495 名前:『カルナージの一夜』 1/8 [sage] 投稿日:2010/11/13(土) 02:13:04 ID:4xvCKRMM [2/11]
496 名前:『カルナージの一夜』 2/8 [sage] 投稿日:2010/11/13(土) 02:14:36 ID:4xvCKRMM [3/11]
497 名前:『カルナージの一夜』 3/8 [sage] 投稿日:2010/11/13(土) 02:19:00 ID:4xvCKRMM [4/11]
498 名前:『カルナージの一夜』 4/8 [sage] 投稿日:2010/11/13(土) 02:23:19 ID:4xvCKRMM [5/11]
499 名前:『カルナージの一夜』 5/8 [sage] 投稿日:2010/11/13(土) 02:25:20 ID:4xvCKRMM [6/11]
500 名前:『カルナージの一夜』 6/8 [sage] 投稿日:2010/11/13(土) 02:27:35 ID:4xvCKRMM [7/11]
501 名前:『カルナージの一夜』 7/8 [sage] 投稿日:2010/11/13(土) 02:30:05 ID:4xvCKRMM [8/11]
502 名前:『カルナージの一夜』 8/8 [sage] 投稿日:2010/11/13(土) 02:31:30 ID:4xvCKRMM [9/11]
503 名前:『カルナージの一夜』 9(おまけ)/8 [sage] 投稿日:2010/11/13(土) 02:33:49 ID:4xvCKRMM [10/11]

元・機動六課メンバーによる旅行は年に何度か行われる。
その目的はだいたいオフトレーニングで平時で鈍った身体を鍛えなおしたり
模擬戦で各個人で養った技術を高めたり、と色々だ。
ここ、無人世界カルナージは年中温暖で自然に恵まれた土地。
訓練には持って来いだし、もちろんリゾート気分でリフレッシュするのにも最適である。

今、一匹の巨大な銀翼の飛竜が目的地へ向けて上空から飛来した。
辺りはすっかり夜の暗闇に包まれており、
なだらかな丘の上にぽつんと建った目的地、ホテルアルピーノの光だけが辺りを照らしている。


「やっと着いたねー、エリオ君」
「お疲れ様、フリード」


元・機動六課フォワードのエリオ・モンディアルとキャロ・ル・ルシエの両名は
竜魂召喚したフリードをねぎらいつつ、積んである荷物を下ろした。
次元港からホテルアルピーノへの交通網はほとんど通っていない。
元々無人世界ということもあるが、このホテルは人里離れた場所にある為
「足」の確保は自分達で何とかするしかない。
大概は車を持ち込んだり、空戦魔導師なら空を飛んできたりと手段は色々あるのだが
エリオとキャロはいつもフリードでここへやって来ている。


「キュクルー」


二人が荷物を下ろし終わると、元のちび飛竜の姿に戻るフリード。


「と、ところでキャロ……この荷物、僕のより重くない……? 4日間だけだよ、ここにいるの……」
「もー、エリオ君。女の子は色々必要になるんだよ」


腕をプルプル震わせながら荷物を運ぶエリオに、キャロはそう答える。
う〜ん、近頃女の子女の子した発言が増えたけど、きっとミラさんの受け売りなんだろうなぁ……
と、思うエリオだったが口に出すのはやめておいた。




ホテルアルピーノはアルピーノ家の自宅とその横の宿泊ロッジで構成されている。
まずはアルピーノ家の二人、メガーヌとルーテシアに到着の報告を済ませるため、
エリオとキャロ、そしてフリードはアルピーノ家自宅の方へと向かった。


「いらっしゃ〜い、二人とも待ってたよ」


自宅の方へお邪魔すると、奥の部屋から歩いてきたルーテシアに歓迎を受ける。


「あらあら、二人ともご苦労様。でも、子供があんまり夜遅くまで外を出歩くのは危ないわよ。心配しちゃったわ」


大人として二人にちょっとした注意をするメガーヌ。
しかし、その顔は怒っているというよりも実に穏やか。


「ご心配かけてすみません。お世話になります」
「うん、宜しい。二人ともお腹空いてるでしょう? 準備するからそれまでお風呂で疲れを癒してきてね」
「はいっ!」
「ありがとうございます!」


