必殺エンサイクロペディア - あんたこの女の性をどう思う
放送日
1976年6月18日
放送回
必殺仕業人
23話
脚本
安倍徹郎
監督
渡邊祐介
ストーリー
旗本・間部(川合伸旺)の妻の雪(宇津宮雅代)は十日に一度、岡場所の女郎になり、男あさりを続け、遊び人の仙次郎(峰岸徹)のいうがままになっていた。雪を慕う間部家の中間(ちゅうげん)の直助(平野康)はこれを知って仙次郎を殺そうとするが、それを知った雪は怒り、目の前で夫に直助を殺させる。
名台詞&名場面
やいとや「ここに5両の金がある。悪い男が一人いる。あたしゃそれだけで十分さ」
ポイント
●いわゆる安部脚本特徴の「頼み人にも三分(以上)の非」の典型。
●最後に「非業の死」を遂げたからこそ、辛うじて成立する感じの、直助の「恨み」と「仕業」であるが、元々は頼まれもしない「余計な真似」の結果であり、ある意味では「自業自得」の観も強い。
●その意味でも、「世間を知り尽くしている」先輩中間からの「助言」の場面もポイントで、同じ脚本・監督による、最終回の類似場面の前身とも取れる。
●ちなみに、この回のコンビは、後の
男狩無用
でまた別のアプローチを試みることとなる。