対戦格闘カードゲーム『YOMI』の日本語wikiです。

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ブラッドガードの無政府主義者、キャプテン・ゼーン



キャプテン・ゼーンは「ブラッドガード」という無法者集団の頭であり、権威というものが大嫌いだ。一部の人々には「気狂いゼーン」とも呼ばれているが、実際の所、彼の狂気の中には筋の通った方法論が存在する。だがゼーンはそんな呼び名のことなど気にしない。何故なら、人々が彼を予測するすべを知らなければ、そのことは彼にとって有利に働くからだ。

ゼーンの紫のスーツは一風変わった仕立てで、希少な緑竜の鱗で補強されている。防御の効果も少しはあるが、ほとんどは見かけのためである。ミドリが見たらなんて言うだろうね?

ブラッドガードと呼ばれるゼーンの仲間は無法者の一団であるが、彼らはゼーンの指示には従っている。彼の主要な活動の一つは街道を見張って、そこを通る者全員に、"旅行者税"と彼が呼ぶ物を取り立てることだ。断れば、ゼーンは力づくで税を取り立てる。そのためにヴェンデッタ(そのうちトロックも)のような優れた戦士を手元においているのだ。

これを単なる盗賊行為だと考える人もいるが、ゼーンはもっとはるかに高尚な理由からやっているのだ。
彼は、それを実行できる能力があるから、オレは税を取り立てる権力を持っていることになる、と主張する。誰もオレを止められないんなら、他の奴らの法と同様にオレの法も正しいことになる。もっと肝心なことを言えば、どうしてオレがフラグストンの法に従わなきゃならんのだ?どうして誰もが従わなきゃならんのだ?クインスは合法的に権力を得たってわけじゃない。例えそうだとしても、フラグストンの法がレルムの役に立ってるわけじゃない。今のレルムは歴史上でも最悪の有り様だ。そこら中から資源が流出してってる、んでそれは何のためだって?―鬼丸の無駄歯車兵を増産するためだって?個人の自由は"保護"の名の下に犠牲にされている―ゼーンはそのことに何より嫌気が差している。ゼーンが好んで引用する、偉大な法律家ジェファーソン・ディグレイの言葉に「本質的な自由を小さな安全のために売り渡してしまうような人々は、そのどちらも得るに値しない」というものがある。だから、どうしてオレたちがフラグストンの言うことに構わなきゃならんのだ?ゼーンの反抗と悪名は、フラグストンにとってますます厄介事になっている―事実、それが彼の目的なのだ。法律がゼーンには適用されないとしたら、なぜそれを他の連中に適用できる?実際、なぜ?

グレイヴがレルムでも最強の戦士の1人であるということに気づいて以来、ゼーンはグレイヴに興味を惹かれるようになった。そいつは正にブラッドガードに置くに相応しい類いの人物だ。興味深いことに、彼がグレイヴへと話したことはルークとディグレイのそれとほとんど同じものだった:グレイヴの政治への無行動と無関心は、好むと好まざるとにかかわらず、現にフラグストンの行動を見過ごしている。ゴーレムと法律家ならば「実際に政治について行動しなさい」と言う所だが、それと同じことを、ゼーンは煽るような乱暴な言葉で語った。

市民的な不服従は無意味だろうか?そいつはディグレイをダガーフォール牢獄にぶち込んだだけだ。
なんかの格闘大会は無意味じゃないって言うのか?
新しい時代を始めるため、現実にある問題を全部燃やしちまうってのはどうだ?
ゼーンがものごとを爆破させて焼き払うことを楽しんでいるのは事実だが、そりゃ重要なことじゃない。
この場合、それは正しいことをしてるんだ。…ゼーンが言う限りは!

ゼーンは人々に足元を確かめさせ、ものごとをかき混ぜる。彼は現状に疑問を投げかけ、皆がもっとましな未来を得るため現状を破壊しようと挑む。しかし人々はその現状に多くを注ぎ込んでいるため、そんな人々はゼーンを危険極まりない悪党としてとらえる。

「この世界をちょっとかき混ぜてやろうじゃないか、細かいことは考えるな!」




キャラ概観


どんなキャラ?

