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赤ずきんの勝手な続き


私は赤ずきん
八千代さんのおつかいで杏子さんに食べ物を届けにいくの
杏子さんの家は森の中
いつもは森に入っちゃいけないって言われてるけど、今日はおつかいだから大丈夫

森をしばらく進んでいくと、
「あ、おおかみさん」
森に住むおおかみさんと会いました
「やあ、赤ずきんちゃん
 どうしたんだいこんなところで?」
おおかみさんが聞いてきたので私は胸を張って答えました
「今から森の奥におつかいに行くんだー」
「子供一人で森を歩くなんて、何をたわけた事を!
 家に帰りなさい!」
おおかみさんに怒られてしまいました・・・
おおかみさんが通してくれそうにないのでしかたなく戻ることにしました


「八千代さーん!」
町まで帰って、まっすぐに八千代さんの家に向かいました
八千代さんは今足を怪我していて歩くことができません
だからおつかいを頼まれたのでした
「あらあらぽぷらちゃん、どうしたの?
 もう杏子さんの家まで行ってきたの?」
八千代さんはいすに座ってました
「それがね、それがね!森のおおかみさんが子供一人で森を歩くなって怒るの」
ちゃきん、と金属の音がしました
「ふふふ、ぽぷらちゃん」
「?」
「本当はね、誰にも杏子さんのところにお使いになんて行かせたくないのよ?
 その役目は私のものだから、誰にもさせたくないの
 でも今私、歩けないから
 杏子さん、きっととっても困ってると思うの」
「うん」
「だから、ぽぷらちゃんにお願いしたのよね?」
「うん」
「だから、わかるでしょ?」
その時になってやっと気づきました
私のくびに刃がかかっていることに
「も、も、もう一度いってくるね!」
私はうなづかずに、そのまま回れ右して八千代さんの家を出ました


「あー、しまったなー
 一緒に町まで送ってあげればよかった」
赤ずきんを見送ってからそう気が付いた。
「まぁでも、この辺までなら危ないところもないし、一人でも大丈夫……かな?」

―――しかし
「森の奥までお使い……?というとあの年増のところか」
確か、前は町に住んでいたがあまりにも食べ過ぎるとかいう理由でこの森の奥に追いやられた変人だ。
町に住んでいたとき身の回りの世話をしていた人間(八千代のこと)がそのまま町に残って、
食料を数日に一度この森まで運び込んでいるのを見る。
「ということは、あの人間に何かあって、その代わりに赤ずきんがお使いを頼まれたということか」
と、そこまで考えて気が付いた。
いつもの人間が運んでいる食料に比べて、今日赤ずきんが持っていた籠は小さすぎる。
あれでは一食分にもならない筈だ。

まさか!
まさか、赤ずきん自身が食料ということでは……!!

こうしてはいられない、もしそうだったとしたらあの人間は町に戻った赤ずきんをもう一度森へと送り出すに違いない。
今度もうまく赤ずきんと出会って引き返させることができるかわからない。
こうなれば、先回りしてあの年増を何とかするしかない。


きょろきょろとあたりを見まわす
どうやらおおかみさんはいないみたい
また八千代さんに怒られると怖いので、今度は絶対に杏子さんの家までいくんだ
決意を胸に森をいく
途中いくつも危ないところもあったけど、なんとか杏子さんの家についた
「杏子さ〜ん!」
「おう、種島か」
「赤ずきんだよっ!」
「どっちでもそんなに変わらんだろ。
 で、どうしたんだ?」
「これ、八千代さんからおつかいをたのまれたの!」
「ん、八千代はどうかしたのか」
「八千代さん、足をけがしちゃって。だから代わりに私が
 ・・・ねぇ、ところで杏子さん」
「なんだ?」
「杏子さんのおなかはどうしてそんなに大きいの・・・?」
杏子さんのおなかは人一人入ってるんじゃないかってくらい大きかった
「おまえな、目上の女性に向かってそういうこと言うのは失礼だろ」
「あ、ごめんなさい・・・」
「まあ、いい。
 あんまり長居すると、暗くなって危ないから早く帰った方がいいぞ」
「うん、じゃあね」
「おう、八千代によろしくな」
帰り際、部屋のはしっこにめがねみたいなものが落ちているのに気がつきましたが、
暗くなると危ないと言われたので急いで帰ることにしました。


「八千代さ〜ん!ちゃんとお使いしてきたよ!」
「あら!……まぁお疲れ様ね。本当に今度はきちんと渡してきたの?」
「うん、杏子さん、八千代さんによろしくって言ってたよ」
「そう、……何かもう食べてたのかしら」
「なにか言った?」
「ううん、なんでもないのよ。本当にありがとうね
 それじゃ、これ少ないけどお礼ね」
「え、いいよこれくらいのおつかい、どうってことなかったし」
「いいの、受け取っておいて。もう外は暗いわ。早くお家にお帰りなさいな」
「うん、これありがとう。おやすみなさい」
「はい、おやすみなさい」


エピローグ・森の奥で猟師が二人

「で、佐藤君。俺達出番無いの?」
「しゃーねーだろ。話の節として助ける相手がいないんじゃ」
「ま、そうだけどさ。結果的におおかみさんは赤ずきんを守って、
 赤ずきんは無事おつかいを果たしてめでたしめでたし、なのかな」
「そういうことにしとけ」
どっとはらい
2006年11月09日(木) 05:07:52 Modified by ID:Bgf4UKA6nQ




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