「ゴメンね…舞美ちゃん…」



生まれてきて21年
初めて入る超高級ホテルのVIPルーム


こんなところに愛理からの呼びしの電話


その時から
これは何か良くないことが待ってると予想はついていた


ついてはいたけど−




愛理の電話に従ってホテルまでタクシーを飛ばし

そのまま指定された部屋に入る舞美


そこには愛理と…3人の男がいた


茶髪のロン毛
金髪刈り上げ
坊主頭

どいつもこいつもひと目でわかる…「悪い男」だった


「愛理…これは一体どういうこと?」

責めるつもりはないけれど
愛理に事情の説明を求める舞美の口調は当然キツめになる


「ゴメンなさい…彼が…」

舞美の口調に怯えてか
消え入るようなか細い声で答えながら
背後に視線を泳がせる愛理


その声に導かれるように
奥の部屋からもうひとりの人影が現れた




「やあ…お会い出来て光栄です、舞美さん」

すらっとした長身の男

話し口調も穏やかで
そこにいる3人の男とは比べ物にならない

紳士とも言えそうな男−

だが
その笑顔は明らかに裏の顔を隠した笑顔であるなと舞美には見抜けた


「あの…あなた愛理の…」
「お付き合いさせていただいてる者ですよ」
「愛理の…彼氏?」
「はい」


舞美には
愛理に彼氏がいるなんて聞いたこともない話しであったし
軽く…いや、相当にショックな話しでもあった



今はもっと気になることがある

自分がいまこうしてこんな場違いなところに呼び出されているそのワケ−である




「あの…一体わたしになんの用が…」
恐る恐る言葉を口にする舞美


「ああ、それね」
ふっと笑って男は話し始める
その口調は先程までとは打って変わって−チャラ男風味だった


「いやね、いつもはオレがひっかけた女の子たちをコイツらに餌として回してやってるんだけどさぁ…」


男に「コイツら」と言われて3人の男たちは下卑た笑いを舞美に向ける
舞美は背筋に悪寒が走るのを感じた


「でもね、この愛理はさすがにちょっと他人にくれてやるにはもったいない掘り出し物だからねぇ…」

言いながら愛理を引き寄せその胸に収める男

瞬間愛理が幸せそうな笑顔を浮かべたるのを舞美は見逃さなかった

そしてそれがまた舞美にはショックなことでもあった

「でもコイツラには餌をあたえてやんなきゃなんないじゃん…ってことで、愛理の“お友達”の舞美ちゃんの出番〜ってわけ♪」


意味がわからなかった

その男の話していることは今まで自分の生きてきた概念の全てから逸脱した物語だった




こんな男に係わり合いになってはいけない

わたしも−愛理も



それが舞美の結論だった


「愛理!帰るよ!」
とっさに愛理のもとへ歩み寄りその手をその掴む

「こんな人に…こんな人たちに係わってちゃだめ!帰ろう!」
そう言って
愛理を男から引き剥がそうとする舞美


しかし


「やめてよ!」
舞美の手を振りほどく愛理

「彼のことを悪く言うのはやめて!」
その目は…真剣だった


「愛理…」


だめだ…
愛理の心はすっかりこの男に奪われている…


舞美は
次の手を失った




「こんな人たちだってさぁ〜」
「言ってくれるね〜舞美ちゃぁ〜ん」
「今からそのこんな人たちと、た〜っぷりイイことしちゃうんだぜぇ〜〜」

下卑た笑い

吐き気がする


「やめてください!大声出しますよ!!」

ジリジリと自分を取り囲むようにしながら間合いを詰めてくる男たちを牽制しながら
弱みを見せないように強い口調で返す舞美


「大声ねぇ〜」
「この部屋は防音が完璧だったりするんですけど〜」
「まぁ、大声で助けを求めてるところをヤっちゃうってのも興奮するからいいんですけどねぇ〜」


ニヤニヤ笑いながら言う男たちの言葉は
きっとハッタリではないんだろう


「やれ」

短くつぶやく愛理の彼氏−



絶体絶命−

思った瞬間涙が零れた


その時すでに
自分は負けたと舞美は悟った




必死の抵抗は虚しかった

男に2、3発のパンチやキックをお見舞いすることはできたが
所詮は女
ケダモノのような男3人の力に適うはずもなく

舞美はベッドに押し倒された


「へっへぇぇ〜やっと大人しくなりやがった」
「まぁ…この抵抗がまたいいんだけどねっ」


茶髪の男はおもむろに舞美のブラウスをブラと一緒に引きちぎる
舞美の大きくはないが張りのある胸が一気に外気にさらされる


「いやぁぁぁ!!」
あわてて両手でその胸を隠そうとする舞美

しかし

「おおっと〜隠しちゃダメでしょ舞美ちゃぁ〜ん」


その両手は
金髪とボウズにバンザイをするようなカタチで押さえ込まれた


小さな胸も
その先端に存在する色素の薄い突起も
すべてが外気に晒される


「いや…やめてぇ…」


舞美はもう
恥ずかしさでどうにかなってしまいそうだった

__


「ヒュー♪」
茶髪のロン毛が短く口笛を吹き
「どうよ…これ?」
と舞美の右手を抑えている金髪に声をかける

「いいねいいねぇ…すっげぇきれいなおっぱいしてるじゃん舞美ちゃぁん」
浮かれた口調ではやし立てる金髪

「乳首もきれいなピンク色で…」
舞美の左手を抑えたボウズはたまらず手を伸ばそうとするが
「ちょ!ばか!まだ抑えてろよ!」
と茶髪にその動きを制される

「いや…いやぁ…」

とにかく恥ずかしい
それだけの感情で今にも泣き出しそうな顔で震えることしかできない舞美

「それじゃぁ…いただきまぁ〜す」
ふざけた笑いを浮かべながらそんな舞美の胸に
茶髪はゆっくりと手を伸ばした




その指がそこにある突起の先端に軽く触れる

その刹那
舞美の体に電気が走る

「ひっ!」
短くうなって大きく体を仰け反らせる舞美


そのままゆっくりと
その手に収まるくらいの舞美の胸を揉みしだき始める茶髪のその手の動きにつられるように
ビクンビクンと舞美の体は跳ね上がった

その舞美の反応に茶髪はある事実に思い当たった

「あれ〜舞美ちゃん…ひょっとしてこーゆーコトされるの初めてなのかなぁ〜?」

「そ、そんな…」
さらなる恥ずかしさが舞美を襲いその顔中が真っ赤に染まる

「ちょ、マジか?舞美ちゃんってハタチ越えてんだろ?」
「おいおいおいとんだ掘り出し物だぜぇ〜」
「国宝級だぜこりゃぁ〜」

一気に湧き上がる男たち

「あぁ…」

舞美はもう完全にその所在を失っていた




茶髪が言い当てたことは事実だった


舞美はまだSEXを経験したことがない


アイドルという職業に真面目に取り組むあまり
ついぞその機会に恵まれないまま21年が過ぎてしまった

もちろんそのこと自体に焦りなどを感じる舞美であったわけではない

しかし
このような男たちに自分が生娘であることを言い当てられてしまったのは
非情なまでに舞美に敗北感を感じさせていた



「それじゃぁ改めて…イタダキマス」

手をパチンと合わせると
茶髪は今度は荒々しく舞美の胸の先端にむしゃぶりついた

「ひっ!あぁぁぁぁあ」

初めての感覚
胸を吸われるなんて子供が出来ておっぱいあげる時までないことだと思っていた


それなのに−

こんなケダモノのような男に…

舞美の敗北感はさらに大きく膨らんでいった




クチュ…
チュルッ…

唾液の音だけが響く部屋


舞美の小さな胸は
茶髪の手に収まりながらも
大きくグラインドされてはカタチを変形させる

そしてその胸の先端の突起は
茶髪の舌で転がされ押しつぶされ
その硬度を増し上がら存在をより強固にしていく


そんな突起をさらに吸い上げ
引っ張り
時折歯を立ててはどんどんとその存在を自覚させる茶髪

「っ…はっ…」

抱え込んだ敗北感とは裏腹に
舞美の口からは短い吐息が漏れ始める


(ダメ…ダメだ…せめて…感じないようにしないと…)


それだけが
今の舞美に思いつく精一杯の抵抗だった




ひとしきり舞美の胸を堪能した茶髪

胸元だけ開かれたブラウスをさらに大きく引きちぎり
舞美の雪のように白い肌を顕にすると

胸から脇腹を通ってお腹
そしてその中心にあるくぼみ−ヘソへと
舌を這わせて唾液の道を作る


「んっ…はぁっ!」

ヘソの窪みのやや奥に茶髪の舌が差し込まれた瞬間
舞美は少しだけ大きな声を出した

「へへ…初めての割には…いい反応しやがるぜ」

ニヤニヤとしながら茶髪はさらにその舌をヘソの周りでぐるぐる回しながら
時折その窪みの中へと深く沈めていった

「いっ!んはぁ!!」

(感じちゃダメ!)

