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ここはでもにっしょんch ぼくの考えたサーヴァントスレに投稿されたサーヴァントを纏めるwikiです。

『アヴェンジャー、ブランウェン。私がこんな物になるとは。言っとくけど、命令なんてしないでね。無駄な争いはしたくないから』


基本情報

【元ネタ】マビノギオン、マビノギ四枝「スィールの娘ブランウェン」
【CLASS】アヴェンジャー
【真名】ブランウェン
【異名・別名・表記揺れ】ブロンウェン(白き胸)、ブランウェン(白き大鴉)、ブリテン島の三大美女、世界一の美女
【性別】女
【身長・体重】161cm・50kg
【肌色】白 【髪色】薄香色 【瞳色】水色
【外見・容姿】ロングヘアー、整った幼い顔、幸薄い表情、スレンダーな体形
【地域】ウェールズ、イウェルゾン
【年代】神代
【属性】混沌・悪
【天地人属性】地
【その他属性】人型
【ステータス】筋力:E 耐久:B++ 敏捷:E 魔力:B 幸運:EX 宝具:A+++

【クラス別スキル】

復讐者:E-

復讐者として、人の怨みと怨念を一身に集める在り方がスキルとなったもの。怨み・怨念が貯まりやすい。
周囲から敵意を向けられやすくなるが、向けられた負の感情はただちにアヴェンジャーの力へと変わる。
しかし、彼女に復讐心は無い。
逆に国を滅ぼすまいと尽力したが、結果は全てが水の泡となってしまった。
イウェルゾンを絶滅させたが「悲しみの女」「愛の女神」というのが、後世の人々がこの薄幸の美女ブランウェンに贈った名前であった。キリスト教到来後の悲しみの女、聖母マリアのイメージを一身に負った、ケルトの女性像である。
復讐者ではあるが、復讐心は無い。
敵意も「被虐体質」で向けられるが力には変換されない。故にこのスキルは無いに等しい。

忘却補正:A+

どれだけの虚無に身を任せようとも、彼女の無念や悔恨は決して晴れない。異父兄によって幸せな結婚生活や愛する息子を奪われた。異父兄に復讐したくても家族の中でも普通の人間だった彼女。無力な彼女には何も出来ず、しかも異父兄も自らの招いた種を自分を犠牲にして責任を取り、勝手に消えて逝った。あまりにも身勝手。謝罪くらいしろ。
この記憶は己を戒め続ける枷であり、一生引き摺り続ける。咎人となった事を受け入れている限り彼女は同じ過ちを犯すだろう。

自己回復(魔力):E

ブランウェンは怒りはあれど復讐など望まず、戦争を回避しようとしたが、努力虚しく国は滅びた。全てを失った彼女の心は晴れない。最期は悲しみの果てに己の生を呪い神に赦しを請い自殺をした。
復讐が果たされるまでその魔力は延々と湧き続ける。魔力を微量ながら毎ターン回復する。が、彼女の場合は雀の涙程度だろう。

【保有スキル】

被虐体質:A+++

彼女は「ブランウェンの殴打」というブリテン島に伝わる「三つの不運な殴打」と呼ばれる程に耐え難い虐待を受けた。王の寝所から追い出され、台所で暮らしながら宮廷の料理を作り、料理人から毎日、屠殺を終えた汚い手で平手打ちを食らわされた。イウェルゾンで3年もの間その屈辱を受けた。彼女の怒りは計り知れないものだっただろう。
防御力が上がり敵意を向けられやすくなる。
攻撃側は攻めれば攻めるほど冷静さを欠き、後の宝具の殲滅対象となり、ついには絶望感に膝を屈するだろう。
「中世ウェールズ法」では、王妃に対する平手打ちは三大侮辱の1つとされている。

