横町ファンタジア まとめ - 世界観
辰ノ杜町…
この町には、ちょっと変わったヒト達が住んでいる。
「ファンタジック」
彼らは、人間が古来から創作してきた、空想の元動物達…その動物達がヒトとして転生した存在である。
人間社会の中で生活している彼らだが、今では「人間と共存する道を選んだ者」、「人間から独立する道を選んだ者」に分かれてしまっている。
共存派は辰ノ杜町の住民街、商店街で「辰ノ杜町内会」として、辰ノ杜町の町おこしの活動を――
独立派は秘密結社「デミウルゴス」として、ビジネス街で「(株)辰ノ杜商事」を起業、自分達ファンタジックだけの世界を作り上げようと日々奔走――

そんな彼らの日々を、あなたもちょっと足を止めて覗いてみるのは如何だろう?



ファンタジック

辰ノ杜町で約300年前より突如現れるようになった「元動物」たち。
その正体は、人間の体を持って現世に転生した「神話や古典、おとぎ話に登場する空想動物」たちである。
人間の顔だちをしていながらも、必ずどこかに転生前を写し出す、動物的な特徴を持っている。(翼や角、尾など)
そのほとんどが転生前の自分たちの記憶を持っていて、また、人間的な感情と思考を転生直後から合わせ持っている。
最近は学校(小学校から大学まで)に行けるファンタジックも増えてきており、社会進出は良好に行うことが出来ている。
また、ファンタジックはその「原典」の作者が没してからでなければ転生されることはない。

能力
身体能力は平均的に通常の人間よりもかなり高い…が、転生前の力を存分に発揮することは出来ない。
(本来であれば神々としての力を持っているはずのファンタジックもいるが、それでもである)
ファンタジックたちは転生された瞬間から、本来持っている特殊な能力を封印されている。
その力は、各々がそれぞれ固有の条件を満たした時にだけ発動することが出来るという。
例:本来であれば天候を操る事の出来る者が、力を封印されて普段はごく小さな雨雲しか作れない
→「大切な存在を傷付けられると、本来の天候を大規模に操る力を使う事が出来るようになる」など

親子関係
ファンタジックは子を成すことが出来ない。
転生元の作品で親子関係であった存在同士でも、転生後での直接の親子関係(出産)があるわけではない。

身体事情
身体が成長する者、しない者、不老の者、老いる者も様々。
また、ファンタジックは300年以上前から現代に至るまでで徐々に増えてきている。
だが、ファンタジックはすべての者が不死というわけではない。
老衰する者、傷付く者もいれば、長年にわたって身体に老いを感じさせない者もいる。

出自
何故彼らが辰ノ杜に生まれるようになったのかはいまだ謎のままである。
そして、ファンタジックがかなり多くなった今でも、その彼らが転生する瞬間を見る者は稀。
また、人間の赤ん坊(胎児)を依り代として転生する存在が近年では確認されている。
だが、そのような転生をした者であっても、自身の子供を作ることは宿命として不可能。
100年ほど前から、辰ノ杜町以外の日本国内で転生するファンタジック達が確認され始めているが、
その理由は不明。(日本国外での転生は確認されていない)

所属
人間と共生する道を選んだ者は辰ノ杜町内会へ
人間と別離する道を選んだ者はデミウルゴスへと別れるようになった。

法務関係
ファンタジックは自然発生的に生まれ出る存在であり、生まれついての戸籍は存在しない。
だが、近年になりファンタジックは戸籍を「獲得」することが可能となった。
ただ何もせずにいれば不可能であるものの、
「(ファンタジックの)保護者の生活基盤がしっかりとしている」
「一定以上の社会活動歴や年収がある」
などの条件を満たすことにより、戸籍獲得の申し出を役所側に受け入れてもらうことが可能となった。
※一例:デミウルゴスの禍母は、収入を持っていても戸籍を持っていません。


辰ノ杜町

日本の北部、M県S市某所にある一つの町。
昔は鉱業資源などに恵まれ、それなりに潤っていたが、天災や産業資源の枯渇、
働き手の不足などによって、今では財政難の道を辿っている。
辰ノ杜町内会のファンタジック達が地元PRの為に動いているということもあるが、
実は、デミウルゴス達の経済活動によって、なんとか経済破綻を逃れることが出来ている。
どちらにしても、ファンタジック達の存在がなくてはやっていけない状態の町である。
町内の人々は基本的に明るく、大らかなのだが、経済感覚に関しては正直疎い。
※辰ノ杜町地図(ラフ)

※辰ノ杜町全景


《イラスト企画に際して》
辰ノ杜町内の施設は基本的には自由にお作りすることが可能です。
ですが、刑務所などのマイナスイメージが強い施設などについては原則作成不可としております。
ご質問がある場合はQ&Aまでよろしくお願いいたします。