心の中で叫ぶ舞美

だが舞美の口からは
その意識を離れたメスの嘶きが漏れだしていた




「さぁて…」

茶髪はおもむろに顔を上げると
まだ舞美の下半身を覆ったままの長いスカートに手をかける

「こっちはどんなんのなのかなあ〜」
器用に横のホックは外すと
一気にスカートは剥ぎ取りにかかる

「ちょっダメっ!!」
とっさに抵抗を試みる舞美

だが両の手はバンザイの態勢で押さえつけられたままである
ジタバタと両の足を動かしてはみたが
抵抗むなしくスカートはするりと剥ぎ取られた


「出ました!純白パンティw」
「これぞ処女!ってかww」
「は、は、早くそいつも剥ぎ取っちゃえよっ!」

茶髪と金髪に比べていささか余裕がないボウズ

この男はこの3人の中ではこんな遊びの経験の浅い男なのかもしれない


そんなどうでもいいことが
なぜだか舞美の頭にはよぎっていた




「まぁまぁ…そう焦りなさんなって…」
余裕ぶりながら
茶髪は舞美の秘所を包む純白の布の中心部に人差し指を這わせる

ねっとりまとわりつく粘着質の水気を掻き分け
その指は中心にスリットを描いて軽く沈む


「へぇ〜初めてでもしっかり濡れてるじゃん、舞美ちゃん♪」

嬉しそうに笑いながら舞美の顔を覗き込む茶髪


「あ…いやぁ…」

舞美のその口からは羞恥の言葉が漏れて
ただ顔を背ける事しかできなかった


「へへへ♪」

舞美のその羞恥に満ちた行動が嬉しかったのか
すっかり上機嫌で
茶髪はさらにその布の中心位に指を這わせ




スリットに沿って上下にこすり上げる

ねっとりまとわりついてたその水分は
徐々にその粘度を高めながらも
やがてはクチュクチュと水音を発するまでに溢れて出てくる

ズルッ…ズルズルッ…
時折そこに口を当てては
わざと淫靡な音を立てながら舞美から溢れる蜜を吸い上げる茶髪

そこに這わせる指の上下幅はさらに大きく広くなっていく

「んっ…はぁん…」
小さな喘ぎを止められない舞美


やがてその布の中心は
舞美の奥から溢れ出る蜜によって
薄桃色の秘所の姿がハッキリと浮き出るほどに水没していく

その姿が顕に確認できる域に達した時
茶髪はその外枠をなぞるように舌を這わせた

「ひっ!はぁぁぁ!!!」
舞美は今日二度目の大きな体動をみせた




「たまんねぇな…こりゃ」

ニヤリと笑って
布の上から浮き出た秘所カタチに舌を這わせる茶髪

「うっ…はぁっ…」
そのリズムに合わせるように順調に「喘ぎ声」を発し始める舞美


その舞美の反応を楽しむように
今度はその布の中心地に顔を押し付けるように吸い付く茶髪


その瞬間
茶髪の「鼻」が布越しに秘所の上部のより敏感な地点をピンポイントで突いてくる


「ひぁああああああ!!!」
ひときわ大きな声を上げる舞美


その舞美の声を確認したかのように顔を離すと

茶髪は
「ふぅ…パンツ越しでこれかよ…すっげぇ初物だぜぇ…」

なぜだか少し冷静なトーンで唸っていた




(ダメ…もうこれ以上感じたら…負けだ)

この期に及んで「勝ち負け」で判断するのが舞美らしいところなんのかもしれないが

その勝ち負けで言えば
この時舞美はすでに負けていた



「それじゃぁ…いよいよ御開帳と参りますか!」

言うが早いか
舞美の秘所を覆っていた薄布を一気に剥ぎ取りにかかる茶髪

あまりの早業に舞美には抵抗する暇すら与えられず
その秘所との間に何本もの蜜の糸を引きながら
純白の薄布はハラリと宙に舞い
やや濃い目の陰毛と薄桃色のコントラストが淫靡なその秘所が顕にされた


「い…いやぁぁぁぁ!!!!」


あまりの恥ずかしさで
舞美はついに大声を上げてしまう


完全なる舞美の敗北だった




クチュッ…クチュル…ズリュッ…ヌチッ…


部屋中に淫靡な水音が響き渡る


茶髪の舌は舞美の秘所から溢れ出る蜜をひたすら汲み上げ
その奥へと差し込まれてはさらに蜜を掻き出していた


「くっ…ん」

舞美はただひたすらに耐えていた
気を許せば喜びに喘いでいると思われる声が漏れ出ることは自覚できていたから
ただただ横を向いて歯を食いしばって耐えていた




「ゴクリ…」

舞美の左手を抑えたままずっとその様を見続けていたボウズ頭は我慢の限界を超える

そのまま体全体で舞美の左手に体重をかけて抑えるカタチになると
顕になったまま手つかずでそこにあった舞美の左胸にむしゃぶりついた


「ひっ!」

下腹部に与えられる刺激に集中して耐えていた舞美にとってそれは予想外の刺激であり
あたまず声を上げる結果になる


「お前…頭いいなw」

舞美の右手を抑えていた金髪はボウズの行動を見てはそれを真似て
その体重で舞美の右手を抑える体勢になると
余った右胸へと吸い付いた


「うっんっ!!はぁぁう!」

茶髪の舌が秘所を掻き混ぜ
左右の胸の先端を金髪とボウズにチュウチュウと音を立てて吸い上げられて

舞美はたまらず声を出す




「いいよ舞美ちゃん〜もっと声出しちゃって〜気持ちいい声♪」

茶髪は口の端から糸を引いて舞美の秘所から顔を上げると
憎ったらしく舞美に言いながら

そのままその入口へと右手の中指をあてがった


「さぁて…中はどんなカンジなのか…」


茶髪は妙に冷静だった
ただ冷静に
目の前の女体の神秘に迫りたい欲求で動いてた


クチゅる…


薄桃色の肉をかき分けるように
茶髪の右手中指がその奥に埋没していく

その指には肉襞がまとわりついてはうねる様に締め付けてきた


「ちょ…すげぇぜこれ…」


茶髪はその蜜壷に自らの肉棒を埋めた時の快感を想像して
それだけでもう達してしまいそうになっていた




(あぁ…もうだめ…意識が…)


舞美は自分の意識が自分のものでなくなっていくのを感じていた


(…愛理…愛理は今どうしているんだろう…)


あまりの出来事が自らを襲っていたなかで
その存在さえ忘れていた愛理のことがふいに舞美の脳裏をよぎった

______________________________


(舞美ちゃん…初めてって…ホントに…)



「んっ…はぁん」
「相変わらずいい声だすじゃねぇか…愛理」


愛理は
舞美の痴態を目の前にしながら
ソファーに腰掛けた彼氏の膝の上に座り
背後から胸を揉まれ喘いでいた

舞美のように耐えることもなく快楽の赴くままにその声を発し
ただただ彼氏の愛撫に身をゆだねていた


その

はずだったが−


愛理の脳裏からは舞美のことが離れない

舞美が
処女であるという事実が

愛理の心に大きなひっかかりを作っていた




少女にとっての初めてのSEX

初めてを捧げる行為

その重大さは愛理自身が身に染みていた



愛理が
愛する人にそれを捧げたのはつい1ヶ月ほど前のこと

相手は今自分の胸を揉みしだいている彼氏


良くない男である事は百も承知であった

でも
とっても優しい顔を持っているのを自分は知っている
とっても寂しがり屋の顔を持っているのも自分は知っている
そんな顔を時折自分にだけは見せてくれる人


だから
愛してしまった

だから

処女を捧げた




初めての時もすごくやさしくしてくれた

痛がる自分を気遣ってゆっくり時間をかけてその儀式に臨んでくれた

きっと快楽なんて得られなかっただろうその儀式の終焉後も
満足気な微笑みを自分に向けてくれた


心が満たされるのを感じた

日々の生活に疲れを感じていた愛理の心に
暖かな光を灯してくれる充足がそこにはあった


その幸せが今の自分を支えている


愛する人に初めてを捧げたあの時の充足が
今の自分を支えている



だから


(舞美ちゃん…初めてって…どうして…)


