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ここはでもにっしょんch ぼくの考えたサーヴァントスレに投稿されたサーヴァントを纏めるwikiです。

「おはようございます。私はお七と申します。貴方が私の主人様でいいんですよね?しがないただの八百屋の娘ですが、お互い叶えたい願いのためにも頑張りましょう。」

「え?クラスですか?たしかバーサーカーらしいですよ?何ででしょうね?」


基本情報

【元ネタ】『好色五人女』、『伊達娘恋緋鹿子』などのお七に纏わる物語
【CLASS】バーサーカー
【真名】八百屋お七
【異名・別名・表記揺れ】お七
【性別】女性
【身長・体重】142cm・39kg
【肌色】白 【髪色】薄茶色、赤いメッシュが頭頂部から生えている 【瞳色】薄赤色
【外見・容姿】麻の葉模様の着物を着た町娘。足は鳥のもの、振袖の先は羽のようになっており、体のところどころから炎が揺らめいている。
【地域】日本
【年代】江戸時代
【属性】混沌・悪
【天地人属性】地
【その他属性】人型・猛獣
【ステータス】筋力:D 耐久:E 敏捷:C 魔力:D 幸運:A*1 宝具:B

【クラス別スキル】

狂化:EX

理性と引き換えに身体能力を強化するスキル。ステータス上昇の恩恵を受けない代わりに、意思疎通は可能。
しかし、常に恋人に会うための事を考えており、その事から突然脈絡のない行動を起こすことがあることから、会話が成り立たない場合が多い。
また、その行動は一般的に犯罪行為にあたるものであることもある(経緯が経緯なだけに放火が多い)が、本人はその事を悪事だと考えておらず、またそこに悪意も存在しない。
「こうすれば恋人に会えると思ったから」
彼女の行動原理は全てがこれである。
第一宝具にてある条件を満たすとAランク級の強化がバーサーカーに与えられる。

【固有スキル】

無辜の怪物:C+

生前の行いからのイメージによって、後に過去や在り方を捻じ曲げられ能力・姿が変貌してしまった怪物。本人の意思に関係なく、風評によって真相を捻じ曲げられたものの深度を指す。このスキルを外すことは出来ない。
文学作品、歌舞伎、浄瑠璃、人形浄瑠璃、落語など多岐に渡るジャンルでバーサーカーの物語は語られている。その内容も物語によって変化しており、バーサーカーはそれらの物語を内包して現界している。
他にも、人面の鶏の姿で死後に現れたという話があり、その話の影響で身体の一部が鶏となっているようだ。

一意専心(恋):A

他を顧みない盲目の精神。もう一度会うためなら罪を犯すことさえも厭わないほどの恋心。
その在り方はまさに盲目的であり、それ故に彼女の心は「愛しきあの人」以外の他者が介入することを決して許さない。

献身の覚悟:B+

自己犠牲さえ厭わない愛する者への想い。防御・回復系の魔術やスキルやアイテムの使用効果に対してプラス補正がかかる。

【宝具】

愛染、我が心を燃やし逝きてあいぜん、わがこころをもやしゆきて

ランク:D++ 種別:対心(自身)宝具 レンジ:- 最大捕捉:1人
常時発動宝具であり、バーサーカーの心にて燃ゆる恋の焔。
その恋心はバーサーカーの内に収まり切らず、彼女の体を焼く焔として具現化している。戦闘時、バーサーカーはこれを武器として扱う。
この炎は物質を焼くことはないが、恋の、精神の具現である事から、恋心で相手の精神を焼く尽くす陰火となっている。そのため、水などによる物理的な消火法は彼女の焔の前には無用の長物となる。また、この炎は攻撃だけでなく精神防御としても働き、精神汚染系攻撃に対して、それを上回る恋心で逆に侵し、燃やし尽くしてしまう。
さて、この精神を焼く恋の焔だが、物質を焼かないというの初めのうちだけ。恋人に会えない状況が続き、その想いは募るほど焔の勢いは増してき、精神だけでなく現実の物質まで燃やす陽火としての性質も帯び始める。
そして、最終的にバーサーカーの霊基は自らの恋心に耐えきれなくなり、恋の焔に置き換えられる。その際、その姿は焔で形作られた少女の顔を持つ巨大な鶏に形作られ、周囲に厄災をもたらすことになる。
詳しくは後述の第二宝具にて。

ちなみに、仮に恋人に再会した場合、彼女の心を満たすほど炎の勢いは弱まる…、なんてことはなく、こちらも恋の焔の勢いは増す。
ただ、人面の鶏としての姿は現すことはなく、後述の宝具も使用不可となる。ただし、また別の宝具が使用可能となる。

