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76.名無し - 18/03/26 22:55:49 - ID:P3LwpPUQ9A
※75の続きです
基地の構造は、旧世紀の城塞を改造したものだ。真正面から来る敵に対し、私達は隠れておく。それとほぼ同時に、左右で銃声が聞こえた。囮舞台が暴れ始めたらしい。敵舞台が別れていく。だが…アンドロイドと、勘の効く類いの人間の目は誤魔化せない。左右が囮だと判断した彼らは、城塞の入り口付近で待ち構える姿勢を取り始めたのだ。当然、こうなる事は予見している。敵部隊の待ち構える姿勢が整う前に、こちらから打って出た。
「1番機のらきゃっと、3番機のらすいーとは突っ込みます。のらうぃきちゃんは回り込んでください」そう言うと、真っ直ぐ敵の方へ飛び出し、城塞の壁を蹴って真上に飛んだ。空中でくるんと回り、真下に銃を向け、そのままMG3を頭からばらまいた。少々無茶な事をしてはいるが、そこは3番機がフォローしてくれる。着地と同時に、今度は後ろへ飛び跳ねて、代わりに突っ込んだ3番機のフォローに回る。とにかく的は絞らせない。
二人が派手に暴れているうちに、2番機は背後に回り込む事に成功したようだ。気付いた敵アンドロイドが他に知らせる前に、袖から出したナイフを一閃させる。メインコンピュータ部にナイフを突き立て、速やかに停止させた。そのまま、カッと地面を蹴り、真後ろから敵の最中へ飛び込みつつ、すれ違う敵の急所を刻んでいく。地面を蹴り、もう一度。急襲として成功と呼べるだけの敵機を撃破し、残った敵を無理矢理抜き、先を急いだ。
「ふっふっふ…先輩、誉めてください〜」敵の居ない通路で、3番機、のらすいーとが嬉しそうに語る。実際、先の戦闘では良い動きだった。「次はもっと頑張っちゃいますからね、先輩」無駄口ではあるが、こういう雰囲気を作れるのも彼女の利点だ。現在およそ3階。通り掛かった窓の外を見ると、赤々と爆炎が燃え広がっていた。そろそろか。構造上、待ち構えるのにちょうど良い場所へともうすぐ抜ける。警戒度をMAXへと上げた。
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