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9.EB-477棲息変異個体 - 18/03/14 22:10:23 - ID:ZFTxhO47+Q
―Diary_of_mouse_Log_NAS_Masaki
VR鉱床の採掘の際にもつるはしの使用は一部の熟練者のみが許可されてるんだ。自分は専用の高出力合金ドリルを使っている。VR鉱石の鉱夫は命懸けだ。ああ、眠い。
―20039_10_03_1148
人工太陽に照らされた午後の街は活気に溢れている、色とりどりのドレスが踊り、作業用アンドロイド達はショッピングを楽しんだり、美味しいものを探したり、友と談笑したりと気ままなものである。
佐官であるのらきゃっとはくろみつソフトを食べながら少女アンドロイド達を見て一言。
「…女はいいですね」
「のらどの、それはアレですか、“あの子可愛いって言ってる私カワイイ”とかいう…」
こちらもいっこ昇進した“ろり”、その可愛らしいブラウンブロンドの上に拳骨が落とされた。まぁ、のらきゃっと自身も少しだけ、本当に少しだけお調子者で通っている訳で、程々の威力にしておいたが。
それでも佐官クラスアンドロイドにより攻撃は相当に痛かったらしく、大仰に唸りながら、丈の合わない軍服の袖で頭を抱えている。
「…そんなに痛かった、ですか?」
「はい、いいえ、のらどの!!げんきであります!!」
ろりはとにかく根性が据わっている。新造されたが、耐久性の欠陥で遊撃部隊に回されたものの、先のVTU戦争を生き延びた。戦いの天才であり、隊の妹分だ。
遊撃部隊はこの街に、そして司令部に仕える守人だ、いざという時には部隊の名に誓って敵性存在を狩り、あるいは無惨な叛逆者どもの屍を積み上げる者達だ。だからこそ、その精神は不屈で無ければならない。だが、町の平和を見ると心が揺らぐ。
「私も、日和りましたね」
「なにをいってますか!のらどのが前線に残ってくださっているからこそ、小官たち遊撃部隊は士気をたもてるのです!」
クランベリークレープを握り締める彼女を、生意気な、と小突いてみたり。
「忠誠を誓うべきは司令部でしょうに」
「おふろで端末をいじっているような司令部はしりません!小官の上司はのらどのです!」
―もう、まったくも!
「わかりました、わかりました。上官侮辱罪ですよ?それに、ケープが潰れています」
うわぁ!と、はみ出したクリームと果実を急いで食べるろり。それにさっさと袖丈を仕立て直さないものだから軍服が汚れている。
「あぁ!!」
「ほれ、みたことか。JOJO」
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