誰でも編集できる大阪市西成区のウィキです。



1月

27日
大阪府警西成署などは27日、大阪市西成区の歓楽街・飛田(とびた)新地に売春目的で女性を紹介したなどとして、元暴力団員で無職、大神巧児被告(47)=福岡市東区千早5、大阪地裁で公判中=や同新地の肉料理店「銀泉(ぎんせん)」経営、田中貴子被告(46)=西成区山王3、同=ら7人を職業安定法違反(有害業務の紹介)などの容疑で逮捕したと発表した。大神被告らは、借金苦の若い女性を九州から同新地へ送り込む“供給ルート”を確立しようとしていたという。調べでは、大神被告ら4人は03年10月、福岡県在住の女性(23)を銀泉に売春目的で紹介した職安法違反の疑い。田中被告ら店側3人は、女性を同月〜昨年10月の間、売春させた売春防止法違反(周旋など)の疑い。調べでは女性は多額の借金があり、大神被告らに返済方法を相談。大神被告らは福岡出身の田中被告に紹介し「今後も九州を供給源に」と計画していたという。同署は「銀泉で売春している」との匿名情報を元に捜査。銀泉は03年8月に肉料理店として開店し、常時3人の女性がいたが、昨年10月の摘発後に廃業した。

5月

28日
50歳以上も年下の女子高校生に恋愛感情を抱き、約2年間嫌がらせを続けたとして、大阪市西成区岸里東1、清掃アルバイトの男(70)が府警西成署からストーカー規制法に基づく警告を受けていたことが分かった。高校生の自転車のかごに、週刊誌などから切り抜いたわいせつな記事や写真を入れ続けていたという。男は調べに「高校生が好きになり、恥ずかしそうな表情を見るのが楽しかった」と説明しており、同署は高校生の告訴があれば逮捕も検討する。男の説明によると、2年前に通院していた整骨院で高校生を見初め、好意を持ったという。嫌がらせは03年8月ごろから始まり、1週間に1度程度だったのが次第にエスカレート。最近は連日、繰り返していたという。高校生が体調を崩すなどしたため、家族が同署に相談。捜査員が今月10日朝、自転車のかごに記事を入れている男を見つけ「嫌がらせを繰り返していた」と認めたため、19日に警告した。男は「若いころから少女に恋愛感情を抱くことが多かった」と話しているという。同署には、高校生らを狙った同種の嫌がらせに関する相談が約20件あり、この男との関連も調べている。

6月

12日
2日午前11時35分ごろ、大阪市西成区萩之茶屋1のあいりん総合センター3階フロアで、労働者とみられる50〜60歳の男性が腹に果物ナイフ(刃渡り約10センチ)を刺したまま血を流して倒れているのを、近くで休憩していた労働者(48)が見つけた。男性は腹部を1回刺されており、約45分後に死亡した。府警西成署によると、労働者風の男と口論になって刺されたといい、殺人事件として逃げた男の行方を追っている。調べでは、男は50〜60歳。身長約170センチ、やせ型、帽子姿。

30日
西成区の路上で30日午前3時40分ごろ、近くに住むアルバイト店員の少年が携帯電話で話をしていたところ、自転車に乗った男が突然、近づき、包丁のようなもので少年の腹部を刺して逃げた。少年は重傷だが、命に別条はない。逃げた男は、年齢が50〜60歳くらいで、身長は160〜165センチ、薄緑色の作業服を着ていたという。