それなりに長い間フリードに乗って飛行していたため、空腹と疲労が溜まっていたエリオとキャロは嬉しそうに答える。
メガーヌの料理は新鮮素材でいつもおいしく、
ルーテシアが掘り当てたという自慢の温泉はこのホテルの名物の一つでもあった。
食事と温泉という疲れた身体を癒す極上の特効薬に、二人は心を踊らせる。
早速、エリオとキャロは着替えの準備をするとそれぞれの浴場へと足を運んだ。

この4日間、ホテルアルピーノはなのは主導の企画で元・機動六課メンバーの貸しきり状態。
ミッドチルダや本局勤務の他の皆は臨行次元船で明日の朝到着予定だが、
エリオとキャロの二人がいる第61管理世界スプールスとカルナージは時差によるズレで
現地に着いたのが予定日の前日になったというわけだ。


「ふぅー……」


温泉に浸り、旅の疲れを癒すエリオ。
今頃キャロの方も女湯で一人でいるだろうが、
今回の旅行に参加している男性メンバーはエリオただ一人だけなので実質4日間この温泉を一人貸切状態だ。
一人のびのび身体を広げて浸かる温泉はやっぱり気持ちが良いものだな、とエリオは心ゆくまでリラックスタイムを満喫する。


「それにしても、また何か増えてるような……」


豪快に落ちる滝湯を見ながら、前に来た時はあんなのなかったような、とつぶやくエリオ。
きっとまたルーテシアが設計して作ったものなのだろう。
自宅横の宿泊ロッジを設計して作ったのも彼女……というか、
この温泉を始め、ホテルアルピーノの様々な施設はほぼ全て彼女が設計して作ったものである。


(ルーの才能は凄いなぁ……)


湯船に浸かりながら、彼女のことを考えているとただただ感心するばかりの自分に気づく。
この4年間でルーテシアは変わった。
出会った頃は敵同士で、口数も少なくて、笑うこともなく……
今の状態を見ると、まるで別人のように思えてしまうところであった。
JS事件が一応の終幕を迎えると、
施設にいる間はずっと自分とキャロの二人で言葉を交わして、友達という関係を築くに至ったものの
大人しくか弱い女の子、という印象しかしばらくなかった。

しかし、施設を出てから母親のメガーヌさんやガリュー達と無人世界で暮らすようになると
このホテルアルピーノの建築で才能をめざましく発揮するようになって
いつの間にか、今のノリノリな彼女が出来上がってしまったというわけだ。


「……ちょっとノリが良すぎる気がするんだけどね」


かつて自分がそうであったように、人は何がきっかけで変わるかわからない。
閉じこもっていた殻から抜け出して、魅力的に変わっていく彼女を少し微笑ましく想っていた。

温泉から上がり、アルピーノ家お手製の料理を堪能すると、エリオとキャロはそれぞれの部屋へと入る。
持ってきた荷物を少し整理して、ようやく落ち着いたといったところ。
時計の針はまだ10時を過ぎた辺りで、
オフトレーニングが目的ではあるとはいえ、折角の休暇でもあるしこのまま寝るっていうのも少々味気ない。

TVでも見ようかな……いや、部屋を見渡すと隅っこの本棚に何冊か本が置いてある。
メガーヌさんか、ルーが買ってきたものなのかな…それでも読んでようか。
そんなことを色々考えていると、部屋をノックする音が聞こえた。


「はい、どうぞ」
「エリオ、お邪魔するね」


ルーテシアがドリンクを持って部屋の中に入ってきた。
荷解きが終わって、休憩してると思い差し入れを持ってきたらしい。
キャロにはここに来る前にもう先に渡してきたと話しながらベッドに腰をかけているエリオの横に座る。


「なんだか……二人きりで話すのって久しぶりかも」
「そうかな? そういえばそうかも……」


ドリンクを飲みながら他愛もない話を始める二人。
久しぶりに直接話すのだからと、二人とも思いの丈に今まであったことを話し始める。
最初に出会った頃こと、施設にいた時のこと、
施設を出たあとに通信で話したことや、キャロに貰った本の話に、ロッジを改築した時の話……
あの温泉の追加物もルーテシアが考えたらしく、温泉掘った時と同じくジライオーが大活躍したらしい。