起き攻めが得意で予測不可能な攻撃キャラ。悪ふざけのお陰で手札の消費が少なく、コンボも非常に自由に繋がるので手札の都合に拘束される事が少ない。またJを1枚引いて来ただけで打撃と投げのリターンが跳ね上がるなど、効率的な行動が常に変わり続ける。このため相手は「手札を予測して強い行動を潰す」という対処が非常にやりにくく、普通に戦っているだけで撹乱作戦になる。

反面安定した高速打撃に乏しく、自分が転倒させられると厳しい状況に陥る。とにかく攻め続ける事がゼーンの生命線であり持ち味だ。

基本パラメータ

体力(HP):85
コンボ可能ポイント(キャラCP):4

デッキ一覧

数字順
技別
打撃:2、3、6、7、9、J、Q、K、AA、AAAA

カード画像

投げ:5、7〜10

カード画像

防御:2、4、6、8

カード画像

回避:3〜5、10

カード画像


カードの大きい画像、及び数字順のカード一覧はこちらを。

能力解説


キャラクタースキル 『悪ふざけ』-Shenanigans-



コンボフェイズにコンボが可能な場合、デッキの上から2枚を公開する。そのうち1枚をコンボに使用してよい。公開されたカードは全て捨てる。
  • デッキの都合上、発動するのはJ、K、AA、AAAA以外の打撃と、投げや回避によって戦闘フェイズに勝利したとき、となる。
    • ただし打撃や投げを当てても、アルガガーグの『防護結界』や『バブルシールド』によってコンボ自体ができない場合、もちろんこの能力は発動しない。
  • 公開のタイミングは、エスケープフェイズで相手がカードを伏せるか決定した後である。
  • 公開は強制である。「公開しない」という選択はできない。
  • A札が公開された場合、手札のA札とあわせて使用できる。
  • ジョーカーなど、コンボに使用できない札がめくられた場合はそのまま捨てるしかない。

キャラクタースキル 『転倒重ね』-Meaty Attacks-

相手が転倒している時、通常打撃の速度は1.0になる。
ゼーンの強力な武器。6・7・9といったリターンの大きい通常打撃を起き攻めに使える。ヴェンデッタなど速い打撃に乏しいキャラクターは偶数・奇数を当てて防御するしか無い。ただし速度が5.0より速い打撃を吸い込むルークとトロックのK投げに対しては、能力が逆に仇となってしまう。鬼丸の「ジェネラルアーマー」や「最終権限」などアーマー系にも弱い。

4能力 『創造と破壊』-Creator and Destroyer-



コンボ不可(Can’t Combo)属性の技をヒットさせるか、全てのコンボポイントを消費してコンボを行ったとき、このカードを捨ててもよい。
そうした場合、相手は手札を公開し、それらをシャッフルして山札の最下部に戻し、それと同数のカードを山札から引く。
  • [Full Combo]という見慣れないタイミングタグを使っているが、実際はコンボフェイズの直後([End of Combat]と一緒)のタイミングで使用する。
  • ゼーンのコンボ不可(Can't Combo)属性の技は、K打撃とAAAA打撃の2つである。
    • アルガガーグの7能力『防護結界』とバル=バス=ベータのキャラクタースキル『ロングレンジ』は「技が締め(Ender)属性になる」という効果を持つ。これらが発動している間は上2つの打撃もコンボ不可(Can't Combo)属性の技ではなくなるため、ヒットさせても『創造と破壊』は発動できなくなる。
  • 1ターンに2枚以上使用することも一応可能。

技解説


通常打撃

2、3、6、7、9。ダメージはそのまま2〜9。速度は2.3〜9.3

速度が半端に高く、数字がとぎれとぎれ。2枚しか繋がらないのでチェーンコンボによってAを増やすことはできない。
ゼーンはデッキの繋ぎ属性が6種類と異常に多いので、打撃を出す時に数字の繋がりを気にすることはない。繋ぎ属性から続けてコンボを締める場面では、6>7が割と高ダメージなので使うこともあるだろう。

