最終更新: nano69_264 2008年06月22日(日) 16:29:20履歴
129 名前:野狗 ◆gaqfQ/QUaU [sage] 投稿日:2008/06/14(土) 01:07:39 ID:ucNziLr1
130 名前:野狗 ◆gaqfQ/QUaU [sage] 投稿日:2008/06/14(土) 01:08:30 ID:ucNziLr1
131 名前:野狗 ◆gaqfQ/QUaU [sage] 投稿日:2008/06/14(土) 01:09:20 ID:ucNziLr1
132 名前:野狗 ◆gaqfQ/QUaU [sage] 投稿日:2008/06/14(土) 01:10:08 ID:ucNziLr1
133 名前:野狗 ◆gaqfQ/QUaU [sage] 投稿日:2008/06/14(土) 01:11:05 ID:ucNziLr1
134 名前:野狗 ◆gaqfQ/QUaU [sage] 投稿日:2008/06/14(土) 01:12:27 ID:ucNziLr1
135 名前:野狗 ◆gaqfQ/QUaU [sage] 投稿日:2008/06/14(土) 01:13:08 ID:ucNziLr1
「解析シークエンス終了。本日のプログラムを終了します」
機械的な声と共に開く扉。
そこからギンガとスバルが出てきたのを待ちかねていたように、二人に飛びつく別のなのは。
極度の疲労でもつれる足、倒れる身体を支えて、なのははギンガとスバルを用意していた椅子に座らせた。
「ギンガ、大丈夫?」
「……はい。大丈夫です、隊長…。それより、スバルは?」
「あたしなら、大丈夫だから…ギン姉」
「スバル、ゴメンね、ゴメンね」
「……謝らないで…ください、なのはさん。これはあたしとギン姉が志願したことなんですから」
タイプゼロと呼ばれる二人を調査すれば、スカリエッティ率いる戦闘機人に対する有効な対抗手段が発見されるのではないか。
それは、末端の課員など帳簿上の数字としか思っていない誰かの、ただの下らない思いつきのはずだった。
その案は、即座になのはによって潰された。しかし、もともと管理外世界の出身、
さらには実力とはいえ異例のスピード出世を遂げた彼女に敵は多い。
「自分の手柄を得るために管理局の強化に反対している」との風説までが流布しているのだ。
それをどこからか聞きつけたスバルは、自ら実験対象となることを志願。それに続く形でギンガも志願したのだ。
本人の志願であれば、いくら管理局遊撃部隊長の高町なのはといえども無闇に拒否はできない。
だが、それは実験や調査というよりも拷問に近いのではないか。二人の消耗度合いを見ればそうも言いたくなるなのはだった。
「だって、このままじゃ…二人とも…」
「もともと、あのときなのはさんに助けて貰った命じゃないですか…」
「そんなつもりで助けた訳じゃないっ! 二人がこんな辛い思いをしなくても、スカリエッティの戦闘機人ごとき、私が倒すから!」
その言葉に無謀はない。現に、なのはの戦力そのものを疑う者は管理局にはいないだろう。
そして、なのはで勝てない相手に挑むという者もほとんどいないだろう。
しかし、高町なのはは一人だけ。ただ、一人だけなのだ。
対する戦闘機人は、複数確認されている。
今のところ、正面から一対一で戦闘機人と戦い、勝利できると考えられているのは二名のみ。なのはともう一人だけだ。
他の遊撃部員〜ティアナやエリオたちでは複数で一人に当たるか、何らかの策が必要となるだろう。
タイプゼロの調査、そしてそれに基づいた対戦闘機人の戦法の確立は急務なのだ。
もっとも、実はスカリエッティの側はそれどころではないのだが…………
こんな時間に?
シャワールームから出たはやては、入れ違いに入ろうとしていたウーノと行き当たる。
訝しげな顔も一瞬。はやてはすぐにウーノの行動に思い当たった。
夕食時のことだ。
スカリエッティとのアイコンタクト。ウーノはほんの少し顔を赤らめて、微かに頷いていたではないか。
………抱かれたんや?
「あら、はやて。貴方もこんな時間にシャワー?」
「……寝付けんかったんですけど……ウーノさんも?」
「ええ。空調の調子が悪いのかしら」
………嘘や!
