
グロリアは癒し手であり、人々や動物を助けるために一生を捧げている。
グロリアとその妹のグウェンは幼い頃から獣医の助手として働き、動物の治療の手助けをしてきた。姉妹は医術と治癒術を学ぶと同時に、強い体と平常心を保つために格闘技を学んでいた。
グロリアは明るさに満ち溢れた人物である。彼女のおおらかさと前向きな気持ちはどんな状況であれ変わらない。彼女は医療の場での数多くの悲劇や気の滅入るような環境の中で、このような精神を得ることになった。人や動物が死んだとき、愛していたものは悲しむ。そんな苦しいときには誰かが支えてあげなければならない。グロリアはいつでもその役割を果たせていた。
ある日、彼らのもとに患者が運び込まれた。その患者は採鉱作業で怪我を負ったブルビーストだった。姉妹は彼の種族に特別に精通しているわけではなかったが、動物と人の生理に関する2人の広い知識は苦しむ彼を手当し傷を治すのに十分なものだった。感謝したビーストは、故郷であるゴールデンプレインの人々はより多くの癒し手を必要としていると言った。特に今日では、怪我人の割合は増え続けている、と彼は言った。姉妹は顔を見合わせ、頷いた。レルムを渡り傷と病を癒す、彼女らの数多い旅の最初の一つが、そこから始まったのだ。
それらの旅の一つで、彼女らは北に向かい、ドレッドランドに入った。グロリアとグウェンは、遠征隊に災難があり、医術の助けを必要としているという噂を聞いたのだ。ドレッドランドへの旅には非常に大きな危険があったが、姉妹は自分たちの助けを必要としている所へは、どこであろうと行くと決めていた。しかし、彼女らは遠征隊の隊員の1人も見つけることはできなかった。その前に、木々の向こうからする戦いの音を耳にした彼女らは、急いでそちらを調べに行った。明らかな傷を負った男が、アンデッドの怪物のようなものと戦っていたのだ。自分たちと同じ人間が災難にあっているのを見た2人はすぐに援護に入った。
怪物は尖った腕でグウェンを打ち倒し、グウェンは地面をのたうち回った。グロリアと男は怪物を退却させた。グロリアはすぐにグウェンの手当に駆け寄ったが、その時、男も地面へと崩れ落ちた。グロリアは彼の衣にある印を見て、彼が何者であるか理解していた。彼は「追放されし龍」メネルカーであった。彼の生命力が彼から吸いだされ、死ぬほどに弱々しくなっていることが見て取れた。奇妙なことに、グウェンは同じ敵に打たれていながら、全く異なる症状を呈しているようだった。
グロリアはよく慣れ親しんでいるはずの決断に直面していた―トリアージ、すなわちどちらを先に救うか。―
妹と男は、どちらも速やかな医術の助けを必要としていた。
決断は瞬時に行わなければならない。そしてグロリアはそのたぐいのことが何よりいやだった。グウェンはいつも、リスクについての即時の判断がより得意だった。でもグロリアはいつも皆すべてを助けたかったのだ。
しかしその時、グウェンは意識を失いかけているだけのように見えた。対して男は深刻な怪我によろめき、その肌は灰色に変わろうとしていた。胸が張り裂けそうだったけれども、男の方が、より差し迫った危機にあると思われた。グロリアは医術と治癒魔法を組み合わせ、彼を先に手当し、様態を安定させようとした。そしてすぐにグウェンの元へ向かった。
グロリアは愕然とした。男の手当をしていた間にグウェンの肌は青色に変わり始めていた。妹の身に何か極めて悪いことが起きているのは明らかだった。グロリアが最初に理解していたよりもはるかに悪いことが。
グロリアはグウェンの傷の手当をし、彼女に癒しの掌をほどこした。それによってグウェンは意識を取り戻したが、それは回復ではなかった。このときよりグウェンはその身が暗黒へと堕ちていくことを防ぐためだけに、グロリアの治癒能力を必要とする体になってしまった。
メネルカーは復活したが、ある意味では、グウェンは二度と復活できなかった。いつもの前向きな振る舞いに反して、グロリアはあの一瞬の決断が一生の過ちとなったのではないかと、自問せずにはいられない。
グロリアは、影が迫る世界における一点の灯火だ。
「私たちが前向きであり続ければ、物事はきっと良い方へと向かうでしょう」

パワーアップフェイズの後、転倒していなければ、ハート以外のスートのカードをいずれでも2枚捨ててもよい。
そうした場合、捨場にあるハートのカードを1枚手札に戻し、体力が4回復する。
- 捨てる札のスートはなんでも良い。2枚のスートは揃っていなくとも良い。
- ジョーカーも「ハート以外のスートのカード」と扱われる。
- ハートのAも回収できる。
- よってハートのAは捨て札においておきたい。デジタル版では進行をスムーズにするため、カードを手動で指定せずにパワーアップした場合、山札からはハートのAを、捨て札からはハート以外を優先して取るようになっている。
- 捨場にハートが一枚もないときも、この能力は発動でき回復も可能である。

ドローフェイズのあとで、このカードをキャラクターカードに添付してよい。
添付されている間、ターン終了時に、このターン特殊能力による体力回復が行われていた場合、山札からカードを1枚引く。
ターン終了時に、このターン体力を回復していなかったか、相手に投げられていたとき、このカードは捨てられる。
- 複数同時につけても良い。ドローは重複するのでその分引けるカードが増える。ただし捨てられるときは一度に捨てられる。
- 回復能力に該当するのはキャラクタースキル『癒しの手』とJ打撃ヒット時のJ能力『月光浴』の2種。
- 最新版には現在「体力は初期値を越えては増加しない」というルールが存在するが、回復能力を発動さえすれば結果体力が増加しなかったとしても体力回復は行われた扱いとなる。

戦闘終了 - 両方のプレイヤーは10ダメージを受ける。(あなたが先に受ける。)
このターンの戦闘に勝利していた場合、カードを2枚引く。
「過剰治癒」は1ターンに一度しか使えない。
- 使用タイミングの [End of Combat] は、戦闘フェイズの終わりではなくコンボフェイズの後である。攻撃の処理を終えコンボダメージが確定した後。
- 打撃通常技をヒットか防御させた場合のドロー、防御成功によるドロー、金バーストによるA札回収でA札を入手した場合はそのターン内でその札のA能力を使用できる。
- チェーンコンボによるA札回収、同数値札を捨ててのA札回収はA能力使用タイミングの後となる。
- ダメージを受けるのは自分が先であるため、お互いの体力が10以下のときに発動すれば自分が敗北する。
戦闘終了 - このJのどちらかの面をヒットさせていた場合、このカードを手札に戻してあなたと相手の体力を4回復させてもよい。
- 効果が発動するのはコンボフェイズの後。戦闘フェイズの後ではない。
- 戦闘札として使用した場合も、コンボフェイズで使用した場合も、効果発動可能。
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