BBSPINKちゃんねる内で発表されたチャングムの誓いのSS(二次小説)を収集した保管庫です

   皇后×ヨンセン   皇后の間       第一部364様


それは、ヨンセンが中宗王の元へ特別尚宮として上がって一週間後―――
今、ヨンセンは文定皇后のお召しを受け皇后の居室にいる。

(突然のお召しなんてなんだろう〜こわい〜チャングム・・・あなたがいてくれたら・・・)

「久し振りでしたね、ヨンセン。いえ、特別尚宮と言わなければ」
「そんな、皇后様。もったいのうございます」
相変わらずの聡明な美しさ・・・皇太后様のご信頼が厚いのもよく解るわ・・・ヨンセンは皇后の御前で気後れしていた。
「その様に怯えなくてもよろしいのよ。無理も無いわね、これだけの者に囲まれていては」
「いいぇ…皇后様…わたし…何もかもが初めての事で…」
「まぁ、可愛らしい事。お前達、暫しの間、あちらへ下がっていておくれ」
「かしこまりました、皇后様」皇后はお付の女官達を人払いした。
皆奥の間に下がり、そして部屋の中は皇后とヨンセンの二人きりになってしまった。

(何をおしゃっるのだろう?王様の元に上がった私の事が気に入らないのかしら?不安だわ・・・)

「あなたも王様の元に上がって、もう七日。いかがです?何か不自由な事はありませんか?」
「そんな……不自由なんて……王様も皆様もとても私には優しくして下さいます。
 その上、この様に皇后様から暖かいお言葉まで頂く事ができて、身に余る光栄でございます…」
「あなたはとても大人しい女官でしたわね。そんなあなたの控えめな所はとても好ましいわ」
「いいぇ…そんな…皇后様…女官の身でありながら、この様な栄誉に浴する事をお怒りではと……密かに気にしておりました」
「何も気にする事などありません。王朝繁栄の為には後宮の存在は不可欠なものです」

(さすが皇后様・・・私の存在などに、些かのゆらぎも無いわ・・・それに比べて私ったら〜〜泣きたい!
 チャングムぅぅーーー!会いたいわぁーーー!!)

「その様にうつむいてばかりいないで、お顔を上げなさい」
「は、、はい、、皇后様」
ヨンセンは顔を上げ、皇后の面を見つめた。
皇后は脇息に凭れたまま、ヨンセンを艶然と見つめ返した。
自信と聡明さに満ちたその表情・・・それは、ヨンセンが特別尚宮になって初めて間近で眼にする皇后の姿だった。

「時に、あちらの方の首尾は?」
「えっ?あちらの方とおっしゃいますと?・・・・何でしょう?」
「まぁ・・何度も口に出すような事では・・そうね、女官の身ならば何もかもが初めての事・・・気づかずとも無理は無い」
「エ?・エ?・エ?・・・皇后様〜〜私、本当に何のことやら〜〜」
「はしたないのですが・・・寝屋での初夜は首尾よう?・・・」
「あ・・あ・・その事でございましたか・・・私ったら・・・いちおう・・」
「そうですか、それは良かった事。それで『至り』ましたか?」
「こ、、皇后様、、、『至る』とは、どの様な事でございますか?」
文定皇后は、ほうっと溜息をつきながらヨンセンの顔を見つめた。
「あなたは余りにも若く、ましてや殿方を知らない女官の身であった者。『至る』をどの様に伝えたら良いものか?」
「皇后様。それ程『至る』とは、大切な事なのでございますか?」
「ええ、とても大切な事なのです。初めて王様のご寵愛を受けた夜は、その……お気持ちはどうであったか、覚えていますか?」
「さあ・・・何が何やら解らぬ内に終わってしまって・・・ただ、とても痛く・・・あぁぁ!!はしたない事を!!お許しを!!」
「いいえ、良いのです。どの女子(おなご)も最初はそれが普通」

ヨンセンは、顔を真っ赤にしてうつむいたまま、あの夜の事を思い出していた。
中宗王のお召しを受け、何が何だか解らぬ内に寝屋へ導かれたまま、初夜を迎えてしまった。
ミン尚宮の隠し持つ春画本を見た事があったとはいえ、あの絵に描かれた女達の様にとても気持ちの良い顔などはできなかった。
あの春画の女達が、何故歓喜の表情を浮かべているのかさえ理解の範疇では無かったのである。
その後、中宗王のお渡りが二度に渡って有りはしたが・・・ただひたすら「痛い」・・・それが、ヨンセンの正直な気持ちだった。

