sw2.0のコミュ希望亭wikiです。

5:00 起床

私の朝は日の出より早い
目をこすりながら外を眺めるが、今日は月もない
この暗い時間の目覚めは蛮族領時代を思い出すこともある
天井は変わったが、あの時から変わらず、私より先に起きている…
「おはよう、ポーラ 今日は澄んだ空気のいい朝だな」
そう、今は私のルームメイトで、いつも優しい自慢の兄のニンジャのアルファお兄様
「おはようございます兄さん 兄さんからすればどんな朝もいい朝ですよね」
「始まりは肝心だからな」
そう言い、笑いながら兄さんは外へ行く 私も動きやすい服へ着替えてそれを追う
昔であれば私は厨房へ行き、朝食でも用意するのだが今は違う
「では、今日も走ろうか 夜明け前の風は気持ちいだろう」
「兄さんもこの走るときくらいは鎧脱いだほうがいいんじゃないですか? 重くないんでしょうか」
「この鎧を着ても素早い動きができてこそニンジャというものだ 鍛錬のためだよ」
今の朝はこうやって兄さんと鍛錬のために走り、後ほど組手をする
そんなときも兄は鎧を着て、しかも組手では武器を使わない
昔から想像を私の超えていくそんな兄の隣に立てる、それがささやかな私の幸せの一つだ

7:00 出発

朝の自主訓練の後、お風呂に入り(昔では考えられないですね)、兄と談笑しながら朝食をとったそのあと
「では、行ってきますね 兄さんは今日どうするんですか?」
「うむ、気を付けてな 今日は面白い本を貰ったから、そちらを読み進めようかなと思っているよ」
「ちゃんとお昼ごはん食べてくださいよ 集中するとすぐ忘れるんですから」
「お互いに気を付けてだな はっはっは」
これを馬の耳に念仏というのだろうかと、そう思いながら私は今お世話になっている場所へ向かう
この時間は街も動き出す
朝に走ったときに聞こえなかった人の声が聞こえ始めるこの道が私は好きだ
「空気が澄んでるなんて言ってたのもあながち嘘じゃないですね」
そうやって少し笑いながら歩くこの道が私は好きだ

7:45 登校

今の私はツェルの長屋にあるポラリス専門学校で勉強をしている
生徒代表なんて役職を貰ってるが、実際は事業内容の体のいい手伝いだ
「で、何か手伝いと思ったんですが… この部屋の惨状の理由を聞いても?」
「徹夜で作業してたんだよ 授業の予定とか組んだりとかね」
机に突っ伏して倒れているのがこの学校の校長でイレブンの求道者ラパン
私としては過去の因縁がありましたが、それも昔の話です
ものぐさでぐーたらだが仕事は確実にこなすというすごい人物だが、私より年下だなんて驚きですね
こういう姿は年相応で子供っぽくてかわいいですが…
「だからさほら、散らかっても仕方ないなーって」
「前に言いましたよね? 部屋を散らかしたり、徹夜はダメだと…」
私が嫌いなもの、それは汚い部屋だ
私の恩師も部屋のきれいさは仕事効率に影響を与えるとよく言われいてた
ゆえに私はここは心を修羅にします
「しまった、徹夜は藪蛇だった」
「はい!片づけますから仮眠しててください! どうせ掃除の邪魔ですから!」
「ちょ、仕事貯まってるんだってばぁ!」
彼女を仮眠室へ引きずっていき、ついでに掃除道具を探す
…見てくれは小さいけどラミアなので重いんですよね この子
首飾りも怠けるためらしいですから、その辺も注意した方が良いのでしょうか?

9:00 授業開始

「はい、では今日もよろしくお願いしますね」
生徒ではあるものの、私は教壇に立っている
イレブンの幹部ということで私はこの学校の手伝いということで教えることがある
と、いうか教えることが多い
まさに体のいい手伝いとはこのことか…
「「よろしくお願いしまーす」」
私が担当する子たちは年下の子が多い
この子たちは本当に年相応で、可愛げがあって本当に良い子たちです
ラパンさんは、変に大人びててしっかりしてる分こういうのが不足していると思います
オシャレもしませんし、この子たちのがずっと女の子っぽいなぁ
そんな余計なことも授業が本格的に始まれば考えられなくなる
「じゃあ今日は…」こうやって私の仕事が始まる
…子供を見ているとちょっと心配になるんですよね ラパンさんのこと