その想いが頭から離れない




愛理は
舞美に恋の相談をしたことは一度もない

だが
それとなくそんな相談を舞美の方からされたことは何度かあった


学校の先輩
ツアースタッフのお兄さん
同じお芝居に出ている役者さん


「舞美ちゃんなら告白したってフラれることなんてないよ!アタックしちゃいなよ!」
その度に愛理はそう答えていた


結果的に舞美から誰かと付き合ってるという話しを聞くことはついぞなかったが

好きな男に処女を捧げる行為くらいは
そのうちの誰かと済ませているものだとばかり思っていた


そう思っていたからこそ
今のこの状況だってあるのに…




彼氏に抱かれることは愛理の喜びだったが
抱かれるたびに自分が汚れていく事実は認識していたことだった

天を向いた男の肉棒をその手で自分の顔前に引き寄せ口へと運び
先端から根元まで舌を這わせて
唾液を溢れさせながら喉の奥まで咥え込み
放たれるザーメンを顔で受け止め−あるいはそれを飲み干して見せる

その全身に舌を這わされ
体の全てに触れられたことない部分など存在しないほどの愛撫を受け入れ
怒張した肉棒を蜜で溢れたヴァギナに求め入れる

そしてその中に吐き出される欲望に喜びを感じながら自らも昇天していく

そんな淫靡な行為を繰り返す日々

自分が理想としていたアイドルとは掛け離れた薄汚い存在へと落ちていくのを感じずにはいられなかった

そんな愛理にとって
清廉潔白が服を着て歩いているような舞美の存在はいつしか苛立ちの対象になっていた

(舞美ちゃんだって、セックスの1回や2回したことあるくせに…)
愛理のそんな思いはやがて憎悪に変わっていった

そんなとき
彼氏から舞美を呼び出すよう言い渡された愛理は
舞美ももっと汚れてしまえばいいんだ−と、その呼び出しに応じてしまったのだった




ちゅくっ…

彼氏の手は
愛理の下腹部へと伸び

薄紫の下着の上からもっとも感じる部分に刺激を与える

舞美のことで頭はいっぱいのはずの愛理であったが
カラダはそれとは別物のように彼氏の愛撫を受け入れていた

「もう濡れてるじゃん…愛理」
今触られたばかりなのにそこはもう目の前の舞美以上に大洪水だった

胸を揉まれていただけの時から−
いやそれよりもっと前の…彼氏の腕に抱き寄せられたその時から
そこは既に蜜を分泌し続けていた

自分はこんなにもこの男を愛している
その僅かな愛撫だけでこんなにも淫らな蜜を溢れさせるほどに

自分はそんなに愛している男の手で愛撫され
そしてやがてはその肉棒を受け入れるつもりで蜜をあふれさせている


(でも…目の前の舞美ちゃんは…)


やはり
愛理の心からは舞美の存在は消えなかった




「いやっ…はぁ…ああっ…くはあぁんっ!!」

「あああもうたまんねぇ」

舞美の蜜壷に右手の中指をしとどに出し入れしては
もはや我慢を超えた喘ぎを誘い出すことに成功していた茶髪は
自らの興奮をもレベルMAXまで引き上げていた

舞美から引き抜いた指をペロリと舐めて
立ち上がってはガチャガチャベルトを外すと
ズボンとパンツをいっしょにずり下ろした

ビン!

と勢いよく怒張した肉棒が弾け出すしては天を仰いだ


「さぁて…舞美ちゃんの初めてを頂いちゃいましょうかねぇ〜」

ビクビクと脈打つ肉棒を見せつけるように舞美の眼前にさらしながら茶髪は宣言する


「あ…あぁ…」
その最後通告を前にして
舞美の顔から血の気が引いていった




茶髪は言うが早いか
手のひらにつばを吐き
それをいきり立つ肉棒にこすりつけ
純白のソックスだけが残された舞美の細くしなやかな両の脚を高々と持ち上げると
左右にぱっくりとひらいた

大きく開かれた舞美の秘所は
ヌラリとした粘液で鈍く光ながらヒクヒクと息をしていた

「唾だけじゃ足りないかもね〜」
茶髪はその肉棒を舞美の秘所に擦りつけはじめた
溢れ出る蜜をすくい上げるように


ズリュッ…ヌプッ…
絖った水音を響かせながら
舞美の秘所の肉の表面を掻き分けそのヒダの擦れる感覚に身震いしながらも
誤って入れてしまわないようにだけは注意しながら
肉棒を前後させて準備を整える

「んっ…はぁ…はぁ…はぁぁ…」
その肉棒の前後だけで
舞美は既に頭が真っ白になる感覚に襲われていた

その中で

(ああ…ついに入れられるんだ…)

ぼんやりとそんなことを思いながら
なぜだか走馬灯のように短い青春を思い返していた




こんなことなら
あの時あの人にあげておけばよかったかな…

そう思える人の顔が何人か浮かんでは消えていく

ほのかな憧れを抱いた男性たち

結局告白もなにもしないまま一緒にいられる時間も終わり
憧れが憧れのまま過去になってしまった時間たち

ひとりでも勇気を出して告白していたら
恋人同士になれたかもしれない

やがてはその男性の全てをこのカラダで受け止めて
大切な処女をその人に捧げる幸せを噛み締められていたかもしれない

こんなケダモノに汚され奪われるのではなく

−心から愛した人に…


舞美は今
アイドルに捧げた青春を生まれて初めて悔いていた




「いくよ〜舞美ちゃん」

そんな舞美の気持ちなどどこ吹く風に
茶髪は
ヒクヒクと息をする舞美の秘所の中心へと
その怒張した肉棒をあてがった

あとはもう
腰を前へと突き出すだけ−


そんな時


(ああ…ダメ…ダメだよ…舞美ちゃん)

(ダメ…)

(ヤメテ…)

「もうヤメてぇ!!!」



愛理の叫びが響き渡り

淫臭な香りに澱んだ部屋の空気が凍った

_________________________


「愛理…?」

虚ろに光を失いかけていた目に僅かな光を戻し
愛理の声が響いた方を見る舞美

そこに愛理がいたことも久しぶりに認識できた感覚が自分のものとは思えなかったが
愛理のその顔を見たときはなぜだかとっても安心した


しかし
自分は愛理にはめられてこの状況に陥っている自覚はある舞美
愛理が発した言葉が
現状の否定の意味を持って発せられたものであることは不可解なことであった


「愛理?」

もう一度
しっかりと愛理の姿を目に焼き付けようと見る舞美

「お願い…もうやめて…舞美ちゃん…許してあげて…」

舞美の目に映った愛理は

泣いていた




「…やれやれ…」

愛理を膝の上で弄んでいた彼氏はおもむろに立ち上がる

「きゃっ!」

その反動で愛理は床に尻餅を付いた


「あ〜あ…シラケること言ってくれるよねぇ〜愛理…」

立ち上がると
愛理に背を向け彼氏は言う


「お、お願い!もう舞美ちゃんを許して…」

その彼氏の足元に縋り付くように愛理は訴えかけた


しかし
次の瞬間

鈍い打撃音と共に
愛理は舞美が犯されているベッドのすぐそばまで吹き飛ばされた




なにが起きたのかわからずキョトンとする愛理

やがて
その頬は赤く腫れ上がり
ジンジンとする痛みが襲ってきた

愛理はその痛みでようやく自分が何をされたのか理解できた


「やっぱツマンネー女だなぁ〜お前も…
もういいわ、そいつもういらねー…お前ら好きにしちゃっていいよ」


冷たい目で愛理を見下ろし
冷徹な言葉を放つ
愛理の彼氏

彼氏−だった男


「マジっすか!?」
「いやったぁぁ!!」
「ご馳走様ですっ♪」


茶髪に金髪にボウズは歓喜の声を上げた

舞美は…ただ呆然とその様子を見ているしかなかった




この一ヶ月

愛理は

『彼氏が引っ掛けてきた女をこの3人が犯す』

そんな場面を何度もその目にしてきた


でも
そんな時でも

自分のことは他の誰にも指一本触れさせず
彼氏自身が愛してくれた

それが彼氏の自分への愛情だと愛理は理解していた


それなのに−−−


『お前ら好きにしちゃっていいよ』


不意に涙が溢れ

愛理の中で
何かが音をたてて崩れていった




「よし!じゃぁ愛理ちゃんはオレが頂くとしようかな」

舞美の右手を抑えていた金髪が立ち上がった
すでにベルトを緩めズボンも脱ぎかけて−
かなり気持ちが焦っているのが見て取れた

「ちょ、ずるいっすよぉ〜」
舞美の左手を抑えてたボウズは
舞美から離れる金髪の代わりにその両手をひとりで抑える体勢になりながら文句を垂れる

しかしそれがどうにもならないこの3人の序列なのだろう
その不平等を甘んじて受け入れる準備はもうすでにこのボウズにはできているらしかった


「さぁ愛理ちゃん…お兄さんと遊ぼうね〜」
ベッドの脇に座り込んだままの愛理ににじり寄り抱え上げる金髪

「いや!離して!!ちょっと…ねぇ!どうして!?どうしてこんな…」

金髪を振りほどこうともがきながら
愛理は目の前にいる彼氏だった男に言葉を投げかける

しかし

静かにソファーに腰を下ろした男は
そんな愛理に冷ややかな視線を送る以外にはしなかった




「諦めなよっ!」

金髪はベッドの上−舞美の隣に愛理を乱暴に突き飛ばした


愛理はすでに彼氏だった男の手によって上着の胸ははだけた状態−
突き飛ばされの着地で短いスカートもまくれあがり
男の手ですでに濡れそぼっていた下着も顕になって状態でベッドの上に転がった


