オーバークロックガイドの決定版!の神和約1

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08-19-2005, 03:08 PM
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(訳注:日本語訳は2ch自作板DFIスレ住人の一人が行いました。質問・要望などはDFIスレで受け付けます)

決定版 DFI A64 オーバークロックガイド





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・1a. HTT、LDT、FSB、A64、あなたもこれらの語句にお悩みですか? ならばここを読みましょう。

A64CPUの登場で状況に大きな変化が起きました。HTTという摩訶不思議な項目が現れたのです。 この節ではHTTとは何か、そしてオーバークロックする際にそれがどのように重要であるのか、 について理解し納得してもらえるようにしますので期待してください。


・1b. HTTバスのオーバークロック。果たしてやるだけの価値があるのか?

多くの人はこう思うでしょう。自分はオーバークロッカーだ。だからその一張羅を燃やしてしまわない程度にオーバークロックをしたいと。 でも、定格より早く動かしたからってそんなに得するわけじゃありませんよ。 (訳注:Im an overclocker and im going to overclock every darn part of my rig until it burns down.. Well this is ont thing that doesnt really gain much from running faster then stock.. よくわからないので意訳)


・2. どのBIOSを使ったらよいのでしょう?

自分のRAMとCPUに対してどのBIOSを使ったらいいのか非常に多くの人が質問します。 -2バージョンがいいのか? それとも-3バージョン? この節を読めばただ一つ正確な回答が得られるでしょう。


・3. A64でのオーバークロック

この節は説明の必要もないでしょう(笑)。オーバークロックだからって徹夜(overnight)でやることのないようにね。 それにどんなに経験豊富なオーバークロッカーでも問題を起こすことはままあります。我慢して熟読してください。


・4. DFI NF4 BIOS メモリガイド

このガイドはjohnrr6によって書かれました。彼はこの中で助けてくれた多くの人の功績をたたえています。 DFIマザーボードにあるメモリタイミングについての追加設定すべてに対して非常にたくさんの情報があります。


・5. 重要リンク集

この節には重要な情報が得られるリンク集があります。すべて必読のものばかりです。

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1a. HTT、LDT、FSB、A64、あなたもこれらの語句にお悩みですか? ならばここを読みましょう。


AMD社の新しいAthlon64プロセッサ(の特にオーバークロックに関する分野)について何人かは、 いやたくさんの人が当惑しているでしょう。

ここにいる多くの人はいわゆる「ふつうの」CPU(つまりIntel Celeron300A、Pentium4、AMD AthlonXP、等々)を オーバークロックすることには精通しています。

AMD64は限界までオーバークロックしたとき非常な高性能を発揮するすばらしいCPUです。 が、いわゆるHTTが多くの人にとっては落とし穴となります。

まあ続きを読んでみてください。多分とてつもない衝撃を受けますよ。私たちのうちにもそんな人がいました (そしてもちろん、これを読むまで完全に理解していたわけではなかったことを 恥ずかしくて認めたがらない人だっていました)。

HTTとは、基本的にはメモリコントローラの通信速度です。手元のマザーボードを見てみてください。ノースブリッジがないでしょう。 以前のマザーにおいてノースブリッジはメモリとCPUの通信の架け橋となっていました。現在A64ではそれがCPU自体の中に統合されているのです。

HTTはメモリからの入力とCPUからの命令の比を表します。しかし最適でない速度でHTTを動作させた場合、あなたは疑問を感じることになるでしょう。 高クロック設定にしたのになぜそれと同じ数値が表示されないのか? なぜ安定しないのか? それどころか、なぜ起動しないのか?

Socket754のCPUではHTTは1600が定格です。(訳注:通常の表記の二倍になっています。以下同じ) オーバークロックしたときに安定性を保つためには1200-1800の間の値に納めると良いでしょう。 Socket939のCPUでは定格は2000です。オーバークロック時には2000ちょうどかその近辺を保ちましょう。 HTTバスを決して超えないこと、つまりその場合は少しだけアンダークロックすると安定性を維持しやすいでしょう。