「李特別尚宮。いいえ、昔のままヨンセンと呼びましょう。『至る』とは、すべての女子がご寵愛を受ける時に感じる事ができる
 最高の境地―――歓喜が極限に達する事を示す言葉なのです」
「歓喜が極限に?・・・最高の境地?・・・」
「そうです。殿方も女子も営みを交わす場合は、お互いに『至る』事が最も大切。それが良い御子を授かる大切な条件でもあるのです」
「その様な大切な事だとは!私、未だ『至る』ところまでは……とても無理でございますぅぅ〜〜皇后様」

(チャングム〜〜どうしよう〜〜わたしって、ダメな女だわぁぁ〜〜
 でも・・・この事だけはチャングムに助けを求めてもムダなのね・・・よしっ!ここはやはり、経験豊富な方に・・・)

ヨンセンは、おそるおそる顔を上げて皇后を見つめた。
「こ、、皇后様。私はどうすればよろしいのでしょうか?」
「閨房術と言う言葉をご存知かしら?」
「閨房術でございますか?それはどの様な?」
「遠くは天竺、古くは明がまだ唐と呼ばれていた時代から伝わる秘術の様なものです。
『閨房』とは即ち『女性の寝屋』を指す言葉でもあるのです」
「まぁ……とても難しいお話なのですね……私に理解できるでしょうか?」
「そうですね、最初は―――これなどをよくご覧」
皇后は、傍らから箱を引き出すと蓋を開けた。箱の中には、何やら古い巻物が数巻入っていた。
皇后は巻物の紐を解き、ヨンセンの前に広げてみせた。
「言葉で教えるのはとても難しい……これをご覧になって」
「こ、、これは?皇后様!」
「これは代々、王の后達に伝えられた秘密の巻物です。その他、明の使節や商人が内緒で皇太后様や私に献上した物もあるのですよ」
ヨンセンの目の前に広げられた巻物には、天竺の神々と思しき男女が交愛する様々な姿が描かれていた。
「四十八手と申しますが、実にこれらの交愛する姿は百通り以上・・・神々の姿とは申せ、只々驚くばかりですわね」
次に皇后が広げた巻物は、どうやら唐渡りらしい春画の構図が描かれていた。
それは、ヨンセンもミン尚宮の部屋で尚宮やチャンイ、チャングム達と夜中に覗いてクスクスと笑った事がある覚えのある代物だった。
但し、ミン尚宮の手元にある淫本は、実はチャングムの養父「カン・ドックおじさん」の手によるニセ本もあるのだけれど・・・
「それからこちらは……ああ、まだ早いわ。これは後ほど……」
「???」(何やら黒い物をお隠しになったわ・・・あれは何?)

「ヨンセン、こちらへ。私の側へいらっしゃい」
「は、はい。皇后様」
ヨンセンは、おそるおそる皇后の御前へ進み出た。
「こちらへ来たなら、次は衣の紐をすべて解き、私の前へ横たわるのです」
「エェェーーーっ!!着ている物を全部でございますか?」
「そうです。言葉で閨房術を伝授する事は大変難しい・・・私の身を以って、貴女に伝授致しましょう」
「そ、、、そんな、、、恥ずかしいです、、、」
「羞恥の心を忘れなければ、すべてを体得するのは無理ですわ。どうします?」

羞恥の心を忘れなければ、すべてを体得するのは無理・・・その皇后の言葉に、ヨンセンはすべてを皇后に委ねる事にした。

(がんばらなくちゃ!歓喜の絶頂・・・最高の境地・・・一度でいいわ、味わってみたい!)