しかし愛理は
そんなことは全く気にならない様子で
「あ…ああ…」

言葉にならない声を発しながら
その目はまだ金髪の向こうの彼氏だった男を見ていた


しかし男は
冷ややかな視線を向けたまま無表情だった


「ほらほら愛理ちゃん、お兄さんがかわいがってあげるからね〜」

そんな愛理の視線を遮るように
金髪が愛理の小さな体に伸し掛っていった




「いや…いやぁぁぁぁぁぁ!!!!」


泣き叫ぶ愛理

金髪に犯されることが嫌なのか
それとも彼氏に捨てられた現実を受け入れることがいやなのか−

とにかく愛理は
首を左右に振りながら激しく泣き叫んでいた


しかし
そんな叫びも金髪には興奮を高める作用しか働かない


顕になったままの愛理の下着に手をかけると
一気に剥ぎ取り

しとどに濡れそぼった愛理の秘所をその目にしては
「へへっ…準備は万端ってか〜」
と、
自らはそこに愛撫をすることもしないまま
金髪は
すでにビンビンにいきり立っている自分の肉棒をその部分に宛てがった




「愛理…」

目の前で起きていることの全てを理解したわけではない

でも
愛理が悲しんでいることだけは舞美にも伝わっていた

本当なら
すぐにでもそんな愛理を抱きしめてやりたかった

しかし
舞美には舞美自身の危機がまだ目の前にぶら下がったままだった


回避するすべのない危機


「さてそれじゃぁ〜改めて…入れるよ〜舞美ちゃん」


茶髪が仕切りなおして
もう一度つばを手のひらに履きその怒張した肉棒にこすりつけると

乾くことなく蜜を垂らしている舞美の秘所へとその先端を宛てがった




「いくぞぉ〜」
「そ〜れっと」

ややふざけたようなセリフがシンクロして
茶髪と金髪は同じタイミングで腰を前につき出す

メリっ…
ズニュっ…

肉を広げる鈍い音と水気の中に棒が入り込む音がアンサンブルを奏で

「ひっ!あぅぁぁぁぁぁぁああああ!!!」
「いやっ!いやぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

舞美の痛みにこらえた唸り声と
愛理の悲しみに狂った泣き叫ぶ声がまた
重なり合って部屋に響く


舞美と愛理二人の蜜壷は

その肉を最大限に押し広げながら
巨大な肉棒を根元深くまでくわえ込んでいた

_____________________________


痛烈な痛みが舞美を襲っていた

肉が極限まで押し広げられた痛み

体のすべてが真っ二つに引き裂かれようとしているかのようなこらえようのない痛み

「いぎっいっうううう!!!!」」

舞美の喘ぎはもはや擬音に近かった


「うぉぉぉつ…すげぇぜ舞美ちゃ…くぅ…」

舞美のそこは恐ろしい程の勢いで茶髪の肉棒を締め付けてきた

腰を振りさらなる快楽を求めたい茶髪ではあったが
まずはその中の締め付けだけで果ててしまう危険を抑えるために
一旦挿入したままで息を整える


「こりゃぁ処女ってだけじゃねぇな…とんだ上玉だぜ」

この穴なら最高の快楽が手に入るに違いない

茶髪は
最高の宝箱を見つけた海賊の気分を味わっていた




「いやだぁ!!いやあぁぁぁ!!!」

愛理はただただ泣き叫んでいた


肉棒を受け入れることには慣れている
しかし
愛してもいない男の肉棒が自らの中に侵入してくる嫌悪感は初めて味わうもの−

その嫌悪への拒絶の証に
ただただ泣き叫ぶのが今の愛理だった


「こりゃぁ…なかなかいい具合ですねぇ…」

愛理に肉棒を埋めた金髪は
愛理の彼氏だった男の方を見ながら
ニヤニヤとしてその感想を報告した


「だろ?もっとしっかり調教してからあちこち客を取らせるつもりだったんだけどな…まぁじっくり味わってくれや」
男は淡々と金髪に語る

その言葉は
愛理にとってはもはや死刑宣告だった

「あ…あぁ…ああ…」

その刹那

愛理は…一切の抵抗を放棄した




茶髪が相手にしているのは処女である
普通ならもっと相手の痛みには気を使って挿入行為は行うところであろう

しかし
今この茶髪が舞美に行っている挿入はあくまでも「レイプ」であった
相手の状態など知ったことではない自分の快楽を求め尽くす挿入

舞美の美しい顔が痛みに醜く歪んでいくさまを楽しむように
茶髪は舞美に激しく腰をぶつけはじめた


「ひぐっ!うあっ!うぎぃっ!はっ!」

快感などは全く感じれない音を口から発し続ける舞美
それでも茶髪はお構いなしに自分の肉棒だけに意識を集中する

「くっ!はっ!くぅっ!」
うっかり快楽に負けて放ってしまわないように
少しでも長くこの快楽をこの肉棒で享受できるようにそれだけを求めて腰を振っていた


舞美の秘所の肉に埋まってはまた抜ける寸前まで姿を現す肉棒
その大きな移動幅にヌラヌラとまとわりつく粘着は糸を弾いてベッドに滴り落ち
白いシーツに大きなシミを作っていった




抵抗を放棄した愛理に覆いかぶさった金髪は
体を密着させるように愛理を抱きしめ
その奥深くまで肉棒をねじ込むように腰を振っていた

「んっ…はっ…はぁ…はっ…」

金髪の腰の動きとリズムを連動させるように愛理の口からは短い喘ぎが漏れる

それはもう
全ての自我を捨て去った愛理のメスの本能の喘ぎだった


グチュッ!グチュッ!ニュプッ!ズチュッ!


愛理の蜜壷からは激しい水音が響き
肉棒はその音を奏でるようにそこを行き来している


その肉棒に絡みつく愛理の肉の壁は
うねうねと自立しているかのような胎動を見せて肉棒に絡みついてきていた

「うぉぉぉっすげぇぇぇ!!」

腰の律動に合わせて目の前で微かに跳ねている愛理の胸と
隆起したその先端の思いのほか濃い目の色合いを遠のく意識で眺めながら

金髪は思わず唸っていた




「あああああもうたまんねぇ!」

ただひとり舞美の両腕を抑え続けて傍観を余儀なくされていたボウズは
ついにたまりかねて舞美の腕を抑える使命を放棄する

とはいえ
舞美にはもう両の手が自由になったからといって抵抗に転ずるゆとりは残っていなかった


そのままボウズは
舞美の顔面にダイブするように顔をぶつけると
擬音にしか聞こえない喘ぎを発していた口−その唇に自分の口をぶつけていった

「んっ!?」

とっさのことに舞美は逆に精神を取り戻し
唇を奪われた事実を認識する

(あぁぁ…いやぁぁぁ!!)
心の中に舞美の絶望が響いた


「ちっ…失敗したぜっ!」

そう唸ったのは舞美に腰をぶつけ続けていた茶髪
舞美のカラダを弄びその秘所に肉棒をブチ込む行為に没頭するあまり
処女のファーストキスをいただくという大イベントを逃したことに気づいたからである




そんな茶髪の嘆きもボウズの耳には届きもせず
ボウズはただただ一心不乱に舞美の唇に吸い付き

やがてはその唇を割ってその口内に自らの舌をねじ込み
舞美の歯の表裏まで舐め尽くしては舌を吸い上げた


もちろん舞美から舌を絡めていくような恋人同士のディープキスはそこには成立しない

それでも
この唇を犯す行為は

舞美に致命的な絶望を与えていた


運良く難を逃れていた舞美のファーストキス
処女を奪われてなおファーストキスが残っているのも順番的にはおかしい気もするが
それでもそれが守られるのなら−

そんな密かな想いもすべてが打ち砕かれてしまった

舞美の瞳から
初めて大粒の涙がこぼれ落ちた




舞美の唇に吸い付いているボウズには
そんな舞美の涙に気づくゆとりはありはしなかった

目の前で美しい肢体が淫らに犯されるさまを見せつけられ続けてきたボウズの股間は
もうすでにはちきれんばかりに膨張している

ガチャガチャと焦ってうまくいかないながらもなんとかベルトを外すと
途中足がうまく抜けずにひっくり返りそうになりながらも
ズボンとパンツを一緒に脱ぎ捨てては怒張した肉棒を顕にする