12:50 昼食

「…で、なにこれ?」
「お昼御飯ですよ 休みの時間の間に作りました」
「頼んでないし…」
「おや、好物と聞いてたものを頑張って作ってみたんですが 残念です」
「た、食べないとも言ってない いただきます」
朝の時点で仮眠させたのですが(そもそもちゃんと寝たのか怪しい)、食器なども部屋にないところ見る限り、昨日の夜から食わずでしょうからね
「…なんていうかお店とかで出てくるのと味が違うな これはこれでいける」
「そうですか バルバロス式だから…とかでしょうか?」
「いや…店でコボルドも料理してるだろ…」
こういうところがかわいくないんですよね
好きな食べ物の前でくらい喜んだりすればいいのに…
「あ、よろしければレシピ…」
「それはいいや 料理めんどくさいし」
…見た目がかわいくなかったら殴ってましたね 絶対
「じゃあ私もいただきましょうか」
「え、教室空いてるだろ?」
「苦手なもの 横にずらしてるの見てますからね」
「教室へ戻れ生徒代表」
「それっぽく言ってもダメですよ 食べてください」
普段は教室で生徒に囲まれて質問攻めにあいますからね
たまには二人で静かに食べる口実に使わせてもらいましょう

13:20

「んじゃ、特別授業やってくぞ」
「毎回思うんですけど聞いていいですか?」
「おう、質問は大事だからな」
「生徒私だけなんですけど、意味あるんです?」
そう、この授業は最上級の技術を学ぶという、この学校の売りでもあるんですが…
なぜか、この授業の参加者が私しか居ないのです 毎回
「そもそもがレベルの高い授業を受けれる生徒が居ないからな 今は」
「だったら、行わなくていいんじゃないですかね これ」
「これが私の仕事だからしょうがないの それにお前はこの授業についていけるからな」
なんでこんな時は真面目なんでしょうか
もしくは私にだけスパルタなんでしょうか?同じバルバロスですし
「で、毎度やってますけど 結局のところほぼ自主練じゃないですか」
「私が見てるのが大事なんだよ 先生ってそんなものだよ」
「ラパンさんが苦手なもの食べる時に私が見てるのと同じ原理でしょうか」
「むかつくが同じだ」
ほほう となると毎度毎度授業のたびに拙い私の姿を見て小言を言って来たのは案外理由があったと
よく考えれば、指摘も案外当たってるんですよね 戦士職でもないのに、そのあたりの見識が広いのは流石でしょうか
「考えてる暇があるんなら体動かせー 魔法の訓練でもいいぞー」
「これ年下の子にされると結構むかつきますね まあラパンさんみたいにかわいいと別ですが」
「今日はエンドレス持久走やってくか」
「悪魔ですか!?」

16:20 帰路

「今日も大変でしたねー」
「悪いな 午後の自習時間って言ってたのに書類手伝ってもらって」
やけくそになって走った後、聞けばあの書類の山が片付いてないというわけで手伝うことに
こういう事務仕事は好きなんですよね 地味ですけど
「毎回言ってますけど、貯めるくらいなら計画を持ってって」
「いいじゃん 最終的に終わるんだし」
「まあ そうですけど…」
実際のところ、私が手伝ったのは記入と確認だけである
資料とかは全部用意が終わっていましたし、このあたり仕事ができるって感じですよね…うらやましい
「あんまり帰りが遅いとあれに心配されるんじゃないか?」
「あーどうでしょう 今日は部屋に籠って本読んでるから静かだと思いますよ」
「本当にドレイクかよあいつ…」
「あーでもたまにはお土産くらい良いかもしれませんね 兄さんは一人だと図書館とかくらいしか行かないらしいんですよね」
「へーどんなのがあるんだ?」
「…普段何食べてるんです? 最近は長屋に居る時間のが多いですよね」
「とりあえずふかした芋に野菜を入れてドレッシングかけてる」
野菜とってるだけマシですかねー
というか食生活も改善しないとダメですかこの子…
「ご飯作りましょうか? 前もって言ってくれてればお弁当も用意できますし」
「えーいいよ 食べれない日もあるし」
「規則正しい生活しないと体が壊れちゃいますよー」
放っておいたら本当に死んじゃいそうですよね この子
一時期、馬鹿みたいに警戒してたのが骨折り損なのがよくわかりますね…
「ま、心配されなうちに帰ってあげなよ 弁当の件は保留ということで」
「じゃあ試しに明日作ってきますから、それ見て決めてください」
「ちえー 解ったよしょうがないなぁ」
渋い顔をしているラパンさんを背に私は校長室を出る
しかし、お土産もたまにはいいかもしれないですね
本を読むのも疲れますし、甘いものの差し入れとか喜んでもらえるでしょうか?
今日何度目かわからない笑みがこぼれる帰り道
夕日に照らされる長屋を眺めながら、私は今日を振り返りながらイレブンへ戻る
これが私の日常 私の今の生活
こんな幸せを噛みしめながら、私は強くなる日々を送っています

17:00 帰宅

「で、兄さん 何か私に言うことは?」
「いや、思った以上に熱中してしまってね ああ、お土産かな?ありがとう…」
イレブンの自室に戻り、そこで私が見たのは本の山
それも一つではなく複数
部屋は広いとは言えませんからね ただでさえ狭い部屋がいつも以上に狭く感じます
「お土産を食べる前に…掃除をしましょうか」
「ポーラ、怒ってる時に笑うと余計に怖いぞ あ、あははは…」
「邪魔なので外に出ててください!」
兄を叩き出して掃除を始める
今日は早く帰ってきてよかったな…
―End.

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