「そうそう、明日来るヴィヴィオの友達のデバイスも作ったんだよ。
 カッコカワイイデザインのインテリジェント型!」
「へぇー、デバイスまで。凄いなぁ、ルーは……」


えへんと胸をはって自慢げに、そして嬉しそうに話すルーテシアを見てエリオは
ああ、この子は本当に物を作るのが大好きなんだな、と思いながら和んだ。
久し振りにあった友達にルーテシアはまだまだと話を続ける。
他愛もない話をしながら笑顔のルーテシアを微笑ましく眺めるエリオ。
エリオはそんな彼女のことをかわいいと思っていたし、
何よりその笑顔が好きでもあった……
無論、好きとはいってもラブではなくライクであり、友達の域は出ていないのだが。


「そういえば、エリオ」
「――?」


ふいに話を切り替えるルーテシア。


「もうキャロとはシたの?」


ブフーッと、唐突な質問に飲んでいたドリンクを吹き出す。完全に不意打ちだった。
よく考えたら自分とキャロと、そしてルーテシアは14歳……
普通なら学校に通っててもおかしくはない年齢だし、
そこで友達同士でいわゆるHな話題が出ても何ら不自然ではないのだが
まさかルーテシアの口から猥談な質問が飛び出すとは思ってもみなかったのだ。


「い、いや、キャロと僕はそういう関係じゃないし……」


まずはキャロとそういう仲じゃないことは否定する。
あくまで友達、というか同じ保護者を持った関係であるし、
キャロとの暮らしは六課時代からずっとやってきたためむしろ家族、兄妹という関係に近い。
そもそもミラの入れ知恵はあるけれど、
基本的に性的意識なんてほとんどない為、キャロとはどう考えてもそういう仲になるとは思っていなかった。


「ふ〜ん、エリオってそういうこと興味ないんだ」
「きょ、興味って……別に僕は……」


ルーテシアの言葉にタジろぐエリオ。
実のところ、そういうことに興味がないわけじゃない。
エリオだって思春期真っ只中の男の子。
そういう「性的な処理」ぐらいはちょくちょくやっていた。
自然保護隊のタントにはそういう如何わしい本を貸してもらって、隠れて使ったこともあるが……。
間違っても保護者であるフェイトを始め、
周りの大人達や同年齢の友達にそういうことを話した経験は一度もなかった。
だって恥ずかしいから、という思春期男子特有の反応である。

「んー、じゃあ私はどうかな。魅力あると思う?」
「ええッ……!?」


急な切り返しにドキリとするエリオ。


「み、魅力って……」


心拍数が上昇していくのが自分でもわかった。
常日頃、「エリオ君に成長成分が吸われてる!」と主張してるキャロは
4年前からほとんど育っておらず背が小さく胸もぺったんこ。
知らない人から妹に間違われたこともたまにある。
対してルーテシアはこの4年間で背も伸びて色っぽくなったし、身体の凹凸ががはっきりしてきており
母親であるメガーヌを見ても将来有望だ。
特に……ここ最近、胸がかなり大きくなったなぁとエリオは感じていた。


「ん〜? どうしたのかな、エリオ」


エリオに向けて少し身体を傾けて、発育の良さを強調するルーテシア。
黒く薄いキャミソールから見える柔肉の谷間。
寝具なのか、よく見るとノーブラで乳首の膨らみが少し浮き出ている。
エリオ本人はそんな誘惑にドキマギするしかなかったものの、
下半身の分身は性的興奮を覚えて少し固く膨らんでゆく。


「み、魅力的だと思うよ……ルーはその、かわいいし……」


苦し紛れに応えるエリオだったが、その言葉を聞くと
ルーテシアは微笑みながらゆっくり顔を近づけて、軽く口づけを交わす。
柔らかな唇の感覚と少しの間
そして、顔を話すとルーテシアは


「……それだけ? 私はエリオのことが好きだよ」


……と、突然の告白。
それは友達じゃなくて恋人になりたいという意味での言葉だった。
JS事件での負い目とか、今まで優しくしてくれて心を開くことができたから恩返しに付き合うとか、
そういうことではなくて……
ただ純粋に『エリオが好き』というまっすぐな気持ちを伝える。