「早く寝ないと、明日が大変よ。私たちは戦闘機人だから、多少の睡眠不足は平気だけど」
「はい。もう寝ますから」
「それがいいわ。私もそうするから」
これで何度目だろうか。
ウーノと二人きりになる機会がある度に自問する。
確かにウーノは美人だ。スタイルも物腰も。なにより、ドクターの個人的秘書でもある。身の回りの世話だってしているのだ。
だけど、ウーノ自身はドクターのことをどう思っているのだろうか。
ドクターとの同衾は、ウーノにとって義務なのだろうか、それとも自分の意志なのだろうか。
「あ、あの…」
「なにかしら?」
「……なんでもない」
「そう。今の貴方、とても恐い目をしている。それは、なんでもない人の目の色じゃないと思うけれど?」
「!」
「たまに、そんな目をするのよ、クアットロも。……本当にたまにだけれどね」
「そんな目て…」
「この私にこの場所で隠し事ができるつもり?」
各自の部屋というプライベート空間を除けば、スカリエッティのラボの中にウーノの目が届かない所など無い。
それはいつも感じていることだ。
「それとも貴方の気持ちに気付かないほど、私が馬鹿だと言うつもり?」
「そんなことはないです!」
「ありがと。でも、少なくともドクターは気付いていないわよ。貴方や、お嬢様の気持ちには。
………ドゥーエやトーレ、クアットロの気持ちにもね」
「…フェイトちゃんも…」
「それがどこまでの深さかはわからない。だけど、命を救われた感謝以上の感情を持っているように見えるわ。
それは、貴方も同じだけど」
「ごめんなさい」
「謝る必要なんて、ないでしょう?」
ウーノはシャワールーム前に置かれたマッサージチェアに腰掛けると、はやてにも隣に座るように促す。
「私としては、貴方が羨ましいのだけれど」
簡単な話だった。
クアットロが作戦を指揮する。
トーレが直接戦闘を指揮する。
ドゥーエが潜入工作を担当する。
そして、ウーノはドクターの身の回りをお世話する。
スカリエッティの因子を直接受けた四人は、いわばナンバーズの上級士官である。
妹たちとはやはり違うのだ。
そして、妹たちにとってのスカリエッティはより父親に近い。
四人にとってのスカリエッティは父親というよりも伴侶、あるいは愛人なのだ。
員数外のフェイトとはやてがスカリエッティをどう思うか。それはナンバーズの思慮の外にある。
それでも、ウーノははやてがスカリエッティに好意を持っていることを喜んでいた。
それは、はやてにはわからない感情だった。
ウーノがスカリエッティを愛していることは、端で見ているだけでもわかる。そして、スカリエッティが彼女に応えていることも。
それがウーノだからこそ、三人の妹は何も言わず自らの任務を果たしているのだろう。
「はやてなら、ドゥーエやトーレはわかってくれると思うけれど」
「クアットロは駄目なんやろか?」
「クアットロは、貴方と適性がそっくりだもの。指揮タイプで、策士で。だから、ライバル意識があるのよ」
だから、これがフェイトならばトーレが駄目出しをするのだろう、とウーノは笑う。
そしてウーノは再び、はやてがスカリエッティに好意を持つことが望ましいという。
「私たちにはできないことが、はやてにはできるから。もしかしたら、お嬢様にもできないことかも知れないから」
「あたしにだけしかできへんことやなんて、もうあらへんよ。
“闇の書”があった頃のあたしやったらわからんけど…。今のあたしができるんは、ご飯作るくらいや。
指揮や立案はできるけど、戦闘機人でもあるクアットロのほうが、あたしと違って前線指揮もできるし」
「だけど、貴方は私たちとは違う。“人間”でしょう?」
“人間”ならば子を為すことができる。と続けるウーノに、はやては愕然とした目を向けていた。
例えどれほど愛し合おうとも、自分たちには子を作ることはできない。それは、痛切な告白でもあった。
「だから、本当は貴方がドクターの伴侶になるのが一番いいの。私たちは、あくまでもドクターの麾下だから」
そしてウーノはイタズラっぽく笑った。
「本妻さんが許してくれるなら、愛人でもいいけれど」
「そんなん、許しません」
しかしキッパリと言うはやて。
「いっそ、ドクターに世界征服してもろうて、一夫多妻したらええんよ。みんな仲良う、暮らすんや。
ウーノさんも、ドゥーエさんも、トーレも、クアットロも、フェイトちゃんも、あたしも。みんなで」
二人の笑い声が、深夜のシャワールームに響いた。
