最終更新:ID:6QopHpHODw 2022年03月04日(金) 02:31:18履歴
「" Je sais bien que la conquête du Saint-Graal, ne peut se faire sans moi ".(聖杯の征服は吾輩抜きには達成できないと存じております)」──1446年2月15日の手紙より
【元ネタ】史実 百年戦争
【CLASS】キャスター
【真名】ジャック・クール
【異名・別名・表記揺れ】銀細工の巨匠 ヨーロッパ最初の資本家
【性別】男性
【身長・体重】177cm・62kg
【外見・容姿】ゆったりとした外套に身を包んだ彫りの深い顔立ちの男。
【属性】中立・悪
【天地人属性】人
【その他属性】人型
【ステータス】筋力D 耐久E 敏捷C 魔力B+ 幸運A 宝具C
【CLASS】キャスター
【真名】ジャック・クール
【異名・別名・表記揺れ】銀細工の巨匠 ヨーロッパ最初の資本家
【性別】男性
【身長・体重】177cm・62kg
【外見・容姿】ゆったりとした外套に身を包んだ彫りの深い顔立ちの男。
【属性】中立・悪
【天地人属性】人
【その他属性】人型
【ステータス】筋力D 耐久E 敏捷C 魔力B+ 幸運A 宝具C
身体の黄金比ではなく、人生において金銭がどれほどついて回るかの宿命。
本人の財テクも相まって一国の財政を一手に握ることすら不可能ではないが、本人がハイリスクハイリターンな商売を好むために足元を掬われる事もある。
本人の財テクも相まって一国の財政を一手に握ることすら不可能ではないが、本人がハイリスクハイリターンな商売を好むために足元を掬われる事もある。
自ら精製した強力な魔力集積結晶、フォトニック結晶を操る技術。ランクは精製の度合いで大きく変動する。
ランク次第で様々な効果を発揮する。Aランクならば擬似的な不死を任意の対象にもたらすというがその域には達していない。
曰く、ジャック・クールは20年以上かけて賢者の石を作ったと言う。
ランク次第で様々な効果を発揮する。Aランクならば擬似的な不死を任意の対象にもたらすというがその域には達していない。
曰く、ジャック・クールは20年以上かけて賢者の石を作ったと言う。
シャルル七世の署名のみを記した白紙の親書を多数偽造していた逸話から。
対象にとって上位の存在が発行した命令書を、その場で偽造する。
判定に成功すれば命令書を信じる、信じないに関わりなく、ジャック・クールとの交渉に不利な補正を受けるようになる。
対象にとって上位の存在が発行した命令書を、その場で偽造する。
判定に成功すれば命令書を信じる、信じないに関わりなく、ジャック・クールとの交渉に不利な補正を受けるようになる。
ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:1〜99 最大捕捉:1000人
──金銭が関わる行動の成果をジャック・クールの魔術に由来するものと偽装する指輪。
ジャック・クールが関与した行動で金銭が動くと、その行動は魔術として偽装され、実際にどのような行動を取ったのかの判別が難しくなる。
この偽装は動く金額が大きいほど強力な物となる。
例えば傭兵企業を雇い入れて敵対者を攻撃させた場合、敵対者からはジャック・クールの魔術による攻撃と見えるだろう。
フランスを旅していた折、蛇が冠として被っていた指輪を手に入れたジャック・クールは、その魔力で見つけた物を金にして巨万の富を得たという。
もちろん、そんな物は伝説に過ぎない。
だが、この説話に代表される「ジャック・クールは魔術の力で富を得た」という伝承や、実際の彼が利殖の過程を錬金術のベールで覆い隠していた事は、彼の営利的な行為の成果を「魔術に依るものだ」と偽装する宝具として結実した。
──金銭が関わる行動の成果をジャック・クールの魔術に由来するものと偽装する指輪。
ジャック・クールが関与した行動で金銭が動くと、その行動は魔術として偽装され、実際にどのような行動を取ったのかの判別が難しくなる。