あまりにも唐突な出来事に赤面してしばらく沈黙するエリオとルーテシア。
今までは友達としての付き合いだったので、
ルーテシアに対して恋人とか恋愛感情とかそういうやましい想いを抱いたことはなかった。
だけど――その気持ちも告白を受けて今は変わりつつある。


愛情、昔の自分が欲しがっていたもの。
それを教え与えてくれたのはフェイトとキャロ、大切な家族……
しかし、その愛情はルーテシアに対して抱いている愛情とはちょっと別物だということはエリオもわかっていた。
恋人……自分という存在が彼女を愛していけるのか、少し不安になる。
だが、ルーテシアが気持ちを伝えた以上、自分も彼女に答えなくちゃいけない。
男としてそう思っていた。


「僕も……ルーが大好きだよ」


友達じゃなくて、恋人として……好きという意味の返答。
二人とも顔を紅葉させて、目を見合わせて、そして微笑んだ。
少しの間、互いの顔を見ているだけで幸せだったが


「ん……」


やがて、ルーテシアが目をつむり、くいっと少しだけ口を突き出してキスの催促をしたので
エリオもそれに応えて再び口付けを交わす。
さっきのような軽いものではなく、互いに舌を絡ませて粘膜の温かさを感じあう。
濃厚に絡む舌をねぶりあわせ、激しく互いの液を交換し合う様は
十代前半の子供なりの精一杯の大人のキスだった。

「んっ……ふ……」


ルーテシアは腕をエリオの背中に回して密着し、より深くエリオを感じようとする。
胸部に感じる柔らかな双丘の感触を覚えながら、エリオも高揚して体温を上げていく。


「ん、はぁー……」


濃厚なキスが終わり、二人は口腔から空気を補充する。
高まっていく鼓動、エリオもルーテシアも『大好き』という気持ちが抑えられなくなっていた。
生まれて初めて経験する行為の衝動に、まだ青い心が突き動かされていく。


「……エリオ……脱いで」
「うん……電気、消した方がいいよね」
「ううん、このままがいい……エリオの顔が見れなくなっちゃうから」


熱を帯びた顔でルーテシアはそう応えた。
服をベッドの端に脱ぎ捨てて、お互い一糸纏わぬ姿になると再びベッドに腰を掛ける。
二人とも自然環境の中で健康的な生活を送ってるおかげか、年齢の割に身体の発育は良好。
エリオは身長だけでもスバルと並ぶほど伸びており、
やや子供らしさが残るものの、筋肉はちゃんとついていてちゃんと男の身体を思わせていた。
ただ下半身に生えた男のソレは発育の割にまだちゃんと剥けてない状態のまま
ルーテシアとの一連の行為を得て膨張していたため、エリオとしては何とも気恥ずかしい。

そんな対照的にルーテシアは華奢な体つきながら、女性らしい丸みを帯びた体つき。
要は出るところは出て、引っ込んでるところは引っ込んでいるといった感じで
14歳にして十分に膨らんだ胸部から細い腰回りと、むっちりと発育したお尻と太股は
自然とエリオの目を引きつけてやまなかった。
ゴクリと喉を鳴らして欲望を抑えつけようとしていたが、
男の象徴の方は無意識のうちにより充血して大きくなり、ぐぐっと亀頭を持ち上げる。


「ルー……綺麗、だ……」
「うふふふ、自慢のボディです」


腕を組んでたゆんと下から胸を持ち上げる仕草をして、エリオを煽るルーテシア。
思わずルーテシアの身体に手を伸ばしそうになったが、まだ早いとかすかな理性で抑えつけた。


(お、落ち着け、落ち着け!)
(触っていいのに……)


と、奥手なエリオに痺れを切らせたのは、ルーテシアの方。
もじもじしながら触れようか触れまいか悩むエリオに
肩を密着させながら、そっとエリオの手を取り、優しい眼差しで囁いた。


「あ……」
「ね、エリオ。私に触って……」
「う、うん……」


ルーテシアの許しを得てようやく踏ん切りがつくと、
やがて二人は互いの愛情を確認しあう行為に没頭し始める。


「んう……」


再び優しくキスを交わしながら、エリオはルーテシアの乳房に優しく手を触れる。
柔らかな双丘、力を入れすぎて潰してしまわないように
ふにふにと触ると柔肉はエリオの手の中で自在に形を変えてゆく。
あまりの感触にエリオは感激して夢中で手を動かして、その柔らかさを楽しむ。


「はぁ……あぁん……」


エリオの手の動きにあわせて、とろけるような声をあげるルーテシア。
白く透き通るような肌の上にある薄桃色の突起はエリオの刺激を受けて少しだけ硬さを増す。
その膨らみを時折こりこりと指の腹で弄ってあげると、


「ひゃっ!」


っと、1トーン高い声を挙げてビクンと痙攣した。

(ん……ん、エリオ?)