通常投げ

5、7、8、9、10。ダメージはそのまま5〜10。速度は5.3〜10.3。消費CP2。繋ぎ(Linker)属性。転倒属性なし。

ゼーンは起き攻めが強力だが、通常投げには転倒属性がなく起き攻めに移行できない。
Linker なので「投げ→投げ」や「打撃→投げ→打撃」と言ったコンボも可能。

J打撃 『アナーキークラッシャー』-Anarch Crusher-



速度2.8、ダメージ9、削り4、消費CP1、締め(Ender)属性、転倒効果
相手を転倒させ強力な起き攻めに移行できる。非常に高性能なコンボパーツ。

Q打撃 『ショルダーラム』-Shoulder Ram-



速度4.0、ダメージ7、削り2、消費CP1、繋ぎ(Linker)属性
技と技を中継する便利なコンボパーツ。ゼーンにはチェーンコンボが無いためダメージを伸ばすのに必要。

K打撃 『クラッシュボム』-Crash Bomb-



速度5.0、ダメージ10、削り5、コンボ不可(Can’t Combo)属性、転倒効果
K能力 『クラッシュボム』-Crash Bomb-
この打撃は打撃で阻止できない。 つまり、相手の打撃が速度で上回っていても、この打撃は相手にヒットする。
この場合相手の打撃もヒットするが、相手はコンボを繋ぐことは出来ず、戦闘に勝利したとは扱われない。
この打撃が防御された場合、自分も5ポイントのダメージを受け、転倒する。

速度は遅いが打撃によって阻止されない。ガイガーのKの下位互換に近い。
同速度の打撃とは通常どおり相打ちになる。

AA打撃/AAAA打撃


AA打撃 『スリップストリーム・フェイズ』-Slipstream Phase-
速度1.2、ダメージ19、削り2、消費CP2、締め(Ender)属性
コンボの締めに使えるが性能はいまひとつ。2枚2CPならばQ→Jの方がリターンは大きい。
AAAA打撃 『マキシマムアナーキー』-Maximum Anarchy-
速度0.0、ダメージ50、削り5、コンボ不可(Can’t Combo)属性
最高クラスのダメージを持つ超必殺技。回避のリターンが跳ね上がる。速い打撃として起き上がり等に使うのもあり。

基本的な戦い方

ゼーンは他のキャラに比べて相手を転倒させるメリットが非常に大きい。そしてゼーンの技で転倒属性が付いているのはJとKだけだ。投げでは転倒させられない。そこで基本的な戦い方は:

・Jを持っていれば打撃か投げでコンボを始動する
・Kを持っていれば回避するかK自体を伏せる

となる。そして相手を転倒させたら6・7・9といった大きい数字の通常打撃で起き攻めに移行し、あわよくばJでコンボを終えて再び転倒させる。この起き攻めループがゼーンの最大の強みであり、相手に押し付けたい行動だ。

無論相手はそれを知っており、速い打撃やアーマー属性の技などで起き攻めを拒否しようとする。そこで裏の選択肢である回避が生きる。ゼーンの回避からは大きなリターンは望めないが、KやJがあれば転倒させて再び読み合いに持ち込めるし、上手くAAAAが揃っていれば50ダメージになる。

手札の整え方

ゼーンはチェーンコンボを持たず、繋ぎ属性の技が豊富なので攻撃の為に手札を整える必要はあまり無い。考えるべき事は主に次の2つだ:

・起き攻め対策
・悪ふざけでAをめくった場合の備え

ゼーンは強力な起き攻めを持つが、自身は起き攻めに対して非常に弱い。高速打撃が乏しいのに加え、防御札が全て偶数という深刻な弱点のために選択肢が非常に限られてしまう。そこで転倒技でコンボを締められるキャラが相手の場合、K・AA・ジョーカーのうちどれかは残しておき、起き上がりの際の安全策として使いたい。

もう1つは「悪ふざけ」でAをめくった場合だ。ゼーンのAは2枚または4枚で発動するので、手札にAが1枚も無い時にめくっても使う事ができない。そこで手札に1枚だけAを入れておき、コンボの際にめくれても無駄にならない様にしておこう。なお手札のA枚数を増やす=山札の残り枚数を減らすと出現率自体が減ってしまうのであまり望ましくない。

AAAAの使い方

ゼーンの超必殺技はかなり高性能な部類に入る。0.0打撃で50ダメージはA4枚に十分見合った威力だ。Aを揃えた時点でゼーンは回避のリターンが跳ね上がるので、これを表の選択肢として見せつつ裏の選択肢である投げを通して行こう。ぶっぱなしも良い選択肢だ。

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