対英雄:A+++

彼女の苦境を知ったベンディゲイトブランが154もの州から招集した戦士達、その当時のブリテン島が「強者の島」「勇者の島」すなわちカムリと呼ばれた所からやって来た兵士達は戦争によって、ベンディゲイトブランが戦死、生き残りがブランウェンを含めた8名だけである。
対するイウェルゾン側は「死者を蘇らせる魔法の大釜」を使い、死んだ兵士を無限に蘇生させたが敗北しマソルッフも戦死、生き残りは5人の妊婦だけという合計13名という絶望的状況で戦争が終わった。
「絶滅戦争」とも呼ばれるこの出来事の中心人物であるブランウェンはこのスキルを高ランクで所持する。
敵、味方のあらゆる「(彼女曰く)英霊などという死体蹴り」や英雄、勇者、王、巨人、老若男女全てのパラメータを最低でも4ランクダウンする。そしてイギリスやアイルランド出身の英雄であればクラススキルと固有スキル全てのランクを最低3ランクはダウンする。厄災の名は伊達ではない。

滅国の悲姫(ブリテン島の三大美女):A++

異父兄エヴニシエンの蛮行によって狂わされた運命。2つの国を壊滅させ数多の命を滅ぼした"厄災"にして"悲劇の主人公"。

復讐者と言うのは大抵復讐を果たしており憎悪など無く、大抵は幸せに終わったか、それでも心は晴れず死んだかである。アヴェンジャーというのは厳密には復讐者と呼べる者では無い。だって復讐が終わってるのだから。
勿論、そうでない者もいる。復讐を果たそうと志半ばに倒れた者、愛する者を全て奪われた者、後世の人々によって弄ばれた者。
これらは間違い無く、憎悪や復讐心がある者たちだ。
対してブランウェンは復讐をしなかったが、結果的に復讐をした様なものである。しかも、おまけに全てを失った。己の生を呪いもした。しかし、召喚されても憎悪に呑まれる事がない。
それは復讐が無意味な事を知っているから。
でもそれはあり得ない。アヴェンジャーとして召喚されたなら行き場のない憎悪や復讐心に身を駆られる筈。故におかしいのだ。
だが、それが普通なのかもしれない。憎悪が無い復讐者こそが、本来のアヴェンジャーの形なのかもしれない。

鋼鉄の決意:A+++

イウェルゾンで軟禁や平手打ちなどの虐待を3年も受け続けたが、決して屈する事なく自らの力で運命を切り開き、ブリテン島の兄のもとに苦境を知らせた。
そして戦争になる事を回避しようと両国の和平を取り直したのもブランウェンだった。
イウェルゾンに怒りはあれど戦争などは望まない。かの復讐鬼とは違い復讐をしなかった。高潔な心を持った彼女の鋼の精神と行動力がスキルとなった。
痛覚への高い耐久、理不尽な暴力など物ともしない頑強な心身を有している。

マビノギオンのマリア:B

かの聖母のような完璧な聖女ではないが、ケルトにおける聖母マリアとして後世の人々の影響により信仰を集めた彼女。
因果論を超えた絶対的ではなく、比較的な、他人よりはちょっと良い幸運を享受する。
 常に目標の達成に最適な展開を“引き寄せる”能力。しかし、”滅亡や破滅“も最適な展開に入る。
(例、虐待に耐え続け、親族に助けを求めたら敵の国が滅んだ、みたいな物である。)
 状況によっては、ほぼ完全な形での未来予知、運命干渉すら成し遂げる。(どんな手を使ってでも運命を変えてしまえばいい)
 また、同ランク未満の神性、加護系スキルの効果を無効化する。

【宝具】

巨人王の抱擁エンブレイス・ベンディゲイトブラン

種別:対人宝具 ランク:A++ レンジ:1 最大補足:1人
エヴニシエンがブランウェンの息子グウェルンを火に投げ込んだ時に、息子を助けようとした、或いは自分も身を投じようとしたが兄のベンディゲイトブランに片手で止められた逸話から。ブランウェンに来るであろう攻撃を兄の盾と巨大な体が守ってくれる。また彼女が自殺しようとしても兄が巨大な手で優しく包み込んでくれる。
ベンディゲイトブランは自分が死んだ後にブランウェンが死んだ事を深く悔いた。此度の召喚では妹を独りにさせないように彼女の友人や仲間達を彼女ともども寄り添い、護ってくれるだろう。

