我慢出来なくなりそうだよ。ほら、わかる?」
彼は尻に手を食い込ませ、腰を引き寄せた。気持ち悪い、熱い膨らみが押し付けられた。
「嫌ぁ…!」
気持ち悪くて怖くて、限界だった。両手で押し返しても、相手はやっぱりびくともしなくて、涙が溢れてきた。殺されるかもしれない恐怖より、
自分が襲われるという事のほうが信じられなくて、恐ろしかった。
尻をぐいぐい掴まれ、下半身を擦り付けられる。
耳にもぬるぬるしたものが押し付けられて、再度体が跳ねた。恐怖と疲労とで、うまく立てない。彼を突き飛ばして走って逃げたいのに、力が入らない。
熱い息をつきながら、くぐもった声で彼が言った。
198: 彼氏いない歴774年 11/02/22 14:42 ID:+zmNQAQO(3/3) AAS
これ以上思いつかない
展開早い
もうねる
君は優しいから、お父さんやお母さんや、友達のことも心配なんだよね、わかるよ。
でも僕は嫌だ。喪子には僕だけを見てて欲しい。僕だけを感じて欲しい。僕は喪子の為なら親も兄弟も友達も捨てられるよ。
全部捨てられる。だって、喪子が僕の全てなんだから。喪子が僕の世界なんだから。ねぇ、喪子、喪子、喪子ちゃん。
君もそうだよね?そうなるよね?だって君は僕の為に今まで一人でいてくれてたんでしょ?
そう言って男は私の肩を掴んだ。
真っ直ぐこっちを見る目は、私を射抜くような威圧感を放っている。視線を逸らせないまま、かといって彼の熱情を享受する
度胸も無い私は、彼の瞳に映る私を視ることで心だけでもこの状況から逃れていた。
私が離れている間も、彼は目叩くことすらせずに私を凝視している。なるほど二人の間に割り入るものが邪魔だというのなら、
瞬きすら彼にとっては邪魔な“もの”なのだろう。でも何故だろう。私には彼の眼が虚ろに見えた。虚像は映っていてもそこに
私はいない。硝子玉が風景を反射するように、ただ物体としての私が映っているだけだ。
彼の瞳は私を捕らえているが、私を見てはいない。
悠長にそんな分析をしていたら、不意に彼の顔が近付いてきて、生温い感触に襲われた。
経験したことのない類のそれが唇を支配する。嫌だ―気持ち悪い――怖い。
咄嗟に両手を挟み込む。けれど、どんなに力を込めて押し出しても、彼は離れていかない。硬い胸板は無機質な壁かと錯覚させる程に強くて、
怖くて、無我夢中で抵抗していたら、いつの間にか肩に食い込んでいた彼の手は背中と頭に回っていた。
固い。体も頭も、全然動かせない。感覚の無くなった両手はその役割を成さずに、私と彼との間で押し潰されている。
押し付けられた唇は予想していたよりは柔らかく、しかし硬かった。濡れた生温いモノが口を這い回っている。
少しでも彼の侵食を拒みたい一心で、閉じた眼と口に力を込める。
生まれて初めてのキスがこんな気持ちでだなんてショックだ。
初めては、好きな人とロマンチックになんて夢見ていたのに。馬鹿な幻想だと知りつつも、叶うわけが無いと知りつつもそう思っていたのに。
「んっ…」
ぬるぬる。
彼の顔は見えないが、唇に降ってくる感触は一向に消えないから、まだ目の前にあるのだろう。彼もこれと一緒だ。気持ち悪い。
怖い。
しつこく纏わりつく感触から逃げていたら、急に唇の間に何かが挿し入ってきた。
「んぅ!?」
わからない。怖い。なんだこれああ舌か。嫌だこの人なんでこんなこと、嫌だ、嫌だ、嫌
やめて
体が強張る。折り畳まれた腕は動かせないから、変わりに手の平をぎゅっと握る。
全身に力を込めるんだ。彼を拒絶するんだ。だけど彼は、そんな私を嘲笑うように容易く割り入って来た。
自分の内部にソレが入って来る感触。ぬるぬる。なめくじみたいに気持ち悪いそれが這入ってくる。
「ん"ー!ん"ー!!」
懇親の力を込めて暴れたけれど、一度入られるともうどうしようもなかった。全身を悪寒が駆け巡って、ぞくぞくして気持ち悪くて力が入らない。
彼の舌は、食いしばった私の歯をなぞり、抉じ開け、舐め上げ、奥へと伸びて舌を絡めとり口いっぱいを蹂躙した。まるで自分のもののように、
彼の舌は好き勝手に振る舞った。まるで生きているかのように動き回り、器用に、逃げる私の舌を捕まえ弄ぶ。
そのうちに、気持ち悪さからか、強く固定されているせいか、頭がジンジンしてきて何がなんだかわからなくなった。
ただきつく舌を吸われた時だけ、ぐちゃぐちゃした頭の中ではっきりした感覚があったのがわかったけれど、
あとは何をされているのかわからなかった。解りたくなかった。
そうして何度目かの痛みで意識を引き戻された時、私は服に這入り込んでくる異物に気が付いた。
「!!」
冷たいものがやんわりと尻を包み込み、ゆるゆると動いている。それが何を意味しているかわかった瞬間、私は一気に覚醒した。
駄目。やめて。口を塞がれたまま呻く。頭を固定していた腕が無くなっていたので、必死に頭を動かした。やっと口が離れたから、
私は回らない頭で必死に喋った。でも相手は私の懇願なんて聞いていないようだった。興奮した荒い息が耳に吹き込まれ、ぞくぞくした。
ぎゅう、と抱き込む腕が硬くなる。苦しい。やめて。息苦しさと恐怖で上手く声が出ない。このままじゃ殺される。この人は異常だ。
きっと好き勝手嬲られたあと殺されてしまう。そんなの嫌だ。お願いです。お願いですからやめて下さい。許して下さい。やめて。もうやめて。
「喪子ちゃん、っはぁ、喪子。ねぇ、喪子ちゃん、僕喪子ちゃんが可愛くて、もうこれだけじゃ我慢出来なくなりそうだよ。ほら、わかる?」
彼は尻に手を食い込ませ、腰を引き寄せた。気持ち悪い、熱い膨らみが押し付けられた。
「嫌ぁ…!」
気持ち悪くて怖くて、限界だった。両手で押し返しても、相手はやっぱりびくともしなくて、涙が溢れてきた。殺されるかもしれない恐怖より、
自分が襲われるという事のほうが信じられなくて、恐ろしかった。
尻をぐいぐい掴まれ、下半身を擦り付けられる。
耳にもぬるぬるしたものが押し付けられて、再度体が跳ねた。恐怖と疲労とで、うまく立てない。彼を突き飛ばして走って逃げたいのに、力が入らない。
熱い息をつきながら、くぐもった声で彼が言った。
198: 彼氏いない歴774年 11/02/22 14:42 ID:+zmNQAQO(3/3) AAS
これ以上思いつかない
展開早い
もうねる