7月

27日
  • 午後0時50分ごろ、西成区、自転車販売業、中嶋平一(なかじま・ひらかず)さん(67)方で、中嶋さんと二女の美佳さん(37)が死んでいるのを帰宅した妻(63)が見つけ110番した。西成署の調べでは、美佳さんは1階の介護ベッドで首をネクタイで絞められ死亡、中嶋さんは中庭で風呂場のひさしにひもをくくりつけ首をつって死亡していた。同署は中嶋さんが美佳さんを殺した後、首をつったとみて調べている。
  • 62歳の暴力団組長が、交際相手の20歳の女性に別れた後も執ように付きまとうなど、ストーカー行為をしたとして、逮捕されました。暴力団組長がストーカー規制法違反容疑で逮捕されるのは、全国初めてです。逮捕されたのは、暴力団山口組系早野会の会長で、大阪市西成区に住む高木広美容疑者62歳です。調べによりますと、高木容疑者は今年4月、交際していた20歳の女性に新しい交際相手が出来たことに立腹、男性の職場に押しかけ「わしの女を取りやがって」などと脅した上、「男性が覚醒剤を持っている」と言いがかりをつけ、警察に連れて行くなど、いやがらせを続けた疑いが持たれています。ストーカー規制法では、警察が加害者に警告を出した上で従わない場合に逮捕となりますが、女性が報復される恐れがあったため、警察は、警告なしで一気に逮捕に踏み切りました。暴力団組長がストーカー容疑で逮捕されるのは全国でも初めてで、調べに対し、高木容疑者は「女性は今でも俺の女だ」と、供述しているということです。

8月

2日
2日午後10時ごろ、大阪市西成区の市営地下鉄堺筋線天下茶屋駅から「駅で男が暴れている」と110番通報があった。男が駅員に殴りかかるなどしたため、西成署員が男を公務執行妨害容疑で現行犯逮捕。抵抗を続ける男を署員6人がかりでマイクロバスに乗せたが、男は車内でぐったりし、病院搬送後に死亡した。同署は司法解剖して死因を調べる。調べでは、男は同市立高校教諭(42)。教諭は同駅構内で、高槻市発天下茶屋行き電車内でドアをけるなどしたことを注意した駅員に殴りかかった疑い。かなり酒に酔っていた様子だったという。駅員にけがはなかった。教諭は逮捕後も暴れ、署員が両足をシーツで縛り、後ろ手に手錠をかけた状態でバスに乗せたという。実常重信副署長は「適正な職務執行だった」と話している。教諭はラグビー部の副顧問で、2日は午後5時過ぎに勤務を終えていたという。

8日
競艇のノミ行為の会場に、所有するアパートの部屋を提供したとして大阪府警西成署は8日、大阪市西成区萩之茶屋3丁目、アパート管理会社の大田はる社長(90)を組織犯罪処罰法違反(犯罪収益の収受)などの疑いで書類送検した。大田社長は、菊田一夫原作の戯曲「がめつい奴(やつ)」のモデルとして知られる。調べによると、大田社長は昨秋から今春にかけて、戯曲の舞台でもある同区のあいりん地区(釜ケ崎)で、山口組系暴力団組員(51)=モーターボート競走法違反などの罪で起訴=が住之江競艇(大阪市)の「勝舟投票券」をノミ行為で販売するのを知りながら、自分のアパートの複数の部屋を1日4万5000円で貸した疑い。家賃は相場の6、7倍とされ、総額で約1000万円になるという。大田社長はこれをアパートの管理人男性(71)と分配しており、同署はこの男性についても書類送検する。「がめつい奴」は1959年の初演。戦後の混乱が続く釜ケ崎の簡易宿泊所を舞台に、三益愛子演じる女主人「お鹿ばあさん」と住人のたくましい生き方を描いた人情喜劇。映画やテレビ化され、流行語にもなった。大田社長のアパート管理会社は大阪国税局の税務調査を受け、昨年1月までの7年間で約3億1000万円の申告漏れがあったと指摘され、約7500万円を追徴課税されている。