遍く轟け、勇者の咆哮リベンジ・オブ・ヴァーミリオン

種別:対国宝具 ランク:A+++ レンジ:1〜99 最大補足:100〜1000人
ブランウェンがダメージを負うとそれに反応して迎撃するカウンターである。空の彼方、巨人王の巨大な眼光から放たれるレーザービームである。ベンディゲイトブランは死後に首を切断された後、ブリテン島のロンドンに埋葬されており、敵に対する呪詛の役割を担っている。フラインク(フランス)の方角に向けて埋められた首はイギリスに攻め込んでくる者達を監視し、侵略者をイギリスに来ないようにしている。現在、彼が埋葬された場所にはロンドン塔が建てられ、鴉が住んでいる。この鴉がベンディゲイトブランの分身とも言われており後の時代のアーサー王の時代まで見守っていたと言われている。
彼の首は外敵を寄せ付けない宝具であるが、弱点はあり、この首を掘り出した者はアーサー王であると言われている。その理由は、三題歌に曰く「この島が自分以外の物の力で守られるのは正当でないと思ったから」である。
射程距離は地球の何処でも。ブランウェンが肉体的、精神的ダメージを負えば負うほどブリテン島の勇者達が報復にやって来るだろう。
空は曇り、大地は黒焦げに、血で赤く染まる。

翼広げし、真摯なる従者ハッピー・ブラック・バード

種別:対人宝具 ランク:EX  レンジ:1〜30 最大補足:1人
1羽のムクドリを使い魔として使役できる。契約は必要なく、思念を送るだけで可能。
スズメ目ムクドリ科の鳥類だが、雀の1日の飛行距離は5km前後の範囲内であり、長くても25kmだと言われている。
アイルランドからロンドンの兄に向けて手紙を送ったが、それを運ぶのに750km以上の距離を飛んだのである。海の上では船やごみの上で休憩も出来るが、他の鳥に妨害されたり、風に吹かれたりした。それでも750kmもの旅をしたのである。飼い慣らすのに3年は掛かるが、すごい鳥である。
この時のイウェルゾンはブリテン側にブランウェンの苦境が伝わらない様にブリテンへの国交を禁止し、ブリテンからの来訪者を牢に入れるという位の徹底ぶりだった。
故にこの難業を達成したムクドリにはあらゆる困難や物理的、魔術的、因果的障害を乗り越え「必ず辿り着く」という能力を手に入れた。

拝啓、蒼き空よミスター・ブルー・スカイ

種別:対人宝具 ランク:C レンジ:1 最大補足:1人
ブリテン島の助けを求めた手紙。イウェルゾンにおいて幸せを享受出来ずに3年もの間、厨房で暮らした彼女は、窓の外で空を見ていた。恥辱と苦痛に心が折れそうになっても、自らの運命を切り開こうという努力と自尊心を決して失わなかった彼女。
椋鳥に想いを乗せ希望を胸に手紙を送った。
この手紙は、彼女の反逆の象徴である。
戦争を望まなかったとしても、ブリテン島はブランウェンの為に報復を行った。全ての元凶の異父兄も彼女を思ってやって来たし手紙を送った時点でイウェルゾンの滅びが確定したようなものだ。
この手紙こそ彼女を復讐者たらしめる。
憎悪無き復讐者、それがブランウェンである。
手紙に自分の経緯を書いて、送った相手に自分の書いた内容を体験させる。体感時間は数秒足らずで相手の人生を追想、数時間にも及ぶ映画館であり、精神だけが理想郷に入った様なものである。死に際の相手に手紙を書かせて相手の真意を確かめたりヒントを得たり、この宝具は他者にも譲渡可能。内容は感情が篭っていれば、どれだけ短くても大丈夫。大事なのは気持ちだから、とは彼女の弁。
手紙は、失敗したとき用に何枚でも持っている。抜かり無しである。

