対戦格闘カードゲーム『YOMI』の日本語wikiです。

色々変わりました


現在Sirlin GamesはYomiの「新キャラクター」の開発を行っています(いました)。当wikiでも現行キャラと並んで記事を準備しております(概ね未完ですが)。
既存のキャラクターとも対戦でき、ほとんどの基本ルールも共通です。
ただし、主にドローに関係するルールが、一部変更されています。
新キャラクターはこれを前提として開発されているため、今までのYomiの常識では理解しづらいものもあります。

さらにこの開発と並行して「現行キャラのバランス調整」が行われました。
現行でも対戦ゲームとして、極端な有利不利は少ない良ゲーの部類にあるYomiですが、それでも大きな有利不利のある組み合わせは存在します。
それを軽減しさらなる良い対戦バランスを目指し、また同時に新キャラと新ルールに仕様・バランスを対応させるために、一部の技やスキルの性能変更が行われています。
これらの調整はweb版では既に実装されています。ただし実物版では直ちに提供されるわけではありません。
web版の更新は比較的容易ですが、Yomiは元々(実物の)カードゲームですから「調整版」を発表・販売することはそうたやすいものではありません。

おまちかねの新版のKickstarterが開始されました。既に終了。
この特典の1つに旧版を持っているプレイヤー向けのrevison(改訂版)カードのセットがありました(ルール上の変更があったカードのみを抜粋)。
つまりこのページ下部で言及しているカード、具体的には
  • グレイヴの10、ジャイナの赤の2,3,5,6と7,10,J、ミドリのK、セツキの10、ルークの3,K、ヴァレリーの10,K、ラムの10,Q,A、アルガガーグの7,10
と全員のキャラクターカードだけが一揃い(78枚)入っています。
有難いことに、この改訂版セットは現在でもこちらの公式通販で扱ってくれているようです。

繰り返しになりますが、web版でならば常に最新版が公開されています。以前はプログラムが未実装で仮公開に近い状況でしたが、2013年6月より旧キャラの調整とともに完全な形で実装されました。
なお、このwikiではweb版で遊ぶことを基本としていますが、このページ以外では(編集の事情もあり)調整実装以前の記述や、調整前後を併記する形の記述も多くあるのでご注意ください。

新ルール


ちなみに、新キャラクターとともに「2対2タッグバトル」が開発中です。
これは『MARVEL VS. CAPCOM』シリーズを参考にしており「タッグの片方がメイン、片方がアシストとなり、主に戦うのはメイン同士の1対1。メインとアシストは(ほぼ)自由に交代でき、ディレイドハイパーコンボもある。」という感じのようです。現在発表されているルール(英語)。これによると2対1ボスマッチや、3対3チーム戦もあるとか。
新ルールと現行キャラの調整点には、このタッグバトルに対応するためのものもあるので、覚えておいても良いかもしれません。
参考までにチーム戦部分の仮訳を置いときます。荒削りなのは許して。

以下、新ルールの変更点の紹介・解説です。
手札上限
ターンの終わり(パワーアップフェイズの後)、手札が13枚以上ある場合、手札が12枚になるまでカードを選んで捨てなければならない。
ターンの終わり以外では、13枚以上の手札を持っていても特に問題はない。

手札を溜めているとき、以前よりも明確に「しかける」タイミングを測れるようになりました。
捨てるカードは自分で選ぶため、より質の高い手札を揃えるという意味では、13枚以上のドローにも意味はあります。
通常打撃ドロー
戦闘フェイズに出された通常打撃が、戦闘に勝利するか、防御された場合、通常打撃を出した側が1枚ドローする。

「通常打撃を戦闘札とする価値を上げ、防御の価値を下げるための調整」であるそうです。
通常打撃の速度に劣り、防御が重要なミドリルークと新キャラのトロックには共通してこれに対応し、「通常打撃を防御すると相手にドローさせない」という能力を持つことになりました。
タイムアップ
いずれかの山札がなくなった場合、タイムアップ。体力がより多いほうが勝者となる。同値ならば引き分け。

格闘ゲームにおける「判定勝ち・負け」を意識したルールです。体力は単純にその時の数値を比較します(ちなみに格ゲーでは体力バーの見た目=体力の残割合を比較することが多い)。
なおタイムアップのタイミングは「山札が0枚になったとき」です。「山札が0枚の状態でドローしようとしたとき」ではありません。
双方転倒
両者が同時に転倒した場合、転倒の効果はなくなる。

これも格闘ゲームを意識したのでしょうか。格ゲーならば相打ちでお互いダウンしたときは、どちらも起き攻めはできませんから。
体力最大値
体力は、初期値を越えては回復しない。