スカリエッティは、自室のシャワーを浴びていた。
もともと、自室にシャワーが完備されているのは彼だけである。女性陣は共同シャワールームということになっている。
別に、一人だけでいい思いをしているわけではない。
共同浴室だろうが個室の浴槽だろうが、ここにいる男は元々彼一人なのだ。意味がない。
勿論、混浴という選択肢もあるのだが、いや、一度試したこともあるのだが。
「ドクター、それ、何っすか?」
「興味深いです。これが男性の…」
「なにか邪魔そうなものがぶら下がっていますが、ドクターは平気なのですか?」
「動くには不自由そうですね」
「最大の弱点が露出しているというのは、あまりにも不利ではないですか?」
「しかし、表皮には守られているようだ」
ナンバーズ達の情け容赦ない好奇心の前にトラウマを作りかけたのだ。
やはり、混浴するなら少数精鋭だな、と彼は結論して、それ以来は一人で自室の浴室を使っている。
ただし、今日は一人ではない。
同じ空間には、別にもう一人がいる。
真っ赤になって、俯きながら。
「無理はしなくていいと思うよ、はやて」
「む、無理やありません。あたしはドクターと一緒に入りとうて…」
「恩返し、などと考えているのならやめた方がいい。私はそんなつもりで君を助けたわけではないからね」
「そんなん、考えてません。あたしはただ、ドクターのことが…」
「ジェイルだ」
「…え?」
「ウーノに聞いていないのか?」
スカリエッティは、ウーノの合図でシャワー浴びていた。だから、ウーノが入ってくると思っていた。
ところが、シャワールームに入ってきたのははやてである。
ウーノが一枚噛んでいるのは間違いないのだ。
「ウーノさんには…チャンスを作ってもろうただけで…」
「そうか。じゃあ覚えておきたまえ。ここでは私のことをジェイルと呼んでおくれ。
ドクターでも、スカリエッティでもない、ただ、ジェイルとだけ呼んでくれ」
「はい。……ジェイル」
「はやて……。本当にいいんだね? 私は、君の行為に関係なく、君に対する扱いを変えることはない。これまで通りだ、これからも」
「その方が、嬉しいです」
「だから、君がこんなことをしなくても、君の扱いは変わったりしないんだよ」
思わずはやては、スカリエッティの首根っこを掴むように詰め寄っていた。
「あたしが、ジェイルのことを好きになったんです! 抱かれたいと思ったんです!! ……ここまで言わな、あかんのっ!?」
「……すまん」
スカリエッティは、そのままの体勢ではやてを抱き締める。
「私は、よく言われるんだ。朴念仁だと……。それでも私は私だ。変えられんよ。すまない…」
「厄介な人やな、と常々思ってます。変わり者で、ワガママで、天才で、気まぐれで………でも時々、ひどく優しくて」
シャワーは止めず、水の流れる中で全裸の二人は抱き合っていた。
水音に混じって微かに聞こえるはやての喘ぎ。
「ジェイル……あぁ……」
「君とこういう関係になるとはな。最初は、管理局に恨みを持つ君を見かねて引き入れたつもりだったのに」
「嫌…ですか?」
「まさか。私だって男の端くれだ。魅力的なうら若き女性に対する欲望は人並みにあるつもりだ」
短く切りそろえた髪から、肩、胸元へと流れるお湯。その湯の流れに従うように、スカリエッティは唇をはやての身体に這わせていた。
唇を乳房で止め、両の乳房を支えるように両手で覆うと、わざとらしく音を立てて乳首を吸い始める。
流れる湯を啜ると、意地悪くはやてに呟く。
「こうしていると、君の母乳を飲んでいるようだな」
「やっ……そんなん、出ません…」
「出るようになるさ、いずれ」
乳首から下乳を丹念に舌で清めながら、流れに合わせて両手ではやての身体をさする。いつの間にか、両掌にはボディシャンプーが。
腰から脇にかけて揉みほぐすように丹念に泡立たせ、そのままはやての両手を捕らえ、万歳させるようなポーズで固定する。
スカリエッティの舌は、はやての脇を舐めていた。
「ひゃっ! そ、そんなとこ…あかんっ!」
「何故かな?」
「そんなとこ、舐められたらっ…あっ!! 恥ずかしっ、ジェイルっ!」
「裸で男の前に立つような娘に今更恥ずかしいと言われてもな」
「ひっ…あっ、ひゃあああっ!!」
脇の柔らかい部分を掻き回すように、舌先が回っていた。回りながら時折突く。
「きちんと処理をしているんだな。いい身だしなみだ」
「やっ、言わんといてっ……恥ずかしぃ……」
「恥ずかしがると、乳首が尖るのかな? 面白い性癖だ」
