ロシアで何が予測されるか
ロシア入出国に関する法的要件
ガジェットの準備方法
尋問への対処方法
あなたが持っている法的権利
登録と書類の取り扱い方法
ロシアを離れる方法
ロシアを離れるルート
ロシアでのお金、チケット、通貨交換
救援を申請する場所
ウクライナにいる場合、近くの人の強制退去について通知する場所
ウクライナ軍は、日々、占領者からウクライナの領土を解放し続けている。しかし、民間のウクライナ人は一時的に占領された領土にとどまり、ロシアへの強制避難のリスクに直面している。
可能であれば、ロシアへの避難は避けること。 しかし、あなたの生命が最大の価値であることを忘れないこと。状況に応じて行動すること。 また、ロシアの軍や政府関係者による安全と権利の遵守を保証することは困難だが、自分自身と愛する人を保護し、敵対的領域をできるだけ早く離れるために、取れる措置がある。
ロシアで何が予測されるか
ウクライナ人活動家は、ロシアへの入国の際に、ウクライナ人はガジェットをチェックされ、指紋を取られ、検索され、尋問されることさえあると報告している。過激主義などで、事件を捏造されるリスクがある。したがって、疑惑や告発を避けるために、可能な限りのことを行う必要がある。
ロシア入出国に関する法的要件
法的な観点から、誰もあなたにロシアに留まることを強制したり、あなたにロシア市民権取得を強制できないことを忘れないこと。1997年のロシアおよびウクライナ市民のビザなしの旅行に関するロシア連邦政府とウクライナ政府との間の合意によると、ウクライナ市民は、ビザなしでロシア連邦の領土に出入りし、本人を特定し市民権を証明する文書(ウクライナのパスポート、外国のパスポート)とともに移動できる。
協定第3条に従い、ロシア連邦は、海外旅行に有効な書類(外国のパスポート)に基づいて、国際旅客サービスに開放された国境の検問所を通じて、ウクライナ市民が第三国に行くことを許可することを約束している。そしてこのことは、占領国の領土をすぐに離れることができることを意味している。
2022年3月5日のロシア連邦大統領令によると、有効な外国のパスポートを持っていれば、ウクライナの領土からロシアの領土を通って他の国への人道回廊の組織化できる。ただし、例外がある。有効期限切れのパスポートでもロシアからの出国は可能で、永住権化市民権があれば、他国を経由せずにロシアの領土から行くことができるようになっている。
ガジェットの準備方法
使用中の携帯電話、タブレット、ノートPCのコンテンツはあなたの個人情報である。法律によれば、アクセスを許可する義務はないが、占領者が国際法および国内法を遵守することを期待できない。そのため、事前にガジェットに準備をする必要がある。
疑われそうな情報をできるだけ早く携帯電話から削除する。チャットやニュースチャンネルを離れ、政治問題、戦闘行動、プーチンとロシアの政策の非難などのすべての議論を削除、軍事ハードウェアや破壊状況の写真、スクリーンショットなどを削除する。ただし、疑惑を引き起こさないように、すべてのメッセンジャーを削除しないこと。少なくとも1つ、最もアクティブでないものを残しておくが、その中でも、余計な質問を引き起こす可能性のあるチャットを削除する。
また、ブラウザの履歴とタブをクリアします。ただし、過度に「クリーンな」電話も疑惑を引き起こす可能性があるため、中立的なものを残すこと。
すべてのアカウントで2要素認証を設定する。
使用中の携帯電話の、指紋とFaceIDでロックを解除する機能をオフにする。自分の電話のロックを解除しないこと。監視されている可能性があるため、ノートPCやその他のデバイスni
パスワードを入力しないこと。特にカメラの下や侵略国の担当者がいる場合は、携帯電話にパスワードを入力しないこと。
強制退去の際に所持品の引き渡しを余儀なくされた場合は、電源を切った状態で携帯電話とガジェットを渡すこと。
尋問への対処方法
強制避難中は、LDNR(ルガンスク人民共和国とドネツク人民共和国)の領土にあるfiltration camp(※1)に入れられるリスクがある。そのような場合、尋問が行われることがあり、その後、あなたはさらなる移動について同意を与えられる(もしくは、与えられない)。
尋問中は落ち着くこと。可能な限り中立的に行動し、挑発にのったり、政治的見解について話したり、長い会話をしたりしないこと。ロシア政府はウクライナ人に対して憎悪を抱いていることを忘れないこと。したがって、不必要な拘留の理由を与えないこと。