ヨンセンは決心して衣の紐を全て解くと、皇后の前に生まれたままの姿を横たえた。
「皇后様・・・よろしくお願い致します・・・」

「それでよろしいのよ……やる気が出てきたようですね」
皇后は自ら衣の紐を解くと同じ様に裸体になり、ヨンセンの側へ寄り彼女の傍らへ静かに座った。
「まあ、美しい事…珠の肌とはこの事を言うのですね」
皇后は片手をヨンセンの体の上に置くと、ゆっくりとヨンセンの裸体に触れていった。
「あっ!!・・・こ、皇后様・・・」
「体の力を抜いて、ヨンセン。目を閉じて静かに感じるのです…」
「ひっ!ひぃぃ〜〜はぁ・・あ・・ハァハァ・・こ・・皇后さまぁぁあ・・・」
皇后の指はそろりそろりとヨンセンの体を這い回った・・・それはヨンセンが今迄に感じた事の無い感触だった。

(す、、すごい、、皇后様、、、王様よりも、、感じるわ、、)

「とても滑らかだわ……ヨンセン……」
皇后はヨンセンの体の上に覆い被さると、自分の唇をヨンセンの唇に近づけ彼女の唇を割って舌を差し入れた。
「うっ!!ぐっ!!」
皇后は差し入れた舌をヨンセンの物に絡めると、そのままヨンセンの口蓋、そして口内の粘膜のすべてを刺激していった。
「あ、、あ・うぅぅ・・は・は・はぁ・・」
「ヨンセン、私を王様だと思って……唇を吸われれば吸われるままに、舌を絡めればそれに応えなくては……おわかりかしら?」
「あ・あぁ、、皇后様。おっしゃる通りに致します・・だから、このままぁぁ〜〜ん・ん・んふっ」
「フフフ……素質はありそうですね……」
皇后とヨンセンは唇を重ねたまま、唇を吸い、舌を絡めあった。

永く唇の交歓が続くと、皇后は唇を静かに移動させ、やがて皇后の唇はヨンセンの柔らかい乳房へと辿り着いた。
皇后の唇はヨンセンの乳輪と乳首を捉えると、舌を使ってそれを優しく刺激していった。
「あふっ・ふぁ・あ・あ・あ〜〜あぁーあーーああっ!」
さらに皇后は、ヨンセンの乳首を咥えると強弱を繰返しながら吸い続けた。
「あああぁぁ〜あん、、ああぁ、、あーーあっーーあっーー!!」
皇后の与える刺激にヨンセンは激しく身を捩り、自分の体の熱い火照りを感じ始めていた。
皇后は乳房への刺激を繰返しながら、片手をそろそろとヨンセンの下腹部を弄る様に移動させ、彼女の内股へと降りていった。
そして、閉じられたままのその部分に手を差し込むと、一番熱くあるはずの所に指先で触れた。
その場所が十分な潤いを保ったままである事を確認すると、皇后の動きは止まった。
「あぁん、あ、あぁ・・皇后様・・何故・・おやめになるのです・・私、もう、もう、このままでは、、、」
「どうして欲しいの?ヨンセン。おっしゃい・・・」
「あ、あ、あ、こ・こうごおぉ、、さまぁ・・・」
「さあ、恥ずかしがらずに正直に・・・」
「い、、いれて、、ほしいんですぅ、、あ、わたくし、、このままでは、、」
皇后はにっこりと微笑むと、先程の箱を取り出し蓋を開けた。
そして、先程しまった例の黒い物を再びヨンセンの目の前に取り出した。

「これが何かお解りかしら?ヨンセン」
「そ、それは確かミン尚宮様の春本で、、あうぅ・・・余計な事でした・・・」
「ホホホ…よろしいのよ。女官達が密かに隠し持つという春本の事は承知の上です。女官達にはご禁制の品とはいえ、
 多少の事は大目に見てやらねば……一生を王様の女として終えるのですもの……殿方の味も知らずに……」
「どうか私が秘密を洩らしました事はご内密に・・・尚宮様にお咎め無き様・・・」
「お咎めなど与えていたら、女官全員を処罰しなければならなくなってしまうわ。
 それでは、王様も皇太后様も私も困った事になってしまう……」
「皇后様……ありがとうございます」

「この品は、明の商人が私に密かに献上した品物です。これは先程の『閨房術』に使う物のひとつなのですよ」
「それは『張り形』と言う物でございますね……ミン尚宮様の御本には、それに攻め続けられる女子達の姿が描かれておりました」
「よくご存知ね。それ以外にも用途は色々……初めて高貴の方の所に上がる乙女に交わりの成し方を教える為に…遊郭に出仕した
 新参の遊女達にも…年老いたお金持ちが若い妻妾を満足させる為に…そして、女子同士の交わりにも使われるのですよ」
「女子同士の交わり?・・・で、ございますか?」
「ああ、あなたは、高潔なチョン最高尚宮の元にいたからその様な経験は無かったのですね。
 チェ最高尚宮やミン尚宮あたりであれば……」

