ここの映画総合データベースです







説明

ハンガリーの劇作家F・モルナールの戯曲の映画化で、モナコ公妃となったケリーの引退記念作品と言ったところで、内容も大いに現実とシンクロしている。
 中央ヨーロッパの某国、1910年のこと。皇太子アルバートの突然の来訪に驚く叔母のベアトリクスは、娘アレクサンドラを彼の嫁にして、王権から遠ざかっていた一族を盛り返すべく大張りきり。ところが、やって来た王子(ギネス)は寝てばかりで、起きても従弟たちと遊ぶのに夢中で、姫に関心を示す素振りすら見せない。が、彼は鋭く彼女の心中を見抜いていた。アレクサンドラは弟二人の家庭教師を務めるマギー(ジュールダン)が気になるのだ。なのに母は、王子の気を惹くため、マギーを舞踏会に呼び、彼女の相手をさせる。と、彼女が自分と対等に口の聞ける理想の相手と気づき始めた王子は、持ち前の征服欲も手伝って、やおら恋する二人を挑発し、姫の気持ちを乱す。結局は踊らされただけの格好となったマギーは傷心を抱え城を去り、それを見送る姫に、“白鳥は池にいてこそ白鳥であって、陸に上がれば鵞鳥だ。君は池にいるべき人なのだ”と囁く王子。
 ま、権力者の論理としては至極当然のことが述べられるのだが、その前段の姫とマギーの恋の昂まりがロマンチックに運ばれすぎで、この結末を容易に受け入れることができない。一見、逆「ローマの休日」にも見えるお話なので、結末のつけ方にももう少し人間的な工夫が欲しかった。グレイス(確かに名は体を現わしている人だが)だって生まれながらの王族じゃないのだから。



  予告編



販売



ビデオのみ→DVD



出演


役名俳優
アレクサンドラ姫グレイス・ケリー?
アルバート王子アレック・ギネス?
ニコラス・アギルイ・ジュールダン?
マリア・ドミニカ女王アグネス・ムーアヘッド?
ベアトリクス姫ジェシー・ロイス・ランディス?
カール・ハイシンス神父ブライアン・エイハーン?
レオ・G・キャロル?
エステル・ウィンウッド?
ヴァン・ダイク・パークス?
ロバート・クート?
ドリス・ロイド?
エディス・バレット?

コメントをかく


「http://」を含む投稿は禁止されています。

利用規約をご確認のうえご記入下さい

メンバーのみ編集できます