さかのぼること400年江戸時代 吉原遊郭の誕生から現代の吉原 特殊浴場 通称ソープランド街へ至る謎深き快楽の園のバックグラウンドに迫る。

二階

階段をのぼると、廊下が三方、四方に通じています。部屋は引付座敷、宴会用の座敷、遣手部屋など多数ありますが、そのほとんどは遊女用でした。
遣手部屋
階段をのぼってくる客の品定めや、遊女の動きを監視するため、階段をのぼりきったすぐのところにありました。遣手はここで寝起きや食事をしたため、生活用具一式が揃っていたそうです。
引付座敷
遣手部屋の隣にあり、初会の客はまずここで遊女と対面し、杯を取り交わしました。二十畳ほどの広さがあったので、大人数で連れ立って登楼した初会の客でも対応できたとのことです。
遊女の部屋
昼三と座敷持は平生起居する個室と客を迎える座敷をあたえられていたし、部屋持は個室をあたえられていて、そこに客も迎えました。最高ランクの花魁ともなると、居室は床の間付きの十二畳で隣に八畳の座敷があり、そこに箪笥や長持、鏡台、寝具などが置かれ、十二畳と八畳のふた部屋を占有していました。
その他
遊女の個室がふさがっているとき客を寝かせる廻し部屋(廻し座敷)、芸者や幇間を呼んで宴会を行う表座敷などがありました。

吉原遊郭の構造 妓楼 その他項目

吉原遊郭の構造 妓楼トップページ

吉原遊郭事件簿

おすすめ作品

吉原ものの金字塔。これを見ずして吉原遊郭を語るべからず。



リアリティーは敢えて追及せずビジュアル面を楽みましょう。



知識は問わずに世界観に浸れる、ミステリー構成の妙は圧巻。



概論としても細部を知るための資料としても必読の入門書。



引手茶屋「松葉屋」の女将であった筆者が綴る衝撃の証言集。


メンバーのみ編集できます