836 名前:部隊長補佐と彼の子犬3 彼と彼女の初体験(前編) [sage] 投稿日:2009/11/06(金) 18:11:33 ID:8ycY6jLA
837 名前:部隊長補佐と彼の子犬3 彼と彼女の初体験(前編) [sage] 投稿日:2009/11/06(金) 18:12:09 ID:8ycY6jLA
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840 名前:部隊長補佐と彼の子犬3 彼と彼女の初体験(前編) [sage] 投稿日:2009/11/06(金) 18:13:48 ID:8ycY6jLA

部隊長補佐と彼の子犬3 彼と彼女の初体験(前編)



「ふう……今日も疲れたなぁ」


 と、グリフィス・ロウランは誰にでもなく、ふと口から言葉を零した。
 時刻は夜十一時半、場所は機動六課隊員寮の廊下だ。
 その日も彼は部隊長補佐官として、様々な仕事に追われてへとへとになっていた。
 できれば一刻も早く部屋に帰り、シャワーを浴びてベッドに飛び込みたい。
 そんな願望を胸に、足早に廊下を歩んでいた。
 革靴の靴底が廊下を叩く硬質な音が幾許か続けば、自室までの到る時間はそう長くない。
 自分の部屋の前に辿り着くと、グリフィスはポケットから携帯端末を取り出し、即座にロックを解除する。
 さあ、これでやっと安らかな時間が待っていると、彼は即座にドアを開け放った。
 だが、そこで彼を待っていたのは……


「あ、お帰りなさいグリフィスさん。お風呂にする? ご飯にする? それとも、ア・タ・シ?」


 と、超棒読みで誘惑発言をする、裸エプロンのスバル・ナカジマの姿だった。





 「さて、説明してもらおうか。どうして僕の部屋にいるのか」


 グリフィスは正座しながら、目の前で同じく正座して座るスバルに問うた。
 状況はこうだ。
 自分の部屋に戻ったら、何故か先日恋人関係になったスバルが裸エプロンでお出迎えした。
 頭が痛くなった。
 あまりに理解の範疇を超えた状況。
 グリフィスはしばし考え、そしてドアを閉めた。
 これはもしかして疲労過多による幻覚ではないか、と思い。
 そして待つ事数分、彼はもう一度ドアを開けた。
 すると、そこには床の上に座り込んでメソメソ泣いている裸エプロンの美少女がいた。
 しかも“グリフィスさんがむししたぁ”と言っているではないか。
 グリフィスはとりあえず、スバルに自分と向き合うよう促し、そして今に至る。
 彼に問われた少女は、少し涙で潤む目元を指で拭いながら、小さな声を漏らした。


「えっとね、アイナさんに合鍵貸してもらって」

「ア、アイナさんが? どう説明したの?」

「グリフィスさんの彼女だから、って」

「アイナさん何してんの……じゃあ、なんで合鍵貰って僕の部屋に入ったの?」

「あ、あの……その」
 
「うん、なに?」

「あたしたち、付き合いだした……でしょ?」


 モジモジと指先を弄り、言い淀みながら少女は問うた。
 スバルの問いにグリフィスは優しく、うん、そうだね、と頷く。
 彼の頷きに、少女は頬を赤らめ、顔を俯かせて言葉を続けた。 


「でも、その……まだ、じゃない?」

「なにが?」

「いや、だから、ほら……アレ」

「あれ?」


 スバルの言う言葉の意図を図りかね、グリフィスは首を傾げた。
 そんな彼の様に、スバルは紅潮していた頬をより一層赤くし、そして告げる。
 小さな、ともすれば聞き逃してしまいそうな残響で。


「だから……エッチ、を」


 と。
 少女の告げた言葉を聞き、脳髄に染み込ませ、グリフィスは固まる。
 彼の怜悧な頭脳は一瞬で停止し、身体は石のように硬直した。
 スバルの発した“エッチ”なる言葉の意味を頭脳が理解した瞬間フリーズしたのだ。
 時間にして十秒、彼の時は止まる。

 そして時は動き出す。
 叫びという音響で。


「ちょ、ええええぇッ!?」


 叫ぶ声と共にのけ反り、グリフィスは後ろに倒れた。
 スバルの零した言葉の衝撃が脳裏を駆け巡り、理解した意味が思考を蹂躙する。
 エッチ、とは、詰まるところ男女の性的な営みの事を指す。
 それはつまり、スバルはこう言いたいのだろう、抱いて欲しい、と。
 まあ、裸エプロンでお出迎え、という時点である程度の雰囲気は察する事が出来たが、いざ実際に本人の口から出れば驚きの度合いが違う。
 唐突なスバルの請いに、グリフィスは問いを吐いた。


