このWikiの更新は停止しました。工学を超えていくためにをどうぞ。



このWikiの目的

工学は一敗地にまみれた。ボロ負けである。あなたがたの好みの日本語で言うならば「あの敗戦と同じほどの敗北」である。私の好みのソ連語で言うならば、「ソビエトロシアでは、一般設計学が私を終わらせる」となろう。私は本当に糞な工学について、コードと日本語で語ろうと思う。 http://twitter.com/#!/csn7/status/5111027880022425...

福島第一原子力発電所の事故のニュースを眺めつづけた。早野龍五先生のツイートによれば、私たちにはSPEEDIという虎の子があるようであった。なにやらシミュレータであるらしい。私は発表を待ち望んだ。ヨーロッパの研究機関のシミュレーションは、粗い気象情報に依っていた。SPEEDIは、なにしろ虎の子である。『ゴジラ』で言えばオキシジェン・デストロイヤーだ(『ゴジラ』については伊藤計劃の『最終戦争』を参照せよ)。きっと、なにがしかを私たちに示してくれるに違いない。

待ちながら、私は「工学の限界」について考えあぐねた。蓋を開けてみれば、示されたのは試算だった。工学の限界どころではない。工学は徹底的に負けたのだと、私は悟った。この敗北の責任を、工学は取らなければならない。そしてようやく、私はSPEEDIについて調べはじめた。端末(中継機)の写真を見て、せつなくなった(調べた内容についてはSPEEDIにまとめてある)。

工学の敗北を徹底的にならしめるために、私はSPEEDIがこの原子力災害において果たした役割──果たさなかった役割を見つめることにした。手始めに、似たような結果を示すコードを開発し、自由に配布できるようにしようと企てた。SPEEDIは私が片手間に開発できる程度のソフトウェアであり、つまり、お粗末で信じるに足りないことを示したかった。そのようなものを後生大事に抱えこんでいるとしたら、そんな工学は滅べばいいと心底思った。

それが、このWikiの目的だ。

このWikiの名前について


荒川修作の『建築する身体』のサブタイトル「人間を超えていくために」をもじった。次点は、チャンドラーよろしく「工学にさよならを言う方法を、人類はいまだに発見していない」だが、長すぎるので却下された(くわえて、この案では矢作俊彦の真似みたいに見える)。

開発しているソフトウェア


simpaticoというプロジェクト名で開発をしている。
  • 進捗状況
    • 2011-03-30T04:00:00: GPV MSVの読込・表示部分を作成し、リファクタリングを行っている。
    • 予定: モニタリングポスト等の実測データの取得を行い、読込・表示を行う部分を追加する。
    • 予定: シミュレータを作成し、実測データとフィッティングする。
  • gitriousにsimpaticoというプロジェクト名でレポジトリが作成してある。
  • リリース計画
    • 予定: リファクタリングが一段落した段階で一旦リリース

使用するデータ


データの形式?について→未稿。

GPV MSMデータ

  • 京都大学生存圏研究所から、地震発生日以降のメソ数値予報モデルGPV (MSM) をダウンロードしたものが、下記からダウンロードできる。

RAWデータ

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