法的な観点から、尋問中の最も安全な方法は、ロシア連邦憲法第51条(※2)を使用することである。これによれば、自分自身、夫/妻、近親者に不利になる証言をする義務はない。この条項は、ロシアの領土にいるすべての人に適用される。質問に答えるときは、「ロシア連邦憲法第51条に従い、この質問に答えることを拒否します」と言う。
文書や手続きを注意深く読まずに署名に同意しない。これは「読んでも何の意味もない」「より速く通過するには今すぐ署名する必要がある」などと約束されている場合でも。
しかし、肉体的暴力の脅威を感じた場合は、法律に訴えようとしない。自分の生命と身近な人の生命を最優先する必要がある。生き残るという観点から、最良の行動戦略を選択すること。
あなたが持っている法的権利
強制退去中であっても、あなたには一定の権利がある。それにより、あなたは自分の近親者に自分の拘留について知らせる権利がある。この機会を与えられることを要求する。ボランティアに連絡を取り、できるだけ多くの人に自分の所在に関する情報を知らせる。
あなたに対する刑事事件の場合、あなたには弁護士の権利があるので、あなたには公選弁護人が提供されなければならない。すぐに弁護士の名前、自分の名前、父親の名前を別の紙に書き留め、自分の親しい人の連絡先を弁護士に伝えて、彼らに知らせるように依頼すること。
登録と書類の取り扱い方法
ロシア国境では、出入国カードを作成する必要がある。第三国への出国のために必要となる。
重要!ロシアでは法的地位に関する書類を発行を受けないこと。侵略者の領土での滞在が複雑になるだけである。ロシアでの一時的な避難所の申請や一時的な居住許可の申請は義務付けられていない。また、難民のステータスを登録する義務はない。そのようなことをすると、特典はないが、パスポートやその他の書類を渡すことを余儀なくされる。
ロシアの領土を90日間以内に離れる予定の場合は、一時的な避難所を申請しないこと。一時的な避難所を申請する場合も、パスポートを渡す必要がある。
パスポートでのスタンプやマークなどの偽造はしないこと。
法的に受け取ったウクライナの身分証明等の文書を注意深く保管し、可能であれば、押収のリスクがある場合は、占領国の担当者にその存在について知らせないこと。
有効な外国のパスポートを所持している場合は、忘れずにご持参する。ウクライナのパスポートを使用すると、すべての国に向けてロシアを出国できる。外国のパスポートを持っている場合にのみ入国できる国もある。それとは別に、外国のパスポートがなければ、どこへ行ってもロシアの国境警備隊によって出国を認められないかもしれない。
ロシアを離れる方法
最初の機会に、避難民のためのキャンプへの移動を拒否する。ロシアに着いたら、できるだけ早く、ロシアを離れるようにする。
法律の観点から、ウクライナ市民がロシアを出国するのに制限はない。そのため、ロシアにとどまらず、たとえばEU諸国の1つに行くようにする。EU域内から、一時的な保護のステータスを申請できる任意の国に旅行できる。これにより、一時的な住居、給付金、および財政援助を受けることができる。
欧州連合では、到着後にステータスを申請することはできず、滞在する場所と仕事を自分で探す必要がある。ウクライナ市民のための医療および司法支援は無料で提供される。SIMカードと銀行カードはEUで機能する(ロシアとは異なる)。また、入国した国で一時的な避難所を求める必要はない。
生体認証パスポートまたは古いスタイルのパスポートを所持している場合は、直接またはベラルーシ共和国を経由して、ロシアからEU諸国に簡単に出国できる。
ウクライナの国内身分証明文書(国内パスポートや出生証明書)のみを持っていて、生体認証パスポートを持っていないで、2022年2月24日より前にロシアに入国した場合、ロシアからヨーロッパに出国できない可能性が高い。戦時難民の国境管理に関する緩和は無効になる。この場合、あなたはベラルーシを通っての出国を試みられる。
ロシアを離れるルート
ロシアは陸路で出国できる(バルト諸国:エストニア、ラトビア、フィンランド)。 (建前としては)飛行機のチケットを購入することも可能である。ロシアでは、鉄道も利用できる。