(あのチェ尚宮様が、これを使って?・・・あのとり澄ました恐ろしい方が?・・あの春画の女達の様になる・・・
 わたしが閨房術を習得したら・・・これを使ってチェ尚宮様やクミョンに仕返しを・・・する事ができるの?
 ハン最高尚宮様やチャングムの仇が討てるの?・・・ならば、絶対に!!!)

「どうしたのです?恐ろしげな顔をして?」
「あっ!いいえ…何でもありません、皇后様」
「入れて欲しい―――と言う、あなたの願いにはこれを使うしかなさそうですね・・・」
「それをお使いに?」
「さわってごらんなさい……明では最高級の品だと言う事です……手触りが本物に近いでしょう?」

ヨンセンは、片手でおそるおそるそれに触った。
材質は何であるか解らぬものの、それは巷で聞いていた物よりも弾力を備え、且つ柔らかく・・丁度、王様のソレと同じ様に・・・
「す、、すごいですわ、、、本物ソックリ、、あ!いえ・・決して、本物に触ったと言う意味ではなくて・・・」
「まぁ?ホホホ・・・さすがに玉体に触れるのは、私でも怖れ多い事・・・でも、良くできているでしょう?」
「ほんとうに……ある意味、感心しますわ……」
「さあ、ヨンセン。今度はこれをあなたの口に……」
「今度は口でぇぇーーー!!これをでございますかぁ?」
「そうです。『口淫』と言うものをご存知かしら?」

「こういん・・・で、ございますかぁ?それはどの様な?・・・」
「口に淫らと書いて『口淫』と読むのです。閨房術を体得するには、自分ばかりが楽しんではなりません。
 まず、相手の方を心地よく導く……容易い事ではありませんよ。お互いの気持ちが同じ高みに上り詰めなければ『歓喜の極限』
 『最高の境地』を味わう事はできません」
「まぁ……自分ばかりが気持ち良くなってもいけないのでございますね……男の方は精を放てば良いのかと思っておりました……」
「そこへ至る過程が何より大切……その事を忘れないでね、ヨンセン」
「はい、皇后様」
「それでは・・・口をここへ・・・」
ヨンセンは生唾をゴクリと飲み込むと、その黒い張り形目指して自分の口を近づけ、それを口に咥えた。
「あふっ・・・あ・あ・く、くる、し、」
「歯を立てぬ様に……そうです……ゆっくりと、優しく……」
「あふっ!あふっ!!あふっ!!!あ・あ・あ、ゴホ、、ゴホ、、ゴホ、、くるし〜〜いいぃぃ!!!」
「まぁっ!口を離してはなりません。さあ、もう一度、王様の玉体の一部だと思って大切に・・・」
「は、はいっ!やります!」
ヨンセンは心を落ち着け、再び黒い張り形を咥えた―――ヨンセンは、脳裏に例のミン尚宮の春本を思い浮かべた。
頭の中で急いで頁をめくる―――(確か、あの辺りに描いてあったはず・・・ああ、あった!)
ヨンセンが思い出した春画の図―――それは・・・
唐の服をつけた男が己の身の丈半分位のイチモツをせり出し、同じ唐服を身に纏った女が苦しみながらソレを口淫する図である。

(ありえないわよね〜〜ぇ、、チャンイ、チャングム。ミン尚宮様ったら、本当にこんな男が昔の唐にいたとお思いですの?
 それに、なぜ?口を使わなくても、女子には女陰(ホト)がついているではございませんか?わからないわぁ〜〜アハハハハ♪)

――――(あぁ〜〜まさか、アレを自分がやる事になるなんて・・・ああ、くるしーーー!)―――

「これっ!苦しげなお顔をしていますよ。相手の方を思いやり、尚且つ、自分も楽しまなければ」
皇后の軽い叱責を受け、ヨンセンは今一度、妄想を繰返した。
自分の前に立ち塞がり、ソレを目の前にせり出した中宗王のお姿―――王様を思いやり、自分も楽しむ―――
口に淫ら・・・淫らな口・・・始めは苦しげだったヨンセンも、生身の王様を思い浮かべる内に、
その口は、序々に淫らな動きを繰返す様になっていった。
「なかなか良いわ、ヨンセン。その調子です」
口淫を繰返すうちに、ヨンセンの体は再び熱い火照りを感じ始めていた。

