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広島県三次町大鷲小児襲撃事件〜日本で起きた鷲が子供をさらう事件

 明治27年(1894年)12月中旬、広島県三次郡三次町に大きな鷲が現れ、小児を連れ去る事件が起きた。
大鷲は小児を掴んだまま高宮郡の方向へ飛び去り、そのまま行方不明となった。
空けて明治28年(1895年)の1月7日、今度は高田郡粟屋村に現れた大鷲は、
犬3匹を次々に襲って食べ、民家では赤ん坊を連れ去ろうとして村人達を恐怖のどん底に陥れた。
10日になると大鷲は同郡岩脇村に現れ、犬を襲っていた所を村人によってついに捕えられた。
大鷲は六、七貫目(22.5〜26.25kg)、翼長は二間(約3.6m)あまりもあったという。

(参考資料:読売新聞 明治28年1月28日朝刊↓)



 ワシ等の猛禽類が人間の子供を攫うことが本当にあるのだろうか?
過去、世界では何度か子供が巨鳥に襲われた事件が起きたとされている。
 1868年、アメリカ・ミズーリ州ディッパー郡で、
小学校の校庭にいた8歳の少年ジェミー・ケニーが
突如現れた巨大なワシに襲われる事件が起きた。
騒ぎに気づいた教師が校庭に出るとワシは少年を捕まえ空高く舞い上がっていたが、
やがて少年を離し飛び去っていった。少年は墜落死してしまったという。
 また1977年7月、アメリカ・イリノイ州ローガン郡のローンディールにおいて、
庭で遊んでいた3人の少年が2羽の巨鳥に襲われる事件が起きている。
そのうち1羽が当時10歳のマーロン・ロー少年を持ち上げ連れ去ろうとしたが、
少年の悲鳴に気づいた母親が叫び声を上げながら駆けつけ、
少年の足を掴んだことで巨鳥は少年を放し飛び去っていった。
母親によればこの巨鳥は翼長3メートルあまりもあったという。
その後この巨鳥は付近で何度か目撃され、8ミリで撮影もされている。
この2つの事件はアメリカ伝説の怪鳥・サンダーバード(ビッグバード)実在の証拠とも言われている。
だが8〜10歳の男児となれば体重は20〜30kgぐらいになり、
大型とはいえ猛禽類が掴んで持ち上げられる重さだとは到底考えられない。
おそらく少年が大きな猛禽類に襲われた事は確かなのだろうが、
巨鳥に掴まれ持ち上げられたというのは、誇張された証言だという意見が一般的である。
 この他、1932年の6月にノルウェーの農場で遊んでいた4歳の子供がオジロワシに攫われている。
ワシは農場から1マイルほど離れた山中の巣まで子供を運ぼうとしていた。
うまく上昇気流に乗り、高さ約250mの山腹にある巣まであと15m位のところで子供を落としてしまった。
駆けつけた両親や村人によって子供は無事救出された。
4歳なら15kgぐらいであろうか?上昇気流に乗ったとはいえ、
この重さを持ち上げられるものであろうか。
いずれにしろどの事件も連れ去り未遂であり、仮に猛禽類が掴んで持ち上げたとしても
結局途中で離してしまっており、子供が実際に攫われたわけではない。

 冒頭で紹介した三次町での連れ去り事件、連れ去られた小児の年齢性別は不明だが、
仮に乳幼児であれば大型の猛禽類が持ち上げ可能な重さに収まるのかもしれない。
しかし体重20kg以上、翼長3m以上の大鷲が捕獲されたとなれば記録に残ると思われるが、
そのような記録は無く、報道もこの記事のみで真相は不明である…

◎その他の日本における猛禽類襲撃事件
 明治末期の北海道、釧路で馬車に乗った農夫が大鷲に襲われる事件が起きている。
大鷲は農夫によって殺害されている。

◎参考サイト
UMAファン〜未確認動物
http://umafan.blog72.fc2.com/blog-entry-14.html
不思議好き人間 世界のUMA(飛行生物)
http://park21.wakwak.com/~iccan/uma/sekai_uma3/uma...
イーコラム_地球と生物の不思議>UMAコラム
https://ecolumn.net/thunderbird.htm
巨大動物図鑑 鳥・birds・大全
http://biggame.iza-yoi.net/

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