ドリア調
ドリア旋法。
現在主流の長調、短調のほかに、今でもときどき耳にしたり
あるいは宗教曲でよく聴く。
レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ・ド・レ にあたる音階。
ニ短調と比べると、シの音が♭かナチュラルかだけが違う。
シ♭ならニ短調だが、シのナチュラルだと、ドリア調。
この音の違いを「ドリアの第6度」という。
本来のドリア旋法は、レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ・ド・レ という
音の高さまで決まっていたが、今、ドリア調というときは、
この音階どおりの音の並びなら、レで始まっていてもファで始まっていてもよい。
(この点は今の長調・短調と似ている。12個のドリア調がある。
ファで始まるドリア調の場合は、ファ・ソ・ラ♭・シ♭・ド・レ・ミ♭・ファ)
宗教曲で短調っぽく聞こえるものや、古いイギリスの民謡などにドリア調がみられる。
宗教曲の例: 多数
例えば、
イギリス民謡の例
現代の曲の例
ドリア調は、もともと短調っぽく、かつ短調とは1つしか音が違わないので、
ドリア調の宗教曲でも部分的に短調化していたり、逆に短調の曲で
ドリアの第6度を使ってドリア調と混在している場合が多い。
現在主流の長調、短調のほかに、今でもときどき耳にしたり
あるいは宗教曲でよく聴く。
レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ・ド・レ にあたる音階。
ニ短調と比べると、シの音が♭かナチュラルかだけが違う。
シ♭ならニ短調だが、シのナチュラルだと、ドリア調。
この音の違いを「ドリアの第6度」という。
本来のドリア旋法は、レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ・ド・レ という
音の高さまで決まっていたが、今、ドリア調というときは、
この音階どおりの音の並びなら、レで始まっていてもファで始まっていてもよい。
(この点は今の長調・短調と似ている。12個のドリア調がある。
ファで始まるドリア調の場合は、ファ・ソ・ラ♭・シ♭・ド・レ・ミ♭・ファ)
宗教曲で短調っぽく聞こえるものや、古いイギリスの民謡などにドリア調がみられる。
宗教曲の例: 多数
例えば、
- T. L. de Victoria "Missa Ascendens Christus"(Fのドリア調)
イギリス民謡の例
- グリーンスリーブス (Greensleeves)
- 日曜日に17才 (Seventeen Come Sunday)
現代の曲の例
- 吹奏楽 Gustav Holst「吹奏楽のための第二組曲」第2楽章 無言歌「我が愛を愛す」(イングランド・コーンウォール地方の民謡を題材。Fのドリア調)
- 吹奏楽 Rex Mitchell「大草原の歌」(冒頭の旋律をはじめ、曲の大部分がドリア調)
- 混声合唱 佐藤眞 組曲「海」第5楽章「うみのこもりうた」(Fisのドリア調と短調が混在)
- 映画サントラ 久石譲「風の谷のナウシカ〜オープニング〜」(Cのドリア調(途中からF)が基調)
ドリア調は、もともと短調っぽく、かつ短調とは1つしか音が違わないので、
ドリア調の宗教曲でも部分的に短調化していたり、逆に短調の曲で
ドリアの第6度を使ってドリア調と混在している場合が多い。
2005年11月25日(金) 08:04:29 Modified by pierres_blanches