否定派主張1

ベイツが、「強姦されて居る女達から日本兵を引き退けた」という証言は信用できない。
「私は現に強姦している現場を見て、そして其の兵隊の五回に亙る強姦の現場を通り合わせました。
其の詳細は尤も御希望でありましたら申述べますが、私は其の強姦して居る兵隊を強姦されて居る女達から引き退けたのであります。」
「東京裁判速記録第三六号」『南京大残虐事件資料集 第一巻』

反論1


どこにもおかしい点はない。日本兵は外国人に強姦・暴行を阻止されると比較的従順に従ったようである。多数の事案がそれを示している。これは、中国人に対しては極度に暴力的で高圧的、支配的に振る舞ったのに対して、日本人同士の間では通常の振る舞いであり、欧米人に対してはコンプレックスを感じていたのかもしれない。いずれにしろ、それが事実であり、そうではなかったという資料は存在しない。


否定派主張2

ベイツの安全区国際委員会「報告」に『銃剣を振り回し、ふてぶてしい態度で「女が欲しいのだ」と言った』日本兵を説得して立ち去らせたと言うが、ベイツが日本語で説得できる訳がない。
 
第四六七件
三月一九日午後三時半から四時の間、金陵大学語学学校の難民キャンプで、日本兵一名が一九歳の難民の少女を強姦した。ベイツ博士が四時五分ころ、現場に到着して兵士に近づくと、兵士は脅すように銃剣を振り回し、ふてぶてしい態度で「女が欲しいのだ」と言った。だが、ベイツ博士は兵士を説得してそこを立ち去らせた。兵士に酔っている様子はなかった。

反論2

状況や、身振り、顔つきから日本兵士の言葉をそう判断し、ベイツもまた、英語にカタコトの日本語まじりで説得したということであろう。自分が完全に理解できない状況の証言はすべて否定する、ウソであると決めつけるのはどうであろうか。なぜなら、それがウソである、という証拠はひとつもないのである。

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