(あ、あぁ、、体が、、熱い、、、あん、、)

ヨンセンは、自分の秘所が燃え盛る火の様に熱を持ち、熱い液体を滴らせている事を感じていた。

「あぁ〜〜ん、あぁ・・皇后様・・わたくし・・また・・・」
「どうしました?」
「わたくし〜〜また〜あぁぁ、、、それを、それを、、欲しいんですぅ〜〜わたくしの〜体の奥へ・・・」
 
皇后はヨンセンの言葉を聞くと、ニッコリと微笑み言った。

「時は満ちた様ですね・・・それでは・・・」

皇后は黒い張り形の反対側を自分の秘所に自ら差し込んだ―――「うっ……」―――差し込んだ瞬間、皇后は少しだけ小さく喘いだ。
そして、ヨンセンの体の上に乗ると、張り形の先をヨンセンの女陰の入り口まで近づけた。
皇后は手を使い、張り形の尖った先をヨンセンの桃色の小さな突起にあて、それを撫でるように刺激した。
「ひやっ!!ひゃーーぁぁ!!」
「まぁ・・・こんなに潤っているわ・・・余程、待ちきれなかったのですね・・・」
「あ、、、あ、、、こうごぉさまぁ、、、じらさないで下さいませえぇ〜〜おはやくぅ〜〜」
待ちきれなくなったヨンセンは、身悶えしながら体を捻り、腰を浮かせ、自らの秘所を張り形の先に近づけた。
ヨンセンが腰を浮かせると、それに気づいた皇后は、黒い張り形をヨンセンの秘所の奥までグッと差し込んだ。

「きゃっ!!ひゃあぁぁぁっぁーーーー!!!!!あっ!ぁ、あっ!あっ!あ、、」

待ちかねた物を己の女体に受けた入れた瞬間、ヨンセンは恥ずかしい悲鳴を上げた。
「あっ!あぁうぅ!!あ、ああ、気持ちいい!!あ、あぁ、、もっと、、あぁん、、もっとぉーー!!」
皇后は男のする仕草の様に腰を使い、何度もヨンセンの体の奥深くを突き上げた。
ヨンセンの秘所を突くと、同時に皇后の体の奥深くも突き上げられる―――「あぁっ!!あーー!!あぁ・・あ・あ・あ・」
いつの間にか、皇后の唇も熱い喘ぎを繰返していた。

「あぁ、、ヨンセン、、その様に、、石の様にじっとしていては、いけません、、あぁっ、ハァ、はぁ、腰を、、腰を、、」
「こ、、こし?腰を、、どのように?、、あ、あぁ」
「わ、、わたくしの、、あぅ、、動きに合わせて、、腰を、、同じ様に、、動かして、、あふ、あっ〜」
「こ、、これ、こうでございますかぁ〜〜あぁ〜あぁ〜」
「いいわ!いいわよーーヨンセン〜〜!!」

(あ、あぁん!不思議だわ〜〜腰を動かせば、こんな良い気持ちになれる・・知らなかったわぁ〜〜あぁ〜
 昨日までのわたし、、、あれじゃ、、死んだ魚だわぁぁ〜〜)

ヨンセンと皇后は、黒い物をひとつに挟んで喘ぎ続けた。
それは、本物の王様の玉体を挟んで身悶えるする妻妾の姿そのものであった。

あっ―――――!!!!!

