現在閉校中のココネ学園ですが、生徒たちは現在もいろいろな形で自習活動を続けています。お久しぶりの人もぜひ遊びに来てください♪




今日のテーマは shall です。

What shall we do?
Shall we dance?
などでおなじみですね。

よく shall はイギリス英語で will はアメリカ英語といわれます。

ところが、オバマの就任演説でも3回 shall が使われ、
リンカーンのゲティーズバーグ演説でも shall が使われていました。
つまり、アメリカでも使うということです。

みなさんはマッカーサー元帥の
"I shall return." という名文句を聞いたことがあるかと思います。
マッカーサーはもちろんアメリカの軍人でした。

さて、 shall の本質は「何かをすることを負うている」ということです。

このことから shall の根底には
「義務・当然」の意味合いがあるということが分かります。
shall の本質は「何かをすることを負うている」ということ、
このことを念頭に置いて 授業を聞いてください。

I shall never forget your kindness.
これは英米両方で使います。
「あなたの親切を決して忘れないということを自分に負わせる」といった感じなんです。
だから強い意志になります。

「何かを負うている」ということから
「当然〜することになっている」という意味合いが生まれ
「〜すべし」
「〜するものである」
「〜するものとなっている」
といった「規定」「当然」の意味が生まれます。

だから、契約文書だとか憲法では
英米問わず shall のオンパレードが見られます。

たとえば「天皇は日本国民の象徴であり。。。。」
この条文は英語では
The Emperor shall be the symbol of the State and of the unity of the people...
こんなふうに shall を使います。

アメリカ合衆国憲法でも
The terms of the President shall end at noon on the 20th day of January.
となります。これは大統領の任期を定めた条文ですが
やはり shall が活躍します。

契約文でも shall がたくさん出てきます。
Seller shall deliver the Goods to Buyer within 60 days after the completion of this Agreement.
などは その例です。
つまり「何かを負うている」から「当然」の規定などが生まれるということです。

We shall die someday.
という言い方があります。また、
Ask and it shall be given to you.
これは「求めよ、さらば与えられん」という意味。
この場合「ある状態を負うことになる」という解釈です。

結婚式の誓いの言葉に
Will you love her, honor her .... as long as you both shall live?
というのがあります。最初の
Will you love her, honor her ...
これは 現在の意志を問うている。
「彼女を愛し、あがめ、慰め...を誓いますか」
ということですよね。ところが
as long as you both shall live
これは「生きることを天から与えられる」という天命の意味合いがあります。

さきほどのマッカーサーの
I shall return.
これは I will return. と違って
「自分の意志」というより
「戻ってくることが運命である」
天命、運命であるという意味合い。

What shall I do ?
これは「何をしましょうか?」ということですが
「何をすることを負うていますか?」
という相手の立場を尊重した言い方です。

先ほどのリンカーンとオバマですが
リンカーンは、次のように shall を使いました。
...these dead shall not died in vain;
 that this nation, under God, shall have a new birth of freedom
 and that government of the people, by the people, for the people
 shall not perish from the earth.
都合、3回つかわれています。最後の
government of the people,
 by the people,
 for the people shall not perish from the earth.
は有名ですね。

オバマ大統領は 就任演説で
the old hatreds shall someday pass that the lines of tribe shall soon dissolve that ...
 our common humanity shall reveal itself
とやはり3回 shall を使っているということです。

リンカーンの時代が現在に至るまで
アメリカ英語でも shall は 重要な表現としての役割を果たしているということ
これをみなさんに お知らせできればと思います。

最後に、 shall の過去形は should です。
この2つの繋がりは、一般には 理解されていませんが
今日の授業でつながりが見えると思います。

つまり shall は「何かをすることを負うている」
一方、should は「〜することを負うていたはず」
だが「いまだなされていない」
だから、「〜すべき」だとか「〜してしかるべき」といった意味合いになるのです。

哲学用語に「当為」というのがあります。
「当然なすべき」ということですが、
この当為がまさに shall であり、should である、ということです。

今日は、少し上級者向きの話だったかもしれませんが
契約書、憲法、などでは shall がなければ成立しないということを理解してください。

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