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ここはでもにっしょんch ぼくの考えたサーヴァントスレに投稿されたサーヴァントを纏めるwikiです。

「わたくしの”目”の届く限りにおいて。わたくしは、皆の安寧のために微力を尽くしましょう」



基本情報

【元ネタ】史実、酒呑童子伝説、『宇治拾遺物語』他
【CLASS】アサシン
【マスター】
【真名】藤原保昌
【性別】女性
【身長・体重】184cm・69kg
【外見】四つ目の鬼面を被った、背の高い女。大鎧をまとい、髪は結う。仮面の穴から覗く瞳は退魔の力を帯びて金色である。
【属性】中立・善
【ステータス】筋力C 耐久C 敏捷A 魔力A 幸運A 宝具B+

【クラス別スキル】

気配遮断:A

 自身の気配を消す能力。
 完全に気配を断てばほぼ発見は不可能となるが、攻撃態勢に移るとランクが大きく下がる。

対魔力(霊):A

 魔除けの神性を持つため、ほとんどの魔術をキャンセルしてしまう。
 霊体の侵入・憑依等にも鉄壁。

【固有スキル】

盗賊打破:B+

 大盗賊・袴垂を畏怖させた逸話、盗賊としても認識される鬼・酒吞童子の誅殺に関わった逸話により、高ランクで有する。
 反英霊、特に海賊や盗賊の経歴がある相手に有利な戦闘ボーナスを獲得する。
 彼女の場合、相手が人外だと追加補正があるようだ。

花盜人:B

 気配遮断と詩歌系スキルの複合能力。恋愛成就の効果もあるとか。

墓守の眼差し:A

 魔眼スキルの亜種スキル。
 一睨みで破邪・魔除けを成し、対象に霊的な守護さえ与える。
 頼光がライコウ=雷公=雷神の化身であるように、保昌はホウショウ=ホウソウ=方相氏の体現者として生まれた。

諜報:A

 敵組織に潜入し、強い信頼を得ることができる程度の技量。
 『前太平記』の山伏に変装して大江山に潜入するシーンでは、チーム最年長の保昌がリーダー役となり、鬼王を口八丁で言いくるめる。

【宝具】

大儺招霊・天網恢々たいなしょうれい・てんもうかいかい

ランク:B 種別:対陣宝具 レンジ:1〜100 最大捕捉:200人
 鬼面を召喚して三方に飛ばし、特定エリアを四方位から方相氏の目で睨めつける――つまり、浄める。強力な概念攻撃であり、対霊結界。
 本質的に「英霊の具現」たるサーヴァントに対しては相性が良い。魔性を持たない英雄であっても無条件でスタン(麻痺)を受け、致命的な隙を晒すだろう。
 正しき凝視の渦に巻き込まれたのが仮に怪物、魔物、特に霊体であった場合、その効果はより破滅的なものになる。

 この結界の本来の用途は、都市の霊的防衛だ。最大規模では町一つをすっぽり覆う。
 言うなれば個人で行う四角四堺祭のようなもので、数百の雑霊を一挙に消し飛ばし、積念を祓い、土地の歪みを正す効果がある。
 大勢の市民に魔術をかけたり、霊脈に干渉しようとする術者にとって、この宝具は思惑を一挙に打ち砕いてくる強烈なカウンターとなるだろう。

【Weapon】

『無銘・矛槍』

方相氏としては干戈の代わり、武人としては刀剣の代わり。錫杖と薙刀が一体になったような形状を取る。

『方相氏の面』

四つ目の鬼面。アサシン曰く、召喚される3つの面は道長四天王の他三名を模しており、その眼差しを借り受けているとのこと。

【解説】

 平安中期の中級貴族。ふじわら の やすまさ。藤原南家の出自で、藤原道長の有力な家司の一人。
 兵家(武士)の生まれではないが勇武の人として知られ、道長四天王の一人に数えられる。
 盗賊・袴垂(後の伝承では袴垂の正体は藤原保昌の弟・保輔であったとされる)を畏怖させ家に上げ、衣を下賜した逸話を持つ。
 説話文学で名高い女流歌人・和泉式部の最後の夫であり、自らもまた歌人であった。
 鬼退治の伝説では源頼光と並称される。