【weapon】

『無し』

戦い方は人それぞれ。彼女は武器で戦わず、己の体一つ、心一つで戦った。

【解説】

中世のウェールズ語写本より収集した物語。中世ウェールズ騎士道物語『マビノギオン』の「マビノギ四枝」の第二編「スィールの娘ブランウェン」のヒロインにして主人公。
海神スィールに相当するリールの娘であり、スィンダイン(ロンドン)の王ベンディゲイトブランとマナウィダンを兄に持ち、異父兄にニシエンとエヴニシエンを持つ。ブリテン島の三大貴婦人の1人とも呼ばれ世界一の美女と呼ばれている。
恵まれた美貌と家系を持っていたが、その生涯は災難の連続であった。
物語の始まりは、イウェルゾン(アイルランド)の王マソルッフがブランウェンを妻に迎えようとし、ベンディゲイトブランがそれを承諾した事から始まる。
この時、エヴニシエンがこの縁談を嫌い、マソルッフを侮辱する為に彼の馬を惨殺した。一触即発となった両者の関係はベンディゲイトブランの賠償で修復され、ブランウェンはイウェルゾンに嫁いだが、イウェルゾンでは王の受けた侮辱が蒸し返され、ブランウェンは王妃ながら台所で働かされ、毎日平手打ちを食らう屈辱的な虐待を受けてしまう。
彼女は台所で密かに椋鳥を飼い慣らし、その境遇を訴える手紙をつけて故国へと飛ばした。これを見たベンディゲイトブランは悲しみ怒り、イウェルゾンに攻め込んだのである。
ベンディゲイトブランは自分を乗せられる程の船がないので、歩いてイウェルゾンに向かった。彼とその軍勢の進軍は、まるで山や森が歩いているようだったという。
ベンディゲイトブランはブリテン島とアイルランドをつなぐ、アイリッシュ海を渡り歩いていたので身長315メートル以上はある。
このブリテン島から迫る怪異の報告を受けたマソルッフは、ブランウェンに何が起こっているのか尋ねる。すると彼女は兄がその軍勢をもって報復にやってきたと誇らしげに答えた。イウェルゾンの貴族たちは慌てて会議を開き、スリノン川に布陣して彼らを迎え撃つ。この川の下には物を吸い付けるという不思議な石があり、渡ろうとする者を川の底に引き摺り込むのだ。彼らは橋を破壊して、この天然の罠でベンディゲイトブランの軍勢を止めようとしたのだ。
ところがベンディゲイトブランは意外な方法で突破してしまう。「長たる者が橋になる他あるまい」と言いや、自分の巨体を川に横たえ軍勢を渡らせてしまったのである。この彼の行為は「指揮を執るものが、橋となれ」という諺になって、ブリテンに残されるものとなった。

ブリテンの戦士たちがイウェルゾンに上陸した後、イウェルゾン側は迎え撃つ手立てが無くなった。そこで貴族たちはマソルッフの王位をグウェルンに譲る事で、ブリテン側と和平を結ぼうとする。これは、両国の平和を願ったブランウェンの発案だった。もっとも、貴族たちはこの和平の裏に、ベンディゲイトブランを討ち取る奸計を忍ばせていた。

