162 名前:チビ狸の捕食 [sage] 投稿日:2010/03/17(水) 23:31:25 ID:gvU.27JI
163 名前:チビ狸の捕食 [sage] 投稿日:2010/03/17(水) 23:32:30 ID:gvU.27JI
164 名前:チビ狸の捕食 [sage] 投稿日:2010/03/17(水) 23:33:15 ID:gvU.27JI
165 名前:チビ狸の捕食 [sage] 投稿日:2010/03/17(水) 23:33:46 ID:gvU.27JI
166 名前:チビ狸の捕食 [sage] 投稿日:2010/03/17(水) 23:34:30 ID:gvU.27JI

チビ狸の捕食


「ふぅ……」


 機動六課部隊長用の執務室、六課の長にして部屋の主たる八神はやては深いため息と共に伸びをした。
 溜まったデスクワークを全て片付けて、ようやく仕事から解放されたのだ。
 疲労と解放感に任せるまま、はやてはゆらりと立ち上がるとソファへと移動、ぼすんと音を立てて横になる。


「あぁー……つかれたぁ」


 革張りのソファでごろんごろんと横になり、緊張感の欠けた声で一人呟くはやて。
 周りに誰もいないという事もあり、たくさんの仕事を終えた彼女は心置きなく脱力する事ができた。


「ふぁー……もうしばらく仕事はしたくあらへんなぁ」


 もぞもぞとソファの上で丸々はやての姿は、一見するとまるで子猫が暖を得ようとしているようでもある。
 だが、一度眠たそうに細められたはやての瞳に決して子猫にあるまじき光が宿った。


「そういえば……最近忙しくて、しとらんかったなぁ」


 熱を帯び、潤んだ瞳をとろんとさせ、はやては呟く。
 頬にも熱が宿り、うっすらと上気して赤く染まり始める。
 そしてゆるりと手を動かし、はやては指をスカートの中に差し込んだ。
 くちゅり、と湿り気を帯びた音がした途端に、少女の唇から甘い響きが漏れる。


「んぅ……もう、濡れとる」


 八神はやての自慰暦は長い。 
 小さい頃は脚が動かず、学校にも行けないで毎日本を読んで過ごしていた。
 故に性的な事に関する知識も同年代の子供より豊富で、興味もあった。
 自分で自分の秘裂を触り、性的な快感を得ようと慰める事も多かった。
 それは十年以上経った今でも変わらない。
 一部隊の長を務め、様々な重責が身に圧し掛かるストレスからか。
 それとも未だに恋人もいなくて処女のままだからなのか。
 疲れやら、寂しさやら、身体の火照りやらを慰める為、はやては深い快楽を欲した。 
 それに魔法を使うのはごく必然的とも言えた。


「どうせ誰も来ぉへんし……久しぶりに“アレ”やろか……」


 言うや、はやては既に何度も使った経験のある術式を構築、自分の額の上に魔法陣を作り出し、解放した。
 簡単に言えば、催眠術のようなもの。
 日頃の悩みや鬱憤を忘れ、ひたすら快楽に溺れられるようにはやてが習得した魔法である。
 有効時間は一時間弱、普段は誰かに見つからないように自室で使うのだが、たぶん今日は誰もここに来ないだろうと考えて迷う事無く行使。
 はやては現世の煩わしい事象の全てから解放され、忘我の境地に沈んでいった。





「八神部隊長?」


 ドアをノックし、シャープな眼鏡に淡いパープルの髪、美麗な顔立ちをした青年グリフィス・ロウランは問うた。
 手にははやてに渡すべき書類が多数。
 彼は何度かノックするが、しかし返事はない。


「おかしいなぁ……今は確かにここにいる筈なんだけど」


 出来れば今日中に手にした書類を渡したい彼は、しばし部屋の前で思案。
 おもむろにポケットからIDを取り出し、ドアのロックを解除しようとした。
 部隊長補佐官である彼の権限は、はやての執務室のドアを開ける程度の権限はある。
 が、ドアは既にアンロックである事を表示。