格ゲーというかゲーム全般のイメージに合わせたのでしょう。新キャラのグロリアとは関係が深いです。またタッグバトルでの「控えキャラの自動回復」を考慮しての設定でもあります。
能力適用順
新ルールというわけではありませんが…
速度変更などによって「同じ技に複数の別の能力が適用される」例が、新キャラの導入により増えています。
この場合、技を出したキャラ自身が使った能力を先に、対戦相手の能力を後に適用します。
例えば・・・
  • ゼーンの『転倒重ね』とラムの『ダイスロール』による速度低下が同時に起こった場合・・・
    打撃を出した方のゼーンの『転倒重ね』が先に適用されるため、速度は1.0になった後に、4.0だけ遅くなり、結果的に速度は5.0となります。
  • 事前にグウェンの『凍てつく毒』が発動している間に、ヴァレリーがQ打撃を出して『俊速』を発動した場合・・・
    打撃を出した側であるヴァレリーの『俊速』が先に適用され、Q打撃の速度は0.2→0.0→2.0と変化し結局2.0となります。
  • アルガガーグの『防護結界』とガイガーの『時間湾曲』が同時に発動している場合・・・
    タイムスパイラルを出す側であるガイガーの『時間湾曲』が先に適用され、タイムスパイラルは、Ender→Linker→Enderと変化し結局Enderになります。


現行キャラ調整点


あくまで暫定であるため、これから更に変更される可能性はあります これが最終調整であるということです。
なお共通の修正点として、カードスキルに能力の発動タイミングが専用の枠で("[Draw Phase]"などのように)示されるようになりましたが、この点は単に記述の問題と思われるため、以下では割愛します。

キャラクタースキル『敵を知る』弱体。
「宣言」したカードを出した戦闘に勝利できなかった場合、Q札は手に入らず代わりに1ドローする。

「勝とうが負けようが必ずQ札1枚は手に入る」というわけには行かなくなりました。
10札カードスキル『根性』弱体。
発動には、10札に加えていずれかの絵札1枚を捨てなければならない。

Yomi最強の打ち消し能力の称号は返上してくれるみたいです。
通常打撃の削りダメージ修正。
(打撃がヒットした時のダメージ−1)に。つまり2打撃は削りダメージ1、6打撃は削りダメージ5。
キャラクタースキル『熱血』修正。
体力減少値は、Q札とA札は4、その他の札は3となった。
『熱狂』-Burning Desperation- Q札とA札を手札に戻せるのは、自分の体力が35以下であるときのみ。

Q札とA札の回収については、別の新スキルとして表記されています。
かなりの弱体です。序盤から通常打撃を多数出せるジャイナは、新ルールの「通常打撃ドロー」の恩恵が非常に大きい、という考えがあったそうです。
7札カードスキル『定まり得ぬ力』修正。
予め、ドローフェイズに発動しておく。このとき相手が転倒していた場合、転倒効果がただちに消える。
発動したターン、打撃からのみ反転させることが出来る。A札は戦闘札にもコンボにも使えなくなる。
戦闘で技をヒットさせた場合、山札か捨て場からA札を二枚拾える。ヒットできなかった場合、自分が7ダメージを受ける。

手札に7札を抱えることによって「回避を連発している間ダメージを受ける可能性なし」などの問題を修正するためか、ターン初めに発動「しておく」形となりました。
イメージ的にジャイナは攻撃的であって欲しいという意図も見えます。
10札カードスキル『くすぶる残り火』修正。
発動後、10札は捨て札に残る。パワーアップでこれを捨てることができない。

捨てるためには生出しかパンプアップかエスケープのブラフで使う必要があります。基本的には戦闘を何とかしなければならなくなりました。
また発動しても手札が増えないので、発動の利益もかなり落ちています。
J打撃のCharged Shot側強化
消費CP2のStarter属性に。速度が早くなり4.6に。
K札に新カードスキル『色の爆発』-Splash of Color-追加。
この打撃は、これと同じ色(赤か黒)の防御以外では、防御できない。

K打撃はこのwikiでもさんざんにこき下ろした技ですが、開発者からも使い所に乏しい技だと思われていたみたいです。
この能力は打ち消せません。戦闘のルール自体を変更する効果であるためでしょうか。

以前は「複雑性を考えて、キャラが持つカードスキルは3つまでにしたい」ということで、これを追加する代わりに7能力が削除されていましたが、後に7能力が復活しました。新キャラのトロックもスキルを4つ所持しており、スキルの内容次第では例外を認めるということになったのでしょうか。
10札カードスキル『俊速』-Burst of Speed-弱体。
速度上昇が最高で1.0までに。
キャラクタースキル『龍の相』調整。
通常回避カードでのみ、回避できなくなる。
ドラゴン状態で防御に成功したとき、ドローの代わりに、捨て札からジョーカー以外のカードを1枚手札に戻してもよい。