RGoneがSocket754 CPUにおいてHTT速度を決定する方法について説明した文をここに掲載します。

Quote:
文責:RGone
3700+(L2キャッシュ1MB)の定格での速度は12 x 200、つまり2400MHzです。「12」はいわゆる動作倍率です。 「200」はバスの速度であり、DRAM設定を1:1/200にしたときのメモリの速度でもあります。 3700+をnF3 250gbで使い、LTD/FSB倍率をAUTOに設定すると、HTTバスの速度は4 x 200、つまり800となり、 これを二倍するとnF3マザー(メモリをシングルチャネルで使います)におけるDDR1600の速度と同じになります。 LTD/FSB倍率をx4に設定するとnF3マザーのデフォルトである800 x 2、つまりDDR1600と一致するわけです。

今度はCPU/FSB倍率をデフォルト(12)、FSB周波数も同じく定格(200)にしたまま、LTD/FSB倍率をx3に変えてみましょう。 すると、CPUは今までと同じく定格(2400MHz)で動作していることが確認できるはずです。 この時点でもメモリは200(つまりDDR400)で動作しているのですが、 HTTバスの速度は3 x 200 = 600で動作し、DDR・HTT間は1200、つまりデフォルトよりも400低い速度で動作するのです。 これがHTTバスの速度に関する説明です。

これでシングルチャネルの754プロセッサがどのように働くかわかったでしょう。この説明はHTTバスの速度を決定するのに有効ですし、 それが600未満や900を超えたりすることがなければ、オーバークロック自体にはほとんど関係ないと言うことも理解できるでしょう。



HTTの速度を決めるに当たってはSocket754と939に違いはありません。今度はRGoneの投稿を939用に書き換えてそれを示すことにしましょう。

Quote:
文責:RGone(THunDAにより939用に書き換え)
3200+ Venice(L2キャッシュ512KB)の定格での速度は10 x 200、つまり2000MHzです。「10」はいわゆる動作倍率です。 「200」はバスの速度であり、DRAM設定を1:1/200にしたときのメモリの速度でもあります。 3200+をnF4マザーで使い、LTD/FSB倍率をAUTOに設定すると、HTTバスの速度は5 x 200、つまり1000となり、 これを二倍するとnF4マザー(メモリをデュアルチャネルで使います)におけるDDR2000の速度と同じになります。 LTD/FSB倍率をx5に設定するとnF4マザーのデフォルトである1000 x 2、つまりDDR2000と一致するわけです。

今度はCPU/FSB倍率をデフォルト(10)、FSB周波数も同じく定格(200)にしたまま、LTD/FSB倍率をx3に変えてみましょう。 すると、CPUは今までと同じく定格(2000MHz)で動作していることが確認できるはずです。 この時点でもメモリは200(つまりDDR400)で動作しているのですが、 HTTバスの速度は3 x 200 = 600で動作し、DDR・HTT間は1200、つまりデフォルトよりも800低い速度で動作するのです。 これがHTTバスの速度に関する説明です。

これでデュアルチャネルの939プロセッサがどのように働くかわかったでしょう。この説明はHTTバスの速度を決定するのに有効ですし、 それが2000付近の値ならばオーバークロック自体にはほとんど関係ないと言うことも理解できるでしょう。



理解できました?(だといいんですが。) Socket754でのHTTの定格速度は1600、Socket939では2000であるということだけ覚えていれば十分です。 FSBをオーバークロックするときはLDTの倍率を下げて動作可能な範囲に収めると良いです (Socket754なら1200-1800の間、Socket939なら2000付近)。


まだ少し不可解に思われるなら次に上げたHTTの追加情報(Angryの投稿)を読むと良いでしょう。 これはSocket754のために書かれたものですが、動作可能なHTTの範囲以外の全ての記述はSocket939にも当てはまることを覚えておいてください。

Quote:
文責:Angry
(訳注:以下かなり砕けた文もありましたが、そのまま訳しても違和感ありすぎなので普通に書きます。) あなたはnF2マザーが悲鳴を上げるような高クロック・シビアなメモリタイミングを試すのにも疲れ、 今はA64において何よりも大事なのはCPUを定格動作させることだと思い始めているでしょう。

A64はどんな用途においても(特にゲームにおいて)すばらしい性能を発揮するCPUなのです。 2.2GHz動作のA64は確かにスゴい。でも2.8GHzのスゴさは想像を超えるものがあります。

