管理人さんが帰ってくるまでの仮まとめです

実の姉と弟で、体の関係あり
無理な方はNGお願いします



お腹すいたと言えば、すかさず目の前にプリンが現れた。
プリンを持った、弟が。

「ありがと」
「どういたしまして」

プリンを食べて、おいしさについ頬が緩んだ。
そして私より嬉しそうにニコニコしている弟。
食べ終わり、空になった容器とスプーンを弟に渡す。
待ってましたと言わんばかりの顔で、弟はスプーンを口にくわえた。
うっとりとスプーンを舐めている。何がいいのかさっぱりわからない。
というか何度見ても気色悪い光景だと思う。
私の使ったスプーンや箸を舐めるたび、やめろ気持ち悪いと心の底から怒ったけどまるで無駄だった。
諦めた。

スプーンをくわえたまま、弟は空の容器を持って台所に行った。
数分の後、おぼんを手にして戻ってきた。まだくわえてやがる。

「姉ちゃん、コーヒーと紅茶どっちの気分?」
「紅茶」
「オッケー。じゃあ俺コーヒー飲もうっと」

弟から紅茶を受け取って、飲まずにテーブルに置いた。
はっきり言って何が入ってるかわかったものじゃないので、まだ飲めない。

「…なに入れた?」
「砂糖を2杯」
「正直に言いなさい」
「…今日は本当に砂糖だけだよ」

どうだか。
目をじっと見つめて真偽をはかる。
弟は嘘をつくとき私の目を見ないから、嘘か本当かすぐわかる。

「姉ちゃん…」

弟は頬を赤くしながら、目を逸らすことなく身を乗り出してきた。
どうやら本当に砂糖しか入れてないらしいが、それはともかく顔が近い。息が荒い。視線が暑苦しい!

「ね、姉ちゃん…そんな見つめられると俺…俺っ…」
「うるさい!近寄るな!」

どうにか弟を押しのけ、あわてて紅茶を手に取った。

「今こっち来るなよ。来たらこれぶっかけて、火傷させてやる」
「かまわないよ。それより姉ちゃんとちゅうしたい。したい。しようよ」
「やめろーっ!それなら頭からかぶって火傷してやる!私が!」
「そんな無茶苦茶な…。なんでそんなに嫌がるんだよぉ」
「当たり前だろ、馬鹿!」

頭上にカップを掲げると、ようやく弟が大人しくなった。
自分から火傷なんてするつもりはさらさらないけど、ここまで言わないと離れない弟にゾッとする。
ふうと息をついて、紅茶に口をつけた。私好みで、おいしい。
弟は不満そうな顔でソファに座り直し、例のスプーンでちびちびとコーヒーを飲み始めた。

「……普通に飲んでよ、頼むから」
「やだ。直接できなかったから、せめて間接キスする」
「お前マジで気持ち悪い」
「ヘコむなぁ…」

大してヘコんでない顔で弟は言い、

「でももう姉ちゃんの味は全然しないや。やっぱり直接したいなあ?」

と、またこっちに近寄ってきた。
勘弁してくれ。

「ずっと言ってるけど私たち姉弟よ?おかしいでしょ、こんなの」
「十人十色って四文字熟語知ってる?人それぞれ違うんだよ。姉弟も、それぞれいろんな色があるんだって」
「ないから、絶対ない。こんなのない」
「あるってば。だからキスしよ?」
「何がだから?あんたの思考回路はどうなってんの?」
「俺の回路はねー、姉ちゃん一直線!」

ドン引きする私にお構いなしに、弟がのしかかってくる。
いつからこいつはこうなったんだろう。
昔はもっとまともだったのに…と思い出にひたろうとして、やめた。
幼稚園のころ、すでにこの弟は
「姉ちゃんはぼくとだけ遊ぶの!他のやつしんじゃえ!」
と子供の独占欲と言うには微笑ましさのかけらもないようなクソガキだった。

