掲示板・スレッド詳細
SS投稿スレッド
113. yail0 - 18/04/20 02:59:54
(1/3)
4月6日、曇。
普通の日々と変わらない日だった。銃を撃って、隠れて、何かが爆発する音と悲鳴を聞いて、戦線を守る。もう守る、というか戦線で住んでる気もするが、どうでもいい。今日も他の日と同じく俺は生き残ったんた。
あ、でも一つは違ったことがあったな。遠かったのであんまりちゃんと見えなかったが、例のアンドロイド部隊の動きが見えた。銀髪の女の子たちが戦場で揃ってる姿とか一体誰の趣味なのか、本当わからん。
4月12日、晴。
少女との出会いーと言ったら面白いかも知れないが、違う。アンドロイドの奴と初めて会話した。補給とかの理由だったな。
例のアンドロイドが一匹来て、なんだっけ、何かの錯誤で奴らの所に届くべきだった物資がここに来たようとか、そんな事を言って。でもあいにくここでは全然知らない事だ。「物資が来るまでここで待ってみるのは?」と冗談したら「分かりました。そう伝えます。」と真面目に答えてる。つまらない。
4月13日、晴。
奴が行かない。一応待ってみるのは?と言ったのが命令のように受かれたようだ。臨時にこの部隊の下に転属した、とか言ってる。何らかの方法ーその猫の耳みたいなアンテナで、かなーで通信して許可をとったらしい。どうでも良かったのでそうしろと言った。バカバカしく真面目な奴だ。
昼頃には転入してきた可愛らしい「女の子」に部隊のバカどもが興味を持って色んな事を語ったようだが、奴がそんな話を理解したかはわからない。
4月15日、晴。
アンドロイドの奴が俺に作戦以外の事を聞いた。珍しい。故郷って何か、花って何か、歌って何か…ある兵士が見せた家族の写真についてそれがどんな意味を持つのか、などなどつまらないものばっかり。こういう質問は初めてだったのでどう答えるか悩んだが、話す途中からうっかりガチになって喋りすぎた。なんか恥ずかしくなって中途半端なところで切って戦闘の話に戻った。
奴が何だか笑いながら聞いてたからムカつく。
最新コメント
2022-11-17
2022-06-15
2019-11-21
2019-11-14
2019-08-06
2019-05-03
2019-02-06
2019-01-24
2018-11-30
2018-11-29