イウェルゾンの貴族たちは、生まれてこのかた館というもので暮らした事がないベンディゲイトブランの為に、彼が居住できる巨大な館を作ると、和平と歓迎の為の宴を行った。しかし、その館の壁には完全武装した兵士を潜ませた袋が100個も釣り下げていたのだ。
これに最初に気付いたのが、ことの発端であるエヴニシエンである。彼はわざとらしく袋の中身をイウェルゾンの貴族たちに尋ね、彼らが非常食用の小麦粉だと答える度に、兵士たちの頭を握り潰していく。この時、既にエヴニシエンの心の中には、両国の開戦が思い描かれていた。
そして彼は、それを最悪の形で実行して見せたのだ。
イウェルゾンの貴族たちの悪巧みが人知れず潰えた中、和平と王権の移譲は無事に行われていった。少年王グウェルンは誰もが好きになるような少年であり、彼が挨拶して回るのをブリテンの戦士は好ましく見つめていたと言う。しかしエヴニシエンは、この少年が自分の元を訪れると、彼の足を掴み「神もご照覧あれ、思いもよらぬ非道、一族の者が唖然とすることを俺はやるつもり」と言って、館にいた物が引き止める間も無くグウェルンを火の中に真っ逆さまに放り込んだのである。
狂乱したブランウェンは自らも火の中に飛び込もうとしたが、ベンディゲイトブランはそれを引き止め、自ら盾を掲げるとその背後に彼女を匿う。そしてそれが、開戦の合図となった。

両軍の戦いは熾烈を極めたが、長く戦えば戦うほど戦況はイウェルゾンの方に傾いていく。それもその筈、彼らにはベンディゲイトブランが賠償の為に贈った「魔法の大釜」があり、これに火をつけて死体を中に入れて炊いてしまえば、「口がきけなくなるが蘇る」という無尽蔵とも思える兵士を展開していたからだ。
次々に倒れていくブリテンの戦士たちを見て、エヴニシエンはようやく自分の愚行がもたらした結果を悟った。そして、罪の償いの為に、自らの命を賭して大釜を破壊しようとする。エヴニシエンはイウェルゾンの戦士の衣服を剥ぎ取ると、戦死者の中に紛れ込んだ。そして、イウェルゾンの戦士たちによって大釜に放り込まれるや否や、全身の力を四肢に込め、内側から破壊したのである。それと同時に彼の心臓もまた張り裂けてしまったのである。

 エヴニシエンの活躍により、ブリテン側の戦士はイウェルゾン側の戦士、そして市民の大半を討ちころす。しかし、ベンディゲイトブランも毒槍を足に食らい、瀕死の状態になってしまった。死に瀕した彼は、マナウィダンやプレデリなどの7人の生き残りを呼び寄せると、自分の首を刎ねよと命じた。スィンダインのグウィングリン(白い丘)に持って行きフランク(フランス)の方角に顔を向けて埋葬せよと命じた。そして、彼らが長い放浪の末にハルフレッドで7年の宴をリアンノンの小鳥と一緒に行い、その宴に自分の首も生前と変わらぬ様で参加すること、ペンヴロのグワレスに80年滞在し、ケルニュウとアベル・ヘンヴェレンの方向にある扉を開けるまで、その滞在の日々が続くことを予言して果てた。
 かくして王の頭は打ち落とされ、一行は首級を持って海峡を渡った。7人の武者の後にブランウェンが8人目として続く。ブランウェンを含む生き残り8人はタル・エボリオンのアラウ川で休憩をしていた。そこでブランウェンがふと、アイルランドの地を見やり、また振り返って勇者の島を見渡した。そして「ああ神様!生まれてなどこなければ良かった!こんなにも素晴らしい島が2つとも荒地になってしまった、私のせいで」と神に懺悔し、悲しみのあまり心臓が張り裂け亡くなってしまった。遺体は仲間たちが方形の墓を作りアラウ川の岬に埋葬した。

かくして彼女の物語はここで終わる。
語りしは「ブランウェンの殴打」ーーー
これはこの島の「三つの不運な殴打」の一つと呼ばれるもの。「ベンディゲイトブランの集会」は100と54の地方の軍勢が集結して「ブランウェンの殴打」の仇を討ちにアイルランドへ向かう。そして7年間の「ハーレッフの饗宴」。「リアンノンの鳥の歌」に80年に及ぶ「切られた首の宴の一行」の物語。