「ス、スバル、なんでいきなりそんな事を?」


 動揺に満ちた彼の問いに、返す言葉は羞恥に満ちた囁きだった。
 スバルの唇から、蚊の鳴くような小さな声がぽつりぽつりと漏れる。


「だって……あたしたち付き合いだしてしばらく経つのに何にも進展してないから……その……」

「いや、は、早くない?」

「そうかな、ティアはヴァイス陸曹ともうかなり進んでるって言ってたけど」

「そうなの!?」

「うん。だからあたしもグリフィスさんに何かしてあげなきゃ、って思って……」

「そ、そうなんだ。いや、でもやっぱり僕達には早いと思うよ?」


 知り合いの陸曹長とフォワードメンバーの意外な事実に驚きつつも、グリフィスはあくまで冷静にそう告げた。
 彼のそんな言葉に、スバルは俯き、顔を隠す。
 しばし場を沈黙が支配し、無音が続く。
 その静寂を破ったのは、顔を上げた乙女の言の葉だった。


「もしかして……あたしって魅力ない、かな……」


 透き通ったエメラルドグリーンの瞳を潤ませ、上目遣いにスバルは問うた。
 こうやって迫ってもグリフィスがその気にならないのは自分の魅力不足だと思ったのだろう。
 少女の眼差しには憂いと不安が溶けている。
 が、スバルのそんな心境とは裏腹に、グリフィスの心には未だかつてない猛りが生じていた。
 無理もないだろう。
 スバルのような美少女が、素肌にエプロンという過激極まる格好で契りを求めてくるのだ。
 これに興奮しない男がいようか? いや、いまい。
 エプロンを押し上げる、豊かに実ったお椀型の乳房という果実。
 裾から覗くむっちりとした肉質の、だが同時に引き締まった太股。
 どこか嗜虐心をそそる捨てられた子犬のような眼差しが彼女の美貌と相まって、それはもうほとんど兵器に近い魅力を有していた。
 ゴクリ、と、グリフィスが唾を飲み込む音が酷く大きく聞こえた。
 さて、なんとするべきか。
 青年は悩む。
 男ならやはりこの場で押し倒し、彼女の望む通りに関係を持ってしまうべきである。
 だが同時に思う、それは破廉恥だと。
 頭の中では性欲に駆られた悪魔が致せと囁き、それに抗して理性を宿した天使が止めろと諭す。
 グルグル回る思考の渦の中、グリフィスは顔を真っ赤にして硬直し続けた。
 そうしてグリフィスが固まる事数分、いつまで経っても返答のない彼の様に、またしても正面の乙女が沈黙を破る声を漏らした。


「そっか、やっぱあたし魅力ないんだ……」


 と。
 その言葉にハッと意識を取り戻し、グリフィスは慌てた。


「い、いや! 違うよ!? 決してそんな訳じゃ……」

「良いの、別に良いの」

「へ?」


 慌てたグリフィスと対照的に、スバルの言葉は冷静で乱れがない。
 言葉と共に顔を上げ、スバルは言った。
 いや、正確には叫んだ。
 金色の瞳、戦闘機人のそれで以って。


「魅力がないなら、ないなりに無理矢理させてもらうから!」
 
 
 叫ぶと共にスバルはさながら風の如く動いた。
 今まで正座していたのが嘘のように素早く立ち上がり、同時に手を伸ばしてグリフィスの襟首を掴む。
 金色に転じた瞳、つまりは戦闘機人モードを発動した事によって得られた怪力が青年の身体を冗談みたいに持ち上げる。
 そうしてグリフィスの身体を肩に担ぎ、スバルは瞬く間に移動した。
 目指すは寝室、そしてそこに鎮座する彼のベッドだ。
 ドアを蹴破り駆け込むや、とりゃあ、と叫んでグリフィスをベッドに放る。
 華麗に宙を放物線を描いて舞った彼の身体は、素晴らしい正確さを以って目標であるベッドに到達。
 ボフン、とスプリングを軋ませて転がった。


