利根川が赤城・榛名両火山がなす峡谷を抜けた関東平野北西部に位置。

広大な扇状地性緩斜面は、浅間火山における約2.4万年前の大規模山体崩壊起源堆積物(前橋泥流堆積物)からなっています。

前橋泥流堆積物面に形成された泥炭層は、この地域における最終氷期最盛期以降の古環境復元に役立っています。

また、2万年前以降の浅間火山の活発な活動(仏岩期)を示す降下テフラ層が、多数認められます。

【地形図】
1/200000　長野・宇都宮
1/50000　前橋・高崎
1/25000　前橋・高崎（・大胡・伊勢崎・富岡・下室田・渋川）
前橋の露頭付近の地形図

【文献】
新井房夫（1962）群馬大紀要自然科学編 10：1-79．
早田　勉（1990）群馬県史通史編 1：37-129．
早田　勉（2000）貝塚ほか編「日本の地形4関東・伊豆小笠原」 191-194．
辻　誠一郎（1985）第四紀研究 23：263-269．
林　成多（1996）第四紀研究 35：305-312．
吉田英嗣（2004）地理評 77：544-562．


【調査用具】
ねじり鎌（露頭削り用）
（ハンマー）
（サンプル袋）　など