メモリタイミング項目についての略説

「DFI NF4 BIOS メモリガイド」PDFからの抜粋。
詳細はPDFファイルを参照すること。

Dram Frequency Set(Mhz)

Settings = 100(Mhz)(1/02), 120(Mhz)(3/05), 133(Mhz)(2/03), 140(Mhz)(7/10), 150(Mhz)(3/04), 166(Mhz)(5/06), 180(Mhz)(9/10), 200(Mhz)(1/01)
バンド幅に対する影響:大
安価なRAMを使うなら何とかして1:1設定を目指しましょう。安定度が増します。
DFIの推奨設定:200(Mhz)(1/01)

Command Per Clock(CPC)

Settings: Auto, Enable(1T), Disable(2T)
バンド幅・安定性に対する影響:大
DFIの推奨設定:可能なら常に1Tを有効にすること

CAS Latency Control(tCL)

Settings = Auto, 1, 1.5, 2, 2.5 3, 3.5, 4, 4.5
バンド幅に対する影響:小、安定性に対する影響:大
DFIの推奨設定: 1.5、2、2.5、3 (Lower = Faster)

RAS# to CAS# Delay(tRCD)

Settings = Auto, 0, 1, 2, 3, 4, 5, 6, 7
バンド幅・安定性に対する影響:大
DFIの推奨設定:2-5
2に設定すると最高のパフォーマンスが得られます。
4-5はオーバークロックに最適です(とはいえ5は高すぎるでしょう)。

Min RAS# Active Timing(tRAS)

Settings = Auto, 00, 01, 02, 03, 04, 05, 06, 07, 08, 09, 10, 11, 12, 13, 14, 15
バンド幅、安定性に対する影響:小
DFIの推奨設定:00、あるいは05-10の間の値のみを使ってください。

Row Precharge Timing(tRP)

Settings = Auto, 0, 1, 2, 3, 4, 5, 6, 7
バンド幅・安定性に対する影響:大
DFIの推奨設定:2-4
2に設定すると最高のパフォーマンスが得られます。
4-5はオーバークロックに最適です(とはいえ5は高すぎるでしょう)。
多くのRAMが2に設定できないか、またはオーバークロックに支障を来すでしょう。

Row Cycle Time(tRC)

Settings = Auto, 7-22 in 1.0 increments
バンド幅・安定性に対する影響:大
DFIの推奨設定:
7に設定すると最高のパフォーマンスを得られます。
15-17は安定性重視やオーバークロックに最適です。22は大きすぎるでしょう。
まず16に設定し、徐々に値を下げていくことをおすすめします。
通常の場合、7はほとんどの平均的なRAMに対して厳しすぎるでしょう。
tRC = tRAS + tRPの公式を忘れないでください。

Row Refresh Cycle Time(tRFC)

Settings = Auto, 9-24 in 1.0 increments
バンド幅・安定性に対する影響:大
DFIの推奨設定:
通常の場合9は使用不能です。そのため10に設定すると最高のパフォーマンスが得られます。
17-19は安定性重視やオーバークロックに最適ですが19は大きすぎるかもしれません。
17に設定して徐々に値を下げていくことをおすすめします。
たいていはtRCよりも2-4クロック高く設定することで安定します。

Row to Row Delay(also called RAS to RAS delay)(tRRD)

Settings = Auto, 0-7 in 1.0 increments.
バンド幅・安定性に対する影響:小
DFIの推奨設定:
00に設定すると最高のパフォーマンスが得られます。
4に設定することは安定性重視やオーバークロックに最適です(ですが4より上は大きすぎるでしょう)。
おそらく2に設定することが最善でしょう。00という設定は奇妙に思えるかもしれませんが、
その設定で260MHzという周波数で稼働させている人もいます。

Write Recovery Time(tWR)

Settings = Auto, 2, 3.
バンド幅・安定性に対する影響:小
DFIの推奨設定:
2に設定すると最高のパフォーマンスが得られるでしょう。
3に設定することは安定性重視でオーバークロックに最適です。

Write to Read Delay(tWTR)

Settings: Auto, 1, 2
バンド幅・安定性に対する影響:小
DFIの推奨設定:
1に設定することで最高のパフォーマンスが得られます。
2に設定することは安定性重視やオーバークロックに最適です。

Read to Write Delay(tRTW)

Settings = Auto, 1-8 in 1.0 increments
バンド幅・安定性に対する影響:小
DFIの推奨設定:
1に設定することで最高のパフォーマンスが得られます。
4に設定することは安定性重視やオーバークロックに最適です。
1に設定することをおすすめしますが、もし不安定になるようならば2に設定してみてください。

Refresh Period(tREF)

Settings = Auto, 0032-4708(不連続で間隔も不定です)
バンド幅・安定性に対する影響:小
DFIの推奨設定:
tREFはtRASと同じように明確に正しいと言える設定はありません。
15.6usや3.9usの設定にすれば満足に動くでしょうし、1.95us設定ではバンド幅が狭くなるでしょう。
不明な設定(?.?us)は効果が完全に不明です。多くの人が「3120」つまり、
「200mhz(?.?us)」を設定すると、パフォーマンスと安定性のバランスが一番よくなると言っています。
しかしこの結果はRAMの種類によって全く違ったものになるかも知れません。

Write CAS# Latency(tWCL)