そして
ベッドに寝かされたままの舞美の上半身に馬乗りになるようにまたがって
その口元にそれを押し付けてきた


「!?」

舞美はそのボウズが何をしようとしているのか理解できなかった

ただ
半開きでいたその口に肉棒が侵入しようとしてきた事実に反射的に口を閉ざして

結果的には難を逃れていた




「ちょ…くそっ…」

結構無理な体勢でなんとか舞美の口をこじ開けようと肉棒を舞美の顔に押し付けるボウズ

先端から溢れ出す先走りの液体が
舞美の口元や頬と肉棒のあいだに何本もの糸を張る

その鼻をつく臭に顔を背けながら
しかしその臭さへの嫌悪が舞美の抵抗する力にもなっていた


「ちょっと…どけ!」
さすがに自分の目の前でオタオタしている背中がじゃまになった茶髪がボウズを突き飛ばす

「えぇーーそんなぁぁ…」
肉棒だけは元気に上を向いたまま残念この上ない顔で舞美から離れるボウズ


その様子に
舞美は一瞬安堵した

しかし

「ちょっと待ってろ…今やり易いようにしてやるから」

茶髪はそう言うと
一旦自分の肉棒を舞美から引き抜いた




肉棒の栓が外れた舞美の蜜壷からは大量の蜜が放出される

その蜜と肉棒を細い粘質の糸でつなぎながら
茶髪は舞美の上半身を引き起こしてベッドの上に座らせる

「?」

舞美はどうしていいのわからなかった
その時点でもう逃げるための抵抗という選択肢は舞美の頭から消えていたということだが
当人にその自覚は残念ながらなかった


「これも脱いじゃおうね」

前面が大きく破られたブラウスとブラを外され
舞美は一糸まとわぬ姿にソックスだけを残した奇妙な姿になった


「やっぱりきれいだねぇ〜舞美ちゃん」

小ぶりながらカタチの整った胸
ツンと上を向いた色素の薄い突起
細く流れる腰
やや硬そうではあるが張りのあるお尻
細くしなやかに伸びた脚

しばし嬲るような視線で舞美のカラダを改めて見直す茶髪

そんな行為をじっとして受け入れてしまっている舞美がそこにいた




「ど、ど、ど、どうすんだよっ!?」
ボウズの情緒もへったくれもない声が聞こえて
やれやれといった感じの茶髪

「こうすんだよ」
と舞美の背後に回り込むカタチで自分もベッドの上に座り込むと
あぐらをかいたように組んだその足の上に
舞美の固くて張りのあるお尻を引き寄せた

「えっ?あぁっ…」

突然後ろに引っ張られる感じになった舞美は体のバランスが取れずに
尻餅をつくカタチで茶髪の組んだ足のあいだにその尻を置く形で座り込んだ

「ちょっとまってねぇ…」

その自分の足と舞美の尻のあいだに手を潜らせた茶髪は
座ることで上を向いたカタチにそびえ立っている自分の肉棒を手で固定して
もう一方の手で一旦舞美の腰を浮かせると
やや開き気味になった尻の中心部を背後から探るようにしながらそこに肉棒をあてがって

舞美の腰を支えた手を離し

舞美の尻をそこに落とした




「ひっ!くあぁぁぁっ!!」

突然の痛みが舞美を襲う

今から自分がされることを理解できないでいたまま
舞美は再度自分の中に茶髪の肉棒を受け入れることになった

「どうよ?これでやりやすくなっただろ?」

茶髪は
舞美の尻を両手で操りながら
肉棒の出し入れをコントロールし始めつつ
ボウズにさっきの行為の継続を促す

「あ、ああ…」

ボウズの位置からは茶髪の肉棒が繋がった舞美の秘所が丸見えになっていたので
ヌレヌレと蠢く肉壁をかき分け肉棒が出入りする淫靡な光景をそのまま見続けたい衝動も抱いていたボウズではあったが

すっくと立ち上がり
再びその起立した肉棒を舞美の眼前へと差し出して

舞美の口を犯す行為を再開した

___________________________


「くそっ…この…」
体勢が変わってもボウズはその肉棒で舞美の口を割るのに苦労していた

もはやボウズが求める行為の意味も理解している舞美は
茶髪の下から突き上げてくる肉棒の痛みを受け続け
声を発しそうになりながらも
必死にそれをこらえて口をつぐんでいた

「いい加減に…口っ…開けろっ!」
いい加減その現状にじれたボウズは舞美の呼吸を奪うべくその鼻を摘んだ

「!?」
突然のことに驚く舞美
ボウズは舞美の鼻の穴からの空気の供給を一切絶ってその口が開かれる瞬間を待つ


やがてボウズの思惑通り
窒息寸前で耐えられなくなった舞美は大きく口を開き息を吸い込んだ

「ぷはぁっ…ひぐぅっ!」

息を吸い込んだそのすぐあと
舞美の口にはボウズの肉棒がねじ込まれる

窒息寸前だった舞美はまだ十分な息を吸いこんではいなかったのに
もうその口は入りきらないほどに膨張した肉棒で埋め尽くされた




「んーーー!んんんーーーーー!!!」
息苦しさにむせぶ舞美

しかしボウズはそんな舞美は意に介せず
ただただ舞美の口内のぬくもりをその肉棒の全体で感じる喜びに浸っていた

「よっしゃぁーーーお口のバージンいただいたぜぇぇぇ!!!」

なんとも間抜けなことを口走るボウズ
おそらくこれが彼にとっての初金星なのだろうが
それこそ舞美にとっては関係のない話しである

なんとかそれを口から抜こうとする舞美
そうはさせじとまた奥深く差し入れるボウズ

その攻防はさながら舞美の口を肉棒が行き来する状況を作り出し

ボウズは舞美の口での愛撫を受ける結果をも勝ち取ることになっていた




「へへ♪どうだい舞美ちゃん、下のお口も上のお口もチンポをくわえこんだ気分は?」
「んんー!?ん…んんっ」

舞美とボウズの攻防戦を楽しむように
舞美の蜜壷に肉棒を刺したまましばし状況を傍観していた茶髪は
舞美の現状をわざと卑猥に報告しながら
その報告に羞恥する舞美を楽しんでいた


「それじゃぁこっちも…」

言いながら舞美の尻をがしっと掴むと
それを上下に胎動させて
茶髪は舞美の中に肉棒の出入りを再開させた


「んんんーーー!!んっ!んっ!んんーーー!!」

口はボウズの肉棒で塞がれたまま
舞美はくぐもった喘ぎを漏らし続ける

しかしその喘ぎからは
痛みにむせぶ雰囲気は徐々にではあるが消えつつあった




「おおおう…もう…あぁう」

茶髪が下から舞美を突き上げるその動きが
舞美の口内に差し込まれたボウズの肉棒にまで直結して届き
ボウズはすぐに限界に達した

「ああああ出るよ舞美ちゃんっ!!!」

(出る?何が??)

それほどのことはいぶかしむ余裕すら舞美はいつの間にか手にしてはいたが
それはこの場合不幸の方に分類されるのかもしれない

「ああああああっ!でるぅうう!!!」

ボウズはわざとであるかのように間抜けな雄叫びを上げながら
舞美の後頭部を掴んでぐっと奥まで肉棒を差し込むと
その奥めがけて欲望の白濁汁を解き放った

「んごっ!ごはぁ!!…んっぐぅぅっ」

咽び嗚咽しその汁を吐き出そうとする舞美
しかし差し込まれたままの肉棒がそれを許さず
口の中で溢れては肉棒と口の僅かな隙間から垂れ流しながらも
舞美はそれを喉の奥へと流し込むしかなかった