11日
大阪市から生活扶助費をだまし取ったとして、県警は11日、大阪市西成区南津守2、山口組系暴力団組長、美濃田正美被告(55)=別の詐欺罪で起訴=を詐欺容疑で再逮捕。妻で無職、美濃田絹子容疑者(38)を同容疑で逮捕した。調べでは、2人は西成区保健福祉センターに「収入は何もありません」と虚偽申告し、今年3月31日から6月30日の間に計4回、生活保護法による生活扶助費として計約60万6000円を受け取った疑い。2人は03年7月に同市から無収入と認定され生活扶助費を受給していた。しかし、今年3月、正美容疑者が時価158万円の腕時計を購入していたことが発覚したという。

13日
13日午後2時ごろ、大阪市西成区玉出西1の路上で、近くの無職女性(75)が後ろから来た自転車の男に、現金約250万円入り手提げかばんをひったくられた。女性は1人暮らしで、「銀行に預けると急に必要になった時に困る」と年金などをためた全財産を自宅に保管し、外出時は持ち歩いていたという。府警西成署は、窃盗容疑で男の行方を追っている。

23日
西成区山王で23日夜、地蔵盆が行われ、子どもたちの声が街に響いた。山王には地蔵が20カ所で祭られているが、子どもたちが集まったのは11カ所。地蔵や地蔵盆に関する冊子を昨年まとめた山王女性会の柳本京子会長(61)は「地蔵盆は子どもたちの年に一度の楽しみ。集まりをやめてしまったところも復活させてほしい」と願う。同会がまとめた冊子「山王町20のお地蔵尊」は、1年がかりでお年寄りを訪ね歩いて調べた。「土に埋まっていた地蔵を旅の行者の忠告で掘り出し祭って以来、事故がなくなった」と伝わる『長命地蔵』や「戦前に誰かが拾ってきたらしい」という『北門地蔵』など、由来や言い伝え、昭和初期の地蔵盆の様子を写真入りで紹介している。23日に約300人の子どもが訪れた『水呑地蔵』の世話人、森本勝さん(63)は「西成には子どもが少なくなってしまったが、これだけ集まってくれたのはうれしい」と話した。

27日
「デリバリー(配達)サービス」を売り物にした会員制覚せい剤密売組織を運営し、半年間に約3000万円を売り上げたとして、大阪市浪速区の山口組系暴力団幹部平川吾朗被告(53)が近畿厚生局麻薬取締部に覚せい剤取締法違反容疑で逮捕され、大阪地検から麻薬特例法違反(業としての譲渡)罪で起訴されていたことが27日、わかった。インターネットの掲示板に「西成薬局」の名で「覚せい剤売ります」と広告を出して約100人の会員客を確保、覚せい剤以外にも合成麻薬のMDMAや大麻など多彩な薬物を取りそろえた独自の〈密売ビジネス〉を繰り広げていたという。起訴状によると、平川被告は5月16日、同市西成区の路上で、浪速区の暴力団組員(43)に覚せい剤約0・3グラムを5000円で譲り渡すなど、昨年11月〜今年5月の間に覚せい剤計約850グラムを計約3000万円で売りさばいた。同取締部によると、平川被告は昨年秋、知り合いの密売人3人を「配達員」として雇い入れて密売組織を編成。浪速区の自宅が拠点だったが、ネット上では勝手に「西成薬局」の名称を付けてPR。アクセスしてきた客らを会員登録し、3台の携帯電話を使って24時間体制で注文を受け付け、指定場所まで配達員に届けさせていた。客の利便性のほか、捜査当局の監視が厳しい西成地区での受け渡しを回避するのが狙い。配達エリアは大阪市全域で、関東のなじみ客に宅配便で送ることも。客の注文に応じてMDMAや大麻、ヘロインなども調達。配達員に毎日、受け渡しをした客の登録番号と薬物の種類、量、金額、受け渡し場所などを記した伝票を作らせ、パソコンで管理していた。配達員の報酬は配達1回につき3000円。社宅としてマンションをあてがったり、社員割引と称して半額で覚せい剤を分けたりもしていた。口コミで「便利だ」とうわさが広がり、同取締部が捜査していた。調べに対し、平川被告は「長年、路上での密売を続けるうちに配達サービスを思いついた。ネット上の広告は密売人のアイデアだった」と供述している。同取締部は、5月に平川被告を逮捕したほか、これまでに密売人8人を麻薬取締法違反のほう助容疑で逮捕。平川被告が別の密売グループの元締らに大量の覚せい剤を卸していた疑いも浮上しており、全容解明を進める。

