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060116 佐々木

2006年1月16日(月)

陸成層分析からみた東アジアにおける中期更新世以降の環境変動

佐々木俊法

東アジアの気候は主にモンスーンの強弱によって特徴づけられると考えられているが,現在の乾燥地域,半乾燥地域,湿潤地域における環境は気候変動に対し,各々異なった応答を示すと考えられる.さらに,各地域においても地理的条件によって,その応答は多様なはずである.つまり,ある地点での古環境は,様々な時間・空間スケールの変動に対応した環境の総和として記録されているといえる.
 東アジアにおける古環境変動についての研究は,海水温の指標となる有孔虫の酸素同位対比変動を海底コアから得た研究(例えば,大場ほか,1984)や日本海の堆積物からモンスーン変動を導き出した研究(多田ほか,1998)がある.陸上堆積物では中国黄土高原に分布するレス堆積物からモンスーン変動について述べた研究が多くある(例えば,Porter and An, 1995).日本列島の陸域においては,湖沼堆積物や湿地堆積物から,花粉化石をはじめとする微化石資料により多くの成果が報告され,最終氷期以降の環境変動のうち,植生の変化については具体的なものとなりつつある.しかし, 10万年周期の環境変動を繰り返し記録した例はほとんどない.
陸上の堆積物は様々なスケールの環境を記録しており,本研究はこれまで,中国内陸部の蘭州におけるレス堆積物を対象に約6万年以降のモンスーン変動を数百年スケールで,韓半島における段丘堆積物を覆う細粒堆積物を対象に数十万から十数万年以降の風成塵変動を数千年スケールで明らかにしている.また,日本列島において,いわゆるローム層を対象に風成塵の寄与率の変動について数千年スケールで明らかにしつつある.
 今回,日本列島の中部地方に位置する盆地堆積物について各種分析をおこなった結果,約30万年間の環境変動について明らかとなったので紹介する.特に,花粉分析データを用いた解析結果および色相計測のうちL*値(有機炭素量)の変動から推定される環境変動を中心に発表する.


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2006年01月12日(木) 09:55:11 Modified by tsasaki2006




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