一瞬、ヨンセンの脳裏は真っ白になり、体が宙に浮く感覚を感じた――――

(あ、あ、あ、あ、、、これは、、、)

ヨンセンは声をあげる事も出来ずに、皇后の背中にしがみついた。
そして、そのまま気を失ってしまった――――


それから暫くの時を経て―――ヨンセンは、自分の体が軽く揺すられている事に気づいた。
「ヨンセン・・・ヨンセン・・・気がつきましたか?」
「皇后様・・・わたくし・・・・」「どうです?『至る』感覚は?・・・・」「わかりません・・・ただ、体が浮いたような・・・」
「それが『至る』という感覚なのですよ」「これが?・・・・」
ヨンセンは、もうひと言も喋れないという風であったが、ふと、皇后の背中に血の滲んだ跡を見つけた。
「皇后様・・・血が・・・お背中に・・・もしや、わたくしが、、、ご無礼を、、、」
「いいのよ、ヨンセン。私も時々、王様に・・・まあ、私たら!我を忘れて夢中になる事は、よくある事・・・」
「まぁ、皇后様ったら!はっきりおっしゃいますのね」「ホホホ・・・」「くふふふ・・・」

「皇后様。この様な感覚を味わってしまっては、もう、私・・・昼も夜もコレ無しでは・・・とても耐えられません」
「ヨンセン。それは良くない事です。あなたに最後にもう一つ教えなければいけないわ」
「良くないとは、何故でございますか?」「傾国の美女の話を聞いた事は?」「傾国の美女?」
「お隣の国では、殷の紂王の愛妾であった妲妃(だっき)や唐の玄宗皇帝と楊貴妃のお話などがそれにあたります。
 政(まつりごと)を行う者が、民を忘れ色と欲に迷えば、やがては国を滅ぼす結果をもたらすのです。
 私達は、王様と共に、そして民と共にあるのです。その事を夢々忘れてはなりません。
 何事も過ぎたる事は良くない――――それを忘れてはなりませんよ」
「かしこまりました、皇后様。お教えは決して忘れません」
皇后は、傍らの箱をヨンセンの目の前に引き出した。
「これは、あなたに下賜致しましょう。あなたの学んだ『閨房術』は、まだほんの入り口です。後は自分で精進なさい」
「ありがとうございます。皇后様」

「これ誰か―――」「はい、皇后様」
――― 奥の間から、先程の女官達が現れた。「私達の支度を――」「かしこまりました」
女官達は、裸体のままの二人の前に進み出て何事も無かった様に衣を着せた。

衣を身に纏った二人は、そのままいつもの二人に戻り再び対峙した。
「支度は整ったようですね。それでは、ヨンセン、ごきげんよう」
「はい、皇后様。失礼致します」

ヨンセンは懐に例の箱を抱え、王宮の回廊をひとり自分の部屋へと向った。
中庭に差し掛かった時、思わず広い空を眺めた。
(お天気がいいわ。陽はまだこんなに高かったのね・・・ずいぶんと永い時を過ごした様な気がする)

どこまでも続く青い空――――この空は、遠い済州島(チェジュド)にも続いているのかしら?・・・

ヨンセンは、いまはもう王宮にいないチャングムの事を想った。

(チャングム・・・奴婢に落とされたあなたは、いま遠い済州島でどんな暮らしをしているの?)

チャングムが宮中に戻る為に医女の修行をしている事も、チャングムを慕うミン・ジョンホが済州島に行った事も、
カン・ドックが宮中に出入り禁止になった今、それをヨンセンに教えてくれる者は誰もいない――――
逢いたくても、今は自由にならない己の身―――特別尚宮になったとはいえ、数多いる妻妾のひとりに過ぎない自分の存在・・・
もう、幼い頃の様に自分を庇ってくれる人は何処にもいないのだ・・・
ヨンセンは少し涙を流しかけたものの、それをグッとこらえ、前を真直ぐに向いた。
(子供の頃には戻れない―――もう、私は子供では無いのだ。自分の身は、自分で守らなければ―――)

それに・・・ヨンセンは、先程下賜された箱を握り締めた。
(これをチャングムに伝えるまでは・・・何ひとつ、あなたに勝った所が無かった私だけど・・・これは別ね、チャングム!)
ヨンセンは、自分の学んだ物がいずれチャングムの役に立つであろう事を願った。


   
  *     *     *     *     *     *      *

やがて、チャングムとヨンセンは宮中で再会を果たす日がやって来る―――
それには、更なる月日を要するのだけれど、ヨンセンはまだその事を予感さえしていない。
そして、再会を果たしたヨンセンがチャングムに『閨房術』を伝える事が出来たのか?
ミン・ジョンホがその恩恵に与る事が出来たのか?
それは、チャングムとヨンセンだけが知っている秘密である。

終わり



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