29日
大阪市西成区の路上で5月、ドイツの高級車ベンツが乗用車に追突されて奪われた事件で、府警は29日、住所不定の無職森本武志容疑者(32)ら男3人を強盗致傷の疑いで逮捕した。昨年以降、同じ手口でベンツが奪われる事件が大阪市を中心に約20件発生しており、府警は関連についても調べる。ほかに逮捕されたのは、住所不定、無職佐々木礼容疑者(22)と、同、徳岡幸男容疑者(64)。東成、西成両署の調べでは、3人は5月3日午後8時ごろ、西成区岸里東1丁目の路上で、乗っていた乗用車を同市内の女性(44)運転のベンツに追突させ、降りてきた女性の顔に催涙スプレーを吹きつけて目に1週間のけがを負わせたほか、ベンツ(約450万円相当)と、車内にあった現金31万円などの入ったバッグを奪った疑い。

9月

5日
配下の組員をゴルフクラブなどで殴ったとして暴行罪に問われた山口組系暴力団組長の三島敬一被告(64)の控訴審判決が5日、大阪高裁であった。近江清勝裁判長は「殴られた部分や暴行を受けた状況などについて組員の供述は変遷して信用できない」と述べ、懲役10カ月とした一審・大阪地裁判決を破棄し、無罪を言い渡した。三島組長は03年8月13日ごろ、大阪市西成区の組事務所の組長室で、当時組員だった男の後頭部を靴で数回殴ったほか、背中もゴルフクラブで数回殴ったとされた。

13日
昨年十月の台風23号で大きな被害が出た丹波市青垣町の加古川改修工事に絡み、違法に労働者を派遣したとして、兵庫県警暴対課と伊丹、丹波署などは十三日、労働者派遣法違反(対象外業務への派遣)の疑いで、指定暴力団山口組系組長容疑者(42)=三田市=と、丹波市春日町の建設業の実質経営者で、山口組系組員容疑者(45)=丹波市=ら計五人を逮捕した。容疑者(42)らは、大阪市西成区で「日当九千円を払う」などとして日雇い労働者を雇用。丹波市の事務所に住み込ませ、毎日の食事代などで三千五百円ずつを天引きしていた。同容疑者らは別の工事にも労働者を派遣していることから、集めた金を暴力団の資金源にしていたとみて追及する。調べによると、容疑者(42)らは今年九月上旬、丹波市青垣町の加古川改修工事を請け負った同市の建設会社に、五十―六十代の男性三人を派遣。同法で認められていない資材運搬などの建設業務に従事させた疑い。改修工事は県柏原土木事務所が発注していた。労働者派遣法では、建設業のほか、港湾運送業と警備業への労働者の派遣が禁止されている。

16日
社会福祉に貢献している団体、個人を表彰する第35回毎日社会福祉顕彰(毎日新聞社会事業団主催、厚生労働省、全国社会福祉協議会後援)の贈呈式が16日、東京都千代田区の毎日新聞東京本社で行われた。受賞したのは▽大阪市西成区の「あいりん地区」で、さまざまな事情を抱える子供たちに遊び場を提供するなど支援活動を続ける荘保(しょうほ)共子さん(58)=カトリック大阪大司教区こどもの里・子どもの家館長▽難病の進行性筋ジストロフィーと闘いながら、障害者と難病患者の自立を目指した福祉を実践する山田富也さん(53)=社会福祉法人・ありのまま舎常務理事▽「障害のある人も地域で一緒に暮らしていこう」と在宅・地域重視の先駆的な障害者支援と施設づくりを行う「歩みの会」(寄村仁子代表)。贈呈式では、事業団理事長の北村正任・毎日新聞社社長が「皆さんの功績は心から敬服すべきものです。受賞が社会福祉向上に努力されている多くの方にとって励みになり、一般の人たちの福祉に対する啓もうの一助になれば」とあいさつ。顕彰額と賞金の100万円を手渡した。