このマビノギの枝はここでおしまい。

【人物・性格】

ブランウェンの名前の意味は「白い大鴉」という意味だが、ブロンウェン(Bronwen)とも呼ばれており、こちらは「白き胸」という意味だ。ヒロインの美女として名は後者の方が適切なことから、本来はブロンウェンだったものが、後世のブラーンと結びつけられてブランウェンに変わったという見解がある。
シロサイの名前の由来は、肌の色は全く関係なく、口が横に大きい事から“wijde rhinoceros”と呼ばれていたが、“wijde”が“white”と聞き間違えられたことにより「シロサイ」となった。
つまりブランウェンの名前の「白い胸」は実際に白くなく、「広い胸」という意味かもしれない。(つまり、貧・・・>ブルゥア!!

王妃ではあるが、妃と呼ばれるような気高さ、可憐さはない。見窄らしさがある。
自慢出来るほどに不幸な人生だと自負している。運の悪さもピカイチ。とにかくネガティブ。
穏やかではあるが、それは諦観というのが正しい。復讐者には似合わず、誰かを殺したい程憎んだり、妬んだりはしない。
策を張り巡らせたり、権謀術数に長けたりもしない。他のアヴェンジャーのように自分の力で戦えない。燃え尽き症候群のようなもので、全てのことにやる気が起きない。
何事にも消極的で、戦いを嫌っている。
しかし、エヴニシエンや理不尽を許さない怒りは持っている。そしてド根性を持っている女性である。マスターとの関係は、距離を取りたがる。
あまり仲良くしたりはしない。
根気強く、距離感を大事に接する事が重要。
そして、愛想を尽かされてもなお接する事。

特技:教えること、ゲーム全般(何故か毎回最下位)
好きなもの:ボーっとする事(大事な事)
嫌いなもの:料理人、厨房、忌々しい自分
天敵:エヴニシエン
願い:なし。思いつかない。願い事できる立場じゃないし。私、最低な人間だし。

【一人称】私 【二人称】あなた、あなたたち 【三人称】彼、彼女、こいつ

【因縁キャラクター】

ベンディゲイトブラン

"祝福されし者"(ベンディゲイト)と鴉(ブラン)の異名を持つ兄にしてブリテン島のスィンダイン(ロンドン)の王。戴冠王とも呼ばれている。
並外れた巨体の持ち主であり、その体はまともな館に収まらない位の巨体であった。
彼は妹ブランウェンを含む親族想いの英雄王であったが、理不尽な運命に巻き込まれ、故国とブランウェンの嫁ぎ先のイウェルゾン(アイルランド)を滅亡へと導いていく。
彼の巨体は、アイルランドの大神ダグザと同じように一見、原初の力を象徴する野蛮なもののようにも思える。事実、彼はダグザと同じように魔法の大釜を持っているなど、共通点も多い。しかし、野生的な衝動と愛敬に満ちたダグザに比べ、ベンディゲイドブランは理性的で公平な賢王として描かれている。また、預言者的な側面も持ち、自分の死に際して遺言を伝えた戦士たちに、彼らが辿るべき道とそこで遭遇する運命を示した。
彼は戦争で毒槍を足に喰らい亡くなっており、アーサー王の聖杯伝説に登場する漁夫王の原型だと言われている。

マナウィダン

兄にして伝説の魔術師マナナン・マクリール。彼女が亡くなった後、マナウィダン含む生き残りは彼女をタル・エボリオンのアラウ川の岬に方形の墓を作って埋葬した。
家族と帰る場所を失って失意の中であったが、そんな彼を救ったのがプレデリであった。自らの領地と自分の母を妻として送る等、彼の為に出来ることを友人として精一杯した。
「自分の母を嫁がせるとか何考えてんの、おかしいでしょ。まぁでも、兄様を支えたのは感謝してるよ」