「開いてる、って事は……いるのかな」


 もしかして寝ているのだろうか、青年は首を傾げつつドアを開けて入室してみる。
 寝ているのであれば、さっと書類だけ机に置いて帰ってしまえば良い。
 そう考えてドアを跨ぎ、そっと脚を進める。
 部屋の中は明るく、そして思った通りにはやてらしき人影がソファの上にいた。


「八神隊長? やっぱり寝てます……って!」


 はやての様子を覗き込み、グリフィスの顔が驚愕に染まった。
 ソファの上に横たわったはやては、あろう事か自慰の最中だった。
 肌蹴た衣服から露になった可愛いお椀型の乳房を揉みしだき。
 もう一方の手をスカートの中に差し込んでくちゅくちゅと淫靡な水音を立て。
 だらしなく唾液を垂らした唇から荒く甘い吐息を漏らす。
 瞳からは明らかに正気の光が消え、とろんと蕩けてまるで何かに憑かれたように自慰に没頭していた。
 あまりにも想像を絶する光景に、グリフィスは思考を完全に真っ白に吹き飛ばされて、喘ぐように言った。


「や、八神……隊長?」


 目の前で色に溺れる上司の姿に、青年は思わず手の書類を取り落としてしまう。
 ばさばさと音を立てて床に散らばる書類。
 その音に、今までひたすら自分の身を慰めていたはやての視線が向いた。


「あ……グリフィスくんやぁ」


 酔ったような、ややろれつの回らぬ声で彼の名を呼び、はやてはゆらりと立ち上がる。
 そして夢遊病者のような足取りでグリフィスに近づいて行く。
 グリフィスは、動く事が出来なかった。
 太股に愛液の雫を垂らし、蕩けきった目で自分を見つめるはやては、普段の彼女からは考えられない程の色香がある。
 青年は完全に魅入られ、硬直。
 そんな彼に近寄ると、はやては顔を見上げて甘い吐息を吐きかけるように呟く。


「あれぇ? なんでグリフィスくんがおるん?」

「あ、えっと……その、書類を」

「しょるい?」


 はやての視線がちらりと足元のそれらに向き、だがすぐにグリフィスの顔に戻る。


「せっかくさっきおわって、きもちいいことしとるのに……グリフィスくんいぢわるや」


 普段の柔らかで大人しく、だが部隊長としての怜悧さを失わないはやての声ではない。
 まるで拗ねた子供みたいな口調だった。
 その愛くるしい声音に、グリフィスは思わず萎縮して頭を下げる。


「え? その……すいません」

「ええよぉ……べつにおこってへんから」


 ふわりと、朗らかに、だが果てしなく妖艶に、はやてが笑った。
 グリフィスが背筋にぞくりとしたものを感じた刹那、彼の身はその場に倒された。
 

「これから、グリフィスくんのからだでおたのしみするから、べつにどうでもええ」


 グリフィスに馬乗りになり、ぺろりと唇を舐めてはやてはそう告げた。
 ボタンを幾つも外されて露になった乳房、唇を伝う唾液の筋、そして蕩けきった瞳。
 まるで男を淫蕩の地獄に誘う夢魔みたいな姿だった。
 思わず背筋にぞくぞくとしたものが走るが、しかしグリフィスは否定の声を上げる。


「だ、だめですよ! こ、こんな事を、こんな所で……」


 淫蕩な雰囲気に流されまいと、理知的な青年の言う必死の理性。
 だが、催眠魔法で淫らなる欲望のままに動くはやてに通じる道理はない。


「えー? グリフィスくんはわたしとエッチするのいやなん?」

「へ!? いえ、その……別に嫌ってわけじゃ、ないですけど……」

「ならええやん。それにどうせこれ、ゆめやし」

「は? 夢って何を、んぅ!」


 それ以上言葉を発することは許されず、グリフィスの唇ははやてに塞がれた。
 唇を触れ合わせた途端に舌を差し込むディープな口付け。
 ぬるりと舌が絡み合い、音を立てて唾液を貪る。
 突然の事にグリフィスは身をよじるが、はやてが体重をかけて押さえ込み、情熱的な口付けは続く。
 ぴちゃぴちゃと水音を奏でるキスの中、少女はさらに組み伏せた青年の服を剥がしにかかる。
 ボタンを一つずつ外し、ベルトのバックルを外し、ズボンのファスナーを下ろす。
 既にはやての淫靡な気配に当てられたのか、グリフィスの股間はしっかりと滾っていた。
 唾液の糸を引きながら顔を離したはやては、現れたその雄雄しい肉棒をまじまじと見つめる。