19日
大手スーパー、ダイエーを創業した中内〓(なかうち・いさお)氏が十九日午前九時半、脳梗塞(こうそく)のため神戸市中央区の神戸市立中央市民病院で死去した。八十三歳だった。葬儀・告別式は親族だけの密葬とし、中内氏が学園長を務める中内学園流通科学大学の学園葬は二十日以降に検討する。喪主は未定。中内氏は大阪市西成区生まれで神戸育ち。戦時中の一九四一年、神戸高等商業学校(現兵庫県立大)を繰り上げ卒業後、就職したが四三年に応召。激戦地フィリピンで終戦を迎え、生還した。戦後は価格統制の中、空襲で焼け野原になった神戸の闇市で、家業の薬局を手伝ったのが事業の原点となった。自身も四八年に薬局を開業。五七年には現在のダイエーの一号店となる「主婦の店ダイエー」を大阪市にオープンした。「良い品を安く」を旗印に高度経済成長の波に乗り、関西地区外にも商圏を拡大。ダイエーを全国最大のスーパーチェーンに育て、七二年には売上高で三越を抜いて、小売業のトップに躍り出た。スーパー以外の事業の多角化にも意欲的で、ホテルや外食、コンビニエンスストアなどに進出して巨大な企業グループを築き上げた。八八年にプロ野球南海ホークス(後の「福岡ダイエーホークス」、二〇〇四年売却し、現在は「福岡ソフトバンクホークス」)、九二年にはリクルートを傘下に収めた。九〇年には小売業で初めて経団連(現在の日本経団連)の副会長に就いた。しかし、バブル経済の崩壊後は、出店攻勢や企業買収による拡張路線で、グループ有利子負債は二兆円以上に膨らみ、経営が一気に悪化。九九年にダイエー社長を、二〇〇〇年には会長を退任。〇一年には取締役も退いた。〇四年十二月にダイエーが産業再生機構の支援を受けた際、自身が保有したダイエー株を処分し、名誉職のファウンダー(創業者)も辞め、ダイエーとの関係は完全に切れた。中内氏自身は、神戸市に創立した流通科学大で教壇に立ち「流通革命」の夢を追い続けた。今年八月二十六日に流通科学大を出た後、脳梗塞で倒れ、神戸市内の病院に入院、同市立中央市民病院へ転院していた。

20日
浪速署などは20日、違法複製した映画のDVDを販売目的で所持していたとして、西成区萩之茶屋2の無職、林斉光容疑者(40)ら4人を著作権法違反(著作権侵害物の販売目的所持)容疑で現行犯逮捕したと発表した。調べでは、4人は19日午後、浪速区日本橋の路上で、日本未公開の「ステルス」や劇場公開中の「宇宙戦争」などを無断複製したDVDを、それぞれ販売目的で持っていた疑い。「手軽に金もうけできる」と供述。同署は入手経路の特定を進める。

22日
大阪地検特捜部は22日、決算を粉飾して信用保証協会の保証を受け金融機関から融資金2400万円を詐取したとして詐欺容疑で大阪市西成区の阪南造園社長荒木庸次容疑者(73)ら3人を逮捕した。いずれも容疑を認めているという。ほかに逮捕されたのは、庸次容疑者の弟で同社常務荒木忠雄(61)=奈良県斑鳩町、庸次容疑者の長男で同社取締役荒木庸作(43)=同市東住吉区=の2容疑者。調べでは、3人は、同社が赤字のため債務返済に充てる目的で融資金を詐取しようと共謀。今年6月、黒字に装った決算書を示し融資金は手形決済などの運転資金に充てるとして信用保証協会の保証を受け、金融機関から融資金2400万円をだましとった疑い。