グウェルン

息子。皆から愛されており、「この子を一目見て愛情を感じぬ者はいなかった」という位の言われっぷりだった。しかし、息子は里子として出されており面識は赤子の時くらいだった。彼女は母親ではあるが、息子を愛することがあまり出来なかったのだ。それでも息子を大切には思っていただろう。でなければここまで頑張ってはいない。

エヴニシエン

異父兄にして全ての元凶。名前の意味のエヴニスは「敵意・悪意」という意味である。
父親の名のエイロスウィーズは、直訳すると「黄金の敵」という意味。
愛する妹が結婚すると聞いて、自分に妹の結婚の断りがなかったと言ってマソルッフの馬を殺した。
イウェルゾンに攻め入った時はベンディゲイトブランを招く為の館に誰よりも先に潜入して、騙し討ちをしようとして袋の中に隠れていた敵の兵士の頭蓋骨を握力で破壊して100人の兵士を1人残らず殺している。
 そしてこの様な仕打ちをしたイウェルゾンに報復としてブランウェンの息子のグウェルンを火の中に放り込んで殺してしまうという、畜生ぶりを披露した。
このように、彼の行いはイウェルゾンとブリテン島を破滅に導き、親族達を地獄に落とした、迷惑極まりないトラブルメイカーである。
しかし、これらは全て妹のブランウェンの屈辱を晴らす為なのかもしれない。
妹を3年も辱めたマソルッフやイウェルゾンへの報復、そして憎きイウェルゾンの血が混じったグウェルンをやったのもその理由かもしれない。
しかし、結婚の話をハブられたからって馬をころすのは良いのだろか?<ダメだろ。
ブランウェンは自分の人生を台無しにされた挙げ句、謝罪の一つも無しで、責任取って犠牲に行った自分勝手な兄を絶対許さないだろう。
ちなみにエヴニシエンにはニシエンという兄弟がおり、対極の聖人君主である。

マソルッフ

夫ではあるが自分を蔑ろにした張本人。
守ってくれたりもせず、貴族に言われるがままだった。更にはブランウェンを殴ったりもしていたので、彼を貴族たちや料理人同様に嫌っている。

リアンノン、アランロド(アリアンロッド)

彼女たちとブランウェンを合わせてブリテン島の三大美女と言われている。
そして、3人とも災難まみれの人生であり、その息子たちも災難まみれの人生である。

【カルデアにて】

楊貴妃

同類だと思われたくない。
何あのポジティブ。

マリー・アントワネット

自分を呪ったりしないからあんなポジティブなんだな。

シェヘラザード

自分から死にたくなる時がくる、その日まで精々怯えて生きるのね。

巌窟王

復讐の過程が英霊になったんだ。
私にはそんなのないからな。
私も憎悪に飲まれれば良かったのか?

マシュ・キリエライト

私は動物が嫌いだから、その猫みたいなの近づけないでね。

【コメント】

悲劇の主人公、女性というのが良いよね。





















このページへのコメント

教えてくれてありがとうございます。

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Posted by 名無し(ID:nF46flBXMQ) 2022年08月08日(月) 11:09:53 返信

なぜ今になって更新が?誰か分かる人いませんか?

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Posted by 名無し(ID:nF46flBXMQ) 2022年08月07日(日) 09:57:44 返信数(2) 返信

履歴を見ると他の人が最後の宝具のwiki記法を修正したみたいだね
見出し(中)→見出し(大)になってるけど、あえてそこだけ見出し(中)の大きさにしたかったのなら戻してもいいと思うよ

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Posted by 名無し(ID:RFbolWRO0g) 2022年08月08日(月) 04:23:51

ごめん、間違えてた…
見出し(大)→見出し(中)になってるんだ

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Posted by 名無し(ID:RFbolWRO0g) 2022年08月08日(月) 04:27:00

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