MP-443 グラッチ／ヤリギンPYa
| 英語正式名称 | MP-443 Grach ／ Pistolet Yarygina（PYa） |
| ロシア語正式名称 | Пистолет Ярыгина（ПЯ） |
| カタカナ読み名称 | MP-443 グラッチ または ピストレット・ヤリギナ（PYa） |
時代背景
この拳銃は現代ロシア軍の最新正式採用大型ピストルである。この事は意外と知られていない。マカロフPMに継ぐ正式採用拳銃であるし、ソ連時代と違って情報が入って気安いはずなのに殆ど知られていない。それは多くのガンマニア達がソ連好きだったからなのだろうか？この拳銃の名称について、先ずは解説したい。この拳銃、一般にはMP-443グラッチとしての方が多く知られているのではないだろうか。実はこの拳銃は、呼び方が以下の通り２つある。
■MP-443 グラッチ
この呼び方はロシア国内ではなくて、NATOコードである。NATOでは記号数字とニックネームをつける事が多い。つまり、この名称コードは「MP-443」、通称「グラッチ（Grach）」である。グラッチとは「ミヤマガラス」と言う鳥の種類を指す。
■ヤリギン PYa
グラッチ呼称に対し、この拳銃はロシア国内ではヤリギン拳銃（又はヤルイギン拳銃とも言うが発音の問題）と呼ばれている。ご存知マカロフの事を「マカロフPM」と言うように、ヤリギンは設計者の名前である。マカロフの「PM」の部分は「ピストレット・マカロヴァ＝マカロフの作った拳銃」であると説明したが、ヤリギン拳銃についても同じ事が言える。「PYa」とは即ち、「Pistolet Yarygina（ピストレット・ヤリギナ）」の略である。つまり「ヤリギンが作った拳銃」の意味である。因みに、ロシア語で表記すると「Пистолет Ярыгина（ピストレット・ヤリギナ）」となり、略すと「ПЯ（ペーヤー）」である。設計者はヴラディーミル・ヤリギン。
PYa？ピャ拳銃？グラッチ？どっち？と混乱してしまうかもしれない。
因みに、ロシア軍内での識別番号は「6P32」となっているので、呼び方は３つになる。
呼び方は異なるが、指している拳銃は同じなので間違えないようにしたい。
銃器特性
MP-443グラッチは、ロシア自由化後に従来のマカロフ弾（9�弌�18）ではなく、威力の高いNATO正式採用の9�弌�19弾を採用した画期的な拳銃だ。旧社会主義国家が次々とNATOに参加したのだが、ロシアは結局NATO参加を承認されなかった。NATO弾と互換性があるのだが、この拳銃はロシアの伝統といってもいいが、プラスチックではなくスチール製である。
このロシア正式採用大型軍用ピストルMP-443はユーロ・サトリ2004でも発表された。ヤルギン（又はヤルイギン）拳銃とも呼ばれ今までは極秘といわれていた。
| 設計者 | ヴラディーミル・ヤリギン |
| 製造所 | ツールスキー・オルジェニー・サボド（ツーラ造兵廠） |
| 主な使用国 | 現ロシア |
| 口径 | 9�弌�19 |
| 全長 | 198�� |
| 重量 | 1000g |
| 装弾数 | 17発 |
2007年04月10日(火) 15:14:36 Modified by spetsnaz_net
添付ファイル一覧(全1件)
a160b886d07ff945.bmp (523.28KB)
Uploaded by spetsnaz_net 2007年03月25日(日) 13:32:32
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