23日
二十三日午後五時ごろ、大阪市西成区萩之茶屋の公園で、同区の中学一年の男子生徒(13)が、男に包丁で腹を刺された。男子生徒は軽傷。通報を受けた西成署は、現場にいた男が刺したことを認めたため、殺人未遂容疑で逮捕した。調べでは、男は近くの無職、寺道光喜容疑者(68)。知人二人とキャッチボールをしていた男子生徒に「砂ぼこりがたつのでやめてくれ」と注意したがやめなかったことに立腹、自転車のかごから包丁を取り出し、男子生徒を刺したらしい。

10月

19日
深作健太監督(33)が次回作として、大阪の西成暴動をモチーフにした“実録アクション”を構想していることが19日、明らかになった。タイトルは「Lの乱」(仮題)。健太監督は父の深作欣二監督の死後、バトンを受け継ぐ形で「バトル・ロワイアル2」(03年)でデビュー。今年、単独初監督作品「同じ月を見ている」を発表した。父は「仁義なき戦い」シリーズなど実録映画で人気を集めたが、2代目も“お家芸”の衝撃バイオレンスに挑む。労働者の街、西成ではたびたび騒動が起こっているが、最近では90年10月に起こった「暴動」が1週間近く続く大きな騒ぎに発展。労働者と機動隊との“闘争”は大きく報じられた。かねてから「西成という街のエネルギーに注目していた」という健太監督は昨年、西成地区に3週間泊まり込み、シナリオ・ハンティングをかねて実態を調査した。「Lの乱」は西成の名は出ないが、欣二監督が「仁義なき戦い」で戦後の広島を描いたように、現代日本の象徴として大阪・西成が描かれる。「攻殻機動隊」(95年)などで有名なカルト的アニメ作家・押井守氏(54)が手掛ける脚本は8月に第1稿が完成している。

21日
  • 21日午前11時5分ごろ、大阪市西成区花園北1丁目のマンション「プリンスシャトー花園」(12階建て)で、「エレベーターの前で女性がロープで縛られて助けを求めている」と110番通報があった。西成署が同区内の女性(30)を保護したが、顔を殴られており軽傷。女性を殴って縛った男が刃物を持ったまま逃走しているといい、同署が傷害容疑などで男の行方を追っている。調べによると、この女性の知人の女性と、男との間にトラブルがあり、それを仲介するため女性が男と話し合っていた。女性が男の自宅がある現場マンションに知人女性の荷物を取りに行ったところ、男にいきなり顔を殴られ、ロープで縛られたという。
  • 山形署は21日、大阪市西成区南津守2丁目、ビデオ販売業恒田真裕容疑者(40)を、わいせつ図画頒布の疑いで逮捕した。調べでは、7月中旬、山形市南原町2丁目のレンタルビデオ店に、わいせつDVD20枚などを郵送し、3万2千500円で販売した疑い。8月下旬、客にわいせつDVDを貸し出した疑いで逮捕されたビデオ店経営者らの供述で恒田容疑者が浮上したという。同署によると、恒田容疑者は全国のビデオ店にカタログを送り、ファクスで注文を受け代金引換で販売していた。全国900店舗に販売、売り上げは約3000万円に上ったと供述しているという。
  • 新聞の自動販売機から朝刊を盗み、路上で格安で販売したとして、大阪府警西成署は21日、窃盗の疑いで住所不定、無職の男(54)を逮捕した。調べに対し「生活費が欲しく、手っ取り早いので盗んだ」と自供。同署幹部は「夕方には古新聞になり売れなくなってしまうのに」とあきれ顔だ。調べでは、男は21日午前7時ごろ、大阪市立大病院(大阪市阿倍野区)地下1階の新聞の自動販売機から、一般紙やスポーツ紙などの朝刊計63部を盗んだ疑い。盗んだ新聞は西成区萩之茶屋2丁目の路上に並べ、半額以下の1部50円で販売。不審に思った同署員が職務質問するまでのわずかな間に、計10部を売ったという。「これまでに10回ぐらい盗んだ」と供述しており、余罪を追及する。