愛撫を受けているうちにルーテシアは太股の辺りに硬く、
ぬるっとした熱いものが押し当てられて動いてるのに気づく。
考えるまでもなくエリオのモノである。
ルーテシアへの攻めの夢中になっているエリオであったが、
無意識のうちにエリオの肉棒はルーテシアも触って欲しいという合図を送るかのように
ぴくぴくと可愛らしく動いていた。
その合図に気づくとルーテシアはエリオの分身を優しく手で包んで扱きあげる。


「うあ……!」


ルーテシアの不意打ちを受けて声を張り上げるエリオ。
すべすべとしたルーテシアの手が自分のモノに触れている、
その刺激により鈴口から液を分泌し、より硬度を増していく。
エリオも興奮にかられて、ルーテシアの豊かな胸に顔をうずめると膨らみを主張している乳首を口にふくんだ。


「あ、あんっ! ふぁぁ……!」


コロコロと下でルーテシアの乳首を弄び、時折優しく歯で甘噛みし、刺激の緩急をつける。
こうして昔は自分も母親の母乳を吸っていたのだろうか……
いや、それは記憶の中にいるもう一人のエリオ・モンディアルなあるだけで、
肉体的な記憶としてはこれが初めてなのかな……
なんてことが一瞬脳裏をかすめたが、今のエリオにとってもうそんなことはどうでもよかった。
自分にとって大切で、大好きな娘を愛してあげられる……その現実だけで彼は十分に満たされている。

長いようで短い時間。
寝転びながら互いに愛撫しあい、
もう肉体は準備万端といった感じにほてっていたが、エリオの愛撫はまだ続いていた。


「ん……エリオ、おっぱい好きだね」
「えっ、そ、そんなことはないよ!」
「うそ、さっきから胸ばっかり」


一応、エリオは下半身のなだらかな丘の方も刺激していたつもりではあったし、
実際もう挿入してもいい具合にはしっとり濡れていたのだが
やっぱり男の性なのか、つい胸の方に意識を集中してしまっていたらしい。


「やっぱり、男の子って大きい方が好き?」
「……違うよ、ルーのだから好きなんだ」


素直に答えるエリオに茶化そうとしていたルーテシアはキュンと心が疼いた。
こういう純粋なところがエリオって可愛い、と思うルーテシア。


「じゃあ、エリオ。こういうのどうかな?」


起き上がって自慢の豊かな胸を手で寄せると、やわやわとエリオの肉棒を優しく包み込むように柔肉の間へ挟んだ。
俗に言うパイズリという行為。
エリオもそういう性的な行為があることは知っていたけれど……。


「うわあああ……!」


ずり、ずり……と、ルーテシアの柔らかな乳房で自分の一番感じる部分をゆっくり擦られて、
あまりの快楽に身体を震わせるエリオ。
実のところ、エリオの勃起したペニスを完全に包むには
まだ少々乳肉が足りないルーテシアとしてはちょっと納得がいかなかったものの、
力を込めて肉を寄せると完全に埋没させることができたので、とりあえずOKとした。
一方のエリオはそれどころじゃなく、極上の柔らかな感触はもちろんのこと
同い年の友達……いや、恋人がその豊かな胸を使って自分のモノを包んで扱いてくれているという
背徳心と視覚的刺激に一気に絶頂へと上り詰める。


