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ギャグSS投稿スレ
15.ぶろーにんぐ - 18/03/29 07:59:54 - ID:kkOfP22KdQ
人気のない夜の住宅街、一人の少女が道を行く。
彼女の名はのらきゃっと、数多の戦場を生き抜いた歴戦のアンドロイド。
彼女は今困惑していた。
何かがいる…後方数百メートルの遠方、殺意の混ざった気配を感じるのだ。
アンドロイドの身でありながら、身の毛のよだつ様な悪寒を感じる。
これはまずいかもしれない…彼女は服を直すふりをしつつ『得物』を取り出した。
グロック18C、彼女の相棒。
さり気なくスライドを引き、薬室に9mmパラベラム弾を芽吹かせる。
ヤツが動く気配を感じた…
なんの問題も無い、貴様の脳天を撃ち抜けば終わる話だ。
来た!周囲の雑品を蹴飛ばしながらヤツが飛び出した!想像の2倍は早い…!
クイックターン、彼女は180度踊るように回転すると銃を構えて迎え撃つ。
ヤツと目が合う…!
何ということだ!ヤツはスースーウォーターであった!
『全部飲めっ!』
ヤツの怨嗟の声だ。だが彼女には届かない…
「いやあああああああ」
感情の扉が一瞬で叩き壊され、トラウマが想起していたのだ。
「来ないで!スースーウォーターは嫌…」
『流しに捨てるな!もう一度飲ませるぞ!』
「ごめんなさい…ごめんなさい…」
「しくしく;;…はっ!ゆ…夢?」
それは束の間の悪夢であった。まだ周囲は薄暗い。
「む〜。プロデューサーさんがあんなの買ってきたからこんな…」
その日の朝、プロデューサーさんはのらちゃんにポカポカ叩かれることになる。
彼は困惑するより他無かった。
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