Clumsy Experiments Wiki

2006/10/24(Tue)

中島らも さんというエッセイストが『笑い』をテーマにした文章を書いている。
テレビ番組は人は醜いというコトを認め、人のの醜さを利用しているといった内容だ。

僕も、日本の地上波のお笑い番組は好きじゃない。
ケロロ軍曹などのアニメ番組のほうがよほど面白い。

他人をバカにするような笑いが、テレビの中に構造化されている気がする。
人は他人を笑い者にすることで自分はこの部分にかけては(笑い者にした人に比べて)劣ってない
と、”格上”の自分を確認することで、救われた気持ちになる。

その代償が、差別であり、いじめにつながり自殺につながっていく。



無限のリヴァイアスは、こうした日本人の『笑い』の致命的な問題について、真っ向から取り組んでいる。

艦内の雰囲気を良くしようと、主人公の昂治はパーティを開き、不安から逃れようとする。
でもそれは、お面のように作った笑顔。心から笑えていない。

まわりから外れないように合わせて笑顔を作る昂治。
そんな笑顔で人間関係を保とうとするが、艦内の状況は悪くなる一方で、愛想笑いだけがとりえの昂治は独りになる。

そして昂治だけに限らず、艦内のみんなが誰も笑えない状況になった。
もう諦める(投降する)だけになったとき、昂治は…



余裕のある環境、恵まれた環境だと人は笑える。
ユーモアやお笑いがあるからだ。
だけど、そうじゃない環境になると、だんだん笑えなくなっていく。

余裕のない状況でいったいどうやったら笑えるのか。



自分のやりたい事、自分の生き甲斐で自然と笑えることが、いちばん健康なんでしょうね。
ガハハと人を馬鹿にするようなあざ笑いは、みっともないと思うよ。

付け足し

『笑い』で病気を治療する取り組みをされてる学会があるみたい。
日本笑い学会
http://www.age.ne.jp/x/warai/
ツクバ大学の研究で、笑うことが糖尿病を治療する”薬”になることが発表されたとさ。

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