はやての両手首を右手に掴み、舌を脇に這わせたまま、左手が乳首を捻る。
指先は実験者の器用さと戦う者の力強さで、くりくりと乳首を弄くっていた。
喘ぎのタイミングを読んでは、舌は脇から右の乳房へ。指は左の乳房から左の脇へと。責めどころを変えては蠢いている。
乳首と脇を断続的に責められ喘ぐたびに、スカリエッティははやてに囁く。
「胸と脇でこれだけ喘ぐなんて、君は随分いやらしいんだな」
「くぅ…そ、そんなん…ジェイルが……ジェイルが上手すぎるから…ひゃっ!」
「脇を責められて喘ぐ子が、いやらしくないと?」
「やぁ…もう、そんなとこ、舐めんといてぇ……ひっ、あっあああっ…」
シャワールームの壁に押しつけられるはやての身体。
上気したその身体は、湯を浴びたことだけのせいではない。
短く継がれる息。焦点の定まらぬように戸惑う視線。俯き加減の顔。
幾度かの小さな絶頂を通り過ぎた者特有の表情だった。
胸、脇、臍。それらへの愛撫刺激だけで迎えた絶頂の連続に、はやては理性を溶かされつつあった。
スカリエッティはそのはやてを壁に押しつけ、シャワーを止めた。
バスタブに程よく溜まったお湯のおかげもあって、浴室内は快適な温度を保っている。湯冷めの心配はない。
床に跪いたその頭は、はやての股間に埋められていた。
液体を舐め、啜る音。その音が定期的に強くなる度に、はやての身体がピクリと震える。
「……そこ、ええ……気持ちええ……」
「シャワーを浴びた後だというのに、こんなに汚すなんて、本当に恥ずかしい子だな、君は」
人差し指と中指が、十二分に濡れそぼった秘部へと当てられる。
刺激に対応したそこはぬめぬめと粘るようにてかり、指に開かれるとぱっくりと開く。
あまり開きすぎないように注意して、二本の指を差し入れていく。
はやての嬌声に、指の動きが微妙に変わった。
二本の指が徐々に開き、それぞれの第一関節だけが曲げられる。
曲がった指先は膣壁を擦り、はやての嬌声をさらに大きく多くしていく。
さらに手首を捻り、抉るような回転で膣壁が擦られると、はやての身体は痙攣するかのように跳ねた。
「そ、そこはぁ、ああっ! ふっ…ひっ……ふぁああっ!!」
二本の指がまるで独立した生き物のように、はやての内で暴れていた。
さらに指の動きを求めるかのように愛液が分泌され、スカリエッティの指はてらてらと濡れ輝いていた。
そして指の動きとは別に、舌と唇はクリトリスを責める。
唇で挟み、舌で転がす。同時に指が中側をくすぐる。
残った左手は、泡まみれの身体を所構わずさすっている。
痙攣のように震えた身体はやがてガクガクと大きく震え始め、はやては跪いたスカリエッティの頭を抱き締めていた。
瞬間、頭を強く抱き締め、言葉にならない喘ぎが一段と大きくなる。
直後、力が抜けた身体が壁にもたれかかったままで、ズルズルと滑り落ちるように床に座り込んでしまう。
呆けた、それでも幸せそうな顔ではやては跪いたままのスカリエッティを見上げていた。
二人の唇が合わせられる。そして囁くスカリエッティ。
「はやて……。私はまだ、満足していないよ?」
持ち上げられるはやての身体。
「身体を拭いて、ベッドに行こうか」
翌朝の食事当番はウーノだった。
だから朝はゆっくりと眠ることができる。
それが、はやての油断だった。
寝ている場所がスカリエッティの部屋。そこでゆっくり眠る。ということは……
全員の揃った食卓へ、はやてはスカリエッティに伴われて姿を見せることになった。しかも、出てきたのはスカリエッティの部屋。
「あら〜。はやてちゃん、どうしてドクターと一緒なのかしら?」
「クアットロ……今、眼鏡の奥がキランと光らんかった? 気のせい?」
「勿論、気のせいよ、はやてちゃん」
「そうだよ。クアットロの言うとおりだよ。はやてが後ろめたいことがあるからそういう風に見えるんだよ」
「フェイトちゃんまで!」
「どうかしたのかね? 二人とも」
スカリエッティの平和な、ある意味では大間抜けな疑問に、フェイトとクアットロは朝食の皿に顔を埋めてしまった。
「ああ、それからはやてが担当していた作戦指揮担当は、クアットロに戻す」
「本当ですか!?」
復活するクアットロ。
「ああ。妊婦に作戦指揮を任せるのはどうかと思うからな」
ウーノとトーレ、セッテを除くナンバーズが盛大に朝食を噴いた。クアットロは白髪化している。フェイトは皿から帰ってこない。
はやて自身も、唖然とスカリエッティを見ている。
「え、え、え…」