Settings = Auto, 1-8
安定性に対する影響:大、バンド幅に対する影響:不明
DFIの推奨設定:
ほとんどの人はAutoや1に設定しているとレスしています。RGoneがDFI-Streetで語ったところによれば、
5という設定はあらゆるメーカー・サイズ・速度のメモリに対して有効に働いたと言うことです。
私は1に設定することを推奨します。

DRAM Bank Interleave

Settings = Enable, Disable
バンド幅・安定性に対する影響:大
DFIの推奨設定:
可能なら常に有効にすること。これはバンド幅改善に対してかなり影響する設定項目です。
無効にすると安定性に寄与しますが、それに相関してバンド幅を下げることになるでしょう。

DQS Skew Control

Settings = Auto, Increase Skew, Decrease Skew
バンド幅・安定性に対する影響:小
DFIの推奨設定:
パフォーマンスを上げたいなら「Increase」、安定性重視ならば「Decrease」に設定するとよいでしょう。
Increase設定を推奨します。

DQS Skew Value

Settings = Auto, 0-255 in 1.0 increments
バンド幅・安定性に対する影響:小
DFIの推奨設定:
それほどシビアなタイミングは要求されません。
「Increase Skew」設定とともに50-255の間の数値で試してみるとよいでしょう。

DRAM Drive Strength

Settings = Auto, 1-8 in 1.0 increments
安定性に対する影響:大
DFIの推奨設定:
TCCDを使う場合は通常、3、5、7設定がオーバークロックに適しているようです。
VXや新型のBH Gold、その他OCZのモジュールを使う場合は8や6を試すとよいでしょう。

DRAM Data Drive Strength

Settings = Levels 1-4 in 1.0 increments
安定性に対する影響:大
DFIの推奨設定:
CPCを有効にした場合Level1かLevel3を使うことが推奨されています。
CPCを有効にするとLevel1より高い設定では非常に不安定になるという人もいます。
また、CPCが有効でもLevel3がよいという人もいます。
CPCが無効な場合Level2-4に設定するとうまくいったという報告もありました。
私自身はCPCを有効にして、さらにLevel4に設定するとうまく動きました。

Max Async Latency

Settings = Auto, 0-15 in 1.0 increments
バンド幅・安定性に対する影響:小
DFIの推奨設定:
6nsはかなりぎりぎりの設定です。UTTやBH-5を使う場合におすすめしますが、TCCDには適していません。
8nsはUTTやBH-5に対しては緩すぎる設定ですが、TCCDをDDR600設定で使う場合には適しています。
9nsはTCCDに対してさえ緩すぎますので、DDR640以上を目指す場合にのみ使うとよいでしょう。

Read Preamble Time

Settings = Auto, 2.0-9.5 nanoseconds, in 0.5 increments
バンド幅・安定性に対する影響:小
DFIの推奨設定:
Autoに設定するとデフォルトでは5.0nsになります。
まず5.0より始め、4.0-7.0の間でRAMに応じてうまく動く設定を見つけるとよいでしょう。

Idle Cycle Limit

Settings = Auto, 0-256 in varied increments
バンド幅に対する影響:小、安定性に対する影響:大
DFIの推奨設定:
Autoにすると256クロックに設定されますが、これはおそらく大きすぎるでしょう。
あまり質のよくないRAMを使う場合はAutoのままがよいと思います。
もし上等なRAMなら16-32クロックくらいがよいでしょう。
私はBH-5を使うとき16クロックに設定するとうまく動きました。

Dynamic Counter

Settings = Auto, Enable, Disable
バンド幅・安定性に対する影響:小、だが場合によっては大
DFIの推奨設定:
Autoに設定すると通常は無効になります。
有効にするとパフォーマンスが上がり、無効では安定性が増します。この設定は非常に大きな差があります。
私は他の設定をすませるまでこのオプションを有効にしておいたところ、
マシンがいきなりクラッシュすることに気づきました。
他の設定を調整しこのオプションを有効にできるようにするとバンド幅に改善が見られることもわかりました。
AurhiniusはTCCDを使用した場合、このオプションを無効にすることでバンド幅が50単位も改善したと報告しています。
このオプションはBIOSのバージョンと使うメモリの種類にかなり依存するタイプのものであるようです。

R/W Queue Bypass

Settings = Auto, 2x, 4x, 8x, 16x
バンド幅・安定性に対する影響:小
DFIの推奨設定:
16xがデフォルトです。安定性に問題が生じた場合以外はこのままにしておくのがよいでしょう。
もし不安定になったのならば8x、いやOCを極めるためには2xや4x設定をもおすすめします。

Bypass Max

Settings = Auto, 0x-7x in 1.0 increments
バンド幅・安定性に対する影響:小
DFIの推奨設定:
デフォルトは7xです。パフォーマンスと安定性を最大限に高めるために4x-7xの設定を推奨します。
0x-7xの中では7xが一番高いバンド幅を達成できますが一番無茶な設定でもあります。
低レイテンシのDIMMは高レイテンシで使うなら7xが、高FSBで使うならば4x-6xが適しているでしょう。
まず5xに設定し、安定性を見ながら7xまで上げていくことをおすすめします。

32 Byte Granulation

Settings = Auto, Disable (8burst), Enable (4burst)
バンド幅に対する影響:小、安定性に対する影響:大
DFIの推奨設定:
Autoに設定するとDisable (8burst)になり、これはほとんどの場合デフォルトの設定です。
より高いバンド幅のためにはDisable (8burst)を試してみてください。
もし安定性を重視するならEnable (4burst)がおすすめです。
2006年03月01日(水) 00:04:18 Modified by delphinus_iddqd




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