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108.匿名ひばり - 18/04/14 08:07:32 - ID:+n/p5+YziQ
>>107からの続き
「のじゃ〜、わらわは、つらくてもがんばれるのじゃ・・・」
「そうですねそうですね、猫松さんは、そうでなければこまります」
「のらちゃんのために、頑張るのじゃぁ!」
「(・・・///)は!話は、これで終わりですね!さっさと出ていってください。本当に時間ギリギリなんですから!
私が、傾国って呼ばれてるの、原因の九割九分九厘猫松さんのせいなんですよ!!」
「そ、それは、申し訳ないことをしたのじゃ!すぐ出かけるのじゃー」
猫松さんは、大急ぎで荷物をまとめる。
猫松さんは、玄関へ向かう。
「のらちゃん、またなのじゃー」
猫松さんの、扉を閉める音が聞こえる。
ただ、それだけだ・・・。
(・・・)
私は、食器の片付ける。
大した時間はかからない。
アンドロイド、
なのだから。
ふいてもふいても、
お皿の水滴が、消えないのは、なんでだろう?
「・・・のらちゃん」
不意に背後から聞こえた声に振り返る。
流れ続ける水の音で、足音が聞こえなかった。
なぜか私よりも驚いている猫松さん。
(なんでまだ家にいるんですか?出掛けたはずですよね。)「・・・」言葉が出ず、もんやりとした視界で猫松さんを見据える。
「この後収録で使うカンペを忘れて、取りに戻ったのじゃ・・・」
「次からは忘れないようにしてくださいね、おっちょこちょいの猫松さん♡」
「でも、わらわは、忘れていた物が、カンペじゃないと今気づいたのじゃ・・・」
「えっ、まだ何か・・・
私の言葉を遮るように。
「のらちゃんに伝えていなかったこと、大切なこと、一番に言わなきゃ行けなかった、ことなのじゃ!!」
「・・・」私は、猫松さんに向き直るも、やはり、その熱量の意味は、理解できなかった。
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