「ルー、もうダメ! でちゃううう!」


我慢しきれなくなって、叫びにも似た声を出すエリオにルーテシアは微笑みかけながら。


「いいよ、いっぱい射精して」


耐えきれずカウパーを分泌し、射精したがっている亀頭を口にふくむと、
最後の一押しでぎゅっと乳圧を加えた。


「うああああッ!!」


我慢しきれず、ルーテシアの口腔に熱くほとばしる生命の素を一気に吹き出す。
若く健康でありながら、自慰の回数も思春期男子と比べるとそれほど多くないエリオの精液は
濃厚で量も多く、どろりとルーテシアの舌と喉に絡みついた。
何とか飲み込んだルーテシアだったが、初めての精飲に加え想像以上のねばりと量に少し咳き込んだ。


「ケホッ……これがエリオのせーえき……苦いけど、おいしいかも」
「だ、大丈夫!? 無理して飲まなくてもいいのに!」


あせあせとルーテシアを気遣うエリオ。


「んーん、好きな男の子の精液だもん。おいしくないはずないよ」
「あ……」


えへへと、ウインクしながらそう応えるルーテシアにエリオはますます愛しさを感じる。

「エリオ、次はこっちの方に欲しいな……まだいけるよね?」


一連の行為でルーテシアの方も我慢できずにしっとり濡れた下の口をくぱぁと広げて見せた。
もちろん、一度も使われたこともないであろうそれは、赤みがかったピンク色をしており
淫口をからぬるぬると愛液を垂らしている。
エリオが我慢できなかったように、ルーテシアもまた我慢できずにいたのである。
その様はエリオの大切な男の子の部分を入れて欲しいと懇願しているようにも思えた。


「ルー……本当に僕でいいの?」


いざとなって再び不安そうに尋ねるエリオ。
せめて避妊具を付けるべきだとは思ってはいたのだが、あいにくそんなモノは携帯しているはずがなく、
ルーテシアもそんなもの常備していないので、生でやる他はない。
だが、エリオだって性知識がないわけじゃなく、その行為の危険さも知っていた。
場合によっては今度は一生モノの傷つけてしまうことになるかもしれない。
それでも―――


「うん、エリオだから来て欲しいの」


一片の曇りもなく応えるルーテシア。
この答えの意味は……。


「もし……できちゃってもエリオのだったら後悔しないから。お願い、私……エリオのが欲しい」


意味を考える前に先に口にした
万が一の時は覚悟があるということをはっきりとエリオに伝える。
そこまで言われてしまってはエリオとしても退くわけにはいかなかった。


「僕は……」


心の底から愛したい。心も身体も……ルーテシアと一つに繋がりたい。


「ルーのことを愛してる」


精一杯の気持ちを伝えて。


「入れるよ……」
「うん……」


自分のモノをルーテシアの膣口にあてがうとゆっくりと挿入を開始する。


「ぐっ……!」
「んんんんんッ!」


ゆっくりルーテシアの肉体に自らの分身を沈めていく。
エリオが思った通り性行為はルーテシアも初めて。
なるべく痛みを与えないように力を入れずに挿入しているつもりではあったが
やっぱり初めてはどうしても多少の苦痛は伴ってしまう。
そうこうしているうちに、エリオの肉棒の先端は何か障害物に侵入をはばかられる。
正確には、亀頭の三分の一程度を入れた時点でカリ首を引っかける何かが膣内にあった。
今までのようにゆっくり押し込もうとすると、みちっと抵抗されてしまう。


(……これが処女膜なのかなぁ)


これ以上、エリオのが奥へ進むにはより力を加えるしかなかった。


「ちょっと痛いけど、我慢して、ルー」
「うん」


ルーテシアに確認をとると、
力を込めて、それでも痛みは与えないように意識してエリオは自分の想いを侵入させる。
みちみち、めりめりと反発される感覚があるけどそれでも奥へ奥へと進ませてゆく。