必殺技の回避に強く依存するクインスに対して、「回避できない速い打撃」は、ほぼ常に「防御以外で対処不能」となることが問題視されました。
新キャラクタースキル『大防御』-Deffence Mastery-追加。
相手の通常打撃を防御したとき、相手はドローできない。

新ルール「通常打撃ドロー」に対応した能力です。打撃速度に劣る投げキャラには、「通常打撃ドロー」は致命的な影響があると考えられ対策されました。
なお通常打撃が戦闘に勝利し、ヒットした場合は新ルールのとおりドローできます。

このキャラに限りませんが、『大防御』に対応した防御札にはアイコンに+マークが付いています。


ドラゴンK投げ強化。
攻撃速度がより速くなり、1.8に。

超必殺技以外に、投げ速度で負けることはなくなりました。
新キャラクタースキル『大防御』-Deffence Mastery-追加。
相手の通常打撃を防御したとき、相手はドローできない。

ミドリと全く同じ能力で、追加理由も同様です。
3カードスキル『蔓巻き』効果変更。
防御に成功したとき、打撃を出した相手を転倒させ、5ダメージを与える。次のターン自分の打撃と投げの速度は3.0だけ、最速で1.0まで速くなる。

成功失敗にかかわらず手札に戻らず、成功してもドローできない点は変わっていません。
防御で発動する能力であることは同じですが、効果は全く別のものとなりました。

なお、ルール文にはありませんが、これと5能力が打ち消された場合、その札は手札に戻らず捨場に行くようになりました。
K札に新カードスキル『風車崩し』-Windmill Crusher-追加。
この投げは、速度が5.0かそれより速い通常打撃に勝つ。ただし通常打撃のダメージは受ける。

トロックのK投げ『角刺し』と全く同じ能力です。なおこの2枚はダメージや速度も共通です。
使い回しに見えるかもしれませんが、開発者曰く、「意図してのことだ。性能の面でもイメージの面でも相違点を存在させる理由がなく、敢えて全く同一の技とした。これらが『投げキャラのコマ投げ』であると、パッと見で伝わりやすくする効果もあった。」とのことです(原文)
10カードスキル『煙玉』弱体。
キャラクタースキルを打ち消すことはできない。

これによって、ゲーム全体でもキャラクタースキルを打ち消すことはできなくなり、一部キャラクタースキルに付けられていた「この能力は打ち消されない」という一文は削除されました。
キャラクタースキル『徳の優位』強化。
超必殺技もダメージ追加の対象となる。
キャラクタースキル『時間停止』強化。
発動したとき、相手は防御によってキャラクタースキルを発動できない。

すなわちグレイヴトロックのキャラクタースキル(とミドリの新能力)を発動させずに投げられることになります。
7カードスキル『防護結界』強化。
コンボに加え、パンプアップも禁止する。技の属性自体を締め(Ender)に変える。
10カードスキル『受け流し』変更。
手札から使われた能力に対しては、その能力カードを捨てるのではなく山札の底に送る。

パワーアップでのリシャッフルを利用するなどして、再びその能力カードを使われる可能性があります。禁止ではなくあくまで時間稼ぎというイメージです。
例外的にグロリアなど能力カードを捨て札から回収できるキャラに対しては、他の捨てる打ち消しよりも長く能力を封じておくことができます。
Aカードスキル『バブルシールド』強化。
発動中に技をヒットさせられたとき、ダメージを無効化した上で戦闘を直ちに終了させる。

つまり、相手はそれ以上のコンボができません。K投げ締めによって転倒を狙ったり『狐の速力』のために手札を減らしたいセツキや、『創造と破壊』を発動させたいゼーンの意図を挫く事ができるようになりました。
また、相手が間違えて無意味なコンボをしたり、アルガガルグが間違えて不要なエスケープ札を伏せるようなミスも起こり得なくなりました。
キャラクタースキル『ダイスロール』強化
2,3が出たとき、回復の代わりに「山札の底のカード1枚を手札に入れる」という選択も可能に。
Aが出たとき、ドローに加えて「山札の底のカード1枚を見る」という効果が追加。
10投げダメージ増
パンプアップによる追加ダメージが、3から4に増加

アルガガーグを筆頭にする、強力な打ち消し持ちへのピンポイントな対策です。
Q打撃弱体。
削りダメージが0に。防御させても『ダイスロール』は発動しない。

速度が優秀なため、速い打撃や回避が乏しいルークなどのキャラは連発されているだけで何もできなくなりうることが問題視されたようです。
Aカードスキル『ブラックジャック』弱体。
21ちょうどにならなかった場合、手札に加えることは選べず、ダメージを与えられるのみになる。

手札に加えるという選択肢は、元々滅多に使っていなかったという意見もあります。

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