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キュトスの姉妹結界の六十二妹

56番目。プラクティカより後、ワリエルマーニャより前の代の姉妹。

累卵の記述項

累卵の記述項
キュトスの姉妹2-56。

【王国】【激化枇甚】

Du-alleとは、上代グラナリア語?で「王国」を意味する言葉である。
また、類似した性質の昆虫の学名。

彼女を立ち上げる為に、五人の勇者がその躯を捧げた。


囲んだ大地は円の形に。王がひとり。神官がひとり。騎士がひとり。賢者がひとり。四方を象徴で固められたその大地は王国と名付けられた。

人民はおらず、まつりごとを司るモノが四つならぶだけの土地は、しかし世界を監視していた「ソレ」によって正しく「王国である」と認識された。

その瞬間、その【王国】はキュトスの姉妹の第56番要素であるドゥアレ=クエスチョンの寄代としてその機能を果たす事になった。
彼女は拡散することなく、また維持される事もなく、オブジェとして存在するだけでその権能を発揮することができた。

領土を拡大するでもなく。侵略や自国の繁栄に努めるでもなく。
そこにただあるものとして存在し続けるドゥアレは、あらゆる存在に忘れ去られたまま、いつしか【王国】という概念が古臭く、廃れていっても尚そこに存在し続けた。

既に時代は下り、政治体系は精練され、知性は高度化した。
より高次元に昇りつめたパンゲオン世界(現行の神話世界における、主な軸線)はファンタジーからSFへのジャンルシフトを試み、そして成功した。
決定的な観点の変化。革命的な価値観の変動。
あらゆる観測者が認識する、パラダイムシフト?
一斉に世界が更新された。新旧が交替し、古き世界の遺物は淘汰された。

そして【王国】の概念までもが消滅しようとしたその時、不死なるキュトス神が保有する、不滅の権能を委ねられていた【王国】ドゥアレはその能力を解放した。
その僅かな自己領域に保存していた旧世界、淘汰敗北の価値観や観念全てを異なる永劫線へとコピー&ペーストすることで、現行世界から旧パンゲオン世界を切り離したのである。
彼女は旧世界から新世界へと移行する要素を全て排除した上で世界のバックアップを再起動し、独立した運命軸で世界をやり直す事で旧世界の保全を図ったのだ。
一度旧世界が新世界へ【進化】する様を見届けていた彼女にとって、「そうならないようにするため」の努力は容易なことであった。
しかし彼女は自己の領域の内部に保存した情報を移動させる事だけがその能力の全てであり、彼女自身の能力はそこには含まれて居なかった。
彼女は新世界の淘汰作用によって完全に消滅してしまう。
一方、バックアップとして新たに並列して進行する事となった「旧世界」ではドゥアレに替わる新たな姉妹が誕生しようとしていた。
*


1-56プラクティカ
3-56ワリエルマーニャ

表記ゆれ

ドゥアレ=クエスチョン、ドゥアル・ケスティオン、ドゥアレム

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