この偽装は動く金額が大きいほど強力な物となる。
例えば傭兵企業を雇い入れて敵対者を攻撃させた場合、敵対者からはジャック・クールの魔術による攻撃と見えるだろう。
フランスを旅していた折、蛇が冠として被っていた指輪を手に入れたジャック・クールは、その魔力で見つけた物を金にして巨万の富を得たという。
もちろん、そんな物は伝説に過ぎない。
だが、この説話に代表される「ジャック・クールは魔術の力で富を得た」という伝承や、実際の彼が利殖の過程を錬金術のベールで覆い隠していた事は、彼の営利的な行為の成果を「魔術に依るものだ」と偽装する宝具として結実した。
百年戦争期のフランスの政商。
シャルル七世やジャンヌ・ダルクを財政的に支援し政治にも参画。
見返りとして入手した特権で大商人に成り上がったが、後に失脚した。
伝説では錬金術師のパトロンだったとも、彼自身がラモン・リュイに師事した錬金術師だったともいう。
†
クール家は裕福な毛皮商人であり、その子息であったジャック・クールは下級聖職位を獲得して交友関係を広げていた。
その後、貨幣鋳造業に関わる事になったジャック・クールは、ピエール・ゴダールらと共に貨幣を悪貨へと改鋳する事で財産を築いた。
後にこの件は糾弾されたが、改鋳した貨幣は聖女ジャンヌ・ダルクに提供していたものであった事から酌量され、僅かな罰金刑のみで済んだという。
まさか聖女の軍勢の財源がフランスの権威を汚す悪貨によって支えられていた、と公に示すわけにはいかなかったのだろう。
この時築いた財産を元手に地中海のレバント貿易にも参入。
レバント貿易の調査中にコルシカ島で身ぐるみ剥がされるというトラブルもあったが、地中海貿易にの関わるキリスト教諸国、および異教徒であるマムルーク朝と交易路を繋ぐ事に成功し、莫大な利益を挙げた。
この交易の成功は『ジャック・クールは貧困の生まれだったが、ラモン・リュイに錬金術を学び、交易で得た儲けの振りをして錬金術によって富を得た』とする伝説を生み出す程であった。(なお史実のラモン・リュイは神秘主義者ではあったが錬金術を非難していた)
一方、レバント貿易で生じた銀不足を補うために始めた鉱山開発には失敗した。
さらにシャルル七世の御用商人を経て国王会計方に抜擢され、宮中の物資の納入を一手に担う事となる。
ジャック・クールはシャルル七世に資金援助する見返りに様々な特権を獲得し、事業を拡大。
また敵国イギリスとの貨幣競争にも介入し、イギリスの貨幣を駆逐してフランス貨幣の信用を回復させた。
かくして絶大な権力と財力を得たジャック・クールは、フランスのみならず世界中に販路を繋ぐ押しも押されぬ大商人として台頭。
シャルル七世の信頼も厚く、貴族身分に列せられ、様々な称号を授けられ、重職を歴任。外交使節を任された事さえあった。
自前の鉱山開発こそ上手く行かなかったものの、鉱山や城、荘園に投資し、絹産業、武器産業などにも関与。
貴族たちも借金によってジャック・クールに首根っこを捕まれている為逆らえず、まさに我が世の春であった。
しかし、その成功が貴族たちの妬みを買っていた事や、レバント交易に必要な銀貨を賄う為に密かに悪貨を私鋳していた事が仇となり、失脚させられる事となる。
失脚の切っ掛けはシャルル七世の愛妾アニェス(ジャック・クールの後ろ盾でもあった)の毒殺疑惑であったが、これについては無実と認定された。
しかし、この疑惑に付随して告発された反逆罪については、実際に公金横領および親書、通貨の偽造、異教徒への武器輸出などの行為に手を染めていた事もあり、方方に手を尽くしても無罪とする事はできなかった。
かくして禁固刑と財産没収が決まったジャック・クールであったが、後に友人の手引で脱走。
自らの身柄と財産の一部を支店網を駆使してパリ高等法院から隠し通し、ローマ教皇の下へと亡命した。
シャルル七世はジャック・クールの財産や販路網の全てを掌握する事は出来ず、ジャック・クールの関係者を交易に携わらせざるを得なかったという。
