結界の六十二妹
キュトスの姉妹の初代58番目。別名『空気』
キュトスの姉妹の初代58番目。別名『空気』
気配のみで実体は無い。ただそこにあるような気がする姉妹。
観察されなければ存在しない――
と誰が言ったか知らないが、『空気』に関しては特にそんなこともない。
気付かれないだけで、ぼうっとしていると人にぶつかったりもする。
あくまで視線に捉えられないだけである。
観察されなければ存在しない――
と誰が言ったか知らないが、『空気』に関しては特にそんなこともない。
気付かれないだけで、ぼうっとしていると人にぶつかったりもする。
あくまで視線に捉えられないだけである。
誰にも認識されずに百年経ち、二代目たるノシュトリと融合し、代替わりした。
『気配』はノシュトリの気配を飲み込み、彼女の気配を自分のものにしてしまった。そうして彼女達は初代である『気配』と二代目であるノシュトリが同時に存在できるようになった。
『気配』はノシュトリの気配を飲み込み、彼女の気配を自分のものにしてしまった。そうして彼女達は初代である『気配』と二代目であるノシュトリが同時に存在できるようになった。
累卵の記述項
3-58
気配 Wi'kenaet(ヴィヴィ=ケネート)
空気、無などとも訳されるが、原義は「見えぬもの」
全盲である彼女は周囲の情報を得るために人間たちの視線を奪い、織物を司る悪魔に依頼して視線の衣を織ってもらった。
この衣を纏う事で、彼女は服によって周囲の景色を見ることができた。
更には全身を視線が縦横に覆っているので周囲からの視線は弾かれ、誰にも見ることが出来なかった。
視力が無いことが彼女の人格形成に大きな影響を与えており、その魔術的性質もその精神性の影響を大きく受けている。 虚となっている空洞の目と他者の視線を合わせることで相手の視線を眼窩の中に封ずる事ができる。
視線を奪われた者は彼女が視線を返さぬ限り何も見ることができず、如何なる魔術や医術もそれを治す事ができない。
盲目になった人々を救うため、幾人もが彼女を倒すために立ち上がった。
しかし視力の存在する者に対する彼女の変質的なまでのコンプレックスは「目が見える」という人々の利点を最大限に逆用した悪質な能力を生み出すに到った。
錯覚や幻惑の術によって無力化された勇士たちは尽く彼女に視線を奪われ、その犠牲となった。
そのため当時は原因不明の失明が起こると、彼女の仕業ではないかと言われたそうである。
何の努力も無しにただ周囲を見渡し、美しい世界を見ることができる。
その傲慢を許せないと言う彼女は目が見えるものたちに対して何処までも残虐であり、それは同胞たるキュトスの魔女達に対しても同じである。
同じく盲目のヴィイに対しては特別な交流があったようだが、それ以外の姉妹に対しては徹底した不干渉を貫いていた。
とはいえ、一時期は星見の塔に所属していたこともあり、敵対的な意思をもっているというわけでもない。
竜と巨人の混血種である【碑剣王】テナー・ガロアンディアンによって討伐される。
同じく盲目であった彼に魔女の幻惑は通用せず、その全身を五つに切り分けられ、全てを燃やされて滅びた。
3-58
気配 Wi'kenaet(ヴィヴィ=ケネート)
空気、無などとも訳されるが、原義は「見えぬもの」
全盲である彼女は周囲の情報を得るために人間たちの視線を奪い、織物を司る悪魔に依頼して視線の衣を織ってもらった。
この衣を纏う事で、彼女は服によって周囲の景色を見ることができた。
更には全身を視線が縦横に覆っているので周囲からの視線は弾かれ、誰にも見ることが出来なかった。
視力が無いことが彼女の人格形成に大きな影響を与えており、その魔術的性質もその精神性の影響を大きく受けている。 虚となっている空洞の目と他者の視線を合わせることで相手の視線を眼窩の中に封ずる事ができる。
視線を奪われた者は彼女が視線を返さぬ限り何も見ることができず、如何なる魔術や医術もそれを治す事ができない。
盲目になった人々を救うため、幾人もが彼女を倒すために立ち上がった。
しかし視力の存在する者に対する彼女の変質的なまでのコンプレックスは「目が見える」という人々の利点を最大限に逆用した悪質な能力を生み出すに到った。
錯覚や幻惑の術によって無力化された勇士たちは尽く彼女に視線を奪われ、その犠牲となった。
そのため当時は原因不明の失明が起こると、彼女の仕業ではないかと言われたそうである。
何の努力も無しにただ周囲を見渡し、美しい世界を見ることができる。
その傲慢を許せないと言う彼女は目が見えるものたちに対して何処までも残虐であり、それは同胞たるキュトスの魔女達に対しても同じである。
同じく盲目のヴィイに対しては特別な交流があったようだが、それ以外の姉妹に対しては徹底した不干渉を貫いていた。
とはいえ、一時期は星見の塔に所属していたこともあり、敵対的な意思をもっているというわけでもない。
竜と巨人の混血種である【碑剣王】テナー・ガロアンディアンによって討伐される。
同じく盲目であった彼に魔女の幻惑は通用せず、その全身を五つに切り分けられ、全てを燃やされて滅びた。
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