「え、ちょ、ええッ?」


 あまりに唐突な事態に着いて行けず、グリフィスはとまどいの声を上げた。
 ちなみにスバルが彼の襟首を掴んでからここまで到るに要した時間、実にたった三秒。
 恐るべし戦闘機人、恐るべしシューティングアーツの使い手、恐るべし恋する乙女。
 そしてベッドの上で状況に追い付いていないグリフィスは、見た。
 自分の上に覆いかぶさる様に迫る一人の美少女を。
 

「じゃ、じゃあ……セ、セセ、セックスしようか!」


 押し倒すようにグリフィスに覆いかぶさり、スバルは真っ赤になった顔でそう叫んだ。
 あまりに直球な言い回しに、グリフィスはもはや突っ込みの言葉を吐く事も出来ない。
 そんな彼を尻目に興奮して後先考えない状態のスバルは動いた。
 目を瞑り、そっと彼の顔に近づき、唇を求める。
 音もなく重なる唇と唇。
 今度こそグリフィスの思考は完全に空白へと相成る。
 が、それも一瞬の事だ。
 彼の心はそしてまたしても混乱へと変わった。
 理由は明快。


「ん、んん? んぅー!!」


 重ねたスバルの甘い唇から、侵入があったのだ。
 少しずつ探るような、おっかなびっくりの拙い愛撫。
 だが確実に舌を侵入させて絡め合う情愛を求める、熱の入った侵入。
 疑問符を孕んだ声を重なった唇の合間から漏らし、身体をバタつかせてグリフィスは逃げようとする。
 だがしかし、戦闘機人モードを解放して彼より遥かに力の勝るスバルに押さえ困れては手も足も出ない。
 しかも加えて言うならば、力以外の要素も彼を束縛していた。


(む、胸が……やわらかぃ……)


 口付けと共に、スバルは思い切り身体をすり寄せていた。
 ならば自然と、彼女の実りに実った豊満な乳房がグリフィスの胸板にその感触を存分に与える。
 服越しにもよく分かる、まるで溶けてしまいそうな柔い極上の乳肉。
 しかもその中には二点だけ、異なる感触がある。
 二つの果実の頂きの上にそれぞれ少し硬い肉豆のようなものが、コリコリと押し付けられるのだ。
 柔らかな張りを持つ乳肉と相まって、それはいつまでも味わっていたいような至高の感触だった。
 舌を絡める、拙くだが情熱的な口付け。
 押し当てられる乳房の感触。
 健康な青年を滾らせるには十二分過ぎる刺激だ。
 グリフィスの股ぐらは、もはや完全にいきり立って股間にテントを張っていた。
 身体を密着させた状態でスバルは自分の太股に当たる、硬く太く熱い存在に気付く。


「んぅ……あ、もう硬くなってるんだ……じゃあ、こっちもしてあげないと、だよね?」


 そっと顔を離し、唾液を糸引かせながら少女はそう呟く。
 ゆっくりと身体を起こすと、スバルは体勢を変えた。
 後退し身体をグリフィスの下半身へと移す。
 そしてすぐさまその手でベルトを外し、彼のズボンへと指を掛けた。
 指を裾に引っ掛けると、そのまま迷う事無く下着までずり下ろす。
 

「うわぁ……すごい」


 スバルは思わずそう漏らした。
 それは目の前にそびえる淫猥な肉の棒への虚飾ない感想である。
 グリフィスの細身の肉体からは想像もできないほど猛々しく、そして実に雄雄しかった。
 全体的に赤黒く、幹は全体に血管が浮き上がりなにより太く、亀頭のカリ首ときたらまるで凶器そのものだ。
 だが静かに脈動して震え、先端から先走りの液を滴らせる様はどこか弱弱しそうにも見える。
 初めて間近で見る屹立した男性器を、スバルは好奇心旺盛にしげしげと眺めた。


「これが、その……勃起、してるんだよね? 昔お父さんのを見たときとは全然違うや」

「いや、そんなマジマジ見られると恥ずかしいんだけど……」
 
「でも、見ないとちゃんとご奉仕できないよ?」


 まるで子犬がするかのように、スバルは首を傾げてそう問うた。
 奉仕とは何か、一瞬グリフィスは聞こうと思ったがそれはできない。
 彼が口を開く前に、彼女が動いたからだ。
 曝け出された肉棒に、乙女は手を伸ばした。
 そして熱く震えるその幹を、しなやかな指でそっと握り締める。
 乙女の指はやや冷たく、それに反して青年の肉棒は熱かった。
 その温度差に、グリフィスは震え、またスバルの指も震える。
 