一方、亡命したジャック・クールはローマでもレバント貿易の経験や異教徒とのパイプ、築き上げた交易網から重用された。
後にオスマン帝国と戦っていたロドス島を救援する為に艦隊を指揮する事になったが、オスマン帝国と戦う事なく遠征途上で病死したという。
(オスマン帝国側の砲弾で負傷して死去した、実は生きていてキプロス島で新たな家庭を築いた、などの異説もある)
シャルル七世やジャンヌ・ダルクを財政的に支援し政治にも参画。
見返りとして入手した特権で大商人に成り上がったが、後に失脚した。
伝説では錬金術師のパトロンだったとも、彼自身がラモン・リュイに師事した錬金術師だったともいう。
†
クール家は裕福な毛皮商人であり、その子息であったジャック・クールは下級聖職位を獲得して交友関係を広げていた。
その後、貨幣鋳造業に関わる事になったジャック・クールは、ピエール・ゴダールらと共に貨幣を悪貨へと改鋳する事で財産を築いた。
後にこの件は糾弾されたが、改鋳した貨幣は聖女ジャンヌ・ダルクに提供していたものであった事から酌量され、僅かな罰金刑のみで済んだという。
まさか聖女の軍勢の財源がフランスの権威を汚す悪貨によって支えられていた、と公に示すわけにはいかなかったのだろう。
この時築いた財産を元手に地中海のレバント貿易にも参入。
レバント貿易の調査中にコルシカ島で身ぐるみ剥がされるというトラブルもあったが、地中海貿易にの関わるキリスト教諸国、および異教徒であるマムルーク朝と交易路を繋ぐ事に成功し、莫大な利益を挙げた。
この交易の成功は『ジャック・クールは貧困の生まれだったが、ラモン・リュイに錬金術を学び、交易で得た儲けの振りをして錬金術によって富を得た』とする伝説を生み出す程であった。(なお史実のラモン・リュイは神秘主義者ではあったが錬金術を非難していた)
一方、レバント貿易で生じた銀不足を補うために始めた鉱山開発には失敗した。
さらにシャルル七世の御用商人を経て国王会計方に抜擢され、宮中の物資の納入を一手に担う事となる。
ジャック・クールはシャルル七世に資金援助する見返りに様々な特権を獲得し、事業を拡大。
また敵国イギリスとの貨幣競争にも介入し、イギリスの貨幣を駆逐してフランス貨幣の信用を回復させた。
かくして絶大な権力と財力を得たジャック・クールは、フランスのみならず世界中に販路を繋ぐ押しも押されぬ大商人として台頭。
シャルル七世の信頼も厚く、貴族身分に列せられ、様々な称号を授けられ、重職を歴任。外交使節を任された事さえあった。
自前の鉱山開発こそ上手く行かなかったものの、鉱山や城、荘園に投資し、絹産業、武器産業などにも関与。
貴族たちも借金によってジャック・クールに首根っこを捕まれている為逆らえず、まさに我が世の春であった。
しかし、その成功が貴族たちの妬みを買っていた事や、レバント交易に必要な銀貨を賄う為に密かに悪貨を私鋳していた事が仇となり、失脚させられる事となる。
失脚の切っ掛けはシャルル七世の愛妾アニェス(ジャック・クールの後ろ盾でもあった)の毒殺疑惑であったが、これについては無実と認定された。
しかし、この疑惑に付随して告発された反逆罪については、実際に公金横領および親書、通貨の偽造、異教徒への武器輸出などの行為に手を染めていた事もあり、方方に手を尽くしても無罪とする事はできなかった。
かくして禁固刑と財産没収が決まったジャック・クールであったが、後に友人の手引で脱走。
自らの身柄と財産の一部を支店網を駆使してパリ高等法院から隠し通し、ローマ教皇の下へと亡命した。
シャルル七世はジャック・クールの財産や販路網の全てを掌握する事は出来ず、ジャック・クールの関係者を交易に携わらせざるを得なかったという。
一方、亡命したジャック・クールはローマでもレバント貿易の経験や異教徒とのパイプ、築き上げた交易網から重用された。
後にオスマン帝国と戦っていたロドス島を救援する為に艦隊を指揮する事になったが、オスマン帝国と戦う事なく遠征途上で病死したという。