「うわぁ……グリフィスくんのちんちんおっきぃ」

「ちょ! あ、あんまり見ないでください!」


 憧れの上司にまじまじと陰部を見られ、顔を赤く染めてグリフィスは叫ぶ。
 が、そんな彼は再び絶句した。
 自分に跨っていた少女がいきなり身体を起こしたかと思えば、なんとスカートをたくし上げ始めたのだ。


「や、八神隊長……何を……」

「ほら、これでおあいこやよ? はずかしくあらへんやろ?」


 淫靡な笑みを浮かべ、はやては濡れそぼる自分の秘所を見せ付ける。
 下着はとうに脱ぎ捨てられ、白のニーストッキングに覆われた両脚に伝う愛液の雫。
 蕩けきった秘所からは発情した雌の香りが漂い、否応なく雄の性欲をそそる。
 とても処女とは思えぬ色香に、青年は思わずごくりと唾を飲んで魅入られた。


「わたし、じつはすっごくエッチなんよ?」


 自分に魅入られているグリフィスを楽しそうに見下ろしつつ、はやては淫らな笑みで、声で告げる。


「ちいさいころからたくさんオナニーしてぇ……いまでもたっくさんしとるんよ?」

「や、八神部隊長……あの、僕は……」

「だからぁ」


 何か言おうとしたグリフィスの言葉を遮り、はやては彼の上に再び跨る。
 くちゅりと音を立て、濡れそぼったはやての膣口とグリフィスの肉棒が少しだけ触れ合う。
 両者共に焼けるように熱くなり、触れ合っただけなのに淡い快感が背筋を駆けた。


「ゆめのなかでくらい、すきにしてええよね?」

「ちょ! だ、だめですよ部隊長、おおッ!!」


 甘い響きの言葉に彼女の意思を察し、必死に制止しようとグリフィスは叫んだが、遅かった。
 次の瞬間には、はやては身を深く沈めて彼の肉棒と結合を果たす。
 濡れきった膣は驚くほどすんなり男を受け入れたが、しかし途中にぶつんと何かを裂くような感覚があったのをグリフィスは感じる。


「あれぇ……ゆめなのに、ちょっといたいやん」


 はやては快楽と苦痛に顔を歪め、涙をぽろぽろと零して身をよじる。
 身を裂く破瓜の痛みに喘ぎながらも、しかし発情した身体はもう止まる事無く、上下に動いて男を貪った。


「うああぁ!……い、たいのに、きもちえぇ……」


 喘ぎながら、少女は小さな尻を振って必死に法悦と痛みを喰らう。
 はやての流す愛液と血が、グリフィスの肉棒から溢れるカウパーと交じり合い、たっぷりと粘着質な水音を響かせる。
 とても先ほどまで処女だったとは思えない淫らさで、はやては上下左右に腰を振りたくり、男を求めた。
 グリフィスもまた快感に身をよじり、組み伏せられながらも腰を動かしてはやてを求める。
 初めて男を受け入れる膣の締め付け、そして陰茎に絡みつく肉ヒダの快楽は凄まじく、下手をすると今すぐにでも射精してしまいそうだ。


「くぁあ……部隊長……八神部隊長ッ!」

「ひゃぁ! グリフィスくん……そないにつきあげたらぁ、あかんよ……こし、くだけ、ふあぁぁあ!!」


 両者の叫びに近い声と共に、腰の動きは熱く激しく淫らに昇華。
 グリフィスの呻きが、はやての甘い喘ぎが、肉棒と肉穴の契りの粘着質な音色と交じり合い、淫靡極まる狂想曲を響かせていく。
 もはや青年の理性も溶け果て、腰の突き上げは容赦なく少女を持ち上げて膣の奥にある子宮口すら抉らんと激しく律動。
 より絶頂の高みを求めるようにグリフィスは突き上げ、より快楽を深めるべくはやては腰を下ろす。
 互いに法悦を求める二人の動きは、まるで最初から示し合わせていたかのように息が合い、ひたすらに加熱して行った。
 硬く隆起した肉の凶器は穴を抉りに抉り、濡れに濡れたる肉穴は雄を搾り取ろうと締め付け絡みつく。
 ぐちゅぐちゅと淫らに音を立てる肉の宴は、次第に両者の動きが速くなる。
 絶頂が間近である証拠だった。