11月

14日
4日午後4時25分ごろ、大阪市西成区長橋1、大和中央病院の7階病棟廊下で、住所不定、無職鷲野健二容疑者(48)が、持っていた包丁(刃渡り20センチ)を振り回し始めた。同院医事課職員の阿閉誠一さん(31)らが制止しようとしたが、鷲野容疑者は阿閉さんの腹を刺し、女性看護師2人にも切り付けた。阿閉さんは腹に重傷、看護師らは指などに軽いけが。鷲野容疑者は別の職員に取り押さえられ、駆け付けた西成署員が殺人未遂で現行犯逮捕した。調べでは、鷲野容疑者は、糖尿病などで8月から同院に入院。事件の約2時間前に退院したばかりで、「頼んだ薬をくれず、病院の対応に不満があった」と供述しているという。

12月

7日
西成区の日雇い労働者の街・あいりん地区で7日、「あいりんクリーン推進協議会」によって冬物衣料品などが無料配布され、労働者ら約900人が冬支度を済ませた。会場の萩之茶屋南公園(通称・三角公園)では、セーターやジャンパーなどを詰めた袋を大事そうに抱える人の姿が見られた。同協議会は、あいりん地区の飲食店組合など24団体で構成し、西成署防犯コーナーに事務局を置く。82年のもちつき大会で衣類を無料配布したのがきっかけで、90年以降は毎年、夏と冬に実施している。この日は、全国の個人や団体から届いた衣類のほか、カップラーメンや軍手など用意した計約7800点すべてがなくなった。事務局の西成署は、今後も下着を除く衣料品の寄贈を募っている。衣類を手にした男性(55)は「毎朝5時から缶拾いをしてんねんけど、最近の寒さはしんどくて。こういうのは助かるね」。別の男性(58)は「自分ではなかなか買えへんし、よかったわ」とうれしそうだった。

10日
合成麻薬による若者らの薬物汚染が深刻化するなか、近畿厚生局麻薬取締部が、国内で発見例がなかった「マイクロドット」と呼ばれる直径約2ミリの極小合成麻薬を押収していたことが10日、わかった。鉛筆の芯先ほどの大きさしかなく、捜索現場で発見した麻薬取締官も初めは砂粒と見間違えたほど。同取締部は税関や警察と連携し、海外からの流入と蔓延(まんえん)防止に向けて警戒を強めている。同取締部は5月、大阪市西成区の密売人の男(43)を覚せい剤取締法違反容疑(所持)で逮捕し、自宅からビニール袋に入ったマイクロドット1錠(0・005グラム)を押収した。9月には、インターネットで大麻などを販売していたとして逮捕した同市内の無職男(27)も2錠を所持していた。マイクロドットは褐色の粒で、最も流通しているとされるMDMA(直径約1センチ)の5分の1の極小サイズ。1錠あたり4、5回分の使用量があり、水などに溶かして服用する。視界に光が走るなど強い幻覚作用があり、乱用すれば精神に障害をもたらすという。海外の密売組織が開発したとされ、数年前からアメリカや中国などの薬物乱用者の間で広まり始めた。

23日
23日午前4時45分ごろ、大阪市西成区天下茶屋北、アパート「かずえ荘」(3階建て)の1階から出火、1部屋約15平方メートルを焼いた。この部屋の住人とみられる60歳ぐらいの男性が焼死体で見つかったほか、住民4人が煙を吸うなどして軽傷。西成署は、死亡した男性の身元確認を急ぐとともに、出火原因を調べている。同アパートには各階に3部屋ある。

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