Team どへいみん

ナベリウス凍土の奥地
まだ姉弟が幼い頃、両親は巨大な白豹の夫婦に因って命を奪われた
姉は顔に大きな傷を受け、弟は内臓に大きな損傷を負った

姉弟の命も此処で尽きると誰もが思ったとき、何処からともなく金色の光が目の前を通った
その光は線を描き弧を描き、一瞬にして白豹夫婦を倒したのである

朦朧とする意識の中、姉弟はこの光だけは忘れまいと目に焼付け、そのまま意識を失った

両親を失ったあの日から時は過ぎる
弟は外に出れない身体になってしまい、姉はひとりで食糧調達に向かう
守ってくれる両親もおらず、原生種共の標的となり、傷だらけで帰る日々
近頃では異世界から突如湧くダーカーという黒い物体にも襲われるようになった

姉は両親を奪った白豹、日々襲ってくる原生種やダーカー、自分の運命を恨んだ
弟はそんな身も心も傷だらけの姉を少しでも癒そうと、優しい心を育て続けた

そんなある日、姉は数日に渡り食糧を見付けることが出来ず、麓へ降りることにした
麓は両親の命を奪った白豹夫婦や、異国の生き物と戦い強靭な身体となった原生種の縄張り
「今日私は死ぬかもしれない」そんな感覚はあの日以来だ、と少し笑った

誰にも見付からぬよう、身を潜めながら麓に向かった姉
だがしかし案の定、鼻の効く狼に見つかってしまった
全力疾走で逃げ、狼の入れない小さな穴に隠れる
幸いなことに穴の作りは丈夫で、必死に手を突っ込んでいた狼も諦めて去っていった

数日何も食べていない上に長く走り続けた姉は、ほとんど体力が残っていない
とりあえず穴から出る、フラフラになりながら棲家へ向かう
食糧は今日も手に入らなかった…笑顔を絶やさぬ弟も本当は空腹で辛いだろう…
そんなことを考えながら、少しずつ意識が遠くなっていった

ふと、目の前に金色の光が走る
はっと、意識が戻る
あのときと　同じ光だ…！
そう思った瞬間、緑色の優しい光がぱよの身体を包み込んだ


続きはLegend of DOHEIMINにてお楽しみ下さい