確かにシたけれど。シャワーの後でいっぱいシたけれど。身体を拭いてもらってからいっぱいシたけれど。
でも、妊娠って、流石に気が早いような。
「どうした、はやて。……今はまだでも、いずれそうなるだろう? それとも、また私の勘違いなのか?」
「え、えっと、それは……」
そこでようやく、スカリエッティは周囲の様子に気付く。
「……なにか、あったのか? 皆」
はやてとウーノは、溜息をついたお互いに苦笑するのだった。
前へ
著者:野狗 ◆gaqfQ/QUaU
130 名前:野狗 ◆gaqfQ/QUaU [sage] 投稿日:2008/06/14(土) 01:08:30 ID:ucNziLr1
131 名前:野狗 ◆gaqfQ/QUaU [sage] 投稿日:2008/06/14(土) 01:09:20 ID:ucNziLr1
132 名前:野狗 ◆gaqfQ/QUaU [sage] 投稿日:2008/06/14(土) 01:10:08 ID:ucNziLr1
133 名前:野狗 ◆gaqfQ/QUaU [sage] 投稿日:2008/06/14(土) 01:11:05 ID:ucNziLr1
134 名前:野狗 ◆gaqfQ/QUaU [sage] 投稿日:2008/06/14(土) 01:12:27 ID:ucNziLr1
135 名前:野狗 ◆gaqfQ/QUaU [sage] 投稿日:2008/06/14(土) 01:13:08 ID:ucNziLr1
「解析シークエンス終了。本日のプログラムを終了します」
機械的な声と共に開く扉。
そこからギンガとスバルが出てきたのを待ちかねていたように、二人に飛びつく別のなのは。
極度の疲労でもつれる足、倒れる身体を支えて、なのははギンガとスバルを用意していた椅子に座らせた。
「ギンガ、大丈夫?」
「……はい。大丈夫です、隊長…。それより、スバルは?」
「あたしなら、大丈夫だから…ギン姉」
「スバル、ゴメンね、ゴメンね」
「……謝らないで…ください、なのはさん。これはあたしとギン姉が志願したことなんですから」
タイプゼロと呼ばれる二人を調査すれば、スカリエッティ率いる戦闘機人に対する有効な対抗手段が発見されるのではないか。
それは、末端の課員など帳簿上の数字としか思っていない誰かの、ただの下らない思いつきのはずだった。
その案は、即座になのはによって潰された。しかし、もともと管理外世界の出身、
さらには実力とはいえ異例のスピード出世を遂げた彼女に敵は多い。
「自分の手柄を得るために管理局の強化に反対している」との風説までが流布しているのだ。
それをどこからか聞きつけたスバルは、自ら実験対象となることを志願。それに続く形でギンガも志願したのだ。
本人の志願であれば、いくら管理局遊撃部隊長の高町なのはといえども無闇に拒否はできない。
だが、それは実験や調査というよりも拷問に近いのではないか。二人の消耗度合いを見ればそうも言いたくなるなのはだった。
「だって、このままじゃ…二人とも…」
「もともと、あのときなのはさんに助けて貰った命じゃないですか…」
「そんなつもりで助けた訳じゃないっ! 二人がこんな辛い思いをしなくても、スカリエッティの戦闘機人ごとき、私が倒すから!」
その言葉に無謀はない。現に、なのはの戦力そのものを疑う者は管理局にはいないだろう。
そして、なのはで勝てない相手に挑むという者もほとんどいないだろう。
しかし、高町なのはは一人だけ。ただ、一人だけなのだ。
対する戦闘機人は、複数確認されている。
今のところ、正面から一対一で戦闘機人と戦い、勝利できると考えられているのは二名のみ。なのはともう一人だけだ。
他の遊撃部員〜ティアナやエリオたちでは複数で一人に当たるか、何らかの策が必要となるだろう。
タイプゼロの調査、そしてそれに基づいた対戦闘機人の戦法の確立は急務なのだ。
もっとも、実はスカリエッティの側はそれどころではないのだが…………
こんな時間に?
シャワールームから出たはやては、入れ違いに入ろうとしていたウーノと行き当たる。
訝しげな顔も一瞬。はやてはすぐにウーノの行動に思い当たった。
夕食時のことだ。
スカリエッティとのアイコンタクト。ウーノはほんの少し顔を赤らめて、微かに頷いていたではないか。
………抱かれたんや?
「あら、はやて。貴方もこんな時間にシャワー?」
「……寝付けんかったんですけど……ウーノさんも?」
「ええ。空調の調子が悪いのかしら」
………嘘や!