「…ふぅ…」

舞美の口内に全ての汁を出し切ったところで
ボウズはゆっくりと肉棒を引き抜く

「ゲホッ!ゲホッ!」
ようやく息苦しさから解放された舞美は大きく咳き込み
喉の奥に残った苦い汁を吐き出す

それでも口内には苦々しい口触りが残り
更に胃の中のものまで吐き出してしまいた衝動が舞美を襲っていた



「しばらく休んでろや…終わったら舞美ちゃんのオマンコ味あわせてやるからw」

肉棒の勃起は2割減程度ながらも
肩で大きく息をしてるボウズに茶髪は告げる

「マジっすか!?は、早くお願いします!!」
「わかったわかったw」

ボウズはウキウキしながらベッドを降りて
一時戦線を離脱した


そんなボウズを虚ろな目で追いながら
舞美は更に喉の奥から白濁した汁の残りを吐き出していた

_____________________________


「さぁて…本格的にいきますか」

茶髪は背後から舞美の両足を大きく開くようにすると
自らの肉棒が出入りしている皮肉を割って
顕になったその内部の小さく隆起したスポットを指で擦る

そして
ベッドのスプリングを最大限に利用して
全身で跳躍しては
舞美の蜜壷へその肉棒を大きなストロークで出し入れした


グチュッグチュッと水気に満ちた音を発し
肉棒の出入りに合わせてドロドロに濁った液を垂れ流す結合部分

それは先ほど舞美が吐き出した男の白濁汁と同種の濁りであり
それはまさに汚れの象徴とも言える濁りであった


「いやぁっ!くはぁんっ!ひっ!!はぁあんっ!」

舞美の声からは苦痛の音が随分と消え
それは既に快感に喜びを得ているかのような喘ぎに聞こえる音色を奏で始めていた




金髪の肉棒にもはや快感と呼べるものを享受していた愛理は
ベッドに大の字になった金髪の上に向き合ってまたがり
自ら腰を上下させて肉棒を蜜壷に出し入れさせる淫女に変貌していた


あえて下から突き上げることをしない金髪の上で
その肉棒が抜けるギリギリのところまで腰を浮かせては
そこからお互いの腰がぶつかるまで腰を落とす

パンパンパンパンと規則正しい肉のぶつかる音を響かせながら
その行為を激しいスピードで何度も繰り返しつつ
日頃のダンスで鍛えた腰のグラインドを時折混ぜては
金髪の肉棒が自分の蜜壷の中のあらゆる場所を刺激するように操っていた


「あぁっ!くはっ!はっ!はぁあん!!」
口から出るその声は完全に快楽に飲まれた喘ぎ


「へへ…ちょっと壊れちゃったかなぁ〜愛理ちゃん…まぁ、いいけどw」

あれほど拒絶にむせび泣いていた愛理の短時間での豹変に
軽く恐怖に似た感覚を覚えないでもない金髪だったが

それ故にこのとめどない快楽が得られているとするならば
金髪にとってそれは考える必要のないものであった




「はっ!あっ!ひっ!あっ!あっ!あっ!はぁっ!」

舞美は
背後下部からの激しい肉棒の突き上げるリズムに合わせて喘ぐ

実質痛みは随分と影を潜め
快楽と呼べるのかもしれない感覚が芽生えつつあることすら実感できていた

(こんな…こんなこと…キモチイイ?…ううんダメ…でもっ!)

舞美の中で
快楽に溺れてしまう道とそれを拒絶する道の
2つの選択肢がせめぎ合う


「へへっ…舞美ちゃんっ…」

茶髪は背後から舞美の長い髪を軽く引っ張ると
その顔が後ろを向くように促す

それに同調して舞美は自分の背後に顔を向ける

そこには顔を顰めて射精に耐えている茶髪

快楽の放出をこらえる苦痛に耐えながらも
自分に快楽を与え続けている茶髪のその額に光る汗粒に
舞美はほんの一瞬だけ愛しさを感じた

「あっ…」

その刹那
舞美の唇に茶髪の唇が重なった




金髪は
いつの間にか全ての衣服の破片を捨て去られ
やや赤く染まった肌をあらわにした愛理を下から見上げながら
自ら腰を振る愛理の小さく揺れる両胸を握りつぶさんばかりん掴み
指の間で両の突起を摘むようにしては刺激していたが

「こっちも本番といくよっ!」
と誰ともなしに合図を送ると
先程までとは違い
下から上へとその腰を激しく突き上げはじめた

ベッドに自分の腰を打ち付けるように沈めては
そのスプリングの反動で打ち上げられる腰の動きに両足でサポートを加えて加速度を増す

その運動を繰り返しては
愛理を下から上へと攻め上げる

「あっ!あっ!あっ!あうっ!あっ!あっ!」
規則正しくも激しい突き上げに合わせるように短い喘ぎを連鎖させる愛理

浮き上がっては沈むその体は
肉棒だけで金髪と繋がり全てを預けてはまた宙に浮く

「あっ!あっ!あぁぁぁっ!!うんっはあっ!!」

最後にひときわ高く打ち上げられた愛理は身を仰け反らせて宙に舞い

そのまま背中から倒れ落ちた




チュッ…チュパッ…チュルッ…チュゥッ…

茶髪は肉棒の出し入れするスピードを緩め
舞美の唇を優しく吸い上げることに集中する

先ほどのボウズの荒々しい吸い付きとは異なる
優しく穏やかなその「くちづけ」に
舞美の心は絆されていった

「んっ…はむっ…んっ…」

次第に舞美も茶髪の唇の動きに答え始め
その唇を吸い返す行為をもし始める

やがては茶髪の舌が舞美の唇を割って口内へと侵入するに至るが
舞美はそれすらもすんなりと受け入れ
差し込まれた舌に自らの舌を絡めて返した

ゆっくりとした上下運動はなおも継続して
時折その手は舞美の胸を撫で回し隆起した突起を転がしたりもしていたが

そんな全てのことよりも
この舌と舌の絡め合いの方が
舞美にとってはその何倍も快感につながる行為となっていた




金髪の肉棒と蜜壷で繋がったまま
背中から崩れ落ちた状態で大きく肩で息をしている愛理
荒々しく呼吸をする半開きの口の端からは涎が糸を引いていた

「へへへ…もしかしてイっちゃったのかなぁ〜愛理ちゃん」

ほんの数分前まで愛理は
愛する彼氏以外の肉棒で快楽の果てに到達する自分など想像もしていなかった

しかし
絶望の果てに思考を拒絶した今の愛理はまさしくただのメス−

絶頂を迎えたことを悟られ指摘されてもその羞恥すらここちよく感じられて
かすかな微笑みを持って金髪のニヤケ面に答えていた


「愛理ちゃん…よぉしっ!!」

そんな愛理の微笑みに不覚にもキュンとする感覚を覚えてしまった金髪

その気持ちに答える術は
更に激しい快楽で愛理を溺れさせること−


繋がったままの肉棒を抜かないように倒れた愛理の上に体を入れ替え
抜けかけた肉棒を勢いよく愛理の奥深くまでねじ込んだ

「んはぁぁぁぁっ!!!!」

愛理はひときわ大きな歓喜の声を上げた




「舞美ちゃん…」

口内を犯されてすっかり従順になってしまった舞美としばし見つめ合った茶髪は
舞美を持ち上げるようにしてその体重の移動を促して一旦肉棒とのつながりを切り離す

その別れを惜しむように絡みつく肉襞をすり抜ける際の刺激に
思わず射精してしまいそうになるのをギリギリでこらえながら
茶髪は舞美のカラダを導いて
そのまま仰向けになるようにベッドの上に寝かせる

「あ…あぁ…うぅ…」
舞美の唇が物欲しそうに半開きになっていたのを見てもう一度その唇に唇を重ねる茶髪

「んくっ…はぁん…くんっ…はぁっ…」
今度は積極的に舞美の方から舌を絡めてくる

それに応えるように舌を絡め返す茶髪ではあったが
この行為の繰り返しは舞美にとっては至福であっても茶髪にとっては前戯にも満たない食前酒でしかない

早々に切り上げ唇を離す茶髪を物惜しげに見つめる舞美

そんな舞美にゾクゾクとした感覚を覚えた茶髪は
いっそうの怒張を極めた肉棒の根元を自らの手でしっかりと握り締めると
仰向けの舞美に両足を大きく開くよう促しては自ら開帳せしめ
その中心の濡れそぼった肉壁に肉棒をうずめていく

「うっ…はぁぁぁぁんっ!!!」

その時響いた舞美の声は完全に快楽に溺れる女の喘ぎ声だった




「あぁぁぁっ!!あぅん!あはぁっ!!ひぃん!ひっ!ひっ!くはぁん!!」

「うっ!はぁぅん!はぁっ!はっ!はっ!はっ!んはぁぁんっ!!」


いきなりハイスピードで愛理の中に肉棒の出し入れを開始する金髪
ゆくりと大きなストロークで舞美の中へと肉棒の出し入れを開始する茶髪

それぞれのスタンスに呼応するかたちで嘶いた愛理と舞美の悦楽の音色は見事なアンサンブルを奏でた


その細いカラダを金髪のゴツゴツした体の下にすっぽりと隠し
細くしなやかな両足だけが大きく広がった先を目指して伸びて
残像を残すかの如く激しく前後する金髪の腰の律動にしっかりと耐えながら
その肉棒が肉壁を押し広げ続ける行為にも溢れ出る蜜を持って答える愛理

美しい顔を苦悶に歪めながらも
その奥に潜む快感を貪るように自らに体重を預ける茶髪の唇に唇を重ね
カラダの密着と共に深く沈む肉棒のカタチそのものを肉壁で感じながら
淫靡な水音と肉のぶつかる音を響かせて自らも腰を振る舞美