飛炎魔、東の天は紅に染まり逝きてひのえうま、ひがしのそらはくれないにそまりゆきて

ランク:B 種別:対都市宝具 レンジ:1〜500 最大捕捉:3500人
第一宝具で人面の鶏の姿に変化した状態でのみ解放可能な宝具。また真名開放は特殊で、宝具名を呼ぶのではなく、鶏鳴、鶏の声で鳴き叫ぶことで発動する。
発動後、バーサーカーを中心に肉体と精神を燃やす恋の焔が撒き散らされ、範囲内の建物や生物を燃やし始める。そして、その焔は次々と燃え広がっていき、その被害範囲を徐々に拡大していく。また、この焔は建物という概念を持つものであれば、木製、コンクリート、果ては鉄製関係なく全て燃やす性質を有する。
この宝具はお七の放火、そして恋人に会うきっかけとなった大火事「天和の大火」を由来とする宝具となっている。その事から、因果的にこの宝具の被害に遭う人数は天和の大火による犠牲者数3500人までに留まる。逆にいえば、その犠牲者数に到達するまで、この火災は自然鎮火することはない。
だが、お七の放火も含んでいる事から、必然的に鈴ヶ森刑場におけるお七を燃やした火炙りの刑もこの宝具に内包されている。故に、その再現として最終的にバーサーカーは自らの恋の焔によって燃え尽きる事となる。

鏗々、愛故に桜は散り逝きてこうこう、あいゆえにはなはちりゆきて

ランク:EX 種別:対人宝具 レンジ:1〜50 最大捕捉:1人
恋人と再会した後でしか解放できない宝具であり、バーサーカーが心の底から恋した人のためにしか使うことができないもの。
この宝具は60センチほどの半鐘の形をしており、効果は鐘を鳴らした時に発動する。
その効果は恋人の保有する武器に袋小路の運命を切り裂き打開する力、「星の開拓者」に類似した力を付与するというもの。しかし、鳴らせば鳴らすほどバーサーカーの霊基は燃え崩れていく。
───だが、それでもバーサーカーは決して鐘を鳴らすことを躊躇しない。
たとえ、その末に自らが死にゆくとしても。愛する者を助けるためならば、この命は決して惜しくはないのだと。そう、自らを燃やす絢爛の炎の中、彼女は花のように笑う。

【Weapon】

『狂恋の劫火』

触れた者の心を燃やす深い恋の焔。その恋心を向ける者がいない時間が長いほどその炎は燻り、そしてある時を境に突如として現実を燃やし尽くす劫火となる。

『宝剣』

刀工の祖とされる鍛治師「天国」が打ったとされる剣。これはバーサーカーの数ある物語のうち、「伊達娘恋緋鹿子」に由来するもの。
名刀ではあるが、ただの八百屋の娘でしかないバーサーカーには上手く扱えず、基本的に宝の持ち腐れ。
とはいえ、バーサーカー曰く、これは恋人に渡すためのものであるので、基本的に自分が使うことも、ましては他人に渡すこともないようだ。

【解説】

八百屋お七とは恋人に会いたいがために放火をし、その末に火刑に処されたとされる江戸時代の人物。その様子は小説、浄瑠璃や歌舞伎など多くの物語で語られることとなる。話によって流れや細かい所に違いはあるが、そのどれもが恋のために大罪を犯すと言うものである。
とはいえ、実のところ史実における彼女の素性はあまりはっきりとしていない。確かなのは、お七という少女が放火したということだけで、恋人に会うためどころか、八百屋の娘であったのすらも確固たる証拠はない。

そんなお七の物語の中で特に著名なものとしては、井原西鶴の『好色五人女』が挙げられるだろう。
大まかな話の流れとしては、お七は天和2年12月28日(1683年1月25日)に起きた大火事「天和の大火」に遭い、駒込吉祥寺に両親と共に避難する。そこで彼女は吉三郎という寺小姓と出会い、恋仲となる。
しばらくして、新宅が完成したことにより二人は引き離されることになったのだが、会うことが難しくなったことでお七の思いは募るばかりであった。
そして、彼女は考えついてしまった。もう一度火事が起きたら再び彼に出会えると。そうして、彼女は自らの自宅に火を放った。
幸いこの放火による火事は小火で済んだが、放火は重罪であり、お七は鈴ヶ森刑場にて火刑に処された。当時16歳であったという。
他に浄瑠璃『伊達娘恋緋鹿子』におけるお七は放火はせず、恋人を助けるために半鐘を鳴らしている。火事ではないのに半鐘を勝手に鳴らすことも重罪であり、彼女は同じように火刑に処されている。