「早く寝ないと、明日が大変よ。私たちは戦闘機人だから、多少の睡眠不足は平気だけど」
「はい。もう寝ますから」
「それがいいわ。私もそうするから」
これで何度目だろうか。
ウーノと二人きりになる機会がある度に自問する。
確かにウーノは美人だ。スタイルも物腰も。なにより、ドクターの個人的秘書でもある。身の回りの世話だってしているのだ。
だけど、ウーノ自身はドクターのことをどう思っているのだろうか。
ドクターとの同衾は、ウーノにとって義務なのだろうか、それとも自分の意志なのだろうか。
「あ、あの…」
「なにかしら?」
「……なんでもない」
「そう。今の貴方、とても恐い目をしている。それは、なんでもない人の目の色じゃないと思うけれど?」
「!」
「たまに、そんな目をするのよ、クアットロも。……本当にたまにだけれどね」
「そんな目て…」
「この私にこの場所で隠し事ができるつもり?」
各自の部屋というプライベート空間を除けば、スカリエッティのラボの中にウーノの目が届かない所など無い。
それはいつも感じていることだ。
「それとも貴方の気持ちに気付かないほど、私が馬鹿だと言うつもり?」
「そんなことはないです!」
「ありがと。でも、少なくともドクターは気付いていないわよ。貴方や、お嬢様の気持ちには。
………ドゥーエやトーレ、クアットロの気持ちにもね」
「…フェイトちゃんも…」
「それがどこまでの深さかはわからない。だけど、命を救われた感謝以上の感情を持っているように見えるわ。
それは、貴方も同じだけど」
「ごめんなさい」
「謝る必要なんて、ないでしょう?」
ウーノはシャワールーム前に置かれたマッサージチェアに腰掛けると、はやてにも隣に座るように促す。
「私としては、貴方が羨ましいのだけれど」
簡単な話だった。
クアットロが作戦を指揮する。
トーレが直接戦闘を指揮する。
ドゥーエが潜入工作を担当する。
そして、ウーノはドクターの身の回りをお世話する。
スカリエッティの因子を直接受けた四人は、いわばナンバーズの上級士官である。
妹たちとはやはり違うのだ。
そして、妹たちにとってのスカリエッティはより父親に近い。
四人にとってのスカリエッティは父親というよりも伴侶、あるいは愛人なのだ。
員数外のフェイトとはやてがスカリエッティをどう思うか。それはナンバーズの思慮の外にある。
それでも、ウーノははやてがスカリエッティに好意を持っていることを喜んでいた。
それは、はやてにはわからない感情だった。
ウーノがスカリエッティを愛していることは、端で見ているだけでもわかる。そして、スカリエッティが彼女に応えていることも。
それがウーノだからこそ、三人の妹は何も言わず自らの任務を果たしているのだろう。
「はやてなら、ドゥーエやトーレはわかってくれると思うけれど」
「クアットロは駄目なんやろか?」
「クアットロは、貴方と適性がそっくりだもの。指揮タイプで、策士で。だから、ライバル意識があるのよ」
だから、これがフェイトならばトーレが駄目出しをするのだろう、とウーノは笑う。
そしてウーノは再び、はやてがスカリエッティに好意を持つことが望ましいという。
「私たちにはできないことが、はやてにはできるから。もしかしたら、お嬢様にもできないことかも知れないから」
「あたしにだけしかできへんことやなんて、もうあらへんよ。
“闇の書”があった頃のあたしやったらわからんけど…。今のあたしができるんは、ご飯作るくらいや。
指揮や立案はできるけど、戦闘機人でもあるクアットロのほうが、あたしと違って前線指揮もできるし」
「だけど、貴方は私たちとは違う。“人間”でしょう?」
“人間”ならば子を為すことができる。と続けるウーノに、はやては愕然とした目を向けていた。
例えどれほど愛し合おうとも、自分たちには子を作ることはできない。それは、痛切な告白でもあった。
「だから、本当は貴方がドクターの伴侶になるのが一番いいの。私たちは、あくまでもドクターの麾下だから」
そしてウーノはイタズラっぽく笑った。
「本妻さんが許してくれるなら、愛人でもいいけれど」
「そんなん、許しません」
しかしキッパリと言うはやて。
「いっそ、ドクターに世界征服してもろうて、一夫多妻したらええんよ。みんな仲良う、暮らすんや。
ウーノさんも、ドゥーエさんも、トーレも、クアットロも、フェイトちゃんも、あたしも。みんなで」
二人の笑い声が、深夜のシャワールームに響いた。
スカリエッティは、自室のシャワーを浴びていた。
もともと、自室にシャワーが完備されているのは彼だけである。女性陣は共同シャワールームということになっている。
別に、一人だけでいい思いをしているわけではない。