ロシア連邦を離れる最も便利なルートは、エストニア国境(イヴァンゴロド・ナルバ検問所)を経由することである。サンクトペテルブルクには電車で行くことができ、そこからイヴァンゴロドまでヒッチハイクまたは電車で行くことができる(所要2時間、700ルーブル)。ナルバからタリンには簡単に行ける(所要2時間、ウクライナ市民は無料)。
イヴァンゴロド・ナルバ検問所で国境を越えるには、ウクライナの書類(バイオメトリック外国パスポート/内部パスポート/出生証明書)と出入国カードが必要である。
活動家の言葉によると、国境での審問は長引くかもしれないので、国境を越えるのに1.5から4時間かかるかもしれない。親戚に行くと言うのが一番である。また、上記のように電話をクリーンすることが義務付けられている。
エストニアに着いたら、フリーダイヤル「12-47 або +3726001247.」で質問があれば連絡できる。
ロシア出国のもう1つのオプションは、バスである。ロシアでは、Ecolinesバスのチケットを、ウクライナのカードで支払うことにより、
Webサイト (およびBaltic ShuttleとLux ExpressのWebサイト)からリガ(ラトビア)、タリン(エストニア)、またはビリニウス(リトアニア)行きを購入できる。モスクワとサンクトペテルブルク間のバスチケットは、EcolinesのWebサイトでウクライナのカードで支払うこともできる。または、これらのチケットは、ヨーロッパの親戚/友人がヨーロッパのカードで支払うことで購入できる。
ロシアの鉄道のチケットは、
Webサイト でヨーロッパの親戚や友人が購入することもできる。または、ウクライナのカードで支払うことを試みることができる
ロシアでのお金、チケット、通貨交換
古いスタイルの内部パスポート(「小冊子」)を所持している場合、チケットの情報(名前、姓、父親の名前)はパスポートとまったく同じようにキリル文字で書かれている必要がある。
IDカードまたは外国のパスポートを所持している場合は、IDまたは外国のパスポートに示されているように、ラテン文字で名前と姓を入力し、「父親の名前なし」にチェックマークを付ける必要がある。
ウクライナのSIMカードはロシアで機能するが、ローミングは高価であり、ロシアでアカウントにチャージすることは不可能である。したがって、ウクライナを離れる前に、できるだけモバイルアカウントにチャージしておくことを推奨する。
ロシアでは、生体認証パスポートと内部パスポートのどちれでもロシアのSIMカードを購入できる。
活動家によると、ロシアでは、ウクライナ通貨フリヴニャをロシア通貨ルーブルと交換することはほとんど不可能である。通貨交換所は、ロストフ、タガンログ、ベルゴロド、ボロネージ、クルスク、タンボフのスベルバンクのいくつかの部門で運営されている。しかし、モスクワやサンクトペテルブルクにはない。ただし、ロシアの通貨交換所では、ドルとユーロを交換できる。
ウクライナ通貨フリヴニャとロシア通貨ルーブルの交換は、エストニアのタリンでは可能である。
エストニアで救援を申請する場所
在エストニア ウクライナ大使館
\+372 601 5815
エストニアのウクライナ人コミュニティ
\+372 5650 2572
医師の助言
1220
救急
112
エストニアでの滞在に関する情報(宿泊施設と家庭の問題)
1247 або +372 600 1247
出入国コンサルタント
\+372 612 3500 (пн. – пт. 09:00 – 15:00)
migrationadvice@politsei.ee
モラルサポート
\+372 6147 393
救援を申請する場所
組織“helping to leave”が強制的にロシアに連れてこられたウクライナ人の支援を行う。
プロジェクトのサイトは“
helping to leave ”
独立したパブリックイニシアチブ
Free Belarus Center は、ウクライナ人がロシアの領土から離れるのを助ける。
Telegram bot .
ウクライナにいる場合、近親者の強制退去について通知する場所
情報局ナショナルホットライン
16-48
ウクライナ外務省ホットライン
\+38 044 238 15 88
領土防衛隊シングルホットライン
0 800 507 028
警察
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