497 昼だけど、Moonlit Lovers? sage 2008/04/23(水) 17:53:21 ID:zCU9LJYj

いじめすぎちゃったかな、そんなことを考えながらユーノはベッドに横たわっている恋人に声をかける。
「すずかー、そのまま寝ちゃったらカピカピになるよー」
「うにゅ、じゃあお風呂につれてってー」
「じゃないとねちゃうよー」
寝ているのか起きているのか良く分からない口調で宣言するとすずかは再びベッドに横たわってしまった。
季節柄、風邪をひく心配が無いとは言え、ベタベタなままで過ごして良いわけでもないし、
ユーノは情事の後は身奇麗にしないと気が済まない性質なのだ。
ユーノにとって第二の我が家といってもいい月村家だが、流石に裸で歩き回るわけにも行かない。
取り敢えず、トランクスとシャツを身に着けて、すずかをブランケットに包むとお姫様抱っこの要領で抱き上げるとそろそろと風呂場へと向かった。
風呂場に入った時、昼下がりにも関わらず、バスタブにお湯が張られていた事には閉口するしかなかった。
ユーノの脳裏に手回しの良い事この上ないメイドさんと未来の義姉になるかもしれない人がサムズアップしている姿がありありと浮かび上がった。
色々と見透かされているのは気になるが、折角の好意なのだからありがたく頂戴しないと。
そんなことを考えつつ、半分夢の中をさまよっているすずかを椅子に座らせると、
ユーノは洗面器にバスタブの湯を汲み始めた。
スポンジをお湯の中に放り込み、ゆるく絞ると石鹸をつけて泡立てる。
スポンジが泡だらけになったことを確認すると、ゆっくりとすずかの背中を洗い始めた。
「ひゃん!ゆ、ユーノ君何してるの?!」
「んー、すずかの体洗ってるの」
のんきな口調とは裏腹に、汗と精液にまみれた体を洗うユーノの手つきはとても優しい。
最初こそ、くすぐったそうにしていたが、やがて体を預けて
「んっ、ユーノ君って体洗うの上手だよね」
「昔は一族の色んな人と一緒にお風呂に入って体を洗ったからね。けどこんな所までは洗わないけどね」
他愛もないことや互いの近況を話しながら、二人はこの穏やかなひと時を楽しむ。
ついさっきまで飢えた獣の様に互いの体を貪っていたとはとても思えない。
最後にシャワーで泡を洗い流して、
「はい、おしまい」
「じゃあ、今度は私の番だね」
言うなり、ユーノを押し倒しマウントポジションを確保するすずかお嬢様。
「えーっと、すずか?」
「ユーノ君、体の洗い方がエッチだからその気になっちゃった♪」
暫くして浴場から共生ならぬ嬌声が響き渡ったのは、まあ、何時ものことだったり。


おまけ
「ノエル、あの二人いつ風呂から上がると思う?」
「そうですね、今までのお二人の経験上あと1時間は上がらないでしょう」
「ねえ、ノエル」
「何でしょうか?」
「今夜恭也が帰ってきたら、三人で、ね♪」
「……まあ、たまにはよろしいかもしれません」



著者:67スレ496

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