共同浴室だろうが個室の浴槽だろうが、ここにいる男は元々彼一人なのだ。意味がない。
勿論、混浴という選択肢もあるのだが、いや、一度試したこともあるのだが。
「ドクター、それ、何っすか?」
「興味深いです。これが男性の…」
「なにか邪魔そうなものがぶら下がっていますが、ドクターは平気なのですか?」
「動くには不自由そうですね」
「最大の弱点が露出しているというのは、あまりにも不利ではないですか?」
「しかし、表皮には守られているようだ」
ナンバーズ達の情け容赦ない好奇心の前にトラウマを作りかけたのだ。
やはり、混浴するなら少数精鋭だな、と彼は結論して、それ以来は一人で自室の浴室を使っている。
ただし、今日は一人ではない。
同じ空間には、別にもう一人がいる。
真っ赤になって、俯きながら。
「無理はしなくていいと思うよ、はやて」
「む、無理やありません。あたしはドクターと一緒に入りとうて…」
「恩返し、などと考えているのならやめた方がいい。私はそんなつもりで君を助けたわけではないからね」
「そんなん、考えてません。あたしはただ、ドクターのことが…」
「ジェイルだ」
「…え?」
「ウーノに聞いていないのか?」
スカリエッティは、ウーノの合図でシャワー浴びていた。だから、ウーノが入ってくると思っていた。
ところが、シャワールームに入ってきたのははやてである。
ウーノが一枚噛んでいるのは間違いないのだ。
「ウーノさんには…チャンスを作ってもろうただけで…」
「そうか。じゃあ覚えておきたまえ。ここでは私のことをジェイルと呼んでおくれ。
ドクターでも、スカリエッティでもない、ただ、ジェイルとだけ呼んでくれ」
「はい。……ジェイル」
「はやて……。本当にいいんだね? 私は、君の行為に関係なく、君に対する扱いを変えることはない。これまで通りだ、これからも」
「その方が、嬉しいです」
「だから、君がこんなことをしなくても、君の扱いは変わったりしないんだよ」
思わずはやては、スカリエッティの首根っこを掴むように詰め寄っていた。
「あたしが、ジェイルのことを好きになったんです! 抱かれたいと思ったんです!! ……ここまで言わな、あかんのっ!?」
「……すまん」
スカリエッティは、そのままの体勢ではやてを抱き締める。
「私は、よく言われるんだ。朴念仁だと……。それでも私は私だ。変えられんよ。すまない…」
「厄介な人やな、と常々思ってます。変わり者で、ワガママで、天才で、気まぐれで………でも時々、ひどく優しくて」
シャワーは止めず、水の流れる中で全裸の二人は抱き合っていた。
水音に混じって微かに聞こえるはやての喘ぎ。
「ジェイル……あぁ……」
「君とこういう関係になるとはな。最初は、管理局に恨みを持つ君を見かねて引き入れたつもりだったのに」
「嫌…ですか?」
「まさか。私だって男の端くれだ。魅力的なうら若き女性に対する欲望は人並みにあるつもりだ」
短く切りそろえた髪から、肩、胸元へと流れるお湯。その湯の流れに従うように、スカリエッティは唇をはやての身体に這わせていた。
唇を乳房で止め、両の乳房を支えるように両手で覆うと、わざとらしく音を立てて乳首を吸い始める。
流れる湯を啜ると、意地悪くはやてに呟く。
「こうしていると、君の母乳を飲んでいるようだな」
「やっ……そんなん、出ません…」
「出るようになるさ、いずれ」
乳首から下乳を丹念に舌で清めながら、流れに合わせて両手ではやての身体をさする。いつの間にか、両掌にはボディシャンプーが。
腰から脇にかけて揉みほぐすように丹念に泡立たせ、そのままはやての両手を捕らえ、万歳させるようなポーズで固定する。
スカリエッティの舌は、はやての脇を舐めていた。
「ひゃっ! そ、そんなとこ…あかんっ!」
「何故かな?」
「そんなとこ、舐められたらっ…あっ!! 恥ずかしっ、ジェイルっ!」
「裸で男の前に立つような娘に今更恥ずかしいと言われてもな」
「ひっ…あっ、ひゃあああっ!!」
脇の柔らかい部分を掻き回すように、舌先が回っていた。回りながら時折突く。
「きちんと処理をしているんだな。いい身だしなみだ」
「やっ、言わんといてっ……恥ずかしぃ……」
「恥ずかしがると、乳首が尖るのかな? 面白い性癖だ」
はやての両手首を右手に掴み、舌を脇に這わせたまま、左手が乳首を捻る。
指先は実験者の器用さと戦う者の力強さで、くりくりと乳首を弄くっていた。
喘ぎのタイミングを読んでは、舌は脇から右の乳房へ。指は左の乳房から左の脇へと。責めどころを変えては蠢いている。
乳首と脇を断続的に責められ喘ぐたびに、スカリエッティははやてに囁く。
「胸と脇でこれだけ喘ぐなんて、君は随分いやらしいんだな」