「ん、んう……!」


ルーテシアも痛みを堪える。
やがて限界が来たのか、ぷちぷちとちぎれる感覚をエリオは覚えた。


「ふ、くっ……」


裂け始めを我慢するルーテシア。
エリオはもうひと踏ん張りとつい力を込める。


ぶちっ


と確かに処女膜の裂ける音がした。
その抵抗が解けると、勢い余ってエリオの肉棒はその膣の最奥であるルーテシアの子宮をごん、とこづく。


「あぐぅッ!!」


破瓜の痛みとエリオの肉棒に最奥をこづかれ、そのままみっちりと子宮を持ち上げられた快感が同時に襲い
ルーテシアは思いっきり仰け反った。


「あ、あああ…………」


急激に上り詰めた快感。
目の前がチカチカとさせ一度小さな絶頂を迎えたルーテシアではあったが
オーガズムの波が引くと、次第に破瓜の鈍い痛みの方が強くなってきた。


「だ、大丈夫……?」
「う、うん、平気……」


快楽と痛みで涙目になって応えるルーテシアを心配そうに見つめるエリオ。
エリオとしてもショックでギチギチに自分の分身を締め付けるルーテシアの膣内の感触を我慢しているだけで精一杯であったが
何とかルーテシアの痛みを和らげたいと思い、
下腹部に手を当てるとフィジカルヒールの魔法を行使した。

「あ……エリオ……」


内部の出血が止まり、痛みが引いていく。エリオの温もりをじんわりと感じることができた。
こんな状況でも自分のことを気遣ってくれるエリオの優しさがたまらないほど愛しい。


「ありがとう……」


感謝の気持ちを伝えて。


「私達……繋がってるね」
「うん……」


自分達の心と身体が繋がって、ようやく一つになれた嬉しさを口にした。
ぎゅっと手を繋ぐ二人。恋人同士の幸せな時間が流れる。


「あ、あの、ルー……」
「うん、いいよ。大丈夫だから動いて」


そろそろ欲望を抑えるのに限界を感じていたエリオに対し、ルーテシアは行為の続きを許諾する。
その言葉を聞いて、ようやくエリオは抽送を始めた。


「ん……」
「はぁん……あっ!」


優しい摩擦に応えるよう、ぬるぬるとした愛液を分泌するルーテシアの膣内。
出し入れするたびに行われる肉棒全体のへの適度な絞めつけと膣内のナマの熱さによって
今まで感じたこともない快感をエリオにも与える。
亀頭が膣壁のひだを擦り上げながら最奥へ到達すると、
ルーテシアの子宮口とエリオの鈴口は互いにちゅっ、ちゅっと濃厚なキスを何度も交わした。
最初はゆっくりとであったが、より快感を得ようとするエリオの動きは徐々に激しさを増してゆく。


「んあっ! はあっ! ああんっ!」


快楽に身を委ねて声を何度もあげるルーテシア。
エリオの魔法のようにピリピリと電気が走る感覚に身体をよがらせて、たわわに実った乳房を上下させる。
ぐちゅぐちゅと水音を立てる結合部は二人の熱で溶けているようにも見えた。


「ぐうっ…!」
「ふっ! あっ! あんっ!」


抜き差しするたびに膣内の収縮が強まり、エリオの肉棒に吸いつく。
その淫媚な絡みつきはエリオの精液を飲ませて欲しいと要求しているようだ。
高みに登っていくルーテシアを見ながら、エリオは早く出したい本能をぐっとこらえる。

―――まだ彼女をイかせてない。

未熟な動きでも本気で感じでくれているルーテシアのために、ペースを落とさず腰を打ち付ける。
下半身の刺激だけでは先に達してしまうと思ったエリオは
左胸に吸いつくと、右胸をふにふに愛撫して上と下で刺激を与える。


「やぁん! それだめぇ!」


首を振っていやいやするルーテシアだが、身体の方は正直で先程よりも増して愛液を分泌する。
ねっとりした締めつけの虜となり、ルーテシアの肉体を貪るエリオ。
もはや普段の年相応の少女とは思えない、いやらしい乱れ方に興奮のボルテージが上がり
余計な思考を停止して、ただ下半身の打ち込みに集中する。
ギシギシとベッドの軋む音は次第に激しさを増していった。

そして―――限界の時に達する。


「ルー、ごめん。も、もう出る……ッ!」
「いいよ、いっぱい出して! あたしもイきそう……!」


流石に中に出すのはマズイと、
最後の力を振り絞ってルーテシアからエリオは自らの分身を引き抜こうとした。
しかし……
抜いちゃダメとばかりに、両足でがっちり腰をホールドされて逆に最奥に引き戻された。


(ルーッ!?)


