掲示板・スレッド詳細
SS投稿スレッド
114. yail0 - 18/04/20 03:00:38
(2/3)
4月20日、曇。
戦況がかなり悪くなった。アンドロイド奴らへの物資どころか、俺らのも全然来ない。本部からの連絡もどんどんなくなってる。ここで何かを決めるべき時が来たという事だった。
そこで、退却することにしたんだが、アンドロイド部隊との連絡も取れなくなったのがまた問題だった。でも奴にどうするか意見を聞いても「命令なら従うだけです。」と答えるだけだったので、一応一緒に行動することにした。
4月21日、雨。
奴はアンドロイド部隊の壊滅を報告した。例の電波とかで確認したようだ。この話に俺はどう反応すればいいかわからなかった。彼女が人間を知らない以上に、俺らはアンドロイドにどう対すれば良いかを知らなかったようだ。
どうしよもない表情で報告を聞く俺に「大丈夫です。配慮はいりません。みんな道具として作られたんです。」と奴は言った。「少なくともお前はこの部隊の一員で…道具じゃない。」としか答えられなかった。
4月27日、雨。
もう戦争がどうなってるのか、それすらわからなくなった。多分他の部隊を襲った敵は俺らもほっといてくれなかった。撤退の間の敵襲には必死に抵抗したが結果的に部隊の半分以上がなくなった。
もう作戦とかは全然できないただの敗残兵の集まりになった。
少し休める時に、このどうでも良い日誌を書きながらため息してたら、彼女が近づいて、何も喋らずそばに居続いてた。
不思議な奴だな。
一体何を考えてるのか。
最新コメント
2022-11-17
2022-06-15
2019-11-21
2019-11-14
2019-08-06
2019-05-03
2019-02-06
2019-01-24
2018-11-30
2018-11-29