「姉ちゃん、何がいやなの?」

私の首筋を舐めながら、弟は言う。

「どうせ俺しかいないんだから、もう俺でいいじゃん。なんでいやがるの?」
「やめてよ」

舐められることにも、もう慣れた。
抵抗しても意味がないことも、もう知ってる。
それでもいやなものはいや。

「ヤンは弟だよ。私にとってあんたは弟でしかない。弟とこんなことしたくない」
「俺にとっても、姉ちゃんは姉ちゃんだよ」

弟の舌が、生き物みたいに私の体を這いずり回る。
ああ、もう本当に、本当に気持ち悪い。嫌悪感しかない。
私なんかを相手に一体なにが楽しいのか、弟は体中舐めて、キスして、吸いついた。

「ちゃんと姉だってわかってるよ。俺の姉ちゃん。でもしたいんだ。だって好きなんだよ」

気持ち悪い弟の、最も気持ち悪い部分が私の中に入ってくる。
紅茶に何か入ってようがなかろうが、結果は一緒だったな…と自嘲した。
さっさと終わってくれと願いながら、弟の必死な顔を見ないように目を瞑った。


散々弄ばれて、体がだるい。
もう動きたくない。
弟は心配そうに、私の頭を撫でてくる。

「姉ちゃんって体力ないよね」
「知るか…お前が無茶苦茶したせいだろーが」
「え、俺は優しくしたよ?これ以上優しくしたら、欲求不満になっちゃうよ」
「勝手になってろ……。もう出すもの出してスッキリしたでしょ、今すぐ消えて」
「姉ちゃんって言い方が下品だよな」

弟は呆れたように笑うと、私のことを抱き抱えた。
そのまま風呂場に連れて行かれて、まだ弟から解放されないんだと思ってうんざりする。
汗かいたから洗いっこしよう!と、ろくでもない提案を出されて私が消えたくなった。

「一人で入れる」
「え、洗いっこしようよ」
「死ね」

弟は手でボディソープを泡立てると、私の体をまさぐり始めた。
どうせこれも抗いきれない。
無駄に暴れて疲れるよりも、大人しく従った方が弟も満足するだろうし、さっさと終わって楽だろう。
せいぜい好きにすればいい。
私が黙ってされるがままになると、弟は上機嫌に鼻歌なんぞを歌い始めた。

「あー、やばい。姉ちゃん、ムラムラしてきたって言ったら怒る?」
「殴る」
「ムラムラしてきた」

宣言通り殴ってやった。力の弱い、なんとも攻撃力のないものだったけど。
弟はへらへら笑っている。

「可愛いなあ。姉ちゃんって本当、可愛いよなあ」

言いながら体をすり寄せてきた。気持ち悪い。

「…本気でやめて。吐きそう」
「いいよ。吐いちゃえ。そしたら俺、それ食べて姉ちゃんへの愛をしめすから」

もう言葉もない。
私が黙ると、弟はまた鼻歌を再開し、さっきより執拗に体をまさぐってきた。
いっそ殺してやりたい。
そう思うのに、私の体は思うように動かず、けっきょく弟の汚いものを入れられた。


気づいたら部屋に戻っていた。
弟にうしろから抱え込まれ、ドライヤーで髪を乾かされている。

「俺の姉ちゃん。可愛い。可愛いよ。ずっと俺のものだよ。俺だけの姉ちゃんだよ」

ぼそぼそ言うのが聞こえて、怖くなる。
こんなのがどうして私の弟なんだろう。
どうして普通の姉弟でいられなかったんだろう。

「あれ?いつの間に起きてたの」

髪があらかた乾くと、弟はドライヤーを放って私をきつく抱き締めた。

「姉ちゃんね、気持ち良すぎて意識とんでたんだよ。もうめっちゃくちゃ可愛かった。またしようね」
「二度と嫌だ。あんたなんか大嫌い。死ね」
「姉ちゃんって暴言も可愛いよね。大好きだよ」

何を言っても無駄だって、わかってるのにそれでも言葉を止められない。

「あんたおかしいよ。頭が狂ってる。こんなの普通じゃない」
「普通ってなに?恋愛なんて人それぞれって、何度も言ってるじゃん」
「お前のやってることは人間としておかしいっつってんだよ…!」
「そうなんだよね。恋愛って人をおかしくさせるよね。恋の病だから治らないし。あはは」