「くぅ…そ、そんなん…ジェイルが……ジェイルが上手すぎるから…ひゃっ!」
「脇を責められて喘ぐ子が、いやらしくないと?」
「やぁ…もう、そんなとこ、舐めんといてぇ……ひっ、あっあああっ…」
シャワールームの壁に押しつけられるはやての身体。
上気したその身体は、湯を浴びたことだけのせいではない。
短く継がれる息。焦点の定まらぬように戸惑う視線。俯き加減の顔。
幾度かの小さな絶頂を通り過ぎた者特有の表情だった。
胸、脇、臍。それらへの愛撫刺激だけで迎えた絶頂の連続に、はやては理性を溶かされつつあった。
スカリエッティはそのはやてを壁に押しつけ、シャワーを止めた。
バスタブに程よく溜まったお湯のおかげもあって、浴室内は快適な温度を保っている。湯冷めの心配はない。
床に跪いたその頭は、はやての股間に埋められていた。
液体を舐め、啜る音。その音が定期的に強くなる度に、はやての身体がピクリと震える。
「……そこ、ええ……気持ちええ……」
「シャワーを浴びた後だというのに、こんなに汚すなんて、本当に恥ずかしい子だな、君は」
人差し指と中指が、十二分に濡れそぼった秘部へと当てられる。
刺激に対応したそこはぬめぬめと粘るようにてかり、指に開かれるとぱっくりと開く。
あまり開きすぎないように注意して、二本の指を差し入れていく。
はやての嬌声に、指の動きが微妙に変わった。
二本の指が徐々に開き、それぞれの第一関節だけが曲げられる。
曲がった指先は膣壁を擦り、はやての嬌声をさらに大きく多くしていく。
さらに手首を捻り、抉るような回転で膣壁が擦られると、はやての身体は痙攣するかのように跳ねた。
「そ、そこはぁ、ああっ! ふっ…ひっ……ふぁああっ!!」
二本の指がまるで独立した生き物のように、はやての内で暴れていた。
さらに指の動きを求めるかのように愛液が分泌され、スカリエッティの指はてらてらと濡れ輝いていた。
そして指の動きとは別に、舌と唇はクリトリスを責める。
唇で挟み、舌で転がす。同時に指が中側をくすぐる。
残った左手は、泡まみれの身体を所構わずさすっている。
痙攣のように震えた身体はやがてガクガクと大きく震え始め、はやては跪いたスカリエッティの頭を抱き締めていた。
瞬間、頭を強く抱き締め、言葉にならない喘ぎが一段と大きくなる。
直後、力が抜けた身体が壁にもたれかかったままで、ズルズルと滑り落ちるように床に座り込んでしまう。
呆けた、それでも幸せそうな顔ではやては跪いたままのスカリエッティを見上げていた。
二人の唇が合わせられる。そして囁くスカリエッティ。
「はやて……。私はまだ、満足していないよ?」
持ち上げられるはやての身体。
「身体を拭いて、ベッドに行こうか」
翌朝の食事当番はウーノだった。
だから朝はゆっくりと眠ることができる。
それが、はやての油断だった。
寝ている場所がスカリエッティの部屋。そこでゆっくり眠る。ということは……
全員の揃った食卓へ、はやてはスカリエッティに伴われて姿を見せることになった。しかも、出てきたのはスカリエッティの部屋。
「あら〜。はやてちゃん、どうしてドクターと一緒なのかしら?」
「クアットロ……今、眼鏡の奥がキランと光らんかった? 気のせい?」
「勿論、気のせいよ、はやてちゃん」
「そうだよ。クアットロの言うとおりだよ。はやてが後ろめたいことがあるからそういう風に見えるんだよ」
「フェイトちゃんまで!」
「どうかしたのかね? 二人とも」
スカリエッティの平和な、ある意味では大間抜けな疑問に、フェイトとクアットロは朝食の皿に顔を埋めてしまった。
「ああ、それからはやてが担当していた作戦指揮担当は、クアットロに戻す」
「本当ですか!?」
復活するクアットロ。
「ああ。妊婦に作戦指揮を任せるのはどうかと思うからな」
ウーノとトーレ、セッテを除くナンバーズが盛大に朝食を噴いた。クアットロは白髪化している。フェイトは皿から帰ってこない。
はやて自身も、唖然とスカリエッティを見ている。
「え、え、え…」
確かにシたけれど。シャワーの後でいっぱいシたけれど。身体を拭いてもらってからいっぱいシたけれど。
でも、妊娠って、流石に気が早いような。
「どうした、はやて。……今はまだでも、いずれそうなるだろう? それとも、また私の勘違いなのか?」
「え、えっと、それは……」
そこでようやく、スカリエッティは周囲の様子に気付く。
「……なにか、あったのか? 皆」
はやてとウーノは、溜息をついたお互いに苦笑するのだった。
前へ
著者:野狗 ◆gaqfQ/QUaU
- カテゴリ:
- 漫画/アニメ
- 魔法少女リリカルなのは
タグ
このページへのコメント
少々話が見えにくいように感じましたけど、私は楽しく読めました。