二人の美少女は

ただただ男の肉棒に快楽を享受するだけの存在として

男に抱かれる女として

そこにいた




「あぁぁぁぁんはぁぁぁぁんんんっはぁぁん!くはぁん!」

自分に覆いかぶさって腰をぶつけてくる金髪の胸元辺りにその顔を置いていた愛理は
絶叫にも似た喘ぎを上げながらも
目の前にある金髪の小さな乳首の隆起にくちづけをする

「くっ…はんむっ…ふぅん…」
「おおおおおお愛理ちゃぁぁんっ」

愛理の与えたささやかな刺激が決定打となって
金髪の肉棒はその怒張を最大限にする

愛理のそのカワイイ顔面に自らの白濁をぶっかけることで最初の欲求にピリオドをうつ算段の金髪は
最大級の膨張を見る肉棒を大急ぎで引き抜く

−つもりだったが

僅かに腰を引いたその刹那
大きく開いて宙を泳いでいた愛理の両足が閉じ
金髪の腰を挟み込んでは退路をたった


「!?ちょ…愛理…ちゃ…あぁっ…もう…で…るっ…くはぁっ!!!」
「あうっ!くふぅぅぅぅん!!」


金髪は自らの欲望の全てを愛理の体内に放出した

愛理はその白濁の流れ込んでくる暖かさに失ったばかりの幸せを追体験しては
笑顔にも見える顔にひと雫の涙を添えて…昇天した




「あぁぁぁ舞美ちゃんっ…」
舞美に肉棒をぶつけ続ける茶髪にも限界の時が見えていた

「あっ!あっ!あぁん!あっ!あっ!くぅん!あぅん!あっ!あっ!」
茶髪の腰の動きに同調してその細くしなやかなカラダをのけぞらせる舞美
その小さな胸を小刻みに揺らしながらそこにある二つの薄桃色の突起は隆々と天を仰ぐ

痛みを忘れた蜜壷は蜜の生成をくりかえしてはあふれさせ
ニュルンニュルンを生々しい音を立てては茶髪の肉棒は舞美の肉壁を味わい尽くす

「あぁ…舞美ちゃん…オレも…もう…」

もう…なんなのか
茶髪の嘆きの意味を本能で察知した舞美は
繰り替えす歓喜の喘ぎの中でも時折無音の時間を作っては唇の寂しさを茶髪に訴えた

「舞美…ちゃん…」
舞美の訴えをこちらも本能で察した茶髪はもう一度舞美の唇に自らのそれを重ね

「んっ…はぁんっ…はむんっ…」
「んんんっ!んんんっ!はんっ!!」

お互いの舌を絡め合いながら
茶髪は最期の時へと向けて腰の律動を小刻みにしてはその加速を最大限にする


「んんんんん…ぬんっ!!!!」
「んんんんん!んん!んーーーーーーーーーーっ!!!」

茶髪は舞美の舌を吸い上げながら舞美の中に欲望の全てを吐き出し
舞美は恍惚の表情を浮かべてそれを受け入れた

_________________________________


「あーーー…ふぅ…はぁ…」

愛理に覆いかぶさったまま体全体で呼吸をしている金髪
愛理に差し込まれたままの肉棒はその中でビクンビクンと跳ねては
出し尽くしたはずの白濁をさらに発射しているかのような錯覚を金髪に与え続けていた

「あ……あぁ……んっ…」

絶頂に達したあとの気怠さを全身で甘受している愛理は
もはや自分の上に乗っている男には興味をなくしたかのように視線を泳がせる


その視線の先で

茶髪は舞美の蜜壷からまだ硬度を失っていない肉棒をゆっくりと引き抜いていた

その先端と蜜壷は何本もの蜜の糸でつながっては別れを惜しむ
そしてすべてが引き抜かれたあとほんの数秒後
まだパックリと開いたままのその肉の間からは
金髪が中に注いだ白濁した汁が逆流してドロリと溢れ出してくる

そしてそこには
朱色の鮮血が織り交ぜられていた


朦朧とした意識の中で
舞美は自らの股間に手を伸ばし
溢れ出る白濁汁と鮮血をその手にすくっては
それを自分の顔前に掲げて仰ぎ見ていた




そんな舞美の様子を見ていた茶髪は
不意に舞美に対する愛おしさのようなものを抱きつつある自分に気がついた

しかし

「さぁ〜次はオレの番〜〜♪」

浮かれまくってノリノリで戦線復帰してきたボウズの姿を端に見て
そんな意識は気の迷いに過ぎないと思うことにした

「かなりの上玉だぜ!存分に味わいな」
ボウズの肩をたたいてわざと軽口を叩き舞美に背を向ける茶髪
その背中に舞美の寂しげな視線を感じた気もしたが
それは気のせいだと自分に言い聞かせ
未だ繋がって重なり合っている愛理と金髪の方へと歩み寄った


「あっ…いやぁっ!いやあぁぁ!!!!」

背後からは
まだまだうちから液体を滴らせる肉壁を怒張した肉棒が割入る水音と共に
舞美のいななく悲鳴が聞こえ始める

(いきなり入れるって…おいおい…)
ボウズのせっかちさに呆れながらも決して振り返ることはしないまま

「おら!いつまで繋がってんだよ!交代だ交代!!」

未だ繋がったまま愛理の上に折り重なっている金髪の背中にケリを入れながら茶髪は言い放っていた




「舞美ちゃん…」

ボウズの巨大に膨張した肉棒を捻じ込まれて
再び苦痛に泣き狂いはじめた舞美の姿をボーッと眺めていた愛理

そのあいだに
自分の上にいる男は交代の手続きを進めていたが
そんなことは愛理の興味対象外だった

「さぁ愛理ちゃん…2回戦目いくよぉ〜」
茶髪の声も愛理の耳には遠くに聞こえる


「舞美ちゃ…ん」
小さな胸を茶髪の大きな手でまさぐられながらも
その手は舞美の方へと伸びる

ボウズの肉棒で髪を振り乱し苦悶の表情でもがいている舞美の元へ…




「舞美ちゃん…」
聞こえるはずもない小さな−
自分を呼ぶ声が聞こえて舞美は苦悶に喘ぎながらもうっすらと目を開ける


そこには愛理の−小さな手が伸びてきていた

「あっ…あい…りっ…あいりぃ…」

舞美はその手をつかむのが自分の義務に思えて
必死に手を伸ばし愛理の手にそれを重ねる


伝わってくる愛理の体温

そしてその手自らのには
さきほど自分の股間から汲み取った茶髪の汁と自らの鮮血の滑りが残っているのを
愛理の手のひらを介して認識する

その温かみと滑りと−いま自分を襲っている苦痛が綯交ぜになって
舞美は半ば失っていた自我を取り戻す


不意にされた優しいくちづけに
恋に恋焦がれたまま叶わなかったことへの後悔が埋め尽くされるのを錯覚し
自らを犯すケダモノに恋心さえ抱いてしまった自分

そのケダモノの欲望を自らの中に受け止め快楽を享受してしまった自分

そんなついさっきまでの自分に口惜しさと悔しさと怒りが湧き上がってきた−


「うっ…ひぐっ…うぅぅぅぅ…うえぇぇぇぇぇん」

大いなる後悔とボウズの肉棒を拒絶したい衝動と
どうにもならない現状のせめぎの中

舞美は子供のように泣きじゃくりはじめた




(舞美…ちゃん…)

手と手でつながる舞美が子供のように泣きじゃくるその顔に
愛理は懐かしいものを感じた


いつも気丈に振舞っている頼りないけど頼れるリーダー

普段は嬉し泣きしかメンバーにも見せない彼女が
本当に悲しくて悔しくて苦しくてどうしようも無くなったその時だけ
自分たちに見せた顔

子供のように泣きじゃくるその姿



(舞美ちゃん…ごめんね…ごめんなさい…ごめんなさい…)



愛理は

ただただ心の中で

舞美の泣き顔に謝罪をし続けていた




澱んだ部屋の空気の中
愛理の彼氏だった男の姿はいつの間にか消えていた


そこにいるのは

3匹のケダモノと
しっかりと手をつないだまま
ケダモノの欲求の全てを飲み込んでいく2人の少女


少女たちは
それぞれの後悔に押しつぶされながら
長い長い苦悶の時間に身を晒し続けるしかなかった



その3匹の性と精が枯れ果てるその時まで




−−−



太陽が登り
また沈む準備を始めた頃

人気のない路地裏に止まる一台の車


その後部座席から
捨てられるように降ろされる2人の人影

長い髪の二人の少女

やつれた顔に生気はなく
疲れ果て抜け殻のようになったふたり−


「いいか!このことは…これだからな」
車の後部座席に残った茶髪の男が口に人差し指を当てながら言う
「下手なことすると…コイツをばらまくからな!わかったな!!」
スマホの画面を見せながら助手席に座ったまま金髪の男が続ける