「すっごい……熱いね」


 指だけでなく思考まで熱に浮かされたように、スバルは静かに告げる。
 そして言葉の残響が終わらぬうち、少女は手を動かし始めた。
 それは扱きあげる動きで、痛くないように力はあまり込めず、ゆっくりとしたピストンで上下する。
 初めて他者から受ける愛撫に、グリフィスは未知の快楽を味わい、喘いだ。


「うあぁ……ちょ、スバル!?」

「あ、ごめんなさい。もしかして痛かった?」

「そ、そんな事はないけど……」

「良かったぁ。じゃあ続けるね?」

「へ?」


 彼の疑問符への答えは言葉ではなく、またしても動きだった。
 それも今度は手だけではない。
 上下に扱く手の動きはそのままに、スバルは唇から舌を伸ばし、亀頭の先端を舐め上げた。
 まるで子犬がミルクを舐めるように、少女は肉根を懸命に舐める。
 幹はしなやかな指で扱き、先端の亀頭は舌でチロチロと舐めて愛撫。
 それは産まれて初めて女性の愛撫を受ける青年には、いささか強すぎるものだった。
 今まで女性と性交渉を持った経験のないグリフィスは腰から溶け出してしまいそうな快感に、ただただ喘ぐしかできない。


「うぁッ! ちょ、スバル待っ……そんなにされたら、我慢できな……くあッ」

「んぅ、ちゅぷ……我慢なんてしないで良いよ? ぴちゃ……すきな時にだして良いから」


 舌と手の奉仕を続けながら、スバルはそう促した。
 潤み、熱の篭った瞳で見上げる上目遣いの眼差しと相まって、その媚態は形容し難いほどに愛らしく、そして淫蕩。
 もう我慢などできない。
 次の瞬間、グリフィスの肉棒から白く濁った灼熱が迸った。


「はあぁッ!」


 声と共に、グリフィスは呆気なく果てた。
 溢れた白濁の噴射は凄まじい勢いで、握り締めていた手はおろかスバルの顔や前髪を盛大に染め上げる。
 顔に降り注いだ精のデコレーションに、スバルは目を白黒させた。


「うわぁ、こんなに出るんだ。凄いね、びっくりしちゃった」


 指で顔に付いた精液を掬い上げ、少女は産まれて初めて見るそれを興味深く観察する。
 そしてあろう事か、その白い精を口に運んだ。
 まるで糖蜜にでもするかのように、スバルはピチャピチャと音を立てて精液を舐めていく。
 手淫と口淫だけでも驚いたというのに、さらに自分の精を舐めしゃぶるまでされてグリフィスは思わず身をわななかせた。


「ス、スバル……そ、そんなのどこで覚えたの?」
 
「え? えっと、エッチの知識を予習しとこうと思ってティアから聞いたの」

「ま、まじですか」

「うん、本当だよ。こうするとヴァイス陸曹が喜ぶって」

「へ、へえ……」


 少女の口から語られる機動六課ヘリパイロットとフォワードメンバーリーダーとの爛れた関係に、グリフィスはただ溜息と共にそう漏らした。
 そして思う、一体何教えてるんですかヴァイス陸曹、と。
 だが今はヘリパイがツインテール美少女に教えた淫猥な行為を思う場合ではない。
 考えるべきは目の前にいる少女との睦事である。
 今味わった快感は、素晴らしかった。
 産まれてこの方、性の悦びなど手淫程度しか知らなかったグリフィスには想像する事しかできなかった悦楽は深く、そして心地良い。
 愛する少女が自分を少しでも感じさせようと拙いながらも頑張ってくれたと思えば、単なる肉の悦びだけでなく心まで満たされる。
 だから、今度はその“お返し”をする番だ。


「ありがとうスバル、僕の為に頑張ってくれたんだよね。凄い気持ち良かったよ……じゃあ」


 言いながらグリフィスは顔に掛けた眼鏡のつるを指で押し上げ、位置を正す。
 眼鏡のレンズが受ける光の角度を変え、一瞬強く輝き彼の瞳を光で隠した。
 そして青年は一段声のトーンを下げ、告げた。


「――今度は僕の番だね?」


 自分がされた分の、否、それ以上の快楽を相手に与えようと言う宣言。
 言うなれば、反撃の狼煙を。



続く。


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著者:ザ・シガー

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