 史実での頼光-保昌は親類で、保昌の姉妹が満仲の妻の一人なので、頼光にとって保昌は義理の母の兄弟(義理のおじ?)にあたる。
 このためか伝承では保昌を酒吞童子征伐メンバー中の最年長者と設定するケースもあるが、実際には頼光のほうが保昌より10歳ほど年上のようだ。
 源頼親(源頼光の弟)と藤原保昌の間で抗争が起こるなど平易な関係でもなかったようである。

 説話における頼光-保昌のペアは南北朝時代の成立らしく、『梅松論』『異制庭訓往来』では田村-利仁に並んで頼光-保昌への言及があり、
 金刀比羅本『保元物語』には「田村・利仁が鬼神をせめ、頼光・保昌の魔軍をやぶりしも」の一節があるという。
 頼光が雷公、保昌が方相に通じるという名前の縁起の良さ、親戚関係、保昌と頼親の抗争関係という史実上の関係性がペアリングに寄与したらしい。
 ちなみに田村-利仁(坂上田村麻呂/田村麿と藤原利仁/俊仁)のペアは頼光-保昌よりやや早く鎌倉時代に説話への登場が見られる。

【人物】

 ――源頼光ではなく藤原保昌が怪物/女性であった世界の人物。彼女の知る源頼光は貴公子然とした美丈夫で、頼光四天王では金時のみが女性であったとか。
 幾度となく首都を襲うタタリ禍を回避するため、朝廷と陰陽寮が画策した「方相氏受肉計画」の唯一の成果。
 はじまりの方相氏と後世に呼ばれた〈嫫母〉の因子によるものか、大方の予想に反して女性として生まれ、常人の数倍の時間をかけて成長。
 彼女を運用する専門チームとして、道長四天王は組織された。「四天王」は仏教タームだが、実際には、方相氏のフォーマンセル制を再現するに当たっての偽装と思しい。
 『周礼』によれば、方相氏とは家から疫病を、墓穴からグール(方良という妖怪)を追い払う四人組の役職という。その原型は廟の四隅に安置された魔除けの偶像だとか。

 鷹揚な楽天家。特殊な育ちからかなり浮世離れしたところがあるが、一本気で善良。
 自分の出自や能力についてはポジティブに捉えており、善意から能力をやや濫用するきらいがある。人間一般が好きで、面倒見がよい。
 源頼光や和泉式部は「自分が普通の生まれだったらこう生きたかった」という憧れと庇護欲を掻き立てられる相手だったらしい。

 追儺の驅鬼神の受肉――その歪みによってか、京城は『朱点童子』なる極大の魔に直面することになった。
 童子を称するソレは、日照りと疱瘡を操る、狒々のような巨躯の魔王であったという。

【因縁キャラ】

清原致信

かわいい妹分。なのだが、反抗期的な振る舞いには苦笑い。大江山当時の致信は、ツインテールで三白眼の少女だったとか。

源頼光

政治的には手強いライバルの一人であり、軍事的には最も心強い盟友。
「個人的には、その、なんでしょう…。ええ、弟のようなもの、です!」

和泉式部

詩歌の道における憧憬の対象。
「……。やはりあなたの笑顔には禁裏を侵す価値がありますね……」
そんな相手と結ばれたせいか、やや陶酔気味。

酒吞童子(FGO)

全く初見の存在にも関わらず、直感的に来歴と脅威を感じ取れる相手。油断ならぬ魔性である。

 酒吞童子伝説の基本ストーリーは『補江総白猿伝』『陳巡検梅嶺失妻記』等中国妖猿説話の換骨奪胎に依る、というのが今日知られ、
 酒吞童子の討伐役が頼光-保昌と両郎党のタッグチームであるのは、彼らの作劇上のモデルが
 『失妻記』において紫陽真君に派遣され、鬼役のサル(斉天大聖)を縛り上げる2人の神将であるからと一般にいう。

 『吾妻鏡』の田村-利仁や『失妻記』の神将ペアのように、当時、二人組のヒーロー構成が普遍的な型(人気のテンプレ)であったということは、つまり、ある意味でこうも言えるだろう。
 頼光-保昌という「二人組にしやすい」勇者が存在したからこそ、酒吞童子は他のどの時代でもなく、一条天皇の御代に暴れることになった、と。

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