「ん、はぁ! あかん……もうあかんっ……ひゃぁ……イくぅ!!」


 喘いだ瞬間、もはや限界に近かったはやては全身を仰け反らせ、達した。
 若く瑞々しい肉体の全てがしなり、蜜壷は埋没する陰茎をこれでもかと締め付ける。
 そして、己に絡みつく媚肉の快楽にグリフィスも堪らず限界を迎えた。
 腰が跳ね、限界まで怒張した肉棒は尿道の中で熱い白濁を脈動させる。


「ぐぅ! 部隊長……ぼく、もうっ……」

「ええよぉ……だしてぇ、わたしのなかにだしてぇ」

「うあああぁぁ!!」


 瞬間、どくどくと音を立てて放出される精の滾り。
 肌を焦がさんばかりに熱い白濁は、泡を立てて膣口からあふれ出す。
 膣を満たす灼熱、背筋を貫く快感の波に、はやては恍惚の極みとばかりに表情を蕩けさせた。


「しゅごぉ……おなか、とけてまう……」


 絶頂の余韻の身をぶるりと震わせ、はやてはそのまま力なく倒れた。





 それからどれくらいの時が経ったか。
 互いに深い絶頂の余韻に酔い痴れ、荒い吐息を吐いて身を震わせていた二人だが、いつしか興奮の熱は少しずつ消えていく。
 同時に、はやての精神に掛かっていた催眠魔法も効果が薄れていった。


「んぅ……あれ? なんや、なんか……股痛い」


 破瓜の痛みに今更身をよじり、はやては現状を徐々に冷静に理解していく。
 とろんと蕩けていた瞳に理性の光が宿り、眼下の青年を認識。


「あれ? な、なんで……私グリフィス君とセックスしとるのっ!?」

「い、今更何を言ってるんですか、部隊長……」

「きゃー! 犯されたぁ! 強姦や! レイプや! 私の純潔返せぇ!!」


 めちゃくちゃであった。
 それは催眠魔法が解除された直後だからなのか、純潔をいつの間にかなくしちゃったのが乙女的にショックだったからなのか。
 はたまたはやてが案外あっぱっぱーだからなのか。
 ともかく少女は大層怒り、組み伏せたグリフィスに拳を振るい始めた。


「そんなッ……言いがかりじゃないですか、むしろ奪われた、ってか犯されたの僕なんですけど!?」

「うるさーい強姦魔ぁ!」


 グリフィスは正論で反論するが、古来より怒った女の感情に理屈など意味を成さない。
 彼は頭上から降り注ぐはやての拳、命名“八神パンチ”を食らうより他ない。
 無論、デスクワーク一辺倒で昔から近接戦闘を得意としないはやての拳は軽く、ポカポカ殴られてもちっとも痛くはなかった。
 ひとしきりグリフィスにスーパー八神パンチ祭の刑を施したはやては、はあはあと息を切らして拳を止める。
 そして、思い切り恨めしそうな涙目で彼を見た。


「私の処女ぉ……どうしてくれるんよぉ」

「いや、どうすると言われましても……」


 と、グリフィスは困り果てた。
 というか本当にどうせい、っちゅうんじゃ。
 部屋に入ったらいきなり襲われて、しかも事が終わったら怒られた。
 踏んだり蹴ったりとは正にこれである。
 しかも、次いではやての口から出た言葉はそれを上回るトンデモぶりであった。


「あうぅ……こうなったらちゃんと責任取って!」
 
「せ、責任!?」


 こうして、グリフィス・ロウランの短い青春は終わったのであった。

 罪状:処女姦通。
 刑罰:ちっちゃくて可愛い夜天の王に一生尻に敷かれるの刑。



終幕。


著者:ザ・シガー

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