そのスマホの画面には
全裸で肉棒を咥えた股間をカメラに晒し快楽に身をゆだねている
−ように見える
少女二人が並んで写っている写真が全画面表示されていた


「よし、行くぞ」
「は、はいっ」

助手席の金髪の指令を受けて
ボウズ頭は車を発車させる

地面に座り込んでいる少女二人に排気ガスを浴びせるようにして
車はその場を去っていった




その場に捨てられた少女たち

いかにも適当に買い与えられたような
安っぽいトレーナーとパンツを着せられ

髪はボサボサで
メイクも崩れたままで

全身に精の臭いをまとわりつかせ


捨て去られた少女たち



舞美と愛理



2人がお互いの手を握り
声を出して泣きはじめるまで

永遠とも思える長い時間が刻まれる路地裏だった




それから数日

ハロープロジェクト公式HPでは

℃-ute関係のイベントの中止が次々と発表されて
ファンの間で物議を醸しだし


そして遂には

『℃-ute 矢島舞美・鈴木愛理に関する大事なお知らせ』

のタイトルで
舞美と愛理の芸能界引退が報じられた

理由はただ「一身上の都合」とだけ説明されて−


「一体何が起きたのか」

ファンの間では様々な憶測が飛び交ったが
結局その結論は闇の中だった


『今後の℃-uteの活動に関してはおって報告いたします』


二人の引退を伝える文章はその一文を持って締めくくられていたが
その後
℃-uteの活動について新しい報告がされることはついぞなかった

______________________________


〜エピローグ〜






2027年春


とあるオーディションの会場

そこが少女の戦場だった


自己紹介自己アピール
課題曲に自己選択曲披露
ダンスに演技


提示された課題に全身全霊全力で挑み
彼女はそこを勝ち上がっては次数を重ねていた



「つんくさん、あの84番の子、いいですよね」
「んー?せやなぁ…なんかこうグッとくるもんもってんねんなアイツ−」

選考スタッフのひとりに話しかけられて
オーディションの最高責任者であるプロデューサーつんくは答えた




小さな会議室

最終選考に残った数名で最後の面接のようなものが開かれ
そこには84番の少女の姿もあった


「それじゃぁみなさん、最終審査頑張ってください」
「はい、ありがとうございましたー」
スタッフのひとりの言葉でその場も解散となり
参加者もひとりひとりと同席したつんくに一礼して部屋を出る

「はいがんばってー」
答えながらもつんくはパラパラと最終選考に残ったメンバーの履歴書に目を通していた

「ん!?あーちょっと待ってー」

ちょうど84番の少女が参加者の最後に一礼をして部屋を出ようとしていたそのとき
たまたまその少女の履歴書に気になる記述を見つけたつんくは
とっさに少女を呼び止めていた

「あのー君ーこの『家族構成:母2人』ってなんなん?」

とっさによびとめられてキョトンとしていた少女に
つんくはストレートに疑問をぶつけていた




「あ…それは…」

少女は一瞬答えに困ったが

「私を産んで育ててくれた母と、その母と私を支え続けてくれた母の友人−その2人が私の母です」

と答えた

「ふぅん…お父さんは?」

ややおかしな話だとは思ったが反論の類はぜずに質問を続けるつんく

「父は…いません」
「お亡くなりになったの?」
「いえ…はじめから…その、いないって言うか…」
「はじめから?」
「はい…」

そこまで答えて少女はしばし押し黙る
やや気まずい沈黙が流れた

「つんくさん…その話しは…」
きっと幼い頃に離婚したとかって話しだろうと思いスタッフの一人が気を利かせて話しを遮ろうとする

しかし
しばしの沈黙のあと少女は意を決したように答えを続ける


「私は…私の母が複数の男にレイプされた時に身ごもった…子供です」




「レイ…」

その単語の衝撃と
それをまだ幼さの残る少女が口にしたことの衝撃で
その場の空気は凍りついた

しかし
少女は大きく深呼吸をすると自分の身の上の全てを語りはじめる

(この人には…話さなくちゃいけない気がする)

少女はプロデューサーつんくの顔を見ながら
なぜだかそんな使命感を感じていた


「私は、私の母が複数の男にレイプされた時に身ごもった子供です
だからー父親はだれなのか特定されていません

そんな…そうやって私が母のお腹に命を宿したとき
母の周りにいた人は誰もが堕ろすことを勧めました

誰もがそんな子供産むべきではないと母を説得したそうです

でも母は『授かった命に…生まれてくる子に罪はないから』と
全ての反対を押し切って私を産んでくれました…」


少女は淡々と
その身の上話をし始めた

「だから私は…だれからも望まれずに産まれた子供なんです」




「でも…お母さんは君の誕生を望んでくれたんやろ?」

「…はい!」

つんくの言葉に少女の瞳は輝いた


「母は…とても強くて優しい女性です
私を取り囲む全ての偏見からずっと私を守ってくれました
そんな母に望まれて産まれることができたことは私の誇りです!」

「ふうん」
つんくは心なしか嬉しそうだった

「そんな母でも…つらい現実にくじけそうになる日もありました
母は…レイプされたそのあと、警察に被害届を出して戦う道を選んだんです」

「あ〜…レイプの裁判は被害者側にもいろいろつらいことになるから泣き寝入りが多くなるっていいますもんね」
スタッフの一人が余計な口をはさんだ

「ああ、そうやな」
スタッフの言葉は軽く受け流しながら少女に話を続けるよう目で合図をするつんく

「そんな母のつらい戦いの日々をともに戦い支えてくれたのが母の友人です
彼女は母だけでなく私のことも…それこそ実の娘のように支えてくれました」

「だから…もうひとりのお母さん?」
「はい!」
ひときわ大きな声で少女は返事をした




「しかしそんな話し…お母さん本人から聞いたの?その…レイプの話しとか?」
スタッフの一人がまた口を挟む
しかし今度はつんくも聞いてみたいと思ってる内容ではあった

「昔から母が普通の環境にいないことは薄々気づいてはいましたけど…
この話しをちゃんと聞いたのは今回のオーディションを受けるって母に伝えた時です」

「辛くはなかった?話しを聞いたとき…」

「辛くなかったといえば嘘になりますけど…
でも母がオーディションを前にこの話しをしてくれた意味を考えて…乗り越えることができました」

「意味?意味って…」
「そうか…うん、わかった、もうええよ−ありがとう」

最後のスタッフの質問はさすがに蛇足だと思ったつんくは
話しを切り上げて少女を解放する

「はい!失礼します!」
元気に一礼して少女は会議室をあとにした




「どう思いますつんくさん…今の話し」
少女の姿も消えた会議室
スタッフがつんくに訪ねた

「ああ…なかなかいい人生を背負っとるコやないか!」
なぜかつんくは誇らしげだった

「いやでも…うちの事務所家庭環境にはうるさいとこありますからね…
あの子素材はいいですけど…ダメかなぁ〜」
「なに言うてんのや!あんな信頼できる母親をもっとる奴なんてそうそうおらんで」
「え?つんくさんあの子のお母さん知ってるんですか?」
「話を聞いててわかったわ…あの子の2人の母親は…」
「はい?」
「…いや、まあ、なんだ…きっとしっかりした女性たちなんだろうって思うてな」
「…はぁ…」

最後つんくは言葉を濁した
しかしつんく自身は彼女の母親達の見当はすでについていた

(名前を見たときに気づくべきだったか…)
もう一度少女の履歴書に目を通してつんくはそう思っていた


その履歴書の最初に書かれた少女の名前は


『矢島愛美(ヤジママナミ)』




「よし!矢島愛美…このコを軸にユニットつくるで」

突然宣言をするつんく

「は?ユニットですか?」

驚きを隠せないスタッフ


そんなスタッフをよそにつんくの頭の中ではどんどんと構想が膨らんでいった


(きっと幼い頃からいい歌をたくさん聴いてきたんだろう…その友人とかって奴の歌かな?
おかげで母親よりも数段うまく歌えてるしなw
そうだな…矢島を中心に据えて…メンバーは5人くらいで…ユニット名は…)


またいつもの「ひらめき」か−
スタッフは呆れ顔でつんくを見ていたが

つんくの「ひらめき」はもう誰にも止められない

この子となら
夢半ばに空中分解してしまったあのユニットが手放した未来を
もう一度掴みにいける気がしていた




輪廻は巡る


命は繋がる


人は人に出会い
人と繋がって時間を超える



新たな時代に

新たな息吹を持って

℃-uteの魂を宿す
新たな℃-uteが生まれいずるその時は


もう目の前だった










=完=

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