最終更新: rika_furude 2010年07月12日(月) 23:01:47履歴
「なぁに羽入 こんなところで」
「あら?この香炉 足が欠けてるわね」
「それって すごくマズイことなの?」
「門外不出の秘宝 フワラズの勾玉は」
「鬼神の残したる地獄の至宝なり」
「人里に現れんことあらば 鬼たちが人々に取り憑き」
「阿鼻叫喚の地獄絵図となるものなり」
「…っ!!」
「ということは 末期発症の集団発生ってことなの!?」
「空の向こう…」
「ってことは 封印が解けたら」
「村のどこかへ落下してくるってわけ?」
「…大変なこと?」
「あれなの?」
「…空箱ね」
「このくぼみに 紅白二つの勾玉が納められていたという訳」
「そう」
「なら あんたの妖気アンテナで…」
「っえ!?」
「どうすんのよ!!」
「こんなところで!!」
「ムリ!絶対ムリ!」
「探せっこないわ〜!」
「このぉ役立たず!!」
「空から落ちてきたモノを飲み込んだ!?」
「……」
「ローブロー叩き込んで吐かせてみる?」
「どうすんのよ!なんとかならいの!?」
「なら簡単ね」
「帰りにレナを神社に連行して一丁上がり」
「…?」
「あ・ん・たぁ〜!!!」
「何だってこんな危険なアイテム作ったのよぉ!!!」
「あ…」
「……」
「み…みぃー」
「はいです」
「レナはその赤を飲み込んでしまいました」
「ですから 白を誰かが拾えば」
「もれなくレナも付いてきちゃう訳なのです」
「わかりましたのです」
「ほら あれ!」
「おー!」
「…?」
「も…持ってない!?」
「って 新しい勾玉の持ち主のところへ行ったってこと!?」
「一刻もはやく 勾玉を取り返さないと」
「み!」
「み!」
「みぃ!!」
「…ぁぅ」
「…行くのです…」
「探すのです!」
「羽入!」
「今度こそ間違いない!?」
「大石」
「今日 雛見沢で白いオットセイのキーホルダーを拾いませんでしたか?」
「…?」
『全然揃ってないってこと?』
「圭一 大石は全然揃ってないのです」
「…ぇ?」
「は 羽入どうなってるのよ!!」
「みー」
「それにしても レナの恐るべき潜在能力には驚かされますのです」
「ボクも 相手を引きこむばかりで」
「自分から歩み寄ろうとしたことは なかったかもなのです」
「僅かに 圭一と赤阪のチームがリードしているのです」
「何がうまいのですか?」
「本当に!?」
「間違いなく!?」
「で その牌は誰のツモになるの?」
「やったー♪」
「あ……」
「羽入…?」
「とにかく 圭一とレナを古手神社に連れて行って すぐに解除するのです!」
「おー!」
「では レナと圭一」
「ボクがいいと言うまで そのままなのですよ」
「ええ 聞こえたわ」
「なぜかムカムカして腹立たしいわ」
「ほんとに人騒がせなんだから」
「って 一件落着してな〜い!」
「あれは勾玉の力ではないので もうボクにはどうしようもないのです」
「ケジメをとるため」
「今日は三食 キムチとわさびとマスタードのパフェを食べまくるのです」