(オスマン帝国側の砲弾で負傷して死去した、実は生きていてキプロス島で新たな家庭を築いた、などの異説もある)
「dire, faire, taire(言う、やる、沈黙する)」
「En bouche close, n'entre mot(閉じた口にはハエは入らない)」
「A vaillant Coeur rien impossible(勇敢な心に不可能はない)」
ジャック・クールが残した格言は、そのまま彼の人物像を表すものでもある。
大変な交渉上手。饒舌の価値も知っているが、それ以上に沈黙の価値を知っている。
金の亡者というよりも金儲けそのものが好きで、自らの才能を行使する事こそが喜び。
手堅く儲けるよりはハイリスク・ハイリターンな商売を好み、必要とあれば不正行為も辞さない。
こうした傾向は史実において一財産を築いた後も、単身ガレー船に乗り込み地中海沿岸都市を巡った逸話からも分かるだろう。
尤も、彼自身の財産は交易そのものよりも宮中で築き上げた権力と特権に由来する、という説もあるが。
錬金術師としても同様で、魔術的才能を行使する事自体を喜びとし、ハイリスク・ハイリターンな魔術を好む。
「En bouche close, n'entre mot(閉じた口にはハエは入らない)」
「A vaillant Coeur rien impossible(勇敢な心に不可能はない)」
ジャック・クールが残した格言は、そのまま彼の人物像を表すものでもある。
大変な交渉上手。饒舌の価値も知っているが、それ以上に沈黙の価値を知っている。
金の亡者というよりも金儲けそのものが好きで、自らの才能を行使する事こそが喜び。
手堅く儲けるよりはハイリスク・ハイリターンな商売を好み、必要とあれば不正行為も辞さない。
こうした傾向は史実において一財産を築いた後も、単身ガレー船に乗り込み地中海沿岸都市を巡った逸話からも分かるだろう。
尤も、彼自身の財産は交易そのものよりも宮中で築き上げた権力と特権に由来する、という説もあるが。
錬金術師としても同様で、魔術的才能を行使する事自体を喜びとし、ハイリスク・ハイリターンな魔術を好む。
「我が家名、クールとは英語でハートの意。
かつて吾輩がトランプ流行の火付け役となった結果、元々は聖杯だった分のスートがハートに書き換えられるようになったとか。
そんな吾輩が人理の影法師となり、聖杯を巡る争いに関わる事と相成った……
いやはや、我が運命の担い手は中々に諧謔を心得ておられると思いませんか?」
かつて吾輩がトランプ流行の火付け役となった結果、元々は聖杯だった分のスートがハートに書き換えられるようになったとか。
そんな吾輩が人理の影法師となり、聖杯を巡る争いに関わる事と相成った……
いやはや、我が運命の担い手は中々に諧謔を心得ておられると思いませんか?」
ジャンヌの軍勢はクールが密かに改鋳した悪貨を貨幣として用いていた。また彼女の英名がクールの罪状の酌量にも繋がった。
「持ちつ持たれつとはまさにこの事。吾輩も支援した甲斐があったというものです」
「持ちつ持たれつとはまさにこの事。吾輩も支援した甲斐があったというものです」
ジャンヌ麾下の将であり虐殺者へと堕ちた聖なる怪物。ジャック・クールにとってはお得意様でもある。
「む? 吾輩の事を呼びましたかな? 違う? CœurではなくCoolと。はっはっは、これは失敬」
「む? 吾輩の事を呼びましたかな? 違う? CœurではなくCoolと。はっはっは、これは失敬」
ジャック・クール宮の意匠の一部にトリスタンとイゾルデを用いた事がある。
「錬金術の秘奥の一端を示す暗号ともされますが王の愛妾アニエスとの密通を示す物だとも言います。真実は影法師なる身の上には分かりかねますが、ね」
「錬金術の秘奥の一端を示す暗号ともされますが王の愛妾アニエスとの密通を示す物だとも言います。真実は影法師なる身の上には分かりかねますが、ね」
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