不意打ちの衝撃にエリオの轢鉄は引かれ、
白濁とした自分の欲望をルーテシアの胎内に遠慮なしに撃ち込んだ。


「う、ぐっ! ふっ! ぐううううううッ!」


あまりの快感に言葉も出せず、全身が痙攣する。
完全に密着したエリオの肉棒はルーテシアの子宮口にディープキスをすると、どくどくとその奥へ流しこむ。


「ふああああっ! イ、くッ、うううううう……!!」


エリオの精液が自分の子宮にかけられた喜びと快感にルーテシアも深い絶頂に達する。
密着した肉棒から出された生命の源は子宮口を通り内部にも溢れだし、子宮壁を蹂躙し続けた。
絶頂の咄嗟でエリオに抱きつくルーテシア。
清々しい髪のいい匂い、すべすべと柔らかな肌と胸部に押し付けられて潰れる双丘の感触を味わい
エリオは最後の一滴まで搾り出した。
あまりに量が多すぎて、ルーテシアの子宮口を通りきれなかった分は
その入口付近と膣奥にべっとりと張りついて女の子特有の長い絶頂を促す。

達した疲労により急激な眠気が二人を襲ってくる。


「ごめん……ルー、中に……」
「ううん、いいの……嬉しい」


最後の力を振り絞って……
言葉を交わすと優しく口付けしあい、二人とも深い眠りへ落ちた。
ほとんど同時に寝てしまったために、互いの寝顔は見れなかったが
きっと今までの人生の中で一番素敵な寝顔だったに違いない。


翌朝目覚めた二人はそう思った。

* 余談 *


「ふぁ〜……おはようございます」


寝不足で大きなあくびをし、眠い目をこすりながらエリオは食堂へと入る。
朝、目を覚ますと、
「昨日のコトを怪しまれるといけないから別行動ね」
と言い残してルーテシアはそそくさと部屋を後にした。
既にルーテシアはエリオよりも先に食堂の席へ座っていて、何やらキャロと談笑中。
まだ頭に血が登っていないため、何を話しているかは聞き取れなかったが
キャロと楽しそうに話すルーテシアの振る舞いは年相応の可愛い少女らしさがあり
昨夜の艶やかさとはギャップを感じる。


「おはよう、皆よく眠れたかしら?」
「ばっちりです。よく眠れましたー」


メガーヌさんに笑顔で答えるキャロ。


「は、はい……よく眠れました……」


昨夜の熱い出来事を思い出してドキッとした後、苦笑を浮かべてエリオも答える。
それに気づいたルーテシアの方はというと、無言でうつむいている。
彼女も同じコトを思い出してしまったのか、頬を赤く染めていた。


「さぁさぁ、六課の皆さんが到着するのはもうしばらく後になるって連絡があったわ。
こっちに着いたらすぐに訓練をするそうよ。朝食をしっかり済ませておかないとね。」


メガーヌさんがテーブルに用意している朝食は、寝ぼけた食欲を促すおいしそうな匂いを食堂中に漂わせている。
今朝のメニューは新鮮な川魚の塩焼きに、アルピーノ特製だし巻卵と鶏肉と山菜のスープ、それと……。


「……なんですか、コレ」


エリオは不思議そうに椀に装われている薄赤色のご飯を差した。


「それは『オセキハン』よ。なのはちゃんに教えてもらったんだけど、
何でも地球ではおめでたい時に皆で食べるものらしいわ」
「は、はぁ、そうなんですか……ん? おめでたいことって何かあったんですか」


疑問に思ったエリオはそう尋ねると、メガーヌは微笑を浮かべて


「二人のお祝いよ」


と、エリオに椀を差し出す。
その言葉を聞いてエリオとルーテシアは一瞬で全てを把握した。

この人は昨夜の出来事を全て知っているのだ。

召喚虫のインゼクトを使ったのか、あるいは部屋に何か盗聴する仕掛けでもあったのかは定かではないが
いずれにしても、この娘にしてこの親ありといった感じの抜け目のなさに、
エリオはおもいっきり衝撃を受けた後……
頭から湯気が出そうなほど赤面したエリオとルーテシアの二人は、うつむきながら完全に沈黙した。


「おいしーね、エリオ君!」


二人をよそにキャロはお赤飯を口いっぱいに頬張っていた。




おしまい。


著者:すくろ京瀬

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