ぐらりと視界が歪んだ。
何を言っても無駄だって、わかってる。わかってるのに。
どうしてこんなにも悲しいの。
私の感情なんてまるで無視して、弟は私をベッドに寝かせた。
また…?と抗議の視線をむけたら、頭を撫でられた。やめろ気持ち悪い。

「ちょっと待っててね、すぐ戻ってくるから」

そう言って弟は私の手首を縄で縛ると、
今日はカレーシチューだよー
とニコニコ笑いながら部屋を出て行った。

十人十色?
人それぞれ?
実の姉をレイプして部屋に閉じ込めて、よくそんなことが言えるものだ。
こんなのおかしい。弟は絶対おかしい。
何がいけなかったんだろう。
私が何かしてしまったのかな。
考えても答えなんてでなかった。
だって弟は小さいころからおかしかった。
ずっとずっとおかしかった。
生まれたときから、今までずっと。
なら弟は生まれてきたことが間違いだったのだろうか。
それとも私が、姉として生まれてきたことがいけなかったんだろうか。
私たちが姉弟じゃなかったら、こんなことにはなってなかったのかな。
誰か教えてほしい。誰でもいいから、助けてほしい。

「お待たせ、姉ちゃん」

シチューの乗ったトレイを持って、弟は戻ってきた。
スプーンは当たり前のように1本しかない。

「何か入れた?」
「またその確認?入れてないよ」

目をじっと見る。
弟は即座に逸らした。この野郎。

「何入れた」
「……」
「おい」
「……気持ち良くなれる薬」

今さらそんなもの入れて、どうしようって言うのか。

「さっきさんざん好き勝手なことしといて、まだやる気なの」
「うん」
「頷いてんじゃねーよ」
「だってまたぶっ飛んでる姉ちゃんが見たいんだよ。駄目?」
「死ね」
「熱いから気を付けてね。はい、あーん」

布団を頭からかぶり、逃げこむ。
妙なものが入ってるものを、そうと知ってて食べるわけがない。

「姉ちゃん、お腹すいてないの?」
「すいてない」
「姉ちゃん」
「…あんたなんか大嫌い」

やがて弟も諦めたのか、部屋を出て行く気配がした。
ほっとしたのも束の間、すぐに戻ってきて、隣に入り込んできた。
追い出したいのに、がっちりと抱きつかれて身動きが取れない。

「もう何もしないよ。くっついてたいだけ。それも駄目?」
「出てって」
「姉ちゃんが好きなんだよ。ずっと一緒にいたいんだ」
「異常者。馬鹿。馬鹿野郎」
「喪子ちゃん…」
「名前で呼ぶな」
「ごめん」
「死ね」
「ごめん…。好きだよ。姉ちゃん」
「…あんたなんか」

言葉を奪うように、口元を手でふさがれた。
私が何も言えなくなると、弟は耳元で何度も何度も同じことを囁いた。

「好きだよ。姉ちゃんのこと、ずっと好きだよ。だから俺のこと好きになってよ」

何度も何度も呪文のように囁いた。

「それに姉ちゃんにはもう俺しかいないんだから、俺のこと好きになっても誰も何も言わないよ」

強制的に聞かされる呪文は、ひどく居心地が悪くて。

「好きだよ。俺の姉ちゃん。俺だけの姉ちゃん。俺のこと受け入れて。そしたら俺たち、すごく幸せになれるから」

こんなやつにしか愛されない自分が、とても情けなくて恥ずかしい。

「姉ちゃん、好きだよ」

延々と続く呪文を聞きながら、きっとこれからも逃げられない毎日を予感した。








「頭が痛い」
そう言えばすかさず薬が用意される。

「お腹すいた」
そう言えばすかさずその時食べたいものが差し出される。

「死にたい」
そう言えば、すぐに私を抱き締める温かい腕と、好きだという言葉が降ってくる。

これからもずっと変わらない私の毎日。
変われない私と弟。
間違ってるのは弟なんだろうか。
それとも…弟から逃げ切れない私なんだろうか。



以上です
ヤンデレというよりただの変態かもしれないですね
お目汚し失礼しました

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