出典：漫画総合データベース『漫画大辞典』

週刊少年ジャンプで連載された荒木飛呂彦の漫画。九話で全二巻。魔少年ビーティーの連載終了後、1984年〜1985年に連載された作品である。
一巻では寺沢武一?が、二巻では作家の夢枕獏が、あとがきを書いている。

概要

秘密組織「ドリス」が作り出した生物兵器バオーを寄生させた橋沢育朗が、列車で運搬中に予知能力をもつ少女スミレの手によってドリスから共に逃げ出すことに成功する。
そして、ドリスのバオー研究の責任者霞の目博士は、完全にバオーが覚醒しないうちに橋沢育朗を殺せと命令をした。

バオー

バオーは架空の生物。脳に寄生をし、百数十日で成虫となり、宿主の体内に卵を産み、孵化した幼虫は宿主の体を突き破り、伝染していく。また宿主を守るためにアドレナリンを感知すると、皮膚が硬質化したり筋肉や骨格を強化したり治癒能力が向上する。しかし感覚は頭部の触覚のみになるので、殺意を向けられないと正常に敵を把握できない。さらに、変身すると「バルバル」などとしか話せなくなる。

バオーに寄生された動物は、肺呼吸が停止すると仮死状態になる。だから普段は水の中に沈められ、普段はドリスによって生物兵器として保管されている。