【人物像】

能動的・外交的
正直もので笑顔の眩しい、気立ての良い娘。一途であり、一度恋した相手にはとことん尽くす性分。また、猪突猛進気味、もとい、とても行動的で、一度思いついたことは良くも悪くもとりあえずやってみようとする。
これらの性格自体は狂化の影響を受けておらず、感性は一般人のそれに近く、意思疎通は可能。だが、思考に狂化の影響が現れており、スキル欄にあるように「恋人に再会する」という思考を行動原理として植え付けられている。その影響で唐突に奇行に走ることがある事から、意思疎通ができる時とできない時で差が激しい。そして、その執念はまさに狂気的であり、生前そうであったように恋人に再会するためなら犯罪行為に手を染めてしまう危険性がある。
好きなものは「愛しいあの人」と語る彼女の恋人。彼女の発言は基本的にその「愛しいあの人」への愛に満ちており、よくその思いを手紙にしたためてはボトルに入れて流したり、紙飛行機にして飛ばしたり、果ては手紙を突然燃やす(!?)などの奇行を行ったりする。
嫌いなものは「火事」と矛盾した事を言う。天和の大火は愛しいあの人と出会えたが、あの火事はもう経験したくはないとのこと。しかし、愛しいあの人に会うためなら火事は全く怖くなく、会えるのではないかと思ったら躊躇いなく放火する。

さて、そんな彼女だが、よくその話を聞くと愛しいあの人との具体的なエピソードを話しておらず、また、その「愛しいあの人」の名前を決して言わないことに気づける。この深い恋心を抱きながら、具体的な思い出がないという歪つなチグハグさは、スキル「無辜の怪物」が原因。
無辜の怪物により、数多の物語を内包している事から記憶が混濁しており、自分はどのような人生を送り、どのような人に恋したのかを忘れている。恋人のことを名前ではなく「愛しいあの人」と呼ぶのは誰が生前の恋人だったのかが分からないからだ。
そんな恋人が誰かというどころか、自分の実在さえも不明瞭な中で、それでも恋人であった誰かを深く愛していたことだけは、彼女の中に衝動的とも言える形で強く刻まれている。
故に、彼女は誰が恋人かわからない事実から目を逸らし、その衝動に身を任せ、上記の狂気的な行動を引き起こす。
そして、再会したいと願っているのに、その愛している人がわからないという歪みは彼女の精神を確かに蝕んでいき、更なる狂気へと堕としていくのだった。
余談として、これは記憶喪失ではなく、一種の記憶飽和というべきもの。数多の物語と完全に混ざり合った彼女が自発的にかつての恋人を思い出すことは決してない。

聖杯にかける願いはもちろん『愛しいあの人と再会すること』
だが、上記にあるように彼女はかつての恋人がわからない。故にこの願いを叶えるには自らはどの物語のお七なのか、と自らの在り方を定義しなくてはならない。

特技:何でも行動すること
好きなもの:愛しいあの人
嫌いなもの:火事
天敵:火事
願い:愛しいあの人との再開

【一人称】私 【二人称】貴方、愛しい貴方 【三人称】あの人、愛しいあの人

【因縁キャラクター】

清姫

恋に狂った末に竜へと変生した少女。何処となく親近感を感じるが、恋人(?)を焼き殺したことに関してはドン引きしている。なお、ドン引きできる立場ではない。

楊貴妃

狂気なる炎を纏う大陸の妃。国を燃やす彼女の炎はかつての大火を思い出すので、恐れている(ゲーム的な相性の意味でも)。
とはいえ、彼女の炎が恋人に会うきっかけになるのではないかと思ってしまった場合、躊躇いなく彼女の炎を利用しようとする。

ブリュンヒルデ

愛しい人を殺してしまった悲劇と炎の戦乙女。かつての過去を聞いて同情し、再会できた現在を見て喜ばしさ、そして、幾許かの羨望を覚える。
余談。ブリュンヒルデが槍をシグルドに突き刺しているのを見ると、絶叫するほど驚愕する。

愛しきあの人

誰よりも愛しい人。しかして、その記憶はなく、その事実から目を逸らし、誰かもわからぬ者を彼女は探し求める。そして、愛しているのに誰かは知らないというその矛盾的な在り方は、少しずつ、そして確かに彼女の心を擦り減らしていく。

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