CPUのHTTバスを飽和させることは出来ません(しかしながら、周波数を上げて効率や能力を高めたとしても、 効果的なやり方で行わないと必要な場所でデータを得ることがそれほど素早くできるようにはなりません)。

メモリのバンド幅の設定ではうまくいく人と失敗する人がいます。 CPUを最高のFSBで使うとき1:1設定ならば十分な速度が得られるでしょう(HTT速度を規定の範囲に保っていれば、です)。 さらに良いことに、nF2やP4を使っているときと同じルールが今回も当てはまります。

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このようなわけで、CPU倍率を落とすことが出来るのはとても喜ばしいことです。 多くの人がA64でのオーバークロックはこの新奇なA64の機能(訳注:this new-fangled A64 thingy うまく訳せない) により多分に複雑になってしまったという印象を持っているかも知れません。 私もこれにはだいぶ困りました。しかし永年頭掻いて悩んでいたことがRGoneの話をちょっと聞いただけで一日にして理解できたのです。

AthlonXPはCPUクロックをFSBによって限界まで上げていました。最大のCPUクロックと、最大のメモリバンド幅によってです。

P4でも同じことでした(それに加えて1200MHzというバス速度にはいたく感動したものです)。

そしてA64は・・・AMDがモデルナンバーとして妙な数字をつけてくれたおかげでオーバークロックは複雑になり大変困惑しました。

やり方としては、まず倍率制限を取ったCPUに対して倍率を上げて到達できる周波数を探ります。 それから倍率をずっと下げ、FSBを上げていってRAMとCPU両方のFSB限界を探るのです。 最後に、二つを組み合わせて最高の周波数で最高のFSBを達成できるように適切な方法を見つけます (これは多くの人が省いてしまう行程です。可能な限り詳しくテストし見つけたポイントでチューニングを行うことにより、 あなたは動作させるシステムの『スイートスポット』を発見する最初の道程に立ったといえるのです)。

A64でも全く変わりません。笑われるかも知れませんが、私は新しいモデルナンバーを見てA64にはひどく困惑してしまったのです (ああ、笑われるかもどころか爆笑されそうですね)。主にHTTとかLDTとか言うあれが不可解でした。

それに・・・HTT/LDTこそがメモリコントローラの通信速度なのです。 手元のマザーボードを見てみてください。なんとノースブリッジが存在しません! そう。ホントに。他に何もないんです。 以前のマザーにおいてノースブリッジはメモリとCPUの通信の架け橋となっていました。現在A64ではそれがCPU自体の中に統合されているのです。

HTTはメモリからの入力とCPUからの命令の比を表します。しかし最適でない速度でHTTを動作させた場合、あなたは疑問を感じることになるでしょう。 高クロック設定にしたのになぜそれと同じ数値が表示されないのか? なぜ安定しないのか? それどころか、なぜ起動しないのか?

もう少し詳しく見てみましょう。

倍率変更解除したAthlonXP 2500+(定格166 x 11)をnF2マザーで使い、260 x 10(2600MHz)にオーバークロックするには、 バス速度520MHz DDR(260 x 2)に設定し、倍率を10倍にすると2600MHzを達成するわけです。

次にA64 2800+(定格200 x 9)をnF3マザーで使い、260 x 10に・・・いや、これはダメです。 なぜなら倍率を上げることはできないのです。可能なのは下げることだけです。

そのため倍率9倍で足止めです。そしてFSBを上げることで最高周波数を目指すことになります(『FSB』という表現には語弊があります。 FSBとは通常CPU・ノースブリッジ間の速度に使われる言葉です。しかしこれらのCPUは『ノースブリッジ』をそれ自体に内蔵してますので、 外部にはそれを必要としません。そのためこの場合は、1800MHzのRAMに対して1800MHzのCPUを使用していると、そう理解してくださいね)。

では260 x 9に設定してみましょう。すると2340MHz(かその付近)になります。こりゃスゴい。でもHTTの速度はどうなってるだろう?  おっと2080MHzになってます。つまり260MHzがDDRで520MHzとなり、HTT(LDR)倍率のこのCPUでのデフォルトである4倍をかけた値です。

260 x 2 = 520MHz DDR(nF2と一緒ですね) 520MHz x 4(これはデフォルトのHTT倍率です) = 2080MHz

うーん。これはちょっと高すぎでしょう。1800という暗黙上の限界を遙かに超えてしまってます。 安定して動くかも知れませんし、不安定になるかも知れません。

そこでいいRAMを手に入れましょう。そうすりゃnF2でもnF3でもFSB280を達成できます。 (訳注:so lets say we got some killa RAM and can do 280FSB on both the NF2 and NF3  『killa』って何だろう?)

nF2では次の通りになります(皆さんご周知のことと思いますが)。

280FSB x 2 = 560MHz DDR

2600MHzを達成できれば十分なのならAthlonXPの倍率をちょっとだけ下げましょう。280 x 9.5まで下げれば2660MHzになります。 これで安定するでしょう。あるいは280 x 9まで下げて2520MHzにしましょう(FSBを上げて287 x 9つまり2583MHz、これでもいいです)。

これで満足しましたよね!(訳注:AM I LOSING YOU YET? 『lose = 落胆させる』こんな訳でいいかな?)

じゃあA64についてはどうでしょう?

280 x 2 = 560MHz、これにHTT倍率である4倍をかけて2240MHz HTT

280 x 9(CPUのデフォルト倍率) = 2520MHz 問題ないですね。

しかしながら

これじゃあ安定はしません!

HTTバスの速度が大きすぎます。設定を3倍に落としましょう。

280 x 2 = 560MHz DDR、これを3倍(HTT倍率すると)1680MHz HTT

これで「1200-1800」という範囲に入れることができました。 A64もたとえばAthlonXPで到達することのできた2660MHzまでオーバークロックすることができるでしょうし、 それはずっと安定して動くはずです。

これでHTTの速度も理にかなった範囲になりました。周波数を計算してみましょう。 ちょうどAthlonXPの時に達成した周波数:280 x 9 = 2520MHzと同じですね。

これは上で計算した周波数と同じですが、今度はHTTもきちんと規定の範囲に収まりこの速度で動くのです。



1b. HTTバスのオーバークロック。果たしてやるだけの価値があるのか?


RGoneが書いてくれた二つの記事があります。これでこの疑問に対する十分な回答となりますので私の書き加えることはありませんね。

Quote:
文責:RGone
HTT速度を定格以上に上げるということは次のように言い表せます。16車線の高速道路を8台の車が同一方向に走っているとき、 突然車線が20車線にまで広がったとします。これでは速度アップにはなりません。8台の車は皆専用の車線にいますし、 そこに新たな車線を加えたとしても速度が上がることにはならないのです。



Quote:
文責:RGone
データバスであるHTTは持って行くよう言われたデータを問題なく運んでくれます。 だからHTT速度が高かろうと低かろうとあまり問題にはならないのです(高すぎ、低すぎの場合を除きます)。

メモリ内のデータはHTTバスを経由して転送されることはありません。ですからHTT速度はSandra Memory Bandwidthテストと関係ないのです。 メモリコントローラはCPUに内蔵されているのでメモリはCPUと直接対話します。 そのため実用目的においは、754や939の段階でHTTについて議論することは意味がありません。 HTTは速度がただ適正な範囲(起動するのに十分な速度だが起動が失敗するほど高すぎもしない)に収まっていればよいのです。

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- Prime Stable 8+hrs = 275x10=2750mhz 1:1 200-E-3-3-8-3-9-16-3-2-2-3-A-A-E A-0-A-A-A-N-A-256-D-16-7-D -
- DFI Ultra-D (11-14 Bios) vLDT=1.3v vChipset=1.6v - 4000 Sandy 1.425+113% - SLK948 w/ 92mm Panaflo -
- 2x 1024mb Crucial Ballistix z503's 2.6vdimm - 600w OCZ PowerStream SLI Edition -
- 1x 40gig WD hard drive - PowerColor x850xt w/ VF700 580/621 -

"NEW FORUM RULES 8/22/05 - MUST READ !!"-----------------------------------"HOW TO READ THE NF4 DIAGNOSTIC LEDs"
"NF4-NF3-NF2 MBM 5 SETTINGS"-------------------------------------------------------------------"NF4 POWER SUPPLY GUIDE"
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"NF4 - PLUG ALL FOUR POWER CONNECTORS IN.. (PIC'S)"---------------------------"NF4 RAID SETUP GUIDE - WITH PIC'S"

2006年02月28日(火) 23:31:50 Modified by giren1




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