ファイアーエムブレム　烈火の剣if 攻略wiki

「エリウッド様。」


「メレディアか。どうしたんだ？」


「いえ、いつもヘクトル様の
　無茶に付き合っていただき、まことに申し訳ありません。」


「はは…付き合う…？
　そんな事はないよ。
　ヘクトルにはいつも感謝している。
　もちろん、メレディア。君にもね。」


「は、勿体無きお言葉。」


「そういえば、今回の事、オズインはどう思っているんだい？」


「と、言いますと？」


「ウーゼル様は何となくわかるけれど、
　オズインがヘクトルについてこないというのは、少し不思議だからね？
　オズインがウーゼル様から離れられない理由でもあるのかい？」


「……
　それは…」


「ん？」


「……
　実は、オズインは現在、腰痛を患っておりまして…」


「ええっ！！
　あのオズインが腰痛！？」

「エリウッド様。」


「メレディアか。」


「オズインの事はどうか、ご内密に…」


「はは、分かっているよ、メレディア。
　オズインも、そこそこの歳だからね。
　たまには体調も崩すさ…」


「ええ。」
（オズイン、ごめんなさい）


「そういえば、メレディア。
　家族はいったいどうしているんだい？
　長い旅になるだろうからね。
　心配させてしまうのはよくない。」


「ふふ・・・。
　ご心配なく、母も父も元気でやっています。」


「やはりベルンの…」


「いえ、両親は現役を退いて、ほぼ隠居状態ですね。
　今では姉が代わりを勤めています。」


「へぇ？
　お姉さんがいるのか…
　それは知らなかった…」


「そうかも知れませんね。
　今は、あまり連絡を取っていませんし。
　最後にもらった手紙には…
　そうそう、確か子供が生まれたとか…」


「子供？　男の子かい？」


「いえ。女の子です。
　名前は確か…
　…ミレディ…」

「そういえば、メレディア。」


「はっ、なんでしょう？
　エリウッド様。」


「メレディアはいつからオスティアに・・・？
　僕とヘクトルが、初めて会った時には
　すでにオスティアにいたのかな？」


「……
　いえ……その数年後になりますね。」


「ああ、そうか。
　初めて会ったのは確か…」


「ウーゼル様とヘクトル様の…」


「うん、君みたいな女性がいるなんて、
　聞いていなかったから、驚いたのを覚えている。」


「……ちょうどその少し前になりますね。」


「そうか。いったいどういった成り行きで？」


「その前に、何故…？
　そのような事を？」


「変かな？
　メレディアとは、何だかんだと結構長いしね。
　よく考えたら、君の事をほとんど、知らないと思っただけさ。」


「そうですか…
　……私はご存知の通り、
　元はベルンの騎士です…
　いえ、元、というのは変ですね。」


「え？」


「私は、今もベルンの騎士なのです。
　ベルンからある密命を授かって、オスティアに参りました。
　そして、今もその命は続いています。」


「……密命なら、口は開けない…か」


「申し訳ございません。」