早朝の鍛冶工房に、騒々しい声が響き渡った。
「おっさん!今日も俺の武器直してもらっていいか?」
この鳥人のガルム・・・フレッドが来るようになってからは、物寂しげなこの工房にも少し活気が出てきているような気がする。
「今回は何を斬ったんだ?」
「街の外れでゴーレムが暴れてたんだ!硬すぎて最初はびっくりしたよ」
刀身を見ると刃がボロボロに欠けていた。
「これは打ち直さんとダメだな」
ワシは窯に火を入れ、剣を打つ準備を始める。
ワシの作る武器のような旧世代の武器は、ガリなんとかって街の新型武器へと取って代わっていってしまうだろう。
しかし、それでも武器達を思う存分使ってくれる、この小僧のような人間がいるからこそ腕の振るい甲斐ってのがある。
「ホント助かるぜ、おっさん!!前に鍛冶辞めるなんて言ってたけど、辞めんなよな!」
「ふん!お前さんのように、わしの武器を使うやつがいなくなるまで、辞めねぇよ。ほら、受け取れ」
剣を受け取った青い鳥は、工房を走り去っていった。
──【ガレスの工房日誌】より
「おっさん!今日も俺の武器直してもらっていいか?」
この鳥人のガルム・・・フレッドが来るようになってからは、物寂しげなこの工房にも少し活気が出てきているような気がする。
「今回は何を斬ったんだ?」
「街の外れでゴーレムが暴れてたんだ!硬すぎて最初はびっくりしたよ」
刀身を見ると刃がボロボロに欠けていた。
「これは打ち直さんとダメだな」
ワシは窯に火を入れ、剣を打つ準備を始める。
ワシの作る武器のような旧世代の武器は、ガリなんとかって街の新型武器へと取って代わっていってしまうだろう。
しかし、それでも武器達を思う存分使ってくれる、この小僧のような人間がいるからこそ腕の振るい甲斐ってのがある。
「ホント助かるぜ、おっさん!!前に鍛冶辞めるなんて言ってたけど、辞めんなよな!」
「ふん!お前さんのように、わしの武器を使うやつがいなくなるまで、辞めねぇよ。ほら、受け取れ」
剣を受け取った青い鳥は、工